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「Forza Horizon 6」がフレーム生成なしでも60fps以上で動く!? 「Intel Arc G3 Extreme」搭載の携帯型ゲームPCは注目する価値がある
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印刷2026/06/04 08:00

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「Forza Horizon 6」がフレーム生成なしでも60fps以上で動く!? 「Intel Arc G3 Extreme」搭載の携帯型ゲームPCは注目する価値がある

COMPUTEX 2026の主会場である南港展覧館 ホール1
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 2026年6月2日から台湾・台北市で行われている大規模展示会「COMPUTEX 2026」は,さまざまな製品やソリューションが展示されている展示会だ。
 2026年は,新型GPUやCPUの発表が少なそうなので,「ゲーマー目線では,注目すべき製品も少ないか」と思っていたが,そんな予想を覆してくれたのが,イベント直前に発表となったIntelの携帯型ゲームPC向けSoC(System on a Chip)である「Intel Arc G-Series」だ。

 Arc G3 Extremeは,14コアCPU(P-core×2,E-core×8,LP E-core×4)と,Xe3アーキテクチャベースの12コアGPUを,周辺機器向けインタフェースなどと合わせて統合したSoCである。
 とくにXe3ベースのGPUは,ゲームにおける実効性能が高いともっぱらの評判で(関連記事),このGPUを使った携帯機向けプロセッサの登場が期待されていた。

Arc Gシリーズの主な特徴
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 競合となるAMDの「Ryzen Z2 Extreme」プロセッサと比較して,平均で約42%,消費電力が12Wの状態では約37%も高速であると,Intelは主張している。
 アピールどおりの性能を発揮できれば,AMDの1強だった携帯型ゲームPCの世界に,Intelが切り込んでいけるかもしれない。

 本稿では,Arc Gシリーズの上位モデル「Intel Arc G3 Extreme」を採用するMSIとAcerのPCを,写真中心で紹介したい。

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 米国時間2026年5月28日,Intelは,「Panther Lake」こと「Core Ultra Series 3」のアーキテクチャをベースとして携帯型ゲームPCに最適化した新型プロセッサ「Intel Arc G-Series」を発表した。第1弾として「Intel Arc G3」「Intel Arc G3 Extreme」の2製品がラインナップされる。

[2026/05/29 12:10]


MSI:Claw 8 EX AI+


 まずは,MSIが発表した携帯型ゲームPC「Claw 8 EX AI+」(型番:CG3EM)から見ていこう。

Claw 8 EX AI+
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 2026年6月1日,MSIは,「COMPUTEX 2026」に合わせてゲーマー向けPCの新製品を発表した。とくに注目したいのが,携帯型ゲームPC「Claw 8 EX AI+」で,Intelの携帯型ゲームPC向け新型SoC「Intel Arc G3 Extreme」を採用するのが見どころとなっている。

[2026/06/03 13:57]

 もともとMSIは,多くの携帯型ゲームPCメーカーがAMDのプロセッサを採用しているなかで,早い時期からIntel製プロセッサを,自社の携帯型ゲームPCに採用していた経緯がある。
 今回も,先陣を切ってArc G搭載PCを製品化してきたのも当然といったところか。

 そんなClaw 8 EX AI+は,Arc G3 Extremeと8インチサイズで解像度1920×1200ドット(アスペクト比16:10),最大リフレッシュレート120HzというIPS系列のタッチ液晶パネルを採用するPCだ。

 サイズ感でいえば,ほぼNintendo Switch 2並みだが,手に持った重さは,Claw 8 EX AI+のほうが重く感じる(公称本体重量は未公開)。本体のグリップ部分が手前方向に大きくなり,既存製品よりも握りやすくなったのもポイントだ。

片手で持った状態のClaw 8 EX AI+。
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 仕様のすべてが公開されているわけではないが,会場に展示してあったデモ機で確認してみると,メインメモリは容量32GBで,内蔵ストレージ容量は1TBだった。
 ここらの仕様は,メモリやSSDの価格が高騰しているため,国内発売されるときは異なる可能性もありそうだ。

 Claw 8 EX AI+は,2本のヒートパイプと2基の小型ファンを使った冷却機構でArc G3 Extremeを冷却している。Switch2の冷却機構に比べると大がかりだが,携帯型ゲームPCとしてはオーソドックスな構成だ。

Claw 8 EX AI+の背面。大きな吸気孔が2つある。グリップの根元には,2つの追加ボタン「M1/M2」がある
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Claw 8 EX AI+の上側面。排気孔が大きな面積を占めている。インタフェースとしては,Thunderbolt 4
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アナログスティックやボタン周りの基板
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 ボタンやスティック類は,アナログスティックの配置が左右非対称なXbox
レイアウトそのままで,特別変わった点は見当たらない。ただ,アナログスティックとトリガーボタンには,磁気ホール式センサーを採用することで,精度と信頼性を確保しているとのこと。


