![]() |
本作は,巨人になったプレイヤーが建物を揺すり,建物の窓から小さな人や家具がジャラジャラと飛び出してくるのを楽しむパズルゲームだ。おもちゃ箱をひっくり返したような不思議な感覚があって,直感的に楽しめるのがウリとなっている。
対応機種はPC(Steam)とSwitchで,現在は技術検証の段階であるとのこと。
本作は,プレイヤーである巨人が建物を両手でつかんだ状態からスタートする。
目的は建物の中の人や家具をすべて外へと出すこと。とはいえ,人が勝手に逃げ出してくれるなんてことはないわけで,建物をアナログスティックで傾けたり,ボタンを押して叩いたりして,無理やりにでも外に出すことになる。
おみくじ箱を振って,穴から1本の棒を取り出す感じ,といえば伝わるだろうか。本作の場合,その出口が建物の入口や窓といった開口部になるわけだ。
![]() |
巨人にとっては建物をちょっと傾けるだけだが,中にいる人間にとっては災害に巻き込まれたようなもの。急斜面となった床ではテーブルや椅子が転がり,冷蔵庫をはじめとした大きな家電もガクガク揺れる。巨人が建物をバシバシ叩こうものなら,家具や調度品,人間が空中に放り出される始末だ。
ただ,本作のアートスタイルは抽象的だ。おもちゃが箱の奥に入ってしまったので,振って取り出そうとする子供の図にも見える。
面白いのは,ゲームの目的が建物の破壊ではなく,中身を空にすることに設定されていることだ。破壊するなら単に揺すって叩けばいいが,中身を出そうとするなら人間や調度品を開口部に集めなければならない。
さらに建物の形はけっこう複雑なので,あちらこちらと向きを変え,うまく滑らせなくては外に出てくれない。迷路を傾けてボールをゴールへ導く玩具で遊ぶ感覚というか,ケースに残ったタブレット菓子を出すのにトントン叩く感じというか,シンプルかつ直感的で,うまく出せたときは爽快な気持ちになれる。
つまり,うまく取り出せないもどかしさと,そこからの開放が,本作のキーになっているわけだ。
![]() |
建物の中には,レンジや調理台などさまざまな設備が配置されていて,精密な人形遊びというかジオラマのよう。しかし破壊したときのリアクションには,物理演算の面白さと,ビデオゲームらしいインタラクティブ性が詰まっている。
敷き詰められたタイルが剥がれて舞い,ガラスが砕けて破片が散乱し,床下の水道管が壊れて水を噴き出す――こうした体験は,やはりジオラマや人形遊びでは味わえないだろう。
そして破壊を進めると窓ガラスが壊れたり,裏口が開いたりして新たな開口部が増えて,ここからも中身を振り出せるようになる。そうした要素にチュートリアルで触れないあたり,本作の方向性が垣間見える気がする。
![]() |
本作を制作するCREATOR GOOSYは,いろいろなパーツをはじいて,ままならない福笑いを楽しむ「FUKUWARAI」や,恐竜に向けて降ってくる隕石を壊したり,エサを与えたりして絶滅から守るアプリ「God’s Hand」を手がけてきたデベロッパだ。
メンバーがゲーム業界の出身ではないためか,そのどれもが,より根源的で直感的な面白さを追求している印象である。
![]() |
![]() |
冒頭でもお伝えしたとおり,本作はPCとSwitchでの展開を目指しているが,入力デバイスについてもさまざまな模索を行っているとのこと。
たとえばPC版なら,何でもいいので立体物を持ち,Webカメラの前でこれを動かせば画面内の建物が同期して揺れるといった方式,Switch版ならJoy-Conの使用を考えているという。
![]() |
なおitch.ioでは,ブラウザ版の「FUKUWARAI」と「CLEAN UP GIANT」が公開されており,実際に遊べるようになっている。
ブラウザ版の「CLEAN UP GIANT」は,コントローラではなくマウスで建物を揺する形式で,叩く要素こそないものの,窓から調度品を振り出すと気持ちがいいという根幹の部分は共通している。アイデアの変遷がうかがえるので,興味がある人はこちらもプレイしてみよう。
![]() |
![]() |





























