左手用ゲームパッド「Razer Nostromo」発売。「Speedpad n52te」と同形状で新たなカスタマイズソフトウェアを用意

　Razer USAは北米時間の2010年11月18日，ゲーマー向け左手用キーパッド「Razer Nostromo」（Nostromo：ノストロモ）を世界市場と直販サイトで発売した。直販サイトでの価格は69.99ドル。


　Razer Nostromoは，14個のキー，スクロールホイール，親指で操作する丸ボタン，「8-way directional thumb pad」という親指で操作するスティック型の8方向キー，親指で操作する1キーを備えた左手用のキーパッドだ。製品ページによれば，16個のキーと8-way directional thumb padがカスタマイズ可能となっている。

　ちなみに，製品写真からピンときた人もいると思うが，Razer Nostromoの元となっているのは，左手用キーパッドで実績を持つBelkinの「Nostromo SpeedPad n52」というキーパッドだ。さらに，これのBelkinとRazerによるコラボモデルとして，「Nostromo SpeedPad n52 Tournament Edition」（以下，n52te）という製品が2008年に発売されている。今回発表されたRazer Nostromoは，n52teをRazerブランドの製品として扱うとともに，機能を拡張したものとのことだ。
　製品写真を見る限り，形状に違いはなさそう。見た目の変化といえば，Razer Nostromoのパームレスト部分にRazerのロゴが施されている程度のように思われる。

　では，どこが変わっているのかというと，Razerによれば新たなチップセットとドライバ，カスタマイズ用ソフトウェアが用意されているのだという。n52teのファーストインプレッションを掲載したときは，ドライバ周りに問題があり，イマイチな評価となってしまったが，2年以上経過した今となればそのあたりは改善されているだろう。
　n52teでは割り当てのキーマップを3つまで保存できたのに対して，Razer Nostromoでは8つを切り替え可能となっていたりするので，そのあたりの機能が向上しているようだ。


　以上のようにRazer Nostromoは，基本的にn52teのマイナーチェンジ版という印象の製品である。しかし，Razerブランドとなったことで，今後日本国内でn52teよりも入手しやすくなる可能性はありそうだ。販売代理店であるMSYからの発表を待つとしよう。

「Razer Nostromo」製品ページ