「MONSTER HUNTER: WORLD」発売直前。狩りの新要素をはじめ，新大陸のモンスター＆フィールド，古龍渡りの謎に迫る物語を予習しよう

　カプコンは明日（2018年1月26日），PlayStation 4用ソフト「MONSTER HUNTER: WORLD」（以下，MHW）を発売する（PC / Xbox One版の発売地域は北米/欧州）。待ちに待った狩猟解禁が目前に迫り，早くもそわそわしているハンターも多いことだろう。

　MHWでは“狩り”における新要素をはじめ，モンスターやフィールド，世界設定に至るまで，さまざまな面で進化を遂げている。
　そこで，現時点で明らかにされている情報を一気にまとめてみた。未知の新大陸に足を踏み入れる前に，実践的な知識を得てスタートダッシュに役立ててほしい。


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「MONSTER HUNTER: WORLD」公式サイト

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MHWの世界/ストーリー

　およそ10年に一度，遥か彼方の新大陸を目指し，海を渡る古龍達。「古龍渡り」と呼ばれる奇妙な現象を解明するために，ギルドが結成した「新大陸古龍調査団」に所属するハンター，それが主人公（プレイヤー）だ。
　ギルドが最初に新大陸へと1期団を派遣したのは，約40年前にさかのぼる。主人公は調査に終止符を打つべく，ハンターを中心に構成された5期団の一員として，古龍渡りの謎に迫っていく。

調査団の総司令は1期団の出身。冷静な指示と大胆な策でメンバーを導く

主人公が属する5期団は，とくに優秀な人材が集められた。その規模は過去最大

主人公と行動を共にする「受付嬢」。クエストの管理だけではなく，拠点やフィールドのキャンプではさまざまなサポートを行う

調査班リーダーは，フィールドで実地調査を行う調査班をまとめる青年ハンター。総司令の孫で，新大陸生まれの新大陸育ち。先輩のハンターとして，貴重な知識を授けてくれる

●調査拠点アステラ
　新大陸に生きる調査員達の“家”となるのが，調査拠点アステラだ。研究エリアや流通・工房エリア，ハンターが集う集会エリアなどが存在する。40年前に1期団が築いてから長い年月の間に改築され，現在の姿になっている。

調査拠点アステラ

入り口付近にはおなじみのクエストボードやアイテムBOXがある

モンスターの生態を調査している研究者もいるようだ

食事をとると，さまざまなパワーアップ効果が得られる。拠点の食事場だけでなく，フィールドのキャンプでも利用可能だ

加工屋では集めた素材とお金を使って装備の生産と強化ができる

武器の生産や強化は，派生図から選択するスタイル。一部の武器は強化を巻き戻せるので（使用した素材が返ってくる），別の派生ルートに強化し直すことも可能だ

防具の生産もシリーズ別に部位パーツ（頭・胴・腕・腰・脚）で表示されるので選びやすい。なお，MHWでは武器種（剣士/ガンナー）にかかわらず，共通の防具を装備できる。近接武器（剣士）を装備中は「物理ダメージを軽減するボーナス」，遠距離武器（ガンナー）を装備中は「属性ダメージを軽減するボーナス」が発生する

「ウィッシュリスト」に生産・強化したい装備を登録しておくと，メニューから必要な素材が確認できる

オトモアイルーの装備は3種類（武器・頭・胴）。少しの素材と調査ポイント（探索やクエストの調査によって得られる）で作成可能だ

フィールドに点在する痕跡を集めて，生態研究所に報告すると，モンスター図鑑に情報が増えていく

調査資源管理所では，クエストや探索を通じて解決していく課題「バウンティ」を登録できる。なかでも調査員から依頼される「重要バウンティ」を達成すれば，狩りに役立つ機能が充実していく

●集会エリア
　集会エリアには，クエストの受注や闘技大会クエストへ参加，ゲーム内コミュニティへのアクセス，ログインボーナスやトピックスの確認といった機能が集約されている。集会エリアにいる最大16人のハンターの中から，最大4人のパーティを組んでマルチプレイを楽しめる。世界中のハンター達と出会い，親睦を深めよう。

船の甲板にある酒場「星の船」が集会エリアになっている

集会エリアのクエストカウンター。集会エリアの開放後は，ほとんどのクエストがシングルでもマルチでもプレイ可能になる

闘技大会クエストとは，闘技場を舞台に指定された武器と装備でモンスターの討伐タイムを競うというもの。討伐タイムに応じた報酬を獲得できる

招待制のゲーム内コミュニティ「サークル」を活用すると，気軽に仲間同士でマルチプレイを楽しめる。サークルの最大人数は50人で，プレイヤーは最大8つのサークルに所属可能

