「StarCraft II」でのアンチエイリアシングに対応した「Catalyst 10.7a」

　「StarCraft II: Wings of Liberty」（以下，StarCraft II）のリリース後，同タイトルでアンチエイリアシング（以下，AA）がサポートされないことで，「StarCraft IIでAAが必要か？」論争が一部で巻き起っている。リリース直後には，「GeForce Driver」だと「Override AA」によってドライバレベルで強制的にAAを適用できるのに対し，「ATI Catalyst」ではそれができないというのも，この論争に油を注ぐ格好になっていたが，少なくともこちらの“燃料投下問題”は解決を見たようだ。
　北米時間2010年7月30日，AMDは，StarCraft IIに対し，「ATI Catalyst Control Center」からアンチエイリアシングを強制的に有効化できるようにした公式β版グラフィックスドライバ，「ATI Catalyst 10.7a Beta」を公開した。

　対応GPUは，「ATI Catalyst 10.7」公式最新版と同じく，ATI Radeon＆ATI Mobility Radeon HD 2000〜5000シリーズ。Windows 7＆Vista用とWindows XP用が用意されるのも2010年7月版と同じだ。また，詳細は不明ながら，StarCraft IIにおけるAAのサポートとは別に，ATI CrossFireX構成時にATI Eyefinityマルチディスプレイを利用したときのパフォーマンスも引き上げられているという。
　すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。

→ATI Catalyst 10.7a Beta

　なお，AMDは公式β版ドライバを「無保証」とし，月例アップデートとは異なる扱いをしている。導入作業が自己責任となる点で変わりはないものの，導入によって別のトラブルに直面してもAMDからのサポートは得られないので，あくまでもStarCraft IIにおいて強制的にAAを適用したい人向けと考えるべきだろう。