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「SAMURAI SPIRITS」メディア向け発表会レポート。開発陣による作品紹介に加え,プロゲーマーによる実機対戦プレイが披露
イベントの進行を務めたのは,声優の駒田 航さん(ガルフォード役)と天﨑滉平さん(鞍馬夜叉丸役)の2人。「SAMURAI SPIRITS」のプロデューサーを務める小田泰之氏をはじめとした主要スタッフと共に本作の最新情報についてトークを展開した。本稿では,イベントの模様をレポートするほか,会場で試遊可能だった本作の簡単なインプレッションをお届けしていく。
「SAMURAI SPIRITS」公式サイト
本作品のコンセプトは「リブート」
イベントは,本作の楽曲制作にも携わっている和楽器ユニット「HIDE×HIDE」による生演奏からスタート。三味線と尺八により生み出される音色で会場を圧倒した。
続いてステージには,侍パフォーマーとして活動している「SAMURAI PERFORMERS syn」の面々が登壇。「SAMURAI SPIRITS」の楽曲に乗せ,リアルチャンバラを披露した。
オープニングのパフォーマンスも終わり,ステージには本作の主要スタッフである,プロデューサーの小田泰之氏,ディレクター兼アートディレクターの黒木信幸氏,キャラクターデザイナーの佐治有倫氏,サウンドディレクターの山添浩史氏が登場。「SAMURAI SPIRITS」の作品紹介が行われた。
小田氏は,「SAMURAI SPIRITS」のコンセプトのひとつとして「リブート」を挙げる。
伝統的な部分はしっかりと継承しつつ,グラフィックスやシステムを強化,さらにオンラインマッチといった革新的なものを取り込んでいるとのことだ。
また,本作はシリーズで初めてUNREAL ENGINE4を採用。シリーズの特徴とも言える「和」のテイストと日本特有の漫画表現をミックスさせたグラフィックスを目指したと黒木信幸氏は語った。
なお,昨今の格闘ゲームに多く見られるコンボ重視のゲーム性ではなく,サムライスピリッツシリーズならではの,一撃必殺に重きを置いたゲーム性を目指したという。開発陣曰く,シリーズ2作目である「真サムライスピリッツ」をベースに,シリーズ作品の良い部分を織り交ぜているそうだ。
続いて,本作から実装される新機能「ゴースト」が紹介された。これは,オフライン対戦を通して,AIがプレイヤーの行動パターンを学習し,ゴーストを自動生成するというモード。自分のゴーストをアップロードしたり,ほかのプレイヤーのゴーストをダウンロードし,対戦ができたりするものとのことだ。この機能を活用すれば,世界のトッププレイヤーとの模擬戦を楽しむことも可能であり,さまざまな可能性を秘めている注目の機能と言えるだろう。
本作から参戦する3人のキャラクターが披露
キャラクター紹介のコーナーでは,キャラクターデザイナーである佐治氏により新キャラクター3人の解説が行われた。
「ダーリィ・ダガー」は,豪胆で強い女性というコンセプトから生まれたキャラクター。和風とはかけ離れた出で立ちで,新キャラクター3人の中では,もっとも世界観とマッチさせるのに苦労したという。また,あらゆる工具を使いこなす船大工という設定となっており,巨大なのこぎりだけでなく,さまざまな工具を武器として扱うそうだ。
2人目に紹介されたのは,賢明だが極度のドジっ子である「呉瑞香(ウー レイシャン)」。風水一族の末裔で,氷や炎を使った攻撃が特徴だという。デザインは中国のドラマなどを参考にしたとのことで,可愛さだけでなく,コスチュームにスリットを入れるなど,セクシーさも目立っている。
3人目は,本日登壇した天﨑滉平さんが声優を務める「鞍馬夜叉丸」。没落した武家の青年で,義賊「烏天狗」として暗躍するダークヒーローとのこと。なお,ルックスは端整で,これは女性にも刺さるよう意図的にデザインしたという。仮面を付けているが,外すことで人格や性格,さらには攻撃方法も変化するそうだ。
キャラクターグラフィクスに続いて,山添氏よりサウンドについて語られた。もっとも意識したのは,初期「サムライスピリッツ」シリーズの世界観だという。
最小限の音と風や波といった環境音のみのキャラクターもいれば,ハードロックやクラシックを取り入れたBMGが採用されているキャラクターもいたりと,初期作に見られたごった煮具合にもう一度フォーカスを当てて,サウンド制作は行われたそうだ。
なお,「HIDE×HIDE」の2人とは以前から一緒に仕事をしてみたかったとのことで,今回のプロジェクトが立ち上がった時に「これだ!」と思い,声をかけたと語っていた。
【速報】SNKの新作対戦格闘「SAMURAI SPIRITS」の発売日が6月27日に決定。完全新キャラ3体を含む,全キャラ登場の最新トレイラーを公開
SNKは本日(2019年4月5日),2D対戦格闘ゲーム「SAMURAI SPIRITS」(PS4 / Xbox One)の発売日が,6月27日に決定したと発表した。合わせて,発売時点におけるすべてのプレイアブルキャラクターが登場する最新トレイラーが公開されている。
天﨑さんが2人のプロゲーマーに挑戦
続いてのコーナーでは,お待ちかねの実機プレイが披露された。本コーナーには,プロゲーマーとして活躍する忍ism(シノビズム)の2人,ももちさんとチョコブランカさんが登壇。天﨑さんと2人がそれぞれ対戦し,最後にももちさんとチョコブランカさんの対戦が行われた。
天﨑さんとプロゲーマー2人の対戦は,さすがに一方的な戦いになってしまうのではないかと予想されたが,意外にも(?)天﨑さんが善戦を見せる。しかしさすがはプロゲーマーといったところか,しっかりと見せ場を作りつつ,2人共に天﨑さんに勝利した。
一撃の重み,ここにあり。初期作を彷彿とさせる破壊力を体感
会場には試遊台が設置されており,取材陣が自由にプレイできた。短い時間ながらもプレイしてきたので,そのファーストインプレッションをお届けして本稿の締めくくりとしたい。
はじめに感じたのは,プレイ感覚が従来の「サムライスピリッツ」シリーズと変わらないことだ。過去シリーズに搭載されていた基本システムが一通り搭載されているので,従来のファンも違和感なく本作を楽しめるはずだろう。
そして,開発者トークでも語られていたが,一撃の重みはまさに「サムライスピリッツ」そのもの。強攻撃の大斬りだけで3〜4割,超必殺技にあたる秘奥義や一閃に至っては5割〜7割もの体力を一撃で奪い去る。昨今のゲームでは珍しい極端な対戦バランスは,対戦における緊張を極限まで高めてくれる要素に感じられた。
また,演出面でも圧倒的に強化されており,武器飛ばしや秘奥義,一閃といった試合を決定づける一撃が決まったときは,これぞ新時代の「サムライスピリッツ」と感じさせるカッコいい演出が試合を盛り上げる。一撃の重さと相まって,その爽快感は相当なものに感じられた。
なお,試遊台で選択できたキャラクターは,覇王丸,ナコルル,ガルフォード,柳生十兵衛,牙神幻十郎,シャルロット,アースクエイクの7人。時間の関係で全員を試すことはできなかったが,わずかなプレイの中でも「サムスピらしさ」を実感するには十分すぎる試遊だった。
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(C)SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.
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