Acer:Predator Atlas 8


 Acerも,Arc G3 Extreme搭載の携帯型ゲームPC「Predator Atlas 8」を発表。COMPUTEX 2026会場でゲームを試遊できる状態で出展していた。

Predator Atlas 8
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 Predator Atlas 8は,Acerとしては初の携帯型ゲームPCとのこと。とはいえ,数々のゲーミングPCを手がけている同社だけに,ものとしての質感は上々だ。
 ボタンとスティックのレイアウトはXboxレイアウトで,D-Padは円形,背面のグリップ付近には追加ボタンが2つある。また,左右トリガーボタンの近くには,トリガーストップのスイッチもあり,押し込み範囲を狭くして反応を機敏にすることも可能だ。

Predator Atlas 8の背面。小さめの追加ボタンやトリガーストップのスライドスイッチが見てとれるだろう
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 ディスプレイパネルは,Claw 8 EX AI+と同じ8インチサイズ,解像度1920×1200ドットで,最大リフレッシュレート120Hzである。最大輝度は500nitsとのことだが,デモ機で動いていた「Forza Horizon 6」からは,HDRディスプレイではないと認識されていた。

 メインメモリ容量は24GBで,Claw 8 EX AI+よりは少なめだ。メモリ価格の高騰がなければ32GBだったかもしれないので,残念なところではある。
 内蔵ストレージ容量は1TBだった。

 インタフェース類は,上側面に並んでおり,Thunderbolt 4ポートが2つと,microSDカードスロット,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子がある。
 内蔵SSDに比べると読み書き速度が遅いmicroSDカードだが,ゲーム以外のデータを保存しておく役には立ちそうだ。
 ちなみに,電源ボタンは指紋認証センサーを兼ねており,Windowsの生体認証機能「Windows Hello」に利用できる。

Predator Atlas 8の上側面。下側面にインタフェース類はない
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Forza Horizon 6が「High」設定でも60fps以上で動く!


 さて,Intelのアピールはともかく,Arc G3 Extreme搭載の携帯型ゲームPCで,実際にゲームを快適にプレイできるだろうか?

 今回,会場ではMSI,Acerともに,それぞれのPCでForza Horizon 6をプレイできる状態で出展していたので,実際にプレイしてみた。
 結論からいえば,どちらのPCでも,プレイ中は余裕で60fps以上のフレームレートが出ており,「びっくりするほど快適」といってもいい。

 その理由は,Forza Horizon 6が,Intel独自の超解像技術である「XeSS-SR」(Xe Super Sampling-Super Resolution)に対応しているからだ。そのため,実際にGPUがレンダリングするゲーム映像の解像度を,ディスプレイ解像度の50〜70%程度に抑えることで,描画負荷を減らしてフレームレートを稼いでいるわけだ。

 Predator Atlas 8を使って,グラフィックスのプリセットを「High」,XeSS-SRを「Ultra Quality Plus」(映像品質重視設定),XeSS-SRのシャープネス設定を「0.7」にした状態で,実際にプレイした様子の動画を掲載しておこう。

プレイ時のグラフィックス設定
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 画面右上に小さく,フレームレートとGPU負荷率が表示されているが,壁に衝突した直後以外は,60fps以上で表示できているのが分かるはずだ。


 Claw 8 EX AI+のデモ機は,画質プリセットが「Middle」でXeSS-SRが「Performance」,シャープネス設定「0.5」という設定だったが,この状態だとフレームレートは70〜80fps程度で推移していた。なかなかのものだ。

 ちなみに,Forza Horizon 6は,Intel独自のマルチフレーム生成技術「XeSS-FG」(XeSS Frame Generation)に対応していない。超解像だけでここまでのフレームレートを発揮できるのは,Arc G3 ExtremeのGPU性能が,それだけ優秀ということだろう。
 画面内に登場する車両が多くなれば,フレームレートは下がるだろうが,画質プリセットやXeSS-SRの設定を調整して,フレームレートを維持することは可能と思われる。

 もちろん,すべてのゲームにおいて,Arc G3 Extremeが高いグラフィックス性能を発揮できるわけではない。同世代のGPUを搭載するノートPC「Zenbook DUO」(UX8407)のレビューでも,XeSS非対応のゲームでは,性能が振るわないことが明らかになっている。
 今後,対応ゲームが拡充していけば,Arc G3 Extreme搭載ゲームPCは,魅力的な携帯型ゲームPCの選択肢となりそうだ。今後に期待したい。


  • 関連タイトル:

    Intel Core Ultra 300(Series 3,Panther Lake)

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