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ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
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印刷2010/04/14 16:33

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ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売

画像集#012のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
 2010年4月14日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)とNVIDIAは,都内で報道関係者向け説明会「ASUS&NVIDIA Bring You To The Next Dimension」を共催。そこで,「3D Vision」に対応したゲーマー向けノートPC「G51Jx 3D」と,「Optimus」テクノロジに対応したノートPCとして国内初登場となる「U30Jc」を発表した。価格は前者が20万9800円,後者が9万9800円(いずれも税込)。両製品とも,24日から量販店などの店頭で販売が始まる予定だ。

画像集#002のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
G51Jx3D。初回限定の300台限定で,3D Vision対応の3Dゲームタイトル「James Cameron's Avatar the Game」が付属する
画像集#003のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
U30Jc


R.O.G.初のノートPCは,

「購入後すぐに3D立体視可能」がウリ


 G51Jx 3Dは,ASUSのゲーマー向け製品ブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)の製品としては国内初登場となるノートPCだ。垂直リフレッシュレート120Hzの15.6インチ,解像度1366×768ドットの液晶パネルを搭載し,さらに単体だと2万円程度(※2010年4月14日現在)の3D Visionキットを同梱することで,購入後すぐに,3D立体視を利用できるのが最大の特徴となる。

画像集#004のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
G51Jx 3Dには標準で3D Visionのキット(エミッタ&メガネ)を同梱。購入後すぐに3Dゲームをプレイできるほか,2倍速読み出し対応のBlu-ray Discドライブ搭載により,別途対応ソフトがあれば,Blu-ray 3Dも利用可能だ
画像集#005のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
天板部は青がベース。引っ掻いたような模様があしらわれている。現在は,ASUSロゴとR.O.G.ロゴが共存しているが,Eee PCのようにR.O.G.が“独り立ち”すれば,今後,ロゴ表記が変わることもあるという

R.O.G.ロゴが刻まれたパームレスト。内蔵スピーカーはPC業界などで実績のあるAltec Lansing製。Creative Technologyの「EAX ADVANCED HD 4.0」をサポートし,バーチャルサラウンドサウンド出力にも対応する
画像集#006のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
 そのほか主なスペックは下にまとめたとおり。DirectX 10.1をサポートした96 CUDA Core仕様のGPUで,容量1GBのGDDR5メモリをMXM上で組み合わせた「GeForce GTS 360M」を搭載するほか,クアッドコアCPU「Core i7-720QM/1.60GHz」を組み合わせ,“デスクトップPC換算”でエントリーミドル〜ミドルクラス程度の3D性能を期待できる構成になっている。
 Core i7-720QMは,「Intel Turbo Boost Technology」有効時に,最大2.80GHz動作するが,G51Jx 3Dは,ASUS独自の技術「Power4Gear Hybrid」により,最大2.90GHzで動作可能という。

 解像度の低さがやや懸念材料ではあるものの,量販店のポイントシステムや割引を考慮すると,「すぐ3D Visionを利用できるシステム」としてのコストパフォーマンスはそこそこだといえるのではなかろうか。

外部出力インタフェースとしてHDMI 1.3a対応のHDMIポートを搭載。「NVIDIA 3DTV Play」ソフトウェアを利用すれば,HDMI 1.4と互換性のある信号で,パナソニック製の3D立体視対応テレビへの外部出力も行えるとのことだ(※ただし現在のところ,NVIDIA 3DTV Playの国内発売は未定)
画像集#007のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売 画像集#008のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売

●G51Jx 3Dの主なスペック
  • CPU:Core i7-720QM/1.60GHz(Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック2.80GHz,L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量6MB)
  • マザーボード:Mobile Intel HM55 Express搭載
  • メインメモリ:PC3-8500 DDR3 SDRAM SO-DIMM 2GB×2
  • GPU:GeForce GTS 360M(グラフィックスメモリ容量1GB)
  • ストレージ:HDD(容量500GB,回転数7200rpm,Serial ATA 3Gbps)
  • 光学ドライブ:Blu-ray Disc読み出し対応ドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)
  • 有線LAN:1000BASE-T
  • 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n準拠
  • サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
  • ディスプレイ:15.6インチワイド液晶(LEDバックライト仕様),1366×768ドット
  • 入力機器:10キー付き日本語キーボード(バックライトイルミネーションLED内蔵),タッチパッド
  • そのほかの主な搭載機能:200万画素Webカメラ,6in1マルチカードリーダー
  • 本体サイズ/重量:375(W)×265(D)×34.3〜40.6(H)mm/約3.3kg
  • OS:64bit版Windows 7 Home Premium
  • 付属品:3D Visionキット
  • 価格:20万9800円(税込)


Arrandale+GeForce 310で

Optimus対応を実現したU30Jc


デバイスマネージャで確認すると,確かに「Intel HD Graphics」とGeForce 310Mが共存していた
画像集#009のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
 必ずしもゲーマー向けモデルではないが,解像度1366×768ドットの13.3インチワイド液晶パネルを搭載し,公称最大9.1時間のバッテリー持続時間を確保しながら,Optimusテクノロジによって,NVIDIA製の単体GPUも利用可能になっているのが,U30Jcである。
 CPUは「Core i5-430M/2.26GHz」,GPUは16 CUDA Core仕様の「GeForce 310M」なので,GPUを利用しても3Dゲームをバリバリプレイできるというわけではない。ただ,普段はCore i5に統合されたグラフィックス機能をCUDAアプリケーションや,ビデオプレイヤー,あるいはカジュアルな3Dゲームタイトルの実行に当たって,明示的に切り替えたりすることなくGeForceを起用して利用したいというニーズには応えてくれそうだ。

