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Intel,初の6C12TモデルなどノートPC向け第8世代Coreプロセッサを発表。デスクトップPC向け下位モデルの拡充も
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印刷2018/04/03 16:01

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Intel,初の6C12TモデルなどノートPC向け第8世代Coreプロセッサを発表。デスクトップPC向け下位モデルの拡充も

 北米太平洋時間2018年4月3日0:01,Intelは第8世代Coreプロセッサのラインナップ拡充を発表した。今回加わった新シリーズの概要は以下のとおりだ。

  • ノートPC向けH-Series
    Coffee Lakeマイクロアーキテクチャ採用。6コア12スレッド対応モデルを含む
  • ノートPC向けU-Series
    Coffee Lakeアーキテクチャ採用,初のTDP 28Wモデル
  • デスクトップPC向けS-Series
    Coffee Lakeマイクロアーキテクチャ採用。TDP 65Wの通常電力モデルおよびTDP 35Wの低消費電力モデル

第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
 最大のトピックは,ノートPC向けとしては史上初となる6コア12スレッド対応CPUが登場することと,それに合わせてIntelがノートPC用としては初のCore i9を用意することだが,本稿ではそんな発表内容をまとめてみたい。

6コア12スレッド対応とCore i9の設定が今回の発表における最大のアピールポイントとなる
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)


ついに6コア12スレッド対応を果たしたCoffee Lake-H


 というわけでまずは見どころの多いH-Series(以下,Coffee Lake-H)からだが,ノートPC向け初のCore i9となる最上位モデル「Core i9-8950HK」,そしてCore i7およびXeon E2000Mシリーズの合計5製品が6コア12スレッド対応となる。従来どおりの4コア8スレッド対応モデルも存在するが,これらもCoffee Lakeマイクロアーキテクチャを採用するということなので,6コア中2コアが無効になっている可能性はあるだろう。

 具体的なラインナップは表1のとおりだ。

※Core i9・i7の「Core」表記は省略しています

第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
 Core i9-8950HKと「Xeon E-2186M」の最大クロックは4.8GHzで,ノートPC向けかつ6コア12スレッド対応モデルとしては極めて高い点に気付いた人もいると思うが,ここまで高い動作クロックを設定できた背景には,Coffee Lake-Hで新しい自動クロックアップ技術「Thermal Velocity Boost Technology」(以下,TVB)があるという。

 Intelは従来から「Turbo Boost Technology 2.0」(以下,TBT 2.0)を採用していたが,TVBは,TBT 2.0を前提としつつ,熱的条件が許す場合に最大クロックを1ビン(bin,クロック周波数の単位。Coffee Lake-Hの場合は200MHz)引き上げることができるそうだ。
 Intelは「TVBで最大クロックに達する条件はCPUの温度」と明言していたので,ノートPC側の冷却能力によって最大クロックへ達する頻度は変わるということも十分に生じうる。

Coffee Lake-HはTVBという新しい自動クロックアップ機能を採用した。たとえばCore i9-8950HKの場合,TBT 2.0によって達する最大クロックは4.6GHzだが,TVBによって最大4.8GHz動作を実現するという
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 なお,表1に並べた7製品のうち,ゲーマー向けノートPCなどがターゲットになる一般向けは,Core i9-8950HKと「Core i7-8750H」「Core i5-8300H」の3製品。残る4製品は企業向けという扱いになる。
 「Core i7-8850H」では「制限付きながらコアクロック倍率ロックフリーになっていて,高い性能を求める企業に最適」とIntelは述べていたが,「制限付きの倍率ロックフリー」が具体的にどういう意味かは明らかになっていない。
 Xeonの2モデルはECCメモリに対応しており,信頼性が重視されるワークステーション用途に向くというのがIntelのスタンスだ。

 Coffee Lake-Hで採用するのは(デスクトップPC向けCoffee Lake-Sと同世代になる)Intel 300シリーズチップセットだが,最新世代のモバイル向けチップセットでは従来よりも高いI/O性能を獲得できているという。

 なかでも注目したいのは「PCI ExpressおよびThunderbolt 3のアクセス遅延低減」で,PCI Expressのアクセス遅延低減は,ゲーマー向けノートPCのような単体GPUを搭載するシステムで,「前世代と比べて極めて高いフレームレート」(Intel)を得るのに寄与しているそうだ。

6コア12スレッドのCore i9-8950HKだと,第7世代Coreプロセッサ(開発コードネーム「Kaby Lake-H」)と比べて総合性能で最大29%高いだけでなく,純然たるゲームのフレームレートも最大41%,ゲームをプレイしながら配信と録画を行ったときの性能も最大32%高いというスライド。基本的には「6コア化効果ここに極まれり」のアピールだが,平均フレームレートが最大41%も向上するというのはちょっと信じがたいデータだ。I/O性能が大きく向上したとしても,それだけでこんなには向上しないはず。測定条件について細かな話はなかったため,ここは疑問ありとしておきたい
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 また,Intel 300シリーズチップセットが無線LANコントローラ「Intel Wireless-AC 2x2 160MHz」に対応することも,I/O周りの強化としてIntelはアピールしていた。いわく,その帯域幅は1733Mbpsに達し,Intel製無線LANコントローラとして初めて1Gbps超えの帯域幅を実現できるとのことである。

最大1733Mbpsの帯域幅を持つIEEE 802.11ac対応のWireless-AC 2X2 160MHz。この広帯域無線LANコントローラを利用できるのもCoffee Lake-Hプラットフォームの利点という
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)


