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[インタビュー]「エラーゲームリセット」の新たなゲームのコンセプトをプロデューサーが語る。“ストII”コラボや今後のプランについても聞いた
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印刷2023/08/05 12:00

インタビュー

[インタビュー]「エラーゲームリセット」の新たなゲームのコンセプトをプロデューサーが語る。“ストII”コラボや今後のプランについても聞いた

 セガがサービス中の「エラーゲームリセット」iOS / Android / PC。以下,エラゲ)の新たなキービジュアルが,2023年8月3日に配信された特別番組にて披露された。現在エラゲでは,カプコンの名作対戦格闘ゲーム「ストリートファイターII」とのコラボイベントや,約3か月にわたるサマーキャンペーンも実施され,プレイヤーを楽しませている。

 本稿では,新キービジュアルとともに掲げられた「ゲーム達のバトルロイヤル」というコンセプト,そして多くの新規プレイヤーが触れる機会となった今回のコラボやキャンペーンの詳細について,プロデューサーの中村豪介氏に行ったインタビューの内容をお届けする。

ニコニコ生放送「おまいらが大好きだったエモいゲームとニコ動振り返るよ!〜エラゲ最新情報もあります〜」(リンク
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「エラーゲームリセット」公式サイト



注目ポイントは「ゲーム達のバトルロイヤル」。エラゲの面白さを広く届けるための新たなキービジュアルを提示


4Gamer:
 サービス開始から約3か月が経ち,先日はPC版もリリースされましたが,手応えはいかがですか。

中村豪介氏(以下,中村氏):
 作品の性質上,やはり原作となる「レジェンド IP」を実際に遊んでいたり,知っていたりするコアなゲームファンの方が反応してくれている手応えは感じました。それと,同じゲーム業界の方が結構遊んいるという印象もあります。生放送に出演していただいた声優の安元洋貴さんがMCのドグマ風見さんと仲が良くて,ルームに飾ったフィギュアの棚を見せ合って楽しんでくださったのもありがたいですね。
 しかし全体的な印象では,我々が想像していたより若い世代の方も多く,当初の予想よりも幅広い年代の方に遊んでいただいている印象ですね。

4Gamer:
 先日の公式番組で,新たなキービジュアルと「ゲーム達のバトルロイヤル」というコンセプトが発表されましたが,こちらについて改めてお話しいただけますか。

新キービジュアル画像
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中村氏:
 先ほどのユーザーからの反響というところにも結び付くんですが,ポジティブな意見をいただいく一方で,「キャラクターが可愛いとか,ヨコオさん(ヨコオタロウ氏)が携わっている,というのはわかるけど,結局どういうゲームなの?」と問われることがあるんです。セガが支配している世界観というのは分かっても,他社さんのIPが入っていることを知らない方もいらっしゃるようでした。
 初期のプロモーションでは,満を持してサービス開始直前のタイミングで,タイトーさんやバンナムさんが参戦することを発表したので,確かにそのことを知らない人がいる可能性もあるんですよね。

 そこで今回,改めて「エラゲってこんなゲームなんです」っていうのを広く知ってもらうための,自己紹介のやり直しみたいな意味を込めたのがこのコンセプトなんです。皆さんがよく知るゲームメーカーさんとコラボをして誰もが知っている名作ゲームが擬人化され,戦ったり協力し合ったりして,ゲーム史をなぞった体験を提供している。それをシンプルに表現したのが「ゲーム達のバトルロイヤル」なんです。

4Gamer:
 サービス開始の頃とアピールの方向性を変えるということなんですね。

中村氏:
 はい,ゲームそのものは大きく変わっていませんので,これまでプロモーションで伝えきれていなかった部分を,しっかりアピールするための施策ですね。サービス開始直後,各社さんがゲームに参戦することに対する反響は大きかったので,そこは変わっていないことをお伝えする意味も含んでいます。

4Gamer:
 同時に公開されたPVもやはり同じ意味合いですか。

中村氏:
 今現在,モチーフとしたゲームが全てアーケードタイトルで,それらを知っている世代のユーザーさんは,ゲームセンターでめちゃくちゃ遊んだ原体験を持っていると思うんです。それを思い出してもらうような実写のゲームセンターの映像と,それがキャストに変わっていく演出で,誰が見ても「ゲームが女の子になった」ということが一目でわかる映像にしました。
 そこからさらに,いろんなメーカーのゲームが参戦して,バトルロイヤルのような形で敵対したり共闘したりするコンセプトが,今回のPVやイメージビジュアルで発信しているメッセージと受け取っていただければと思います。


4Gamer:
 そのコンセプトに伴って,ゲームシステムに変化はありますか。

中村氏:
 このメッセージに直接付随して,何かシステムが変わったり,モードが増えたりといったことはありません。ただ,7月末よりカプコンさんの「ストリートファイターII」が参戦していまして,アプリアイコンやタイトル画面を専用のものにするなど,コラボ中だとわかりやすい変化を付けています。
 「ストII」は作品として圧倒的に認知度のあるIPですので,このコラボをきっかけに本作を知っていただいて,「ストII」だけでなく,いろんなメーカーさんのIPが出てくるゲームだと認識していただければと思います。

