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[gamescom]ローカル対戦での面白さを追求した「Frog Climbers」の体験レポート
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印刷2016/08/20 15:50

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[gamescom]ローカル対戦での面白さを追求した「Frog Climbers」の体験レポート

 ヨーロッパで人気のあるインディーズゲームのジャンルのひとつに,多人数ローカル対戦型ゲームが挙げられる。昨今,対戦ゲームといえばオンライン対戦が半ば常識となりつつあるが,ヨーロッパではパーティーゲームの一環として「その場でみんなで遊ぶ」ことが特有の価値として認められているのだ。
 実際gamescomの会場でも,家族連れや友人のグループはもちろん,見知らぬ参加者同士が即席で対戦シートを囲んで賑やかにゲームを楽しんでいる光景は多く見られた。
 本稿では,そんななかでもとくにキレの良い多人数対戦ゲームとして,昨年の東京ゲームショウのSense of Wonder Nightにも出展された「Frog Climbers」を紹介したい。

タイトル写真を撮ろうとしたら「スポンサーのチラシ(画面左側)も入れてね!」と一言。実に逞しい
Frog Climbers


簡単,だけど難しい! でも面白い!


 「Frog Climbers」は,4人まで同時参加可能で,各プレイヤーはカエルを操作し,フリークライミングやボルダリングのように壁を登っていく。そして,最初に頂上にたどり着いたプレイヤーが勝利という,分かりやすいルールになっている。

よくあるキャラクターセレクトとステージセレクト。不思議空間はこの先だ
Frog Climbers Frog Climbers

 操作はゲームパッドで行うのだが,その操作感が実に独特なのだ。まず,左右のアナログスティックで,それぞれ左右の手をコントロールする。そしてLRボタンで,それぞれの手を握ったり開いたりできるといった感じだ。
 操作はこれだけである。あるの,だが! 実際にゲームを始めると,これが実に難しくて,かつ,面白い。

 基本的な動作としては,まず両手でホールド(壁の突起部分)を掴む(LRボタンをどちらも押し込んでおく)。続いて,片方の手を,ホールドから離す(仮に右を離すとすると,Rボタンを離す)。このままでは左手でぶら下がるだけなので,左アナログスティックを上に倒す。すると,左手を使って体を持ち上げることになる。
 体の高さが上がったところで,右アナログスティックを操作し,右手でより高いホールドをグリップする(Rボタンを押してグリップ)。
 続いて左手のグリップを離し(Lボタンを離す),左アナログスティックを操作して,左手で再びホールドをグリップする(Lボタンを押す)。理想的に言えば,このとき右アナログスティックを上に倒しておけば,左手がより高いところに伸びるので,効率的に登れる。

練習モードが用意されている。この段階では「なんとか分かった」気持ちになれる
Frog Climbers
実際に登り始めると,これがそうはいかないんだ……
Frog Climbers

 文字で説明すると実に分かりにくいのだが,実際にプレイしても,しばらくの間かなり混乱する。いや,頭のなかでは「どうすべきか」がわかっているのだが,手元がまるで追いつかない。結果,カエルは壁に張り付いたままドタバタし,コントローラを握る手には自然と力が入る。これがとても楽しい。


ストイックなクライミングにあらず


 さて,この手のちょっと特殊な操作を必要とするレースゲームは,どうしても熟達者(ないしコツを飲み込むのが早い人)と,そうでない人の差が出がちだ。また,極端な場合,誰もうまく操作できずに,ひたすら壁から落ち続ける可能性だってある。
 理不尽系短距離走ゲーム「QWOP」や,あるいはQWOPに似たインタフェースでボルダリングをテーマにしたフリーゲームを遊んだことがある人ならば,「これで競争したら,そもそも競争にならない可能性がある」ことが想像できるだろう。それと同じことが,「Frog Climbers」でも起こりえる。

Frog Climbers

 もっとも,そこは開発者も問題視しているようで,「Frog Climbers」には数多くの救済策が用意されている。
 まずは,リスポーン。グリップを失い壁から落ちてしまっても,数秒後にはゲームに復帰できる。それから,「お助けキャラ」の存在。とくに遅れをとっているプレイヤーの前には,石をぶら下げた鳥が飛来する。この石をグリップできれば,一気にほかのプレイヤーを追い上げることが可能だ。
 また,ステージも毎回自動生成されるので,1つのステージを遊びこんだプレイヤーがぶっちぎりで勝つということも起こらない。

Frog Climbers

 その上で,本作にはもうひとつ,非常に大きな仕様が組み込まれている。カエルがグリップできるのは,壁のホールドに限らないのだ。積極的にほかのカエルのリュックサックや手足をホールドすることで,ほかのプレイヤーを利用して登ったり(「俺を踏み台にしたぁ!?」というアレ),あるいは積極的に邪魔したり,自分より上手なプレイヤーの足を掴んで代わりに難所を登ってもらったりと,多彩な戦術が取れるようになっている。

 しかも,本作では画面は比較的狭く,そしてキャラクターは大きい。このため意図せずにほかのプレイヤーを「グリップ」することも多い。筆者がプレイした2人対戦ですら対戦相手をグリップしまくったのだから,これが4人対戦(最大)となれば,状況はカオスの一言に尽きる。

画面左側で大変なことが起こっている。「離すなよ! 絶対に離すなよ!」「バカ,離せ! なにするんだ!」とプレイヤー達は大笑い。直後に2匹とも落下
Frog Climbers Frog Climbers

ゴール間際での醜い争い。ボルダリングに詳しい人に向けて言うと,ほかのプレイヤーもホールドとして使えるので,実は人数が多いほうが登攀ルートは増え,難度が下がる
Frog Climbers


「ローカル対戦」の良さを追求する


TEAM CREWのArtist,Andre Bengtsson。デザイナーのSebastian Larssonはなかなかのイケメンでしたが写真を撮りそこねました
 本作はもともとスウェーデンの学生によるプロジェクトで,2015年にSense of Wonder Nightで好評を得たこともあって,製品化へと踏み切ったということだ。開発チームとなるTEAM CREWは総勢5人で,フルタイムの開発者はいない。

 一応,「このゲームはオンライン対戦に対応する予定はあるか?」と聞いてみたところ,「まず最初に,自分達の技術的にいって難しい」という返答をもらった。その上で,「このゲームは,そのことを弱点とするのではなく,むしろ『同じ部屋で隣り合ってゲームを楽しんだときに,もっとも面白い体験が得られるためには,どうしたらいいか』を追求して作った」と語ってくれた。

 実際,本作が持つ救済システムや,他人を邪魔(ないし他人に「乗っかる」)システムは,オンラインでプレイすると,ギスギスする可能性の高いシステムだ。これまた極論だが,「こいつは上手いな」と思ったら,そのプレイヤーのリュックをしっかりとホールドし,自力では最後の最後まで登らないというのは,充分に合理的な戦術になり得るのだから。
 けれど,気心知れた友人がオフラインで集まって遊ぶのであれば,そういった「ズル」すらも笑いながら楽しめる要素となる。当然といえば当然のことだが,これはこれで重要な知見と言えるだろう。

 「Frog Jumper」は2016年9月にSteamでのリリースを予定している。Unityで作られていることもあって,なるべく早い段階でコンシューマ機でのリリースも行いたいとのこと。
 どう考えても多人数でのゲーム実況に最適な作品のひとつなので,ゲーム実況グループには強くお勧めしたい。


「Frog Climbers」公式サイト

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