TDP 28WモデルはU-Series初のCoffee Lakeに


第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
 続いては,Intelが「U-Series Processors with Intel Iris Plus Graphics」と呼ぶ,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)28Wモデルだ。Intelは14nm++プロセス技術を用いて製造されるKaby Lake Refresh世代のCPUを,「薄型ノートPC向けとなる,TDP 15Wの第8世代Coreプロセッサ」として2017年にリリースしている(関連記事)。今回のU-Series(U Processor Line,以下 Coffee Lake-U)発表で,より性能を重視する薄型ノートPCにCoffee Lakeマイクロアーキテクチャがもたらされることになるわけだ。

 最大の特徴は,長い呼称からも読み取れるとおり,統合型グラフィックス機能としてIrisブランド最上位の「Iris Plus Graphics」を採用するところ。Iris Plusシリーズということで,グラフィックス処理用の高速DRAM「eDRAM」をオンパッケージで組み合わせた実装となる。

※Core i7・i5・i3の「Core」表記は省略しています

 なお,同じCoffee Lake世代ということもあって,300シリーズのチップセットに対応する点や,1733MbpsのIEEE 802.11acに対応する点などといったところは,Coffee Lake-Hと変わらない。ただし,Coffee Lake-HがサポートするTVBやPCI Expressの最適化をCoffee Lake-Uはサポートしない。

Coffee Lake-Uプラットフォームの特徴。オンチップの高速eDRAMを128MB分組み合わせたIris Plus Graphicsを採用するのが大きな特徴だ
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)


デスクトップPC向けCoffee Lake-Sプラットフォームでは下位モデルが登場


第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
 以上,今回の発表における目玉はノートPC向けCoffee Lakeということになるが,S-Series(S Processor Line,以下 Coffee Lake-S)のデスクトップPC向け下位モデルとなるCPUとチップセットも同時に発表している。
 具体的なラインナップは表3,4のとおりで,CPUは「Standard Power」(標準電力版)となるTDP 60WモデルのCore i5が3製品,「Low Power」(低消費電力版)となるTDP 35WのCore i7・i5・i3が6製品だ。
 「Core i7-8700T」はTDP 35Wながら6コア12スレッド対応となるので,マルチスレッド性能の高い低消費電力ゲームPCを作りたいと考えているユーザーの注目を集めそうである。

※Core i7・i5・i3の「Core」表記は省略しています

 “下方向”に向けたCPUラインナップの拡充に合わせ,従来は「Intel Z370」しか選択肢のなかったCoffee Lake-S向けチップセットも新たに「Intel H370」「Intel H310」「Intel Q370」「Intel B360」の4製品が加わった。


第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
 Intel Q370だけは「vPro Technology」をサポートした純然たる企業向けという位置づけ。Intel H370はIntel Z370の下に来るミドルクラス市場向けで,Intel B360がエントリークラス向けという理解でいいだろう。どちらも企業,コンシューマ両対応となっている。
 残るIntel H310はかなり特殊な仕様なので,コンシューマ向けの小型PC向けに特化したものではないだろうか。


Optane Memoryは新たにDドライブ以降をサポート


 Optane Memory関係でも大きなアップデートがあった。今回発表になったCoffee Lake世代のCPUはすべてがディスクキャッシュ用高速ストレージであるIntelの「Optane Memory」をサポートするのだが,(Intel H310を除く)Intel 300シリーズと組み合わせた場合,Dドライブ以降をOptane Memoryで高速化できるようになったのだ。
 従来はCドライブのみが対象だったため,そもそもCドライブがSSDの場合は恩恵を受けられなかったが,ゲーマー向けノートPCで多く見られる「SSD+HDD」の構成では,Optane Memoryで高速化したDドライブにゲームをインストールすれば,ゲームデータの読み出し時間を劇的に速くできる,というわけである。

起動ドライブはSSDにし,HDDのDドライブをOptaneメモリで高速化する。この状態でDドライブにゲームをインストールすればSSD並のゲームの起動時間が得られるとIntelはアピールしていた
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 ちなみにIntelはこの拡張に合わせ,「第8世代CoreプロセッサとOptane Memoryを組み合わせたシステム」のための特別なバッジプログラムを開始し,普及を促す方針を明らかにしている。
 具体的には,「+」(プラス)マーク付きの特別なバッジを対応システムに与えるとのことだが, Coffee Lake-H搭載のゲーマー向けノートPCで「+」バッジ付きの製品が出てくるのはまず間違いないだろう。

左に見える「+」マーク付きのバッジが,「Optane Memory付き」の第8世代Coreプロセッサ搭載システムへ与えられる
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 最後に,「第8世代Coreプロセッサ搭載のゲーマー向けノートPC」をいくつか写真で紹介しておきたい。ほぼ間違いなく日本でも販売されるはずなので,ゲームをノートPCでプレイしたい人達は,各社の動向を要チェックだ。

第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
MSIのGT75シリーズ新型。Core i9-8950HKを搭載している
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
ASUSTeK Computer製の「ROG G703」。やはりCore i9-8950HK搭載
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
15.6インチ筐体にCore i9-8950HK搭載の,新しい「HP OMEN 15」
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
「HP OMEN 17」の新型。こちらもCore i9-8950HK搭載だ

Intel公式Webサイト

Intelのプロセッサ情報データベース(英語)

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