本稿では,本作の概要を,序盤をプレイしたインプレッションを交えて紹介していこう。
![]() |
クラブを運営する経営者と試合を采配する監督,双方の立場でプレイできる
「ウイニングイレブン クラブマネージャー」は,KONAMIの世界戦略タイトルという位置付けの作品で,2015年6月5日に発信されたプレスリリースでは,約150の国・地域で配信開始と発表されたように,数字を見るだけでもかなり力が入ったタイトルだということが分かる(関連記事)。KONAMIによれば,「ウイイレ」シリーズで約20年間培ってきたノウハウをすべて盛り込んだのはもちろん,同社のさまざまなサッカーゲーム開発チームが一堂に会して開発に取り組んだそうだ。
ちなみに,ファンの多くは知っていると思うが,「PES CLUB MANAGER」の“PES”とは,「ウイイレ」の海外版である「PRO EVOLUTION SOCCER」の略称である。
ゲームの流れは,選手を獲得して自分のサッカーチームを編成し,リーグ戦を軸にシーズンを戦い抜いていくというサイクルを繰り返すというもの。
プレイヤーはクラブマネージャー兼監督として,各選手の年俸や試合の興行収入,スポンサー契約といった経営のマネジメントをしながら,チームの指揮・育成を行っていくのである。
リーグ戦では,実在のチームや他プレイヤーのチームと対戦することになり,成績に応じてシーズンごとにディビジョンでの昇格や降格が待っている。リーグ戦は,プレイヤーが任意で試合消化を行えるため,リアルの時間経過を待つ必要なしに自分のペースで遊ぶことが可能だ。
![]() |
また,家庭用ゲーム機向けのアクションゲームである「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2015」のゲームエンジンを,スマートデバイス向けに最適化して使用している点も本作のセールスポイントだ。これにより試合中の選手達は,「ウイイレ」シリーズ同様リアルな挙動の3Dグラフィックスで再現されている。
監督としてフォーメーションから戦術まで指揮し,試合全体をコントロール
![]() |
もちろん,試合の展開に応じて戦術やフォーメーションを変えられる点や,選手のコンディションが試合に影響するきめ細かな設定といった部分は,本作にもしっかりと継承されている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
試合中のグラフィックスは,2D表示(最大3倍速)と3D表示,そして通常は2D表示でチャンスシーンになると3D表示に切り替わる「オート」の3タイプが用意されている。表示速度の設定にもよるが,1試合が5分程度で終わるので,ちょっとした空き時間でも楽しめるようになっている。
![]() |
![]() |
| 2D表示では,俯瞰で選手やボールの動きを確認できる | |
![]() |
![]() |
| 3D表示では,選手達のリアルな挙動を確認しながら試合を観戦できる | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
そのほか,2D表示のときには,選手交代やフォーメーションの変更を指示する「チーム編成」,選手のコンディションや評価を確認する「コンディション」,攻撃エリア/ボールタッチエリア/パス/ドリブルなど6つの観点からの情報を得られる「スタッツ」の3項目を利用できる。
スタッツは試合終了後にも表示され,自分の指示が的確だったかどうかを確認できるようになっている。選手が自分の指示どおりに動いていなければ,基本的な戦術から見直すというように,結果を次の試合に活かすことが可能だ。
試合終了後は選手が成長し,試合の結果に応じて得られる「試合収入」(ホーム試合の場合は「スタジアム収入」も)やサポーターを獲得できる。
また,試合をすると選手の育成に使う「トレーニングポイント」をはじめ,「体力回復アイテム」「モチベーション回復アイテム」「ケガ回復アイテム」という4つのゲージが増加する。それぞれゲージが最大に達すると,該当のアイテムを1個獲得できるという仕組みだ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「マイタウン」を充実させて選手の育成や獲得,スポンサー収入などを有利に
クラブ経営でプレイヤーが行うことは,主に選手の獲得と育成で,それらは拠点となる「マイタウン」で行うことになる。基本的には,試合をしてゲーム内通貨を稼ぎ,マイタウンを発展させながらチームを増強して,さらに高みを目指していくという流れだ。
マイタウン内に施設を建築すると利用できる機能が増え,選手のトレーニングをしたり,スポンサー収入を増やしたりできるようになる。また,試合後のアイテム獲得ゲージの増加量を増やせる,獲得可能選手のクオリティを高めるといったブースト効果が期待できるものも存在する。これらの施設は,アップグレードすると効果を高めることが可能だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
選手の獲得には,いわゆるガチャにあたる「スカウト」,プレイヤー間で選手のオークションをする「マーケット」,そして「ユース選手を昇格する」という3つの手段が用意されている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
基本的に,試合に出すことで選手は成長していくのだが,「フィジカル」「スピード」「テクニック」のどれを伸ばすか,あるいはその3項目をバランス良く伸ばすかは,プレイヤーが選手ごとに指定できる。
それに加えて,トレーニングポイントを消費して任意の選手の能力を上げたり,「スペシャルトレーニング」で新たなポジションやスキルを習得させることも可能だ。各選手の得意ポジションや能力を踏まえて育成タイプを決定し,状況に応じて追加のトレーニングを施していくといいだろう。
![]() |
![]() |
本作は,監督と経営者の手腕が求められるという,従来の「ウイイレ」シリーズとは毛色が異なる部分があるゲームだということが分かっていただけたと思う。実際に遊んでみると,自分のチームを世界の頂点に導くという大きな目的はあるものの,その過程においては“懐が広い”ゲームであると感じられた。
チームを強化するには,好きな選手をスカウトしてもいいし,いちから育成してもいいしと,プレイヤーの方針に合わせた形でゲームを進めることができる。また,選手の育成に関しても,他チームに高額で移籍できる選手の育成を目的にするというように,チームの強化よりも経営を潤すことにチャレンジしてもいい。つまり,プレイヤーがどこに注目するかによって遊び方が変えられるとも言えるわけだ。
じっくりとチームを育成・運営できる内容でありながら,1試合の時間は短めで手軽にプレイできるタイトルなので,興味を持った人はぜひプレイしてみてほしい。


















































