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印刷2018/08/29 05:00

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ついに「Kaby Lake離れ」? Intel,薄型ノートPC向けの第8世代Coreプロセッサ「Whiskey Lake-U」「Amber Lake-Y」を発表

 2018年8月29日5:00,Intelは,ノートPC向け第8世代Coreプロセッサのラインナップを拡充する新型CPU計6製品を発表した。

第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 今回,発表となったのは,Intelが2018年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2018で登場を予告していたもので,開発コードネーム「Whiskey Lake-U」(ウイスキーレイク ユー)と呼ばれていた薄型ノートPC向けU-Processor Line(Uシリーズ)が3製品と,開発コードネーム「Amber Lake-Y」(アンバーレイク ワイ)と呼ばれていた2-in-1型PCやタブレット端末向けのY-Processor Line(Yシリーズ)が3製品となっている。
 実のところ,本稿執筆時点では,スペックや仕様の詳細で明らかになっていない点もあるのだが,判明している限りの情報をもとに,新CPUとはいかなるものかを簡単に紹介したい。

※2018年8月29日16:20頃追記
 新CPUの仕様について,公開となった詳細スペックから判明した情報を追加しました。



TDP 15Wで4コア8スレッドのCPUコアを採用したWhiskey Lake-U


 まずはWhiskey Lake-Uから見ていこう。
 Intelは,2018年4月に開発コードネーム「Coffee Lake-U」と呼ばれる第8世代CoreプロセッサのUシリーズを発表済みだ。Coffee Lake-UはTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)が28WクラスのCPUで,4コア8スレッド対応のCPUコアと,統合型グラフィックス機能としては高性能な「Iris Plus Graphics 655」を採用しているのが特徴だった。

第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)
 一方,今回のWhiskey Lake-Uは,TDPが15Wと,薄型ノートPCに搭載しやすい仕様でありながら,ラインナップのうち「Core i7-8565U」と「Core i5-8265U」は,4コア8スレッドのCPUコアを採用したことが大きな特徴となる。
 TDP 15WのCPUで4コア8スレッド対応といえば,2017年8月に,第8世代Coreプロセッサの第1弾として登場した「Core i7-8650U」などがあるものの(関連記事),これらのCPUは,第8世代とはいっても実質は第7世代Coreプロセッサである「Kaby Lake」の改良版「Kaby Lake Reflesh」(以下,Kaby Lake R)にすぎなかった。なので,真の意味で「TDP 15Wで4コア8スレッドの第8世代Coreプロセッサ」を実現したのが,このWhiskey Lake-Uと言えるかもしれない。

 CPU性能面でも,Coffee Lake-Uに比べて若干の高性能化が図られており,たとえば最上位のCore i7-8565Uは最大クロックが4.6GHzと,Coffee Lake-Uの最上位モデル「Core i7-8559U」よりも100MHzだけ高くなっている。「Turbo Boost Technology 2.0」によるブーストクロックの高さを生かして,ゲーマー向けを謳う薄型ノートPCに採用するような製品も出てくるかもしれない。

 また,Coffee Lake-Uとは,統合型グラフィックス機能も異なっている。Coffee Lake-Uは,Irisブランド最上位の「Iris Plus Graphics」を採用していたが,Whiskey Lake-Uはいずれも「UHD Graphics 620」を採用しているのだ。つまり,グラフィックス性能という点では,Whiskey Lake-UはCoffee Lake-Uに及ばない可能性が高いのではないだろうか。
 そんなWhiskey Lake-Uのラインナップと主な仕様は,表1のとおりとなる。


 結果的に,同じ第8世代のUシリーズでありながら,Kaby Lake RとCoffee Lake-U,Whiskey Lake-Uという3つの製品が混在することになったのは,なんともややこしい話だ。Coffee Lake-Uが,Uシリーズとしては少し上位のノートPCをカバーするのに対して,今回のWhiskey Lake-Uは,Uシリーズ本来のターゲットである薄型ノート向けとして住み分けることになるだろう。


大幅なクロック向上を果たしたAmber Lake-Y


 続いて2-in-1型やタブレットをカバーするAmber Lake-Yのラインアップを見ていこう。
 Yシリーズは2016年に登場した第7世代Coreプロセッサの「Kaby Lake-Y」(開発コードネーム,関連記事)以来,更新されていなかったが,Amber Lake-Yの登場で久しぶりにラインアップが一新された。その特徴は,Kaby Lake-Yよりも動作クロックが大きく向上した点にある。

 ただ,Intelの担当者がAmber Lake-Yの製造に用いるプロセス技術について明言していない点がちょっと気になるところではある。Whiskey Lake-Uについては「最新の14nmプロセス技術を使っている」と断言していたのだが,Amber Lake-Yは14nm世代のプロセス技術であるとしか述べておらず,プロセス技術のリビジョン部分を明らかにしていないのだ。

 ラインナップは表2にまとめたとおり。いずれもKaby Lake-Y世代の同クラスよりも動作クロックが向上しており,とくに「Core m3-8100Y」の最大3.4GHzという動作クロックは,Kaby Lake-Y世代の「Core m3-7Y30」における最大2.6GHzより800MHzも高い。それでいてTDPが5Wの枠に収まっているのだから,ここは注目すべき点と言えるだろう。
 なお,Amber Lake-Yが採用する統合型グラフィックス機能は,Kaby Lake-Yと同じ「HD Graphics 615」であることが明らかになっている。


