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Blizzardの新作「Heroes of the Storm」は,MOBA初心者にオススメできる入門タイトル。集団戦までの導線が巧妙に仕込まれた本作のプレイレポートをお届け
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印刷2015/03/21 00:00

プレイレポート

Blizzardの新作「Heroes of the Storm」は,MOBA初心者にオススメできる入門タイトル。集団戦までの導線が巧妙に仕込まれた本作のプレイレポートをお届け

 Blizzard Entertainmentが,現在クローズドβテストを実施しているMOBA「Heroes of the Storm」(以下,HotS)。本作は,同社が保有する「Diablo」「StarCraft」「Warcraft」「World of Warcraft」の4作品から参戦したヒーロー達を操り,5人対5人に分かれてチーム戦を繰り広げるというもの。なお,クローズドβテストと銘打たれてはいるが,3体のヒーローが同梱された「Founder's Pack」(39.99ドル)をBattle.netで購入すれば,すぐに遊ぶことができる。

関連記事:Blizzardの新作MOBA「Heroes of the Storm」,クローズドβテストに今すぐ参加できるアクセスキーを同梱した「Founder's Pack」が発売


 4Gamerの読者には釈迦に説法かもしれないが,現在盛り上がりを見せている「Dota 2」や「League of Legends」(以下,LoL)といった,MOBA(Multiplayer online battle arena)と呼ばれるジャンルの源流は,2002年にBlizzardから発売されたRTS「Warcraft III」のカスタムマップ「Defense of the Ancients」にある。ユーザーによって作られたものとはいえ,対戦ゲームの新たなフォーマットの誕生に寄与したBlizzardではあったが,その後は“DOTAの商標問題”(関連記事)といった紆余曲折もあり,MOBAジャンルではこれまで後手に回ってきた。そんなBlizzardが本腰を入れて世に送り出すMOBAということで,気になっていた読者も少なくないのではなかろうか。

Heroes of the Storm

 ……とまあ,いろいろと並べ立ててみたものの,筆者はBlizzardの作品にはあまり明るくない。なので,本稿では,本作におけるMOBAとしてのバトルデザインを中心に,クローズドβテストのプレイレポートをお届けしよう。


「Heroes of the Storm」公式サイト



HotSってどんなMOBA?


 初めに,本作のMOBAとしてのつくりを解説していこう。まず,見下ろし視点の画面レイアウトや,Q/W/E/Rによるスキル発動,マウスによる操作体系といった部分は,現在主流となっているDota 2やLoLとほぼ同じだ。
 試合も5人対5人のチーム戦となっており,先に相手の陣地にあるコアを破壊すれば勝ちという,MOBAとしてスタンダードなルールが採用されている。したがって,MOBAの経験者ならば,前知識がなくてもすんなりと遊べるはずだ。

Heroes of the Storm

 プレイヤーが試合で操作するキャラクターはヒーローと呼ばれ,彼らにはそれぞれの特徴を示すロールが用意されている。ロールは,攻撃力に優れたAssassin,タフなWarrior,味方の回復や敵の弱体化を担うSupport,特殊な性質を持つSpecialistの4つに,それぞれ近接型と遠距離型を組み合わせた合計8種類。なかでもSpecialistは,攻城能力に優れるものから,倒されても5秒で復活できる特攻タイプまで,アクの強いヒーロー達が揃っている。

マウスの右クリックで移動および攻撃対象の指定,Q/W/EでAbility(ヒーローによっては[D]もある),そして[R]でHeroic Ability(いわゆる究極スキル)を発動できるほか,[B]で自陣へのワープ,[S]で行動の中断といったところも,代表的なMOBAの操作体系を踏襲している
Heroes of the Storm

本作ならではの要素として,[Z]でのMountingが挙げられる。これは,ヒーローが乗り物に搭乗するための共通コマンドとなっており,搭乗中は移動速度が大きく向上するため,単純な移動にはもちろん,敵の追跡や逃走にも役立つ
Heroes of the Storm

マップにいくつか設けられた大通り。レーンに沿って移動するミニオン達とともに,敵のタワーを破壊しながら進攻し,最奥部にあるコアを破壊すれば勝利となる。なお,本作には複数のマップがあり,レーンの数もそれぞれ異なる
Heroes of the Storm

選択できるヒーローは32体(2015年3月現在)。「Diablo」「StarCraft」「Warcraft」「World of Warcraft」のキャラクターはもとより,最近ではSNESのタイトル「The Lost Vikings」の主人公達も追加となった
Heroes of the Storm

ヒーローのアンロックには,試合をするたびに溜まるGold(ゲーム内マネー),もしくはリアルマネーが必要となる。無料で使えるヒーローも用意されており,これらは週ごとに入れ替わる仕組みだ
Heroes of the Storm