4Gamer:
 キービジュアルを拝見すると,左右に「COMING SOON」とあって,シルエットらしきものも見えますが,今後参加するタイトルに関連するものでしょうか。

中村氏:
 誰かの具体的なシルエットというわけではなく,ここにいるキャストだけではない常に新しいタイトルが追加されていくという意味を込めたものです。
 エラゲって毎回“コラボ開催”と言っていますけど,「ゲーム達のバトルロイヤル」というコンセプトをやる以上,各社さんとコラボすること自体がメインなんですよね。もちろん弊社のタイトルも登場していますが,他社さんのタイトルとまじることで面白さが倍増するのは間違いないので,これからもコラボは積極的に行っていきます。


「ストII」コラボの主軸は“俺より強い奴に会いに行く”。ゲームをプレイしてキャスト「ストIIアノード」が手に入るチケットがもらえる


4Gamer:
 今回の「ストII」コラボについて改めて伺えればと思うのですが,リュウがモチーフとおぼしきアノードと,ベガがモチーフと思われるカソードの2人のキャストが登場しています。それぞれどんな背景があるのか教えていただけますか。

中村氏:
 1人のキャラクターが2つの人格を持っているというこれまで通りの設定のもと,どちらも戦いを求めるキャラクターで,「ストII」のキャッチフレーズである“俺より強いやつに会いに行く”を軸に置いています。
 アノードはもう見た目の通り,正々堂々と真っ向勝負を挑んでいく感じで,曲がったことが嫌いな正統派なんですが,ヒヨコが苦手という設定があります(笑)。
 ゲーム内の性能としてはアタッカーで,バーストスキルの「波動拳」で敵を攻撃しつつ自分にバフをかけられます。効果の持続時間が結構長いので,戦闘中の重ねがけによってさらにダメージを上げられるという,そんなキャラになっています。

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 一方カソードは,強さを求めすぎるあまり手段を選ばないという,“シャドルーみ”のある性格で,「ストII」こそが対戦格闘ゲームの金字塔で“自分は格ゲーの王者だ”みたいな自負があるところに,後続の格ゲーが続々と出てきて焦りを感じています。後輩に何か言われるとスネちゃうような可愛い部分もあって,そのストレス解消にドラム缶をボコボコにします(笑)。
 彼女はバーストスキルの「サイコクラッシャーアタック」がクリティカル確定かつ,BPにダメージを与えるという特殊な効果を持っています。相手のゲージを減らすことができるので,アリーナでは猛威を振るうキャストになると思います。

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4Gamer:
 コラボでプレイできるシナリオイベント「王者の世界回遊」のポイントについてお聞かせください。

中村氏:
 これがまさに,“俺より強いやつに会いに行く”という内容です。カソードを主役に,いろんなキャストに闘いを挑んでいくというストーリーで,イベントシーンではこれまでに登場したさまざまなキャスト達が登場します。そのやりとりには結構マニアックなネタが詰まっていますので,楽しんでいただければ。

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4Gamer:
 パネルミッションの最初の条件を9つクリアすることで,「ストII」のアノードが必ずもらえるのも嬉しいですね。

中村氏:
 今回はイベントではなくパネルミッションでもらえる仕組みなので,やり込めば早い段階で入手できます。とくにこのイベントをきっけかに始めていただいた方には,即戦力になるキャストですので,ぜひパーティに加えて活躍させてあげてください。

4Gamer:
 そもそも「ストII」とコラボするきっかけみたいなものはあったんですか。

中村氏:
 「ストII」って本当に超有名タイトルじゃないですか。対戦格闘ゲームというと最初に浮かぶぐらいの代表作で,僕自身も学生時代に熱中していましたし,エラゲの「レジェンドIP」として扱わせていただくにふさわしいタイトルとしてお声がけさせていただきました。
 今回のキャンペーンが「ストII」とのコラボを皮切りにスタートするプロモーション的な仕込みも含め,カプコンさんには全てにおいて快くご協力いただけて,プロデューサーとして本当に感謝しています。

4Gamer:
 サマーキャンペーンも最大404連ガチャのチケット配布など,かなり大盤振る舞いな内容になっていますね。

中村氏:
 今回は「ストII」をきっかけに新たに遊んでくれる人もいらっしゃると思うので,ゲームのタイトルに合わせてわかりやすい数字にしてみました。
 内訳は,プレイヤーキャラのキャストが202回,装備品のフィギュアが202回で,条件はログインするだけです。こちらもパネルミッションを用意していて,ログインした日数に応じて10連〜20連のチケットがもらえ,全てをクリアするとさらに特典をもらえる仕組みです。デイリーではないので期間中に規定の日数ログインしていただければ,全てもらえます。

