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「Love Eternal」は,日本のプレイヤーにどう届くのか。Ysbryd Gamesに聞く,リアルイベントでの反応と“語り合えるホラー”[BitSummit]
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印刷2026/05/25 16:22

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「Love Eternal」は,日本のプレイヤーにどう届くのか。Ysbryd Gamesに聞く,リアルイベントでの反応と“語り合えるホラー”[BitSummit]

 京都・みやこめっせで開催されたBitSummit PUNCHに,2Dアクションアドベンチャー「Love Eternal」が出展されていた。

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 「Love Eternal」は,重力を反転させながらステージを進んでいくプラットフォームアクションに,心理ホラー的な物語を組み合わせた作品だ。日本語版はPLAYISMのパブリッシングによる展開が予定されており,会場ではGraphのブースに日本語版が試遊出展されていた。

 そんな本作の英語版パブリッシング(配信済み)を担当する,Ysbryd GamesのOwnerのBrian Kwek氏と,Production LeadのRobert Cocks氏に,BitSummit出展の感想日本語版展開について話を聞いた。

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 まず今回のBitSummitでの反応について尋ねると,「日本のユーザーに快く受け入れてもらえているのがとてもうれしい」とのことだった。欧米のプレイヤーと同じように,日本の来場者も本作に強い興味を示していたという。
 また,Ysbryd GamesとしてBitSummitに参加するのは今回が初めてではない。過去に5,6回はBitSummitに参加してきたというBrian Kwek氏は,コロナ禍以降,同イベントが海外からの来場者やビジネス来場者を増やすために,さまざまな試みを続けてきた印象があるそうだ。

 それらと比べると,今回は少し違った見え方があったという。
 それは有名なゲストや目を引く企画といった“目玉”となるなにかで耳目を集めるのではなく,イベント会場の雰囲気そのものを強みにし,インディーゲームのムーブメントと力で印象づけていたということだ。

 とくにビジネスデイの金曜日には,海外からの関係者も多く見られたという。オフィシャルセレクションの長机にインディーゲームがずらりと並び,そこに多くの来場者が集まる光景は,インディーゲームが露出を得る場として,BitSummitが国内外で大きく機能していることを感じさせたようだ。

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 そして,日本語版のリリースに向けた発信を続けている「Love Eternal」。本作はすでに海外でリリースされており,プレイヤーからの反応も届き始めている。
 開発・パブリッシング側としてうれしいのは,プレイヤーが本作で描きたかったものをきちんと受け取ってくれていることだという。イベントでの試遊では,序盤のホラー演出がかなり控えめであるため,慌ただしい会場のなかでは「ただのプラットフォーマー」に見えてしまうのではないかという懸念もあったそうだ。

 しかし実際には,試遊を終えたプレイヤーが「すごく良かった」「この先の物語が気になる」といった反応を見せてくれた。ナラティブを重視するパブリッシャとして,物語やホラーの部分に興味を持ってもらえたことは,大きな手応えになっているようだ。

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 Ysbryd Gamesによると,現在のPCやコンソール市場では,どんなゲームであってもプレイヤーに見つけてもらうことが難しくなっているという。さらに「Love Eternal」は,秘密や謎そのものが魅力の一部になっているため,内包した面白さをすべて宣伝しようとすると,どうしてもネタバレになってしまう。

 その意味で,プレイヤーがネタバレを避けながら「何も知らずに遊んでほしい」とレビューで勧めてくれていることは,非常にありがたいそうだ。
 Steamレビューにはユーモラスなものも多く,最近では“Celesteの食中毒版”といった表現もあったという。正確な紹介文としてはかなり乱暴だが,プレイヤーが独特な手触りを面白がって受け取っていることが伝わる反応として,パブリッシャ側もこうした反響を楽しんでいるそうだ。

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 Ysbryd Gamesはこれまでにも,「VA-11 Hall-A」や「WORLD OF HORROR」など,日本のゲームファンにも強く刺さる作品を手がけてきた。そこで,日本のプレイヤーから,自分たちのレーベルがどのように見られているのかの所感も聞いてみた。
 同社としては,パブリッシャ自身のブランドを前面に出すというより,あくまで開発者をプレイヤーの前に立たせることを大事にしているという。そのため,フィードバックはYsbryd Gamesそのものではなく,各タイトルや開発者に向けられることが多いそうだ。

 ただ,「VA-11 Hall-A」がリリースされた当時は,日本のプレイヤーから「日本で作られたゲームじゃなかったのか」と驚かれることもあったという。日本的な感性を持つ作品が海外から生まれてくることが,5〜6年前にはまだ新鮮に受け止められていたのかもしれない。

 最近では,そうした反応は以前ほど目立たなくなってきた。海外から,日本のプレイヤーにも自然に届くアイデアや味わいを持ったゲームが出てくることに,プレイヤー側も慣れてきたのではないか,という見方だ。

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 では,日本語版が展開される「Love Eternal」について,日本のプレイヤーにはどんな反応を期待しているのだろうか。
 本作は「SILENT HILL」をはじめ,今 敏監督の「パプリカ」「パーフェクトブルー」など,日本の作品からも影響を受けているという。開発側としては,日本のプレイヤーがそうした要素に気づいてくれることを楽しみにしているそうだ。

 さらに,本作はひとつの解釈に閉じない物語でもある。Robert Cocks氏はフロム・ソフトウェアの作品や,押井 守監督の「天使のたまご」のように,物語やキャラクターの動機についてプレイヤーが考察できる作品が好きだという。
 「Love Eternal」もまた,アクションの難しさだけでなく,物語を解きほぐしていく楽しさを持った作品だ。ゲームをクリアしたあと,プレイヤー同士がオンライン上で語り合い,「これはどういう意味だったのか」と考察を交わせるような作品として受け止められることを期待しているという。

 重力反転のアクション,静かに染み込んでくるホラー,そして解釈の余地を残した物語。そのどれもが,「Love Eternal」という作品を形作る重要な要素となる。日本語版でプレイするときは,前情報を入れすぎずに,この不穏な世界に飛び込んでみるのがよさそうだ。

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