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本日は,個人開発者のYuWaveが手掛ける「カード魔王: 頭だけになっても!」を紹介しよう。本作は,首を斬られて頭だけになってしまった魔王が王座を奪い返すべく旅をするローグライトアクションゲームだ。
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プレイヤーは転がる魔王の首を操作し,かつての配下を呼び戻しながら玉座を簒奪した黒竜の女王ヘイラに挑む。物語は全7章で展開し,選択次第で3つの結末へと枝分かれしていく。
攻撃を避けられるローグライク
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本作のバトルは,プレイヤーが1マス動くと敵も1つ行動する,ローグライクでおなじみの「同期ターン制」を採用している。グリッド状のマップに,魔王も敵もすべてカードとして配置されており,攻撃は敵のカードにぶつかれば発動し,敵の射程に入れば向こうからも攻撃が飛んでくる,という仕組みだ。
本作の面白いところは,敵が「次にここを攻撃する」と予告を挟んでからこちらにターンが戻ってくる点である。なので,こちらには落ち着いて回避ルートを組み立てる猶予があり,しっかりと考えて行動すればノーダメージでそのエリアを突破することも難しくはない。
ターン制でありながら高いアクション性
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本作の戦闘を「アクション」たらしめているのが,1ターンのあいだに移動入力を2回まで受け付けるという仕様である。素早く続けて入力すると,通常のターン制ではあり得ないムーブが成立する。これを応用したのが回避とパリィの2アクションだ。
回避は,2回目の移動で敵の攻撃範囲からきっちり抜け出せた場合に発動する。単に攻撃を喰らわなかっただけではなく,ちゃんと「回避した」という判定になるのがキモで,回避をトリガーにする特殊能力を狙うときに重宝する。
一方のパリィは,1回目の移動で範囲外に出てから,2回目ですぐ元の位置に戻ると成立する。動いてないように見えて,実は2手分こっそり動いている。この2手分の自由度が,本作の手触りを純粋なターン制から「アクション」の側へぐっと引き寄せているわけだ。
オマージュたっぷりのボスたち
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各エリアの最後に待ち受けるボス戦は,ミニゲームのようなギミックを持っている。ここが本作のもうひとつの大きな魅力だ。スネークゲームのように動き回る敵の尾を狙ったり,マインスイーパーの要領で安全地帯を見極めながら戦ったりと,どこかで見たような懐かしいクラシックゲームのルールが組み込まれている。
さらに作中の各所にはオマージュも散りばめられている。たとえば,あの有名アクションアドベンチャーを思わせる旋律が流れる笛が登場したりと,元ネタを知っているとニヤリとできる小ネタがそこかしこに効いている。
「カード魔王: 頭だけになっても!」は,反射神経に自信がなくても歯ごたえあるアクションを味わえるゲームだ。敵がモンスターハウスかと思うほど詰め込まれた部屋でも,2手分の動きを使えば意外と捌けてしまうのが気持ちいい。じっくり考えて立ち回りつつビルドを練り上げるのが好きな人に刺さる一作だろう。























