ゲーム保存協会，2020年度の活動を報告するニュースレターと，ゲーム情報が検索できるカタログを公開

　ゲーム保存協会は2021年4月28日，ニュースレターのvol.13を発行し，合わせて，同協会が作成したゲームカタログを公開した。

文化庁アーカイブ推進事業 2020年度ご報告・ニュースレターvol.13発行のお知らせ

ゲーム・カタログ（検索ページ）

　ゲーム保存協会は，ゲームとゲーム文化の保存を目的とした特定非営利活動法人で，ゲームや関連機器，資料の保存技術や方法などについての研究，開発ならびに情報の提供などの活動を行っている。
　最新のニュースレターでは，2017年から同協会が参加している「文化庁メディア芸術アーカイブ推進事業」についての報告が行われており，「パッケージの電子化」「同梱資料の登録」「書籍情報の目録作成」といったトピックに分けて詳しい説明が行われている。とくに大きな成果があったのが，5.25インチフロッピーディスクと半導体の保存作業で，これまでの資料情報整理に加えて，作業に手間と時間，そして人材が必要なゲームのそのものの保存を，2020年はある程度の規模で進められたことが述べられている。

　資料情報の整理については，作成したゲームカタログを誰でも使えるようになったことが報告された。これは，実際の資料から確認できる情報を集めた，より専門的かつ詳細なものだが，現在公開されているのは，その一部で，NEC PC-8001シリーズとNEC PC-8801シリーズ向けの1511タイトルが登録されている。同協会では，順次アップロード作業を進めて掲載情報を増やしていくとのことだ。
　公開されたページは，ソフトタイトルを入力して検索する形になっているため，調べたいゲームの名前が分かっていなければ使いづらい部分はあるのだが，興味のある人はゲーム保存協会のサイトをチェックしてほしい。

「ゲーム保存協会」公式サイト