会場では最新の電子製品群が披露されたほか,Xiaomi Autoのチーフデザイナーである李田園(Sawyer Li)氏が,Vision Gran Turismoに向けたコンセプトモデル「Xiaomi Vision Gran Turismo」(以下,Xiaomi Vision GT)を発表した。
Vision Gran Turismoは,世界的な自動車メーカー各社が参画するグローバルなコンセプトプロジェクトだ。各ブランドが思い描く未来のドライビング体験を具現化し,自動車づくりの可能性と限界に挑戦することを目的に,それぞれの「究極の夢」を体現したモデルを送り出してきた。
![]() |
Xiaomiは,グランツーリスモシリーズのプロデューサーである山内一典氏の招待を受けて本プロジェクトに参加。ブガッティ,フェラーリ,ポルシェなどに続く36番目のブランドとなり,中国企業としては初の参画となる。そして,今回披露されたXiaomi Vision GTは,本プロジェクトにおける51台目のコンセプトカーにあたる。
Xiaomi Vision GTは,「グランツーリスモ」のために特別に設計された純電動のスマートコンセプトスーパーカーだ。空力性能のさらなる進化を目指すとともに,同社が推進する電動化とインテリジェント化のビジョンを体現するモデルと位置付けられている。
![]() |
![]() |
デザインにおけるメインコンセプトは「風によって形作られる」だ。外付けのエアロパーツを追加することなく,ボディそのものの造形によってエアロダイナミクス要件を満たすアプローチを採用したという。山内氏は本モデルについて,「全体として簡潔なデザインを保ちながら,言葉にしがたいほどにセクシーな曲線美を備えている」と評価している。
![]() |
空力設計には,Xiaomi SU7やXiaomi YU7で実証してきた技術を継承した設計思想が反映されている。車両後部のアクティブ・ウェイクコントロールシステムなどを採用し,さらなる性能向上を図った。シミュレーションテストでは,空力効率値4.1,Cd値0.29を達成し,-1.2のダウンフォースを発生させたとしている。
さらに李氏は,本モデルにおいて「Sofa Racer」という新たなドライビング理念を提唱した。極限のハンドリング性能と快適性を両立させるとともに,AIを中核とするインテリジェント設計を組み込んでいる。車両が状況を能動的に感知し,光や音,触覚フィードバックを通じてドライバーへ情報を伝達することで,人とマシンが一体となる体験を目指すとしている。
Xiaomi Vision GTは,2026年3月2日から3月5日までスペイン・バルセロナで開催されるMWC Barcelona 2026に出展予定だ。
自動車産業において後発とされる中国勢の中で,IT企業としてスタートしたXiaomiがVision Gran Turismoに参画した意義は大きいとされる。今後の展開にも注目が集まりそうだ。




















