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ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
G51Jx3D。初回限定の300台限定で,3D Vision対応の3Dゲームタイトル「James Cameron's Avatar the Game」が付属する |
U30Jc |
R.O.G.初のノートPCは,
「購入後すぐに3D立体視可能」がウリ
G51Jx 3Dは,ASUSのゲーマー向け製品ブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)の製品としては国内初登場となるノートPCだ。垂直リフレッシュレート120Hzの15.6インチ,解像度1366×768ドットの液晶パネルを搭載し,さらに単体だと2万円程度(※2010年4月14日現在)の3D Visionキットを同梱することで,購入後すぐに,3D立体視を利用できるのが最大の特徴となる。
Core i7-720QMは,「Intel Turbo Boost Technology」有効時に,最大2.80GHz動作するが,G51Jx 3Dは,ASUS独自の技術「Power4Gear Hybrid」により,最大2.90GHzで動作可能という。
解像度の低さがやや懸念材料ではあるものの,量販店のポイントシステムや割引を考慮すると,「すぐ3D Visionを利用できるシステム」としてのコストパフォーマンスはそこそこだといえるのではなかろうか。
●G51Jx 3Dの主なスペック
- CPU:Core i7-720QM/1.60GHz(Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック2.80GHz,L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量6MB)
- マザーボード:Mobile Intel HM55 Express搭載
- メインメモリ:PC3-8500 DDR3 SDRAM SO-DIMM 2GB×2
- GPU:GeForce GTS 360M(グラフィックスメモリ容量1GB)
- ストレージ:HDD(容量500GB,回転数7200rpm,Serial ATA 3Gbps)
- 光学ドライブ:Blu-ray Disc読み出し対応ドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)
- 有線LAN:1000BASE-T
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n準拠
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:15.6インチワイド液晶(LEDバックライト仕様),1366×768ドット
- 入力機器:10キー付き日本語キーボード(バックライトイルミネーションLED内蔵),タッチパッド
- そのほかの主な搭載機能:200万画素Webカメラ,6in1マルチカードリーダー
- 本体サイズ/重量:375(W)×265(D)×34.3〜40.6(H)mm/約3.3kg
- OS:64bit版Windows 7 Home Premium
- 付属品:3D Visionキット
- 価格:20万9800円(税込)
Arrandale+GeForce 310で
Optimus対応を実現したU30Jc
CPUは「Core i5-430M/2.26GHz」,GPUは16 CUDA Core仕様の「GeForce 310M」なので,GPUを利用しても3Dゲームをバリバリプレイできるというわけではない。ただ,普段はCore i5に統合されたグラフィックス機能をCUDAアプリケーションや,ビデオプレイヤー,あるいはカジュアルな3Dゲームタイトルの実行に当たって,明示的に切り替えたりすることなくGeForceを起用して利用したいというニーズには応えてくれそうだ。
価格が10万円程度に収まっているのはなかなか面白いので,(4Gamer読者には勧めないが)“低価格PCプラスアルファ”的な存在として,注目は集めそうである。
●U30Jcの主なスペック
- CPU:Core i5-430M/2.26GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量3MB)
- マザーボード:Mobile Intel HM55 Express搭載
- メインメモリ:PC3-10600 DDR3 SDRAM SO-DIMM 2GB
- GPU:GeForce 310M(グラフィックスメモリ容量512MB)
- ストレージ:HDD(容量320GB,回転数5400rpm,Serial ATA 3Gbps)
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
- 有線LAN:1000BASE-T
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n準拠
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:13.3インチワイド液晶,1366×768ドット
- 入力機器:日本語キーボード,タッチパッド
- そのほかの主な搭載機能:30万画素Webカメラ,5in1マルチカードリーダー
- 本体サイズ/重量:328(W)×238(D)×20〜29.9(H)mm/約2.1kg
- OS:64bit版Windows 7 Home Premium
- 付属品:とくになし
- 価格:9万9800円(税込)
R.O.G.はASUS製ノートPCの新たな柱に
3D立体視は今度こそ普及する?!
それによると,従来はASUSという大きなブランドの下に,EeePCやR.O.G.といったサブブランドが用意されていたが,今後は,
- Eee:すべての人にコンピューティング体験を届ける,使い勝手重視のブランド
- ASUS:高い技術と品質に裏付けられた,洗練されたデジタルライフと提供するブランド
- R.O.G.:最高のゲーム体験を提供するブランド
といった方向性で棲み分けることになるという。つまり,ASUSのノートPCにおいて,R.O.G.は,ASUSブランドと同じ位置まで,一気に昇格するわけである。
ノートPCビジネスにおいては,国内でも成功したEeeブランドと,ASUSブランド,R.O.G.ブランドが三つの柱となる。今後,ゲーマー向けノートPCもいろいろ出てきそうだ |
ASUSはタグライン(※ロゴの近くに付記するキーワード)を比較的頻繁に変更するが,その最新版が「Inspiring Innovation・Persistent Perfection」になったことも紹介された |
氏は,Stereo Dも一部で関わったという3D立体視対応映画「Avatar」の興行収入が極めて好調であることや,Disneyの3D立体視対応映画「Alice in Wonderland」が,それを上回る勢いであることなどを挙げ,「3Dは儲かるという認識が,ハリウッドで広がっている」と紹介。違法コピー対策という側面からも,ハリウッドでは3D化が進んでおり,さらに,
- 大画面&高解像度化が一段落した液晶パネルメーカーが新たな付加価値として3Dに目を付けたこと
- デジタル技術を提供する業界側でも,どれだけの視差を設定すれば,立体的に見えて,かつ目が疲れにくいのか,ハリウッド映画の制作を通じて理解が進んだこと
が同時進行したことから,「3度目,4度目の正直と言われてきた3D(立体視)だが,今回は単なるブームではない」と断言する。
3D対応の低価格ディスプレイや,3D Visionによって,安価に3D立体視環境を整えることができるようになったことで,スポーツの生中継や,ゲームで,3D立体視環境はこれから大きく広がっていくとは氏の弁。そしてそのなかで,表現手法の新しい可能性をもたらすと,「3D立体視環境の明るい未来」を強調していた。
- 関連タイトル:
Republic of Gamers
- この記事のURL:
(C)ASUSTeK Computer Inc.