 ところで,IntelはKaby Lake-Yで,「Core i7-7Y75」といった具合に,4桁数字の中に「Y」が入った独特のプロセッサナンバーを採用した。ところが第8世代のAmber Lake-Yでは,4桁数字+「Y」という,ほかのCoreプロセッサと同じようなプロセッサナンバー表記に変えてきたことは押さえておきたい。Kaby Lake-Yの名前は,よほど分かりにくかったのだろう。
 ただ,最も動作クロックの低い製品だけは,Core i3ではなく,Kaby Lake-Yと同じCore m3の名を冠した「Core m3-8100Y」となっている。ここはラインナップの継続を重視したのだろうか。


無線LAN接続の速さや軽めのゲームをプレイできる性能をアピール


 さて,そんな特徴を持つWhiskey Lake-UとAmber Lake-Yだが,IntelはとくにWhiskey Lake-Uの性能をアピールしている。しかも,CPUそのものではなく,CPUパッケージ上で統合したチップセット機能(プラットフォームI/O,以下 PCH)の機能を重点的にアピールしているのが特徴だろう。
 以下のスライドは,Intelが公開しているWhiskey Lake-Uのブロック図だ。

1Gbps超えの無線LAN機能やUSB 3.1 Gen.2コントローラの統合,4コアのオーディオDSPなどPCH側の強化が目立つのがWhiskey Lake-Uの特徴である
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 スライドにもあるように,Whiskey Lake-UのPCHは,最大1733Mbpsの帯域幅での無線LAN接続に対応する無線LANコントローラ「Intel Wireless-AC 2x2 160MHz」を統合しており,LTEもサポートするという。
 さらに,USB 3.1 Gen.2コントローラや,音声認識処理に対応する4コアのオーディオDSPも内蔵するなど,さまざまな機能が盛り込まれているのだ。

 ところで,CPUコアとPCHをつなぐインタフェースに,「OPI」という見慣れない略号が書かれていることに気づいただろうか。Intelが詳細を説明したことはなかった記憶しているが,このOPIとは,どうやら「On Package Interconnect」の略で,CPUパッケージ上でCPUコアとPCHを接続するインタフェースの名称として,第6世代CoreプロセッサことSkylake世代のUシリーズやYシリーズから使っているもののようだ。
 デスクトップPC用CPUにおけるインタフェースである「DMI」(※現在はDMI 3.0)と比べると,DMI 3.0のバス帯域幅は8GT/sなのに対して,OPIは4GT/sといった具合にバス帯域幅が異なることは分かる。それ以外の仕様面でどのような違いがあるのかは情報が見当たらないのだが,明確な機能向上があれば,それを宣伝材料としないIntelではないだろうから,バス帯域幅と呼び名以外に明確な違いはないのではなかろうか。

 Intelは,Whiskey Lake-U搭載ノートPCを「5年前(2013年)のノートPCと比較して,性能面は最大2倍,バッテリー駆動時間は最大1.8倍,無線LANの帯域幅に至っては最大12倍に向上した」と謳っている。とはいえ,5年も前のノートPC比だと,あまり参考にはならない印象だ。

5年前のノートPC比で総合性能は2倍,バッテリ性能は1.8倍,WiFiの帯域は12倍,バッテリ運用時間は16時間以上と謳われている
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 ただ,Intelが「Whiskey Lake-U搭載ノートPCは3Dゲームがプレイできるだけの性能がある」と主張している点は,注目に値するかもしれない。
 Intelは,MMORPG「World of Warcraft」の最新拡張パックとなる「World of Warcraft: Battle for Azeroth」や「World of Tanks」(以下,WoT)といった比較的グラフィックス負荷が低めのタイトルの名前を挙げて,これらのゲームを快適にプレイできるとしていた。
 たとえば,WoTで比較した場合,Core i5-8265Uを搭載するノートPCは,2013年登場の「Core i5-4200U」搭載のノートPCと比べてプレイの快適性は2倍に達するとIntelは主張している。

グラフィックス負荷が軽めのゲームタイトルは,それなりに快適な性能でプレイできるという。比較対象が5年前のノートPCというのは横においておくとして
第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

 また,Whiskey Lake-Uに対応するゲームの最適なグラフィックス設定を,ゲーマー向け情報ページで提供するともIntelは予告している。

 統合型グラフィックス機能としては高性能なIris Graphicsを搭載しないUシリーズのCPUで,ゲーム用途をIntelがアピールしてくるのは少し珍しい。それだけ,UHD Graphicsの名を冠する統合型グラフィックス機能の性能も上がってきたということかもしれない。

 これまでの例からすると,8月31日からドイツ・ベルリンで開幕する家電見本市「IFA2018」では,PCメーカー各社が,Whiskey Lake-UやAmber Lake-Yを搭載するノートPCを発表してくるだろう。大幅な性能向上は期待できそうもないが,順当な機能向上は期待できそうだ。軽めのゲームならプレイできる薄型軽量ノートPCの登場してくると,ゲーマーにとっても,Whiskey Lake-U搭載ノートPCは新しい選択肢となるかもしれない。

Intel日本語公式Webサイト

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