北米時間2018年4月3日,Dellは,ゲーマー向けノートPCの新シリーズ「
Dell G」を立ち上げた。ラインナップは15.6インチ液晶パネル搭載の「
Dell G7 15」「
Dell G5 15」「
Dell G3 15」そして17.3インチ液晶パネル搭載の「
Dell G3 17」で,いずれも厚み1インチ(=25.4mm)未満の筐体を採用しつつ「GeForce GTX 1060 6GB with Max-Q Design」までのGPUを搭載できるというのが共通のコンセプトになっている。
Dell G7 15
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Frank Azor氏(Vice President & General Manager Alienware, Gaming and XPS, Dell)
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ALIENWAREで対象外となるエントリーミドルクラス以下のゲーマー向けPC市場に向けて,DellはこれまでInspiron 15 7000 GamingシリーズおよびInspiron 15 5000 Gamingシリーズを展開していた(
関連記事)。ただ,Dellでゲーマー向け製品とXPS部門を率いる
Frank Azor(フランク・アゾール)氏は「製品名が長すぎた(笑)」として,シリーズ名の一新を決めたのだそうだ。
Dell G Seriesを構成する4製品のうち,Inspiron 15 7000 Gamingシリーズの後継という位置づけになるのは,Dell G7 15とDell G5 15の2つ。Dell G3 15とDell G3 17は,必ずしもInspiron 15 5000 Gamingの後継という位置づけではなく,コストを重視した新しいエントリーモデルという扱いになるとのことだ。
以下順に製品概要を紹介していきたい。
左から順にDell G7 15,Dell G5 15,Dell G3 15,Dell G3 17
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Dell G7 15
第8世代CoreプロセッサのハイスペックノートPC向けCPUで最上位となる6コア12スレッド対応製品「
Core i9-8950HK」を選択可能な,新シリーズのトップエンド。本体カラーは「Black」「Alpine White」の2色で,北米市場におけるメーカー想定売価は849ドル(税別)からとなる。
液晶パネルの選択肢としては,IPS方式で解像度1920
×1080ドット,ノングレア(非光沢)のものが標準ながら,駆動方式未公開で3840
×2160ドットのノングレアパネルも選択できるようになっているという。
CPUとGPUそれぞれを冷却するため,2連ファン仕様の冷却機構を採用している。筐体の天板はマグネシウム製だ
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ストレージはデュアルドライブを選択可能で,SSDの選択肢としてはNVM Express接続のものも存在。底面の蓋を開ければストレージスロットやドライブへも簡単にアクセスできるとのことだ。
ネットワークコントローラはRivet NetworksのKillerシリーズ。フロント2スピーカーは「MaxxAudio Pro」仕様となり,Waves Audioによるチューンが入る。
キーボードはフルキー仕様で,青色LEDバックライトを搭載。キーストロークは1.4mmを確保してあり,Anti-Ghosting(アンチゴースト)仕様にもなっているという。
接続インタフェースはThunderbolt 3やUSB 3.1 Gen.2(※Type-AかType-Cかは未公開),USB 3.1 Gen.1 Type-A,HDMI 2.0,1000BASE-T LAN用RJ-45,カードリーダーといったところを備える。
Dell G7 15のキーボード周り。キーとタッチパッド部に青色LEDが埋め込んである。[Enter]キー周りはやや窮屈な印象も受けた
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Dell G5 15
Dell G7 15の下位モデルという扱いで,こちらはCPUの選択肢が6コア12スレッド対応もしくは4コア8スレッド対応の第8世代Core i7&i5シリーズとなる。また本体色は「Black」「Beijing Red」の2色に変わり,キーボードおよびタッチパッド部に埋め込んであるLEDが赤色になるが,それ以外は上位モデルと変わらないスペックになっているそうだ。GPU性能とCPU性能のバランスを考えると,むしろこちらが本命かもしれない。
北米市場におけるメーカー想定売価は799ドル(税別)からだ。
Dell G3 15
天板も含めてプラスチック製の筐体を採用することで従来よりもコストを下げたという新作だ。筐体の厚みは22.7mmと,Dell G Seriesにあって最も薄いという。
本体カラーは「Black」「Recon Blue」「Alpine White」の3色で,差し色として青色のアクセントを加えてあるのが特徴となる。
搭載するCPUは第8世代Coreプロセッサで,液晶パネルの選択肢はIPS方式で解像度1920
×1080ドット,ノングレア(非光沢)のもののみ。ネットワークコントローラとしてKillerシリーズは採用していないが,KillerシリーズのRivet Networksが開発した「SmartByte」技術を採用することにより,ネットワーク接続にあたってビデオストリームを優先することはできるそうだ。
北米市場におけるメーカー想定売価は749ドル(税別)からとなる。
Chris Sutphen氏(Global Director of Marketing, Alienware, Dell)
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Dell G3 15では,キーボードの1.4mmストロークが確保されず,Anti-Ghostingの保証もなくなる。付け加えると,埋め込んである青色LEDの光り方には上位モデルと比べて若干の制限があることを,DellでゲームPC部門のグローバルマーケティングディレクターを務める
Chris Sutphen(クリス・サトペン)氏は筆者の質問に答える形で示唆していた。
また,Thunderbolt 3 Type-CとHDMI 2.0出力,1000BASE-T LAN用のRJ-45はオプショナル(optional,選べる)という扱いになっているので,廉価な設定のDell G3 15では省かれる可能性もあるだろう。
一方,デュアルファン仕様の冷却機構や,デュアルドライブ仕様でNVM Express接続型SSDも選択できる仕様,底面カバーを外すとストレージデバイスへ容易にアクセスできる仕様は変わらないとのことだ。
Dell G3 17
シリーズ唯一の17.3型となるDell G3 17だが,筐体の厚みが25mmになる点と,本体カラーの選択肢が「Black」と「Recon Blue」の2色になる点,北米市場におけるメーカー想定売価は749ドル(税別)からとなる点を除けば,スペックはDell G3 15と変わらない。
なぜDell G3にだけ17.3型の設定があるのか聞いてみたところ,前出のSutphen氏からは「ひとまず出してみてユーザーの反響をチェックし,そこで『G5とG7でも17.3型を出すか,17.3型はやめるか』を決めようと考えている」という回答が返ってきた。その意味では多分に実験的な製品と紹介することができそうだ。
……Dell G Seriesの国内における具体的な販売計画などは明らかになっていないが,ALIENWAREとは別立てで,エントリーミドルクラス以下のゲーマー向けノートPCをDellが拡充してきたこと,そのことはPCゲーマーにとって重要な情報と言えるだろう。日本法人であるデルの動きに注目していきたい。