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4Gamer:
 サマーキャンペーンと言いつつ,期間は結構長めに設定されているんですね。

中村氏:
 はい,トータルで約3か月の期間を設けていますので,これから始めていただく方は,シナリオイベントだけでなく,通常のメインクエストやサブクエスト,アリーナなどに挑戦しながら,ガチャチケットやジェムを使って戦力を強化していただければと思います。

4Gamer:
 今回のガチャで過去に登場したキャストが復刻されているのは,すでに遊んでいるファンにも嬉しいところですね。

中村氏:
 キャンペーンのチケットは,404キャストガチャか404フィギュアガチャで使用できますので,ぜひ挑戦してみてください。

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スキルツリーによる育成要素やハイスコアを競う新要素なども企画中。アーケードタイトルに限らないコラボの計画も!?


4Gamer:
 今回のアップデートは,細かなところの改良のみでしたが,今後システム面の改良や要素追加などの予定は考えていますか。

中村氏:
 まだ具体的な実装時期は未定ですが,システム面の新要素として育成要素を追加する予定です。内容としては,スキルツリーを開放していくようなものを想定していて,それに関連したコンテンツを追加する計画が現在進んでいます。

4Gamer:
 現状ではキャストを限界突破することで☆5まで強化できますが,そこからの要素になるのでしょうか。

中村氏:
 いえ,☆の数とは別の育成要素ですので,基本的にどのキャストにも全て対応予定です。
 それと,これもまだ具体的にお話はできないんですが,新たなイベントの準備を進めています。プレイヤーさんからのご意見を受け止めつつ,エラゲだからこそ提供できるような体験として,ハイスコアを競うような何かにしたいなと思っています。

画像集 No.009のサムネイル画像 / [インタビュー]「エラーゲームリセット」の新たなゲームのコンセプトをプロデューサーが語る。“ストII”コラボや今後のプランについても聞いた

4Gamer:
 「シューティングライクRPG」の「シューティング」の部分をフィーチャーするような感じですね。

中村氏:
 そういうことですね。エラゲに登場しているタイトルを当時から知っている人なら,スコアを競った思い出もあるかと思うんですよね。

 あともう一つ,これはお詫びなんですが,5月の配信番組で「バトル時に先頭に表示するキャストを好きなキャストに変えられる」という機能をお知らせしたんですが,これは実装までにもう少しかかりそうです……。大変恐れ入りますが,もうしばらくお待ちください。

4Gamer:
 今回の「ストII」以降でコラボの構想などはありますか。

中村氏:
 今はこのタイトルですというお話はできませんが,一つ言えるのは,現在までに参戦していただいているメーカーさんが全てではありません。また,現在参戦されているメーカーさんに関しても,今登場しているタイトルで終わりとは限らないです。
 登場タイトルに関しても,今はアーケードゲームのみですが,あくまでメインストーリーの第1部として扱っているだけで,そこにこだわらず,お声がけをさせてもらっています。

4Gamer:
 ということは今後アーケードのタイトル以外のところからも出てくると。

中村氏:
 そういうことですね。
 また,先日の「リッジレーサー」×「デイトナUSA」のイベントように,原作タイトルの関係性を本作の中でオマージュしたタイトルのクロスオーバーみたいなものも,今後やっていきたいですよね。元のタイトルを知っているからこそわかる,ニヤリとするような要素もストーリーやイベントに絡めていくつもりですので,ご期待ください。

「リッジレーサー」×「デイトナUSA」イベント(現在は終了)。
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4Gamer:
 サービス開始前後から長く楽しんでいる方と,今回のキャンペーンをきっかけに始める方,それぞれいらっしゃると思いますが,最後にエラゲのこれからについてメッセージをいただけますか。

中村氏:
 まず,長く楽しんでいただいている皆様に,心からお礼を言わせてください。そんな皆様から,エラゲを友達に勧めたい,紹介したいときに,どう説明していいのかわからないという意見を以前からいただいていました。今回はそこに対する答えとして,新しいキービジュアルとムービーをご用意しましたのでご活用いただきたいです。

 また,これまでどんなゲームかわかりにくく,興味はあったけど遊んでいないという方も,この機会にぜひ遊んでいただきたいと思います。当時の思い出として実際に遊んだタイトルだけでなく,世代が違ったりハードルが高かったりで「知ってるけど遊んだことがない」というタイトルも,全て同じ枠の中で追体験できる仕組みになっていますので,そこも楽しんでいただきたいです。

 エラゲは今,X(旧Twitter)で「404 GAME RE:SETファンルーム」という公式のコミュニティを用意しています。そこには1000人ほどのコアユーザーの方が参加されていて,皆さんが攻略の話やガチャの結果,配信の実況,今後のコラボの予想,参戦タイトルの思い出などを語り合っています。ここに参加していただいてTLを追うだけでも,ゲームを遊ぶモチベーションにつながると思いますので,ぜひ活用していただきたいですね。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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