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[TGS 2010]Razerブースレポート。新製品のXbox 360用コントローラ「Onza」とPC用キーボード「BlackWidow」にも触ってみた
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ブースには,試遊台として「サドンアタック」や「Alliance of Valiant Arms」などのオンラインFPSが動いているPCが10台のほか,ブースの外にXbox 360が2台設置されている。とくに,WeMade Onlineが国内ライセンスを取得したものの,まだサービス開始時期が未定のFPS,「QuakeWarsOnline」(韓国語版)がプレイできるPCが用意されている点は見逃せないだろう。
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いずれもRazerのゲーマー向けデバイスが,まさに「フル装備」と言っていいレベルで用意されており,マウスにキーボードにヘッドセットにと,数多くのRazer製品を直接体験できる。秋葉原の店頭でも,これだけの数の製品を一度に試せるところはそうそうないと思うので,Razer製品を試すだけでも,ブースを訪れる価値がありそうだ。
それらのデバイス群の中でも,やはり目玉となるのは,現状で国内未発売の製品「Razer Onza Professional Gaming Controller for Xbox 360」(以下,Razer Onza)と「Razer BlackWidow Ultimate」(以下,BlackWidow),そして「Razer Orca」だろう。
Razerのコンシューマー機器参入第一弾となるRazer Onzaは,Xbox 360用ゲームパッド。BlackWidowはCherry製の青軸スイッチを採用した,メカニカルキーボード。そしてOrcaは,まばゆい緑色が目を引くヘッドホンだ。
今回,ブースにおいてこれらの製品を使用できたので,以下に簡単な試用レポートをお届けしたい。ただし,ヘッドホンのOrcaは,会場の喧騒のため評価するには難しい状況であり,残念ながら今回は省略させてほしい。
■Razer Onza Professional Gaming Controller for Xbox 360
見た目からして「いかにもRazer」というセンスでまとめられたOnza。光るボタンや3匹の蛇をモチーフにしたロゴなど,その派手なデザインはコンシューマー市場に舞台を移しても変わっていない。
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本体を持った感じはXbox 360標準のパッドとあまり変わらないが,ボタン周りに違いがある。ボタンの配置については,Back / Startボタンが下に移動しているほか,LB / RBの上に「Multi-Function Button」(MFB)と呼ばれるカスタマイズ可能なボタンが,左右一個ずつ用意されている。
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ブースで確認した限り,A / B / X / Yボタンのほか,LB / RB,LT / RT,Back,Start,左右スティックボタン(押し込み)が割り当てられた。ただし,アサインできるのはボタン機能だけで,十字キーやスティックの傾きなどは割り当てられない。
コンシューマー機向けの製品ということもあってか,動作設定の専用ソフトなどは用意されておらず,MFBのカスタマイズは本体のみで行う。具体的には,本体背面に左右のMFBに対応したReMapボタンがあるので,これを押してから割り当てたいキーを押すだけと,単純明快だ。
ボタンの配置だけではなく,スティックのカスタマイズも可能だ。
スティックの真下についているリングをひねることで,スティックの固さを調整でき,最も固くした場合,倒れた状態で指を離してもそのまま倒れっぱなし。もっとも,そこまで固くすると,当然ながらニュートラルに戻すのが大変になるため,アクションゲームなどでは使いづらそうだ。RPGで「エンカウントのため,移動キーを入れっぱなし」などの用途にはいいかもしれない。
ちなみに,最も柔らかい状態でも柔らかすぎることはなく,むしろ,Xbox 360標準のパッドと比べて明らかに固い。通常より固めの感触を求める人向けといえそうだ。
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なお,Razerのアジア地区担当者によると,Razer OnzaはXbox 360専用ではなく,PCでも使えるとのことだった。
■Razer BlackWidow Ultimate
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メカニカルキーボードのスイッチメーカーとして定評のあるCherryの「青軸」を採用した,英語配列の104フルキーボード。キーを押し込むと,「カチッ」というクリック感が伝わってくるので,どこで入力されたかが分かりやすいのが青軸の特徴だ。
「キーストローク4mmのうち,約2mm押し込んだ時点で反応する」という前情報を確かめるべく,できるだけゆっくり押下したところ,あくまで個人的な印象ながら,だいたいそのような挙動だと感じられた。全体として,反応速度は悪くなさそうだ。
押し込んだときのバネの感触はやや,「もっちり」という感じだが,押下圧50gというキーの打鍵感は軽快。
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このFnキーは,マクロ割り当て以外の用途にも使われる。例えば,Fnキーを押しながら(G)と刻印されたF11キーを押すと,ウィンドウズキーの有効/無効が切り替えられ,またFnキーを押しながら太陽マークの刻印があるF12キーを押すと,バックライトの明度が段階的に切り替わる。さらに,ボリューム調節などにも用いられるとのこと。
本体右側面には,USB 2.0ポートとヘッドホン出力&マイク入力端子が配置されている。なぜサウンド関係の端子があるのかといえば,USBサウンドデバイスを内蔵しているからだ。そのため,PCに接続すると,キーボードとサウンドデバイスの2つのデバイスとして認識されることになる。
実際に確認はできなかったが,担当者の話によれば「バックライトのない通常モデルでも,本体手前にあるRazerロゴだけはしっかり光る」という。開発側が,ここは光らなきゃダメだろと譲らなかったという話で,Razerはこのへんにこだわりを持っているらしい。
ちなみに,触ることはできなかったが,日本語キー配列のBlackWidowもケース内に展示されていた。刻印はアルファベットのみで,カナは書かれていないが,スペースキーの横に,変換/無変換キーがあったり,記号キーの配置が日本語キー配列に準じていたりなどの違いが見られた。
Razerによれば,日本向けの製品にも今後,力を入れていきたいとのことなので,その足がかりとなる製品かもしれない。発売予定はあるそうだが,いつ頃になるのかは未定とのこと。
以上のほか,参考展示されていたものとして,StarCraft2向けのキーボード「Razer Marauder」とマウス「Razer Spectre」,そして「Razer Lycosa 日本語配列版」などがあった。国内展開の予定が正式発表されていないものもあるが,ぜひとも発売を期待したい製品ばかりだ。
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「Razer USA」公式サイト
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