ボールを転がして敵と戦う異色のパズルアクション。MODから生まれたUnreal Engine 3使用タイトル「The Ball」はTripwire Interactiveが販売へ

　Epic Games主催のMODコンテスト「Make Something Unreal」の2010年度開催において第2位に選ばれた「The Ball」が，早くも商用ゲームとしてリリースされることが決まった。販売を手掛けるのは「Killing Floor」などで知られるTripwire Interactiveで，今秋より「Steam」でダウンロード販売される予定だ。


　The Ballは，元々Unrela Tournament 3のMODとして制作されたもの。メキシコの地下遺跡から抜け出せなくなってしまったプレイヤーが，遺跡内のあちこちに設置されたさまざまなトラップを潜り抜けていくという，1人称視点のパズルアクションゲームだ。
　プレイヤーに与えられるのはキャラクターの背丈より大きな巨大ボールと，そのボールを「Half-Life 2」のグラビティガンのようにコントロールするための特殊な銃器のみ。遺跡の内部にはゾンビなどのモンスターが多数徘徊しており，プレイヤーはこのボールを操作して相手を押し潰したりしながら，遺跡からの脱出を試みることになる。


　本作を開発したのは，スウェーデンのインディーズゲームメーカーTeotl Studios。発売予定の製品には8マップが収録予定で，シングルプレイ専用。総プレイ時間はそれほど長くならないボリュームのタイトルとなりそうだ。
　一人称視点のパズルアクションと言えば「Portal」が有名だが，このThe Ballに関しても特異なゲーム性とビジュアルは，大きな反響を呼ぶ可能性がある。

「The Ball」デモ版紹介記事

「The Ball」公式サイト