Razer初の単体マイク製品「Seiren」，2月26日に3万円弱で国内発売決定

　2015年2月4日，Razerの販売代理店であるMSYは，USB接続のデジタルマイク単体製品「Razer Seirēn」（以下，Seiren）を2月26日に発売すると発表した。税別の価格は2万7000円なので，単純計算した税込価格は2万9160円となる。

Seiren

　本体サイズは120（W）×120（D）×298（H）mm，重量は1.32kgと，しっかりした存在感のあるSeiren（セイレーン）だが，その仕様は一言でまとめると「本格的」だ。
　14mm径のコンデンサ型マイクカプセルを3基搭載しており，それを利用することで，4段階の指向性を任意に変更できたり，録音時のビットレートは24bit，サンプリング周波数は192kHz対応だったりと，基本スペックは非常に高い。さらに「ゼロ遅延」の謳われるヘッドフォンアンプを内蔵しており，マイク部の底面に用意された3.5mmミニピン出力からモニタリングも行えるようにもなっている。

　そのほか，主なスペックは本稿の最後にまとめたとおりだが，ほとんどプロ向けマイク仕様と言っても過言ではなく，それが3万円弱というのは，破格と言っていいのではなかろうか。自身の配信環境をグレードアップしたいと考えているゲーム配信者にとっては要注目の製品が国内市場に登場するといえそうである。

話者から見て裏側の本体側面には指向性と入力レベル調整用のノブ，手前側には動作状況を示す小型パネルと，ヘッドフォン出力時に使う出力音量調整用ノブ，マイクミュートの有効/無効切り替えボタンがそれぞれ用意される

ポップフィルタ（左）とショックマウンタ（右）の国内販売予定はいまのところないという

　そんなSeirenで1つ残念なのは，世界市場での発表時に同時リリースされたポップフィルタと，マイクスタンドに立てるときに使うショックマウンタの国内販売予定はなく，Razer公式サイトからの直販限定になることである。ここは何とか，国内でも店頭で買えるようになってほしいところだが……。

　なお，4Gamerでは，その実力に迫るべく，榎本 涼氏によるファーストインプレッションも掲載している。興味のある人はそちらもチェックしてもらえれば幸いだ。

●Razer Seirēnの主なスペック

• 基本仕様：USB接続ワイヤードタイプ
• 本体サイズ：120（W）×120（D）×298（H）mm
• 重量：1.32kg
• 搭載ボタン/スイッチ：指向性変更用ノブ，マイク入力レベル調整用ノブ，ヘッドフォン出力レベル調整用ノブ，LEDイルミネーション有効/無効切り替えスイッチ
• 価格：2万9160円（税込）

《マイク部》

• マイク仕様：コンデンサ式（14mm軽コンデンサカプセル×3）
• マイク極性：カージオイド，ステレオ，無指向，双方向指向（※切り替え式）
• ビットレート：24bit
• サンプリング周波数：192kHz
• 周波数特性：20Hz〜20kHz
• 感度：4.5mV/Pa＠1kHz
• 最大音圧レベル：120dB（THD 0.5％＠1kHz）

《ヘッドフォンアンプ部》

• インピーダンス：16Ω
• 電力出力（RMS）：130mW
• THD：0.009％
• 周波数特性：15Hz〜22kHz
• S/N比：114dB

RazerのSeiren製品情報ページ（英語）