Electronic Artsは,GDC 2012の会期中となるアメリカ現地時間の2012年3月6日,箱庭ゲームの代名詞的存在といえる都市建設シミュレーションゲーム,「SimCity」シリーズの最新作,その名も
「SimCity」を,W Hotelで開催したプレスイベントにて発表した。本作はPC向けに,
2013年中の発売が予定されている。
なお本作の第一報は
「こちら」の記事でお伝えしている。アナウンストレイラーや国内における商品構成などの情報などもあるので,合わせてチェックしてほしい。
SimCityシリーズは,道路・上下水道・交通網などのインフラや,住宅や工業地帯の土地割りなどを,プレイヤーが意のままにデザインできるという,サンドボックス型ゲームの金字塔である。どこに何を建設するかによって,人口や環境,犯罪率や税金の徴収率などが刻々と変化していき,それらの情報を元に市長として街を切り盛りしていくという内容だ。本作は,2003年にリリースされた直近のナンバリングタイトル
「SimCity 4」から,ちょうど10年後の発売となる第5作であるが,仕切り直しの意味が込められているのか,ナンバリングされていない。
ルーシー・ブラッドショー氏
![画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / [GDC 2012]EAのプレス向けイベントで「SimCity」の詳細が発表に。オンラインモードでは,プレイヤーとフレンドの都市が相互に影響を与え合う](/games/149/G014962/20120307025/TN/005.jpg) |
今回のプレスイベントで壇上に上がった開発元EA Maxisの副社長,
ルーシー・ブラッドショー(Lucy Bradshaw)氏は
「この10年で進化したPCのパワーを極限まで活かせるようにする」と語る。簡略化されたユーザーインタフェースや,ビルの外壁のテクスチャーを選べる自由度など,
「The Sims」で培われたEA Maxisのノウハウも見られるはずで,大人から子供まで幅広いプレイヤー層にアピールできるゲームとなりそうだ。
また本作は,EA Maxisの独自エンジン
「GlassBox」が採用され,その機能として
オンラインモードを実現したという。これは,プレイヤーの都市とゲーム内でフレンド登録した仲間達の都市が
バーチャルな近隣都市としてつながるという仕組みで,プレイヤーが管理する都市の人口や環境,また犯罪・商業に対するさまざまな政策が,ダイレクトに周囲に影響するというものである。例えば,教育レベルを上げ犯罪率を低くするような都市を作れば,仲間達の都市にも良い影響を与えることになるし,石炭発電を増やしたり,交通網の不備で渋滞ばかり起こしたりしているようだと,環境汚染もプレイヤーの都市を越えて広がっていくというわけだ。
ブラッドショー氏によると,EA Maxisは今回のGDC 2012でも旋風を巻き起こしている
「Game for Change」 (社会を変えるためのゲーム作り)という運動に,スポンサーとして深く関わっている。そして「では自分達は何ができるのか」という問いへの答えが,地球規模の課題に取り組める最新SimCityのリリースだった,ということらしい。
デイビス・グッゲンハイム氏
![画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / [GDC 2012]EAのプレス向けイベントで「SimCity」の詳細が発表に。オンラインモードでは,プレイヤーとフレンドの都市が相互に影響を与え合う](/games/149/G014962/20120307025/TN/006.jpg) |
EA Maxisは,SimCityを通して都市開発と環境保全のバランスを取ることの難しさを学んでもらうことに期待しているという。実際に今回のイベントでは,同社がホストとなったトークショーに,地球温暖化をテーマとするアル・ゴア元副大統領主演のドキュメンタリー映画「不都合な真実」(2006年/米)の監督,
デイビス・グッゲンハイム(Davis Guggenheim)氏をステージに招いたりしていた。