狩り（ハンティング）の新要素

　MHWのストーリーは「任務クエスト」を達成することで進められ，それによって増えていく「フリークエスト」が自由に遊べるようになっている。モンスターを狩猟して手に入る素材を用いて，より強い武器や防具を作り，さらに強力なモンスターに挑むという基本的なサイクルはおなじみのものだ。

ハンターは14種の武器を扱える。一撃が強力な大剣，機敏で手数の多い片手剣，重いが強力な射撃ができるヘビィボウガンなど，さまざまな特徴を持っている。どれか1種を極めるか，複数の武器を使い分けるか，それはハンター次第だ

大剣	片手剣
双剣	太刀
ハンマー	狩猟笛

ランス	ガンランス
スラッシュアックス	チャージアックス

操虫棍	弓
ライトボウガン	ヘビィボウガン

フィールドにはモンスターの足跡や爪痕といった「痕跡」が点在している。これを「導蟲」（しるべむし）に覚えさせれば，討伐対象のモンスターの元まで導いてくれるようになるので，不慣れな土地でも迷子になる心配はなし

ハンターが携行している「スリンガー」は，フィールドで手に入る小石や木の実を弾として撃てるツールだ。環境を利用した狩りには欠かせないもので，モンスターの陽動や移動時のショートカットといった場面で活躍する

モンスターの視界から身を隠せるようになる「隠れ身の装衣」や，一定のダメージを吸収する「体力の装衣」，周囲のプレイヤーの体力を徐々に回復させる「癒しの煙筒」など，さまざまな種類が存在する「特殊装具」。狩りの最中，アイテムのように使用できる

「オトモアイルー」はオトモ道具でハンターの狩りをサポートしてれる。小さいながらも頼もしき相棒だ

クエスト中に窮地に陥ったときは救難信号を飛ばして，ほかのプレイヤーに助けを求められる

　フィールドには狩りに役立つさまざまなものが存在するが，どこに何があるのかは「生態マップ」で確認できる。さらにモンスターや採集アイテムにピンを打つと，導蟲によるガイドが始まる。これで効率的に調査できるはずだ。

フィールドの調査を進めていくと，「生態マップ」の情報が更新されていく。アイコンフィルターで表示内容を絞ることも可能だ

無数の生命が宿るフィールドと生態系

　狩猟の舞台となる新大陸のフィールドは，すべてが初めて訪れる地。大小のモンスターや生物，虫，植物，そして自然環境が存在している。自然豊かなエリアもあれば，荒れ果てた砂漠，不気味な湿地帯，広大な地下空間といったエリアもあり，その表情はさまざまだ。フィールドでプレイヤーが受け取る情報は高密度で，そこには一つの生態系が息づいている。

　フィールド内のエリアはシームレスにつながっているため，クエスト中にロード時間が発生することはほぼない。しかも，あるエリアで起きたことがリアルタイムでフィールド全体に影響を与え，その変化が徐々に伝播していく。毎回，変化が同じとは限らないので，同じシチュエーションであっても意外な展開に驚かされるはずだ。

モンスター同士が遭遇すると，争いに発展したり，どちらかが逃げ出したり。大型モンスターが三つ巴の争いを繰り広げる光景は圧巻だ

せき止められていた水を決壊させてモンスターを押し流すといった，さまざまな自然環境を利用した狩りが楽しめる。環境をうまく利用できれば，狩りの効率が大幅に向上するだろう

●フィールド

【古代樹の森】
広大な森に連なり合って育つ木々は，巨大な“古代樹”となって空高くそびえ立つ。古代樹は森に息づくすべての生物を内包し，一つの生態系を形作る

【大蟻塚の荒地】
乾燥地帯と沼地が入りまじる。砂地には巨大な蟻塚が立ち並び，水場には色とりどりの植物が生い茂る。二つの顔を持つこの地には，それぞれの環境に適応した生物が集う

【陸珊瑚の台地】
「陸珊瑚」が形成する高低差に富んだ台地には，陸にも海にも似た不可思議な生態系が広がる。産み出された陸珊瑚の卵は，湧昇風に乗って台地全体へと降り注ぎ，これを捕食する生物群の礎となる

