［TGS 2013］「俺の屍を越えてゆけ2」，コーちんの声は福圓美里さんに決定。桝田省治氏も登壇した「一遊入魂」ステージをレポート

　ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは，東京ゲームショウ2013（以下，TGS 2013）の最終日となる2013年9月22日，同社ブースの「一遊入魂」ステージにて，PS Vita用ソフト「俺の屍を越えてゆけ2」（以下，俺屍2）の紹介を行った。その模様をレポートしよう。


　まずは，俺屍2の概要を紹介するムービーが上映された。
　呪いをかけられた短命の一族が，子供へ，孫へと想いを託し，悲願達成のために戦い続けるという，前作「俺の屍を越えてゆけ」の基本システムを受け継ぎつつ，続編に期待される要素がすべて詰め込まれているという。
　そしてさらに，俺屍2には「皆で遊べば，別の楽しさが広がる」要素が盛り込まれており，来年早々に新情報が公開されるとのことだ。



　ムービーが終わると，ゲームデザイナーの桝田省治氏が登場。続いて，俺屍2が発売される予定の2014年は，俺屍が生まれて15周年になるということで，PlayStation版の俺屍の映像が紹介された。
　桝田氏は，司会者から「（初代の映像を見ると）何か思い起こされることもありますか？」と聞かれると，「いや，とくにないです」と，なんとも氏らしいコメントを残していた。あの……桝田さん，司会の人が困ってます……。


　さて，一遊入魂のステージは，基本的に実際のプレイの様子を見せるスタイルとなっているため，俺屍2でもTGS 2013の試遊バージョンが披露されることに。
　プレイが始まると，まずは俺屍2の案内役となる「コーちん」が登場。すると，「何をしたらいいのか，迷ったらコーちんの助言をどーぞ」というセリフとともに，サプライズゲストである声優の福圓美里さんがステージに登場した。これまで，俺屍2の声優のキャスティングは一切発表されていなかったが，ここで福圓さんがコーちん役を務めることが明かされた。
　といっても，現時点では収録は始まっておらず，台本すらできていないので，福圓さん自身もコーちんをどのように演じるのかは，まだ分かっていないのだそうだ。


　その後は，福圓さんの写真でキャラメイクされた当主を使った，迷宮「焔獄道」への出陣が紹介された。3Dグラフィックスになったマップや戦闘の様子，そして最後に待ち受けるボスとの戦いも確認でき，短いプレイ時間ながら，とくにグラフィックス面での進化を感じることができた。
　ちなみに4Gamerでは，TGS 2013開催前に，この試遊バージョンのプレイレポートを掲載しているので，そちらも確認してほしい。

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　次は「交神の儀」を見せるということで，福圓さんの顔の当主と，福圓さんが選んだ神様で交神を行うことになった。が，「好きな男を選んでください」と言われた福圓さんは，ここで特徴的すぎる外見の「餅之花 大吉」をチョイス。これは大変な顔の子供が生まれてしまうのではと思われたが……残念ながら（？），無難な顔の男の子が生まれるというオチがつき，プレイは終了となった。


　最後に福圓さんは，「今回から俺屍のメンバーに加わることができて嬉しく思っています。ヒットした作品の続編ということで，皆さんも期待が高まっているかと思います。しっかり桝田さんが良いものを作ってくれると思うので，楽しみにしていてください。コーちんのボイスも楽しみにしていてください！」とコメント。

　桝田氏は「このTGSバージョンを試遊してくださった方からの意見を，来年早々にお見せするバージョンで反映できると思います。今回お見せしたのは，はっきり言って，前作の絵が綺麗になっただけという印象があると思います。でも，そんなもん僕が作るわけがないので，続報に期待してください」と述べた。

　今回，TGSバージョンを試遊したり，あるいはこのステージの配信を見たりした俺屍ファンであれば，正統進化している俺屍2の様子に期待が高まったことかと思うが，以前行ったインタビューによれば，桝田氏にとってその進化は，やりたかったことの半分程度でしかないという。
　もう半分がどのようになっているか，来年行われるという発表を楽しみに待ちたい。

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