 概要だけを聞くと,ありふれたMOBAに思えるかもしれないが,本作では1試合のプレイ時間が長くても20分程度と,ほかのMOBAと比較してかなり短めであり,バトルデザインにも大きな違いが見られる。その特徴を挙げるとすれば,以下の2つになるだろう。

1. レベルはチームで共有され,ヒーローの成長要素はレベルアップ時に選択できるTalentのみ

2. マップは複数用意され,それぞれにある固有オブジェクトの確保が戦況を大きく左右する


 ここからはこれらの要素について,順を追って説明していこう。


成長要素は極めてシンプル。お金やショップの要素は一切ナシ


 一般的なMOBAでは,プレイヤーキャラクターそれぞれにレベルがあるものだが,本作では経験値がチームで共有されており,その総量が一定値に到達するとチーム全体のレベルが上がっていく仕組みだ。経験値自体は,敵チームのヒーローやミニオンを倒したときや,オブジェクトを破壊したときに獲得できる。

それぞれのヒーローが獲得した経験値(XP Contribution)がチームにプールされ,これが一定値に到達すると,メンバー全員のレベルがアップする。したがって,試合中は経験値につながる動きを意識することが重要となる
Heroes of the Storm

お互いのチームの総獲得経験値と次のレベルまでに必要な量は,画面上部の中央にあるゲージで確認できる。そのため,レベル差が生まれた瞬間に集団戦を仕掛けるといったMOBAならではのテクニックも実行しやすい

 ほとんどのMOBAには,試合中にキャラクターを強化するためのアイテムを購入するショップが存在するのだが,本作にはそれが無い。その代わり,ヒーローが特定のレベルに到達すると,スキルを強化するための「Talent」ポイントがもらえるようになっている。
 例えばRanged AssassinのVallaが使うAbility「Hungering Arrow」をTalentポイントで強化する場合は,「Manaコストを30減少」か「与えたダメージの50%を吸収」のどちらかを選択することになる。また,短距離を瞬時に移動する「Bolt of the Storm」といった特殊なAbilityを獲得するのにも,Talentポイントが必要だ。
 そして,アイテムショップが無いということは,もちろんお金の概念もない。一般的なMOBAならば,ミニオンにトドメを刺してお金を手に入れる「ラストヒット」という要素が存在するのだが,本作にはそれも存在しないわけだ。

1,4,7,10,13,16,20レベルに到達したとき,2〜5種類用意されたアンロック済みのTalentを選択してヒーローを強化できる。10レベルに到達するとHeroic Abilityを獲得できるため,先に10レベルに到達すれば有利になれるというわけだ
Heroes of the Storm

ヒーローには試合中とは別に,アカウントに紐付けられるレベルが設定されており,4レベルになるとすべてのTalentがアンロックされる。5試合ほどすれば到達するので,そこまではそのヒーローのチュートリアルだと考えよう
Heroes of the Storm

 ヒーローが強くなるタイミングは,チームレベルがアップしたときのみであるため,スコアの良いキャラクターが飛び抜けて強くなるようなスノーボール現象は起きない。よって,彼我の成長度合いに差が生まれにくく,逆転のチャンスがめぐってきやすい点は,本作のバトルデザインにおける大きな特徴と言えるだろう。


マップ固有のオブジェクト確保が超重要


 大抵のMOBAでは,マップはモードに応じて固定されているものだが,本作には複数のマップ(本作ではバトルグラウンドと呼称される)が用意され,試合開始時にランダムで選択される仕組みだ。
 バトルグラウンド内は,基本的に上中下の3レーンに分かれており,一定時間ごとに発生するクエストも用意されている。このクエストの条件を達成することで,レジェンダリーオブジェクトと呼ばれる固有ギミックを通じて,敵チームのタワーやゲート,コアといった拠点に大きな損害を与えられるというわけだ。
 ここでは,各バトルグランドに用意されたユニークなオブジェクトを紹介しよう。

