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[CES 2017]ALIENWAREとは別のDell製ゲーマー向けノートPC「Inspiron 15 Gaming」が登場。InspironブランドのゲームPCが本格的に離陸
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印刷2017/01/07 15:24

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[CES 2017]ALIENWAREとは別のDell製ゲーマー向けノートPC「Inspiron 15 Gaming」が登場。InspironブランドのゲームPCが本格的に離陸

Dellブースでは,至る所でVRヘッドマウントディスプレイを使ったデモが行われていた。写真はギター型コントローラを抱えてVRリズムゲームに挑戦している来場者の様子で,使っているPCは2016年モデルの「ALIENWARE Area-51 R2」だった
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 CESの常連PCメーカーであるDellは,CES 2017でもサブ会場である高級ホテル「The Venetian Las Vegas」内のレストランを借り切って,最新の自社製品を披露していた。
 通例に従えば,4Gamer的な見どころは,4コアKaby Lake搭載のALIENWARE新製品なのだが,Dellは今回のCESに,ALIENWAREではないゲーマー向けノートPCとしてInspiron 15 Gaming」(インスパイロン 15 ゲーミング)を出展し,2017年における「Dellのゲーマー向け製品における新しい方向性」を示唆した。
 今回はこの新製品を中心にレポートしたい。

Inspiron 15 Gaming
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Inspironブランドのゲーマー向けPC「Inspiron 15 Gaming」が登場


Inspiron 15 7000
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 Dellのゲーマー向けPCイコールALIENWAREという認識の4Gamer読者は多いだろう。ただ,個性的なデザインと高めのスペック,そして高めの価格設定を持つALIENWAREのPCが,万人向けでなかったのは確かだ。
 そこで近年のDellは,「ALIENWAREではカバー仕切れなかったゲームPCの潜在顧客」を獲得すべく,一般向けのPCであるInspironブランドで,比較的低価格の「ゲームにも使えるPC」を展開し始めていた。その代表例が,2015年10月に日本でも発売になった「Inspiron 15 7000」である。

 ただInspiron 15 7000は,一般向けのInspironをベースに,当時のノートPC向けミドルクラスGPU「GeForce GTX 960M」を搭載し,GPUに合わせて冷却能力を強化した「だけ」の製品だった。事実上,Inspironのグラフィックス機能強化版でしかなかったわけだが,今回のInspiron 15 Gamingは,その製品名からも分かるとおり,明確にゲーマー向けを狙った,一般向けのInspironとは異なる筐体を採用しているのが大きな違いである。

Inspiron 15 Gamingの筐体は,既存のInspironとは趣の異なる,ゲーマーに焦点を絞ったデザインとなった。ちなみに,天板が「Beijing Red」という赤いカラーバリエーションもあるようだが,会場ではその存在を確認できず
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 Inspiron 15 Gamingは,鋭角的な形状をした黒色のボディをベースとして,本体前面の吸気孔や背面排気孔に赤色のパーツをアクセント的に配置し,見た目にも,いかにもゲーマー向けPCというデザインになった。
 キーボードには赤色のLEDイルミネーションを内蔵。[W/A/S/D]キーには,キートップの周囲に四角い枠線をつけて,ほかのキーよりも目立たせるといった工夫も凝らしてある。

前面や底面の吸気孔は,細かい三角形によるメッシュとなっていて,デザイン面でのこだわりが見られる。右の底面写真を見ると,底面の左側にサブウーファを装備しているのが分かる。これは,Inspiron 15 7000でも採用していた要素だ。ちなみに,バーコードが書かれたシールをよく見ると,「FIRELORD 15」という名前が書かれていた。Inspiron 15 Gamingの開発コードネームだろうか
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背面はメッシュ模様ではないものの,赤色のパーツを配置している(左)。どうやら,赤がInspiron 15 Gamingのシンボルカラーらしい。キーボードの見た目もゲーマー向けっぽくなった。もっとも仕様自体は取り立てて変わったものではなく,ALIENWAREが対応を果たしたNキーロールオーバーにも対応しないようだ
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 NVIDIAのノートPC向けGPUである「GeForce GTX 1050 Ti」,または「GeForce GTX 1050」を採用し,CPUはKaby Lake-Hこと4コアCPUの第7世代Coreプロセッサを搭載するとのこと。ちなみに,会場で触った試用機の搭載CPUは,「Core i7-7700HQ」だった。

 搭載する液晶パネルは,15.6インチサイズで解像度1920×1080ドット,ノングレア(非光沢)モデルで,駆動方式は未公開。メインメモリ容量は最大32GBを選択でき,ストレージはNVMe接続で容量256GBのSSDか,Serial ATA接続で容量1TBのHDDを搭載できるようになっている。ALIENWAREの同サイズであるALIENWARE 15シリーズほどではないものの,15.6インチクラスのノートPCとして,比較的充実したスペックを備えていると言えそうだ。

