本作は「海腹川背」のような2Dワイヤーアクションゲームだが,特徴となるのは,プレイアブルキャラが左右の手に持った2本のフック(ワイヤー)を駆使してステージを進むシステム。ブースでは,2個のマウスを使って操作する特別バージョンを触ることもできたので,その模様をレポートしよう。
本作はゲームパッドでのプレイが推奨されている。操作方法は,左スティックが左手のフック照準,右スティックが右手のフック照準,[LB]が左手のフック発射・保持,[RB]が右手のフック発射・保持だ。また,左手のフックを保持中に[LT],右手のフックを保持中に[RT]を押すと,フックをかけている場所とは反対方向にジャンプする。
たとえばプレイアブルキャラの上にある天井に左手のフックを引っかけたい場合,左スティックを上に入れた状態で[LB]を押すとフックが発射されて,天井にワイヤーでぶら下がる。そこで[LB]を離せば降りるし,[LB]を押したままでさらに[LT]を押せば,勢いよく飛び降りるといった感じだ。
もちろんほかのワイヤーアクションゲームと同じく,慣性の法則をうまく使い,振り子のように勢いをつけることが重要になる。そのために必要なのが左右2本のフックの連係だ。両手を広げるようにして2つのフックを引っかけた状態から,一方でジャンプすることで,もう一方にその勢いを伝えるアクションは基本中の基本となる。
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そして,本作のもう1つの特徴となるのは,プレイアブルキャラが歩けないこと。つまり移動はすべてフックで行わなければならない。自分の足元の床に向かってフックを撃ち出せば,その反動で少し移動できる。その状態から[LT]または[RT]でジャンプもできるが,助走をつけるようなことはできない。本作は徹底してワイヤーアクションゲームなのだ。
そんな仕様からも想像できるように,本作の難度はかなり高い。序盤から穴だらけのステージが登場するし,ゲームを進めれば,強制スクロールに対処したり弾幕を避けたりといったことも必要になる。
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そもそも,左右のフックを使い分ける操作が一筋縄ではいかない。プレイアブルキャラが裏返るような形になって,右側に左手,左側に右手という配置になることも多々あるので(フック保持中は,「L」または「R」が表示されて,どちらの手なのか分かる),慣れるまでには時間がかかるだろう。
だが本作はそれを見越した構成になっており,短い間隔でチェックポイントが用意されている。ミスしてもすぐリスタートできるので,“死にゲー”に近いプレイ感だ。何度も挑戦して操作を体に覚え込ませ,クリアしたときの達成感こそが本作の醍醐味だろう。
記事の冒頭にも書いたように,今回のブースでは,2個のマウスを使って本作をプレイする特別バージョンもプレイできた。開発者の方によると,本作はもともと「マウスを2個使って何かできないか」という発想から生まれたとだ。だが,その環境がある人が少ないことや,ゲームの難度が高くなりすぎることなどから,実装を見送っているという。
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その操作方法は,左右のマウスの移動でそれぞれのフック照準,内側のボタンでフック発射・保持,外側のボタンでジャンプというもの。筆者も実際に試してみたが,照準の操作やボタンの使い分けがさらに癖のあるものになり,ゲームパッドなら割とスムーズにクリアできたステージに大苦戦することとなった。
だが,ほんの一瞬だけ,両手のフックを使って雲梯(うんてい)のように移動できたときは,ゲーム内のキャラと自分の腕がつながったような感覚があった。マウスの場合,指だけでなく腕まで動かす必要があるところが,キャラとシンクロするのだろう。
その後,開発者の方のプレイを見せてもらったのだが,自由自在にフックを操る様子は,見ているだけでも気持ちよくなった。
本作は現在Steamで配信中。ゲームパッドでも十分に遊びごたえのあるゲームなので,ぜひ挑戦してほしい。
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