Blackheart's Bay
定期的に出現する宝箱や,中立のミニオンを倒すことで獲得できる金貨を集め,マップ中央にいるBlackheart船長に渡すことで,敵拠点を砲撃できる。金貨は拾ったヒーローにストックされ,倒されるとその場に落としてしまう。そのため,なるべくタフなヒーローがコインを保有するのがポイントになる
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Cursed Hollow
マップのジャングル内にランダムで出現するトリビュートを3つ集めることで,敵のミニオンとタワーに呪いがかかり,進攻が大幅に楽になる。トリビュート出現時には,それをめぐってほぼ確実に5vs.5の集団戦となり,その結果が勝敗の鍵を握る。とはいえ,トリビュートの出現間隔は長いため,これに頼らず直接タワーを壊しにいく選択も重要だ
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Dragon Shire
上下のレーンに併設された2つのほこらを確保することで,中央レーンのドラゴンナイト像が活性化。これに乗り込めば,圧倒的な火力と耐久力で敵拠点を叩きつぶせる。チーム内の誰がどちらのほこらに向かうかがポイントになる
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Garden of Terror
一定時間ごとに,種を持った魔物がジャングル内に出現。これを倒して種を100個集めると,自軍拠点にGarden Terrorが召喚され,これにヒーローが乗り込むことで敵陣に進攻しやすくなる。Garden Terror搭乗者同士を含む集団戦はとくに盛り上がる
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Haunted Mines
唯一の上下2レーン制となるバトルグラウンド。上下レーンから侵入できる鉱山内にアンデッド達が出現。これを倒すと骸骨を落とし,その取得数によって,その後に両陣営に召喚されるゴーレムの強さが決定される。召喚後は,ゴーレムを主軸にした戦略を考えることが重要だ
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Sky Temple
すべてのレーンにある3つの寺院が一定時間ごとにランダムで活性化し,これを確保し続けることで敵陣にレーザー攻撃をお見舞いできる。寺院を確保すると中立ミニオンの守護者が出現するため,確保中は守護者と敵ヒーローの両方を退ける必要がある
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 バトルグラウンドには,視界を確保しにくいエリアがレーンとレーンの間に存在する。MOBAプレイヤーの間でジャングルと呼ばれるこのエリアには,中立の傭兵キャンプが存在し,ここにいる傭兵ミニオンを倒せば経験値を獲得できる。また,ミニオン討伐後にそのエリアを確保することで,傭兵達が自軍に加勢してくれるのだ。

傭兵キャンプにはいくつかの種類があり,傭兵の強さはそれぞれ異なる。なかでもBossは手強い相手だが,倒して仲間にできれば敵の建物をガリガリ削ってくれる
Heroes of the Storm


集団戦のタイミングが分かりやすため,MOBAの入門タイトルとしてもオススメ


 本作ではオブジェクトの利用価値が高いため,それをめぐった集団戦が発生しやすいのが面白いところ。とはいえ,先述のとおりヒーロー達の成長具合はチームレベルに依存するので,散開して個別にレーンをプッシュし,経験値を稼ぐことも非常に重要になるわけだ。

Heroes of the Storm

 「いつ集合して,いつ仕掛けるか」というのは,MOBAにおける駆け引きの核となる要素だが,本作では集団戦の引き金となるオブジェクトの発生スパンが短いために,チームは矢継ぎ早に選択を迫られる。
 このハイテンポな駆け引きこそが,本作最大の魅力と言っても良いだろう。試合時間が短い代わりに1試合の満足度は非常に高く,だからこそ思わず連戦してしまう。

現段階で使用できるヒーローの数は,ほかのMOBAと比べれば少なめだが,ミニオン処理に特化したAzmodanやGazlowe,味方のもとにテレポートできるBrightwing,ステルス状態で行動できるNovaやZeratulなど,尖った性能のヒーローが多く,戦略の幅は広い
Heroes of the Storm

即席の戦略がうまくいったときの爽快感はMOBAならではだが,集団戦の多い本作では,それを体験できる機会も多い
Heroes of the Storm

 また,バトルデザインの端々から,MOBA初心者に向けた配慮がうかがえることも付け加えておきたい。オブジェクトベースであることによる戦略目標の分かりやすさ,チームレベル制によるスノーボール要素の排除,ビルド要素を集約したTalent,ヒーロー数が少ないことによる対策の覚えやすさなど,挙げていけば切りがないほどだ。

Heroes of the Storm

 ただし,チームとして採れる戦略がバトルグラウンドごとに異なるため,それぞれに用意されたギミックを把握しておかないとチームに貢献しにくかったりもする。ほかの要素がシンプルである分,そこは致し方なしと言ったところだろうか。
 とはいえ,短い試合時間のおかげでトライ&エラーがやりやすいので,筆者のようについ連戦してしまい,いつの間にか戦い方を覚えていた(ついでに朝になっていた)なんてこともあるだろう。
 筆者としては,そろそろランクマッチの荒波に揉まれようかと考えている次第で,正直ちょっとやり過ぎている気がしないでもないのだが……それぐらい面白い対戦ゲームだということは間違いない。

通常モードとも言えるQuick Matchでは,ヒーローを選んだあとにマッチングが開始される。チーム内でのロールの振り分けは,マッチングの段階である程度行われるので,ヒーローの奪い合いにならないのが嬉しいところ
Heroes of the Storm

マッチングの待機時間中は,ヒーローやスキンが売られているショップを覗いたり,ヒーローを購入する前に試用したりできる
Heroes of the Storm

 まだクローズドβテストの段階ではあるものの,すでに恐ろしいほどの完成度を誇る「Heroes of the Storm」。MOBAの駆け引きに不可欠な要素をシンプルに凝縮したバトルデザインは掛け値無しに素晴らしいので,MOBAの経験者,未経験者問わず,オススメしたいタイトルだ。

「Heroes of the Storm」公式サイト

  • 関連タイトル:

    Heroes of the Storm

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