本体左側面(左)と右側面(右)。USB 3.0 Type-AやHDMI出力(バージョン未公表),有線LANポートといった一般的なインタフェースは揃っている一方,USB Type-Cポートが1つもないのは,2017年のノートPCとしては,ちょっと寂しいかも
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 米国直販サイトでは,GeForce GTX 1050とCore i5-7300HQ,メインメモリ容量8GB,容量1TBのHDDを搭載する最も安価なモデルでBTO標準構成価格が799.99ドル(税別,2017年1月7日現在の為替レートで考えると約9万3611円)で販売中だ。
 日本での販売は未定とのことだが,システムビルダー製のゲーマー向けノートPCと直接競合するような価格で仮に出てくるとすれば,面白いことになるかもしれない。

リンク先のページより。Dell Gamingのロゴマークっぽいものもあった
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 ちなみに,価格を調べるついでに米国サイトを見ていたところ,「Dell Gaming」という言葉の書かれたページに辿り着いた。そこの説明書きやイメージを見る限り,今回のInspiron 15 GamingはこのDell Gamingに属しそうなのだが,説明員の口からそういうキーワードは出ず,また筆者が確認した限り,会場にもDell Gamingという言葉は掲げられていなかった。
 ひょっとすると,当初はDell Gamingというブランドでいくことを考えていたが,最終的に使うのを止めた,もしくは今後,製品が揃ってきたとき,大々的にDell Gamingを打ち出す計画があるという可能性がある。


ALIENWAREのノートPCはKaby Lake-H世代に更新


 Inspironの話が長くなってしまったが,もちろんALIENWAREのノートPCも新製品が登場している。ただ,基本的には2016年後半のGeForce GTX 10シリーズSkylake搭載モデルをベースに,搭載するCPUをKaby Lake-Hに更新したものなので,それ以外の仕様で特筆すべき点はない。順当に最新世代CPUへと移行したという理解で正解だ。
 いずれも日本での販売は未定とのことだが,遠からず現行製品から新製品に入れ替わるであろうことは確実と思われる。

北米時間1月3日に開かれた先行展示イベントでも披露されていた,ALIENWARE 17のKaby Lake-H搭載モデル。Tobii Technology(以下,Tobii)製の視線追跡デバイスを,液晶パネルの下に搭載している
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ALIENWARE 15のKaby Lake-H搭載モデル。VRヘッドマウントディスプレイ「Vive」をつなげてVRゲームのデモを行い,VR対応をアピールしていた
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ALIENWARE 13のKaby Lake-H搭載モデルで,有機ELディスプレイパネルを採用したタイプも披露。こちらの発売はもう少し先とのことだ
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 ちなみに,これらの新ALIENWAREノートPCはすべて「HDR Ready」とのことで,「標準搭載の液晶パネルでHDR表示に対応するのか!」と一瞬驚いたのだが,そうではない。単に,ビデオ出力インタフェースがHDR出力に対応しており,HDR対応ディスプレイや対応テレビを接続すれば,HDR表示が可能ですよという話だった。

 で,そんなALIENWAREのHDR対応に合わせたのか,Dellは今回,HDR対応の液晶ディスプレイを何製品か発表しており,会場でもその一部を展示していた。たとえば「InfinityEdge Monitor S2718HX」(以下,S2718HX)という製品は,HDR対応に加えて,AMDのディスプレイ同期技術であるFreeSyncもサポートしているので,ゲームPCに組み合わせるHDR対応ディスプレイとしても利用できそうだ。

HDR表示とFreeSyncに対応するS2718HX。画面サイズは27インチで,解像度は1920×1080ドット。米国では販売が始まっており,価格は379.99ドル(税別)とのこと
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 またDellは,32インチサイズで解像度7680×4320ドットという「8K解像度」の液晶ディスプレイ「UltraSharp UP3218K」を2017年3月に米国で発売することも発表している。価格はさすがの4999.99ドル(税別,約58万5068円)だ。

8K解像度を謳うUltraSharp UP3218K。画面の精細感は,4Kとはひと味違うものがある
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 ゲーマー向けといえる仕様は備えておらず,そもそも8K解像度で快適にゲームを動かせるGPUが存在しない現状では,ゲーマーが導入すべきディスプレイとは冗談でも言えないが,「机に置けるサイズで8Kディスプレイ」というのは,来るべきものがついに来た印象を受ける。

UltraSharp UP3218Kで,Windows 10のスタートメニューとタスクバーを表示した状態……なのだが,画面拡大率を100%のままにしていると,スタートメニューは左下にほんの小さく表示されるだけで,また,タスクバーは縦方向が狭すぎて使いにくい。ゲームを仮に8K解像度で表示できたとしても,UI部分が小さくなりすぎて,実用性に欠けるのではないだろうか
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DellのCES 2017関連情報ページ(英語)

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