イマジニア，EU商標「MEDABOTS」に関する係争について内容を公表。DL販売を控える暫定的措置を命じられ，取消しを求めて異議申立て

　イマジニアは本日（2021年1月13日），EU商標「MEDABOTS」（※日本では「メダロット」。以下，本EU商標）に関する係争の内容を公表した（イマジニア公式サイト※外部リンク）。ニュースリリースは以下のとおり，同社が2020年7月15日付けで受けた裁判所命令の内容で始まっている。

※以下，ニュースリリースより抜粋

先日、一部報道機関において関連する報道がなされましたが、当社は、スペインのアリカンテ商事裁判所より、EU商標登録第17847161号「MEDABOTS」（以下「本EU商標」といいます。）を侵害するビデオゲームを、Google Play、App Store又はその他プラットフォーム上でEU領域内におけるダウンロードを可能とする方法により販売することを控える暫定的措置を採ることを命じる旨の2020年7月15日付裁判所命令を受けました。

　これは，本EU商標の登録名義人であるKevin Comadrán de Frutos氏（以下，Comadrán氏）の申し立てに基づいたものであるとのこと。“関連する報道”とは2021年1月7日付けで配信された記事（共同通信PRWire※外部リンク）のことであると思われる。Comadrán氏は2018年に当該商標の登録を行った模様である。

　イマジニアはニュースリリースの中で，この命令は同裁判所が同社に対する通知なく一方的な手続きにより発令した暫定的命令であること，2020年11月に同裁判所に対して当該命令の取消しを求める旨の異議申立てを行っていることを伝えている。

　またComadrán氏はイマジニアに対し，本EU商標を侵害すると同氏が主張するビデオゲームの販売中止などを求める訴訟を提起しており，この訴訟は同裁判所で現在係争中であるとのこと。
　さらにイマジニアは，同社が2002年以来「MEDABOTS」を含む名称を付した海外向けゲームを数多くリリースしてきた事実を考慮のうえ，Comadrán氏の上記提訴に対する対抗措置として，本EU商標の所有権の同社への変更登録の請求（またはこれが認められない場合に欧州連合知的財産庁に本EU商標の取消を命じることを求める請求）を含む反訴を提起したという。

イマジニア公式サイトのニュースリリース「『MEDABOTS』商標に関する係争についてのお知らせ」