【瘴気の谷】
屍や骨が幾重にも積み重なった谷とそれらを利用する分解者の生態系が広がる。有機物を食料とするバクテリア群「瘴気」に侵されたモンスターは凶暴性を増す

●モンスター

【ネルギガンテ】
MHWのメインモンスター。己の身を顧みず，破壊の限りを尽くすことから「滅尽龍」の異名を持つ。全身のトゲはハンターの攻撃だけでなく，自らの攻撃でも壊れるが，再生して次第に強固な黒いトゲへと変化する

【ゾラ・マグダラオス】
大地にそびえる火山を思わせる外殻を持つ古龍。どこかを目指して移動しているように見えるが，その目的は判明していない

【ドスジャグラス】
ジャグラスの群れを率いるリーダー。食欲旺盛で空腹時には気が荒くなるようだ。仕留めた獲物を丸飲みにしてしまう様は圧巻

【アンジャナフ】
非常に好戦的で，鼻が異様に発達している。ほかのモンスターに対しても躊躇なく襲いかかる

【トビカガチ】
樹上に棲息し，木々を飛び回る。木や地面に身体を擦りつけながら移動することで，体毛に静電気を溜め込む性質を持つようだ

【プケプケ】
体内に毒液を持つモンスター。はじけクルミなどの植物を食べて口内や尾に溜め込み，毒液と混ぜることで強力な毒ブレスを放つ

【リオレウス】
古代樹の森において，生態系の頂点に立つモンスター。縄張りには鱗や爪痕が残されており，侵入者には容赦なく襲い掛かる

【リオレイア】
地上を中心に狩りを行なう“陸の女王”。つがいで狩りを行なう様子も目撃されており，優れた脚力と毒を含んだ尾で獲物を仕留める

【ディアブロス】
大蟻塚の荒地の主。強い縄張り意識と攻撃性を持ち，地下の縄張りに獲物を引きずり込もうとする習性がある

【クルルヤック】
発達した前脚で物を持つことを得意とする鳥竜。モンスターの卵を盗んで持ち帰る姿が頻繁に目撃されている

【ボルボロス】
好物の蟻を求め，泥で縄張りをマーキングしつつ徘徊する。縄張りを荒らす者には得意の突進で襲い掛かってくる

【ジュラトドス】
沼地に生息する大型魚竜。泥を利用して獲物を捕らえたり，身を護ったりする。縄張りを巡ってモンスターと争うことも

【パオウルムー】
珊瑚の卵を主食とする飛竜種モンスター。体内に空気を溜め，吐き出す力を利用して空中を移動しながら硬い尻尾を使って攻撃を繰り出す

【ツィツィヤック】
獲物や天敵を発見すると発光器官を大きく広げ，閃光で目を眩ませて隙を生み出すようだ。獲物を仕留める際には，脚力を活かした攻撃を用いる

【レイギエナ】
捕食対象であるラフィノスの群れを狙い，全身から冷気を放って獲物の動きを鈍らせながら狩りを行なう

【オドガロン】
屍肉を求め瘴気の谷を徘徊しているモンスター。ほかのモンスターに躊躇なく攻撃を仕掛け，仕留めた獲物や肉片を巣に持ち帰る習性を持つ

【ラドバルキン】
瘴気の谷に残された屍の骨を食べ，全身にそれを纏う獣竜種。身体を丸め，転がるようにして移動や攻撃を行なう姿が目撃されている

【ドスギルオス】
陸珊瑚の台地から落ちてくる獲物の肉を求め，ギルオスを引き連れ徘徊しているモンスター。大牙には麻痺毒があり，これで獲物を仕留める

【ヴォルガノス】
マグマの中を泳ぎ，強固な溶岩の鎧を纏う魚竜

【ウラガンキン】
頑強な顎で岩盤を砕き，主食の鉱石を摂取している

【テオ・テスカトル】
灼熱の息を吐き，炎を纏う凶暴な古龍。気性は荒く，正面から対峙した者は例外なく，その業火に身をさらす

【クシャルダオラ】
風をまとい嵐を呼び，何者もそばに近寄らせない。硬度の高い金属質の外殻が全身を覆っている古龍

【ドドガマル】
岩を主食とするモンスター。唾液の成分を化合させることで爆発性の岩を口内に蓄え，吐き出すことで天敵から身を守る

●無料アップデート第1弾 追加モンスター

【イビルジョー】
2018年春に配信が予定されている無料アップデート第1弾の追加モンスター。シリーズファンにはおなじみだ

●期間限定イベントクエスト

3Dドット絵で描かれるロックマン風のオトモ装備も。これはソフト発売後に配信される期間限定イベントクエストで必要素材を入手できる

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