外部インタフェース群を撮影してみたところ
画像集#010のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売 画像集#011のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売

 価格が10万円程度に収まっているのはなかなか面白いので,(4Gamer読者には勧めないが)“低価格PCプラスアルファ”的な存在として,注目は集めそうである。

●U30Jcの主なスペック
  • CPU:Core i5-430M/2.26GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量3MB)
  • マザーボード:Mobile Intel HM55 Express搭載
  • メインメモリ:PC3-10600 DDR3 SDRAM SO-DIMM 2GB
  • GPU:GeForce 310M(グラフィックスメモリ容量512MB)
  • ストレージ:HDD(容量320GB,回転数5400rpm,Serial ATA 3Gbps)
  • 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
  • 有線LAN:1000BASE-T
  • 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n準拠
  • サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
  • ディスプレイ:13.3インチワイド液晶,1366×768ドット
  • 入力機器:日本語キーボード,タッチパッド
  • そのほかの主な搭載機能:30万画素Webカメラ,5in1マルチカードリーダー
  • 本体サイズ/重量:328(W)×238(D)×20〜29.9(H)mm/約2.1kg
  • OS:64bit版Windows 7 Home Premium
  • 付属品:とくになし
  • 価格:9万9800円(税込)


R.O.G.はASUS製ノートPCの新たな柱に

3D立体視は今度こそ普及する?!


Emilie Lu氏(アスース・ジャパン システムビジネスグループ ビジネスデベロプメントマネージャー)
画像集#013のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
 さて,イベントでは,ASUSの日本法人であるアスース・ジャパンのEmilie Lu(エミリー・ルー)氏から,ノートPCビジネスにおけるR.O.G.ブランドの位置づけについて説明があった。
 それによると,従来はASUSという大きなブランドの下に,EeePCやR.O.G.といったサブブランドが用意されていたが,今後は,

  • Eee:すべての人にコンピューティング体験を届ける,使い勝手重視のブランド
  • ASUS:高い技術と品質に裏付けられた,洗練されたデジタルライフと提供するブランド
  • R.O.G.:最高のゲーム体験を提供するブランド

といった方向性で棲み分けることになるという。つまり,ASUSのノートPCにおいて,R.O.G.は,ASUSブランドと同じ位置まで,一気に昇格するわけである。

画像集#014のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
ノートPCビジネスにおいては,国内でも成功したEeeブランドと,ASUSブランド,R.O.G.ブランドが三つの柱となる。今後,ゲーマー向けノートPCもいろいろ出てきそうだ
画像集#015のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売
ASUSはタグライン(※ロゴの近くに付記するキーワード)を比較的頻繁に変更するが,その最新版が「Inspiring Innovation・Persistent Perfection」になったことも紹介された

共催のNVIDIAは,DirectX 9世代以降の3Dゲームタイトル450本以上が3D Vision対応であることと,エコシステム(※業界全体の収益構造)が確立されつつあることが,3D Visionの強みであるとアピール。エコシステムの広がりこそが,一般ユーザーに3D立体視を楽しんでもらう取っかかりになると強調していた
画像集#016のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売 画像集#017のサムネイル/ASUS,120Hzパネル搭載&3D Vision同梱のゲーマー向けノートPCを国内発表。24日発売

NVIDIAが自社による調査結果として示した,一般ユーザーの3D立体視意識調査。3D立体視を自宅で楽しみたい人は全体の8割弱おり,その4割は映画を,15%前後がゲームをプレイしたいと回答したそうだ。「いいえ,と回答した人も,何を買えばいいのか分からないからという人が多かった。そういう人にこそ,すべてが入っているG51Jx 3Dを勧めたい」(NVIDIA)
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泉 邦昭氏(Co-founder/CTO, Stereo D)
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 またイベントには,2D映像の3D変換技術で知られる米Stereo Dの共同創設者兼最高技術責任者で,日本の3Dコンソーシアム事務局長も務める泉 邦昭氏が登壇した。
 氏は,Stereo Dも一部で関わったという3D立体視対応映画「Avatar」の興行収入が極めて好調であることや,Disneyの3D立体視対応映画「Alice in Wonderland」が,それを上回る勢いであることなどを挙げ,「3Dは儲かるという認識が,ハリウッドで広がっている」と紹介。違法コピー対策という側面からも,ハリウッドでは3D化が進んでおり,さらに,

  • 大画面&高解像度化が一段落した液晶パネルメーカーが新たな付加価値として3Dに目を付けたこと
  • デジタル技術を提供する業界側でも,どれだけの視差を設定すれば,立体的に見えて,かつ目が疲れにくいのか,ハリウッド映画の制作を通じて理解が進んだこと

が同時進行したことから,「3度目,4度目の正直と言われてきた3D(立体視)だが,今回は単なるブームではない」と断言する。

さまざまな条件が揃ったことで,3D立体視環境は今度こそブームではないと泉氏。「画面から槍が出てきて視聴者を驚かせるというレベルを脱し,表現手法として3Dを利用するようになったことと,世界中で業界団体が設立され,目の安全性への配慮などが行われるようになった」ことも大きいという
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 3D対応の低価格ディスプレイや,3D Visionによって,安価に3D立体視環境を整えることができるようになったことで,スポーツの生中継や,ゲームで,3D立体視環境はこれから大きく広がっていくとは氏の弁。そしてそのなかで,表現手法の新しい可能性をもたらすと,「3D立体視環境の明るい未来」を強調していた。
  • 関連タイトル:

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