フランス革命時の裁判官としてプレイする，「We. the Revolution」の最新トレイラー公開。発売は2019年3月21日に決定

　ポーランドのパブリッシャであるKlabaterは，PCおよびNintendo Switch向けのシミュレーション「We. the Revolution」の初となるプレイ映像を公開し，PC版の発売が北米時間の2019年3月21日に決定したことを明らかにした。

「We. the Revolution」公式サイト

　2018年8月28日に掲載したレポートで詳しく紹介したとおり，本作はフランス革命後の国民公会が設立した革命裁判所の裁判官として，舞い込んで来るさまざまな案件を処理するという作品だ。ブルボン朝による絶対王政は終わったものの，恐怖政治の嵐が吹き荒れ，専制主義者や反革命派が次々に処刑される危険な時代だ。プレイヤーは保身のため，改革派や穏健派，さらに市民の顔色などをうかがいつつ，ときには不当な判決も下さなければならない。


　トレイラーに収められているのはゲーム序盤の模様らしく，表向きは家庭教師だが実は反革命のプロパガンダに関わっていたとして逮捕されたクラウド・ポシャルドという人物の案件が紹介されている。3分程度の映像にまとめるために急いでプレイしているが，実際のゲームでは，多数の調書などをしっかり読み込んで判決を下さなければならない。


　結局，ポシャルドは断頭台に送られて公開処刑されるのだが，判決後に市内を移動していると，ちょっとしたイベントが発生するというアドベンチャー的な要素も確認できる。移動は，画面で目的地を選ぶと自動的に行われ，そのときにイベントに出くわすことがあるらしいが，ローポリゴンのキャラクター達によるコミックス風のイベントシーンが興味深い。


　フランス革命史に詳しくない人は，多少の勉強も必要になりそうだが，なにより大量のテキストを読まなければならないので，日本語対応がアナウンスされていない現在，非常にハードルの高いゲームだと言えそうだ。とはいえ，動乱の時代を生き残るため，死刑を含む「大人の判決」を下さなければならないという設定はユニークで，プレイしたいという人も少なくないだろう。続報を楽しみにしたい。