「GeForce 327.23 Driver」登場。Release 325初のWHQL版ドライバは「メーカーレベルでOCされているカードで生じる不具合」に対策が入る

　東京ゲームショウ2013期間中となる北米時間2013年9月19日，NVIDIAから，Release 325（※資料によってはRelease 326と記載されていることもある）世代初の公式最新版グラフィックスドライバ「GeForce 327.23 Driver」が公開になった。
　すでにGeForce Experienceのポップアップ経由で新ドライバのリリースに気づいた人も多いとは思われるが，本稿で新しいWHQL版ドライバの公開を知ったという人は，下に示したリンクを利用してもらえれば幸いだ。
　なお，統合される統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.26.4，9.13.0725で，いずれも北米時間8月20日公開の公式β版ドライバ「GeForce 326.80 Driver Beta」から変わっていない。

→32bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 327.23 Driver（182MB）
→64bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 327.23 Driver（230MB）
→Windows XP用GeForce 327.23 Driver（160MB）

→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 327.23 Driver（185MB）
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 327.23 Driver（235MB）

→4Gamerの最新ドライバリンクページ

　GeForceの公式情報ページであるGeForce.comでは，「Batman: Arkham Origins」に向けてシステムの安定性を向上させたバージョンだと位置づけられている今回の327.23ドライバ。ただ，英文リリースノートを見る限りは，特定のゲームタイトルに向けた最適化版というよりは，「SHIELD」への対応や各種バグの修正を進めてきたRelease 325世代のまとめという印象が強い。
　今回の修正内容を見ると，「メーカーレベルのクロックアップがなされたグラフィックスカードを使っていると，アプリケーションがクラッシュする可能性」への対処という，対象となるユーザーが多そうな修正も含まれていたりするので，GeForceユーザーは，自己責任での導入を検討してみてはどうだろうか。


＃＃　以下，GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ　＃＃

●GeForce 327.23 Driverの対応製品

• GeForce GTX TITAN
• デスクトップPC向けGeForce 700〜200シリーズ
• デスクトップPC向けGeForce 9＆8シリーズ
• デスクトップPC向けQuadro Kシリーズ，Quadro 4x0シリーズ，Quadro x000シリーズ，Quadro FXシリーズ，NVSシリーズ
• ノートPC向けGeForce GT 730M
• ノートPC向けGeForce 600M〜100Mシリーズ
• ノートPC向けGeForce 9M＆8Mシリーズ
• ノートPC向けQuadro Kシリーズ，Quadro 5000M〜1000Mシリーズ
• ノートPC向けNVS 5000M〜100Mシリーズ
• Tesla Kシリーズ，Tesla 20・10・8シリーズ
• IONプラットフォーム

●GeForce 327.23 Driverの新要素
・3D Visionの拡張

• 「Archeblade（Good）」「Assassin's Creed IV: Black Flag（Good）」「Batman: Arkham Origins（3D Vision Ready）」「Dark（Good）」「Deadpool（Good）」「District 187（Fair）」「Emergency 2013（Fair）」「F1 2013（Good）」「Fast and Furious Showdown（Good）」「Hero Warz（Fair）」「Legends of Dawn（Good）」「March of War（Not Recommended）」「Mortal Kombat: Komplete Eddition（Excellent）」「MotoGP 13（Good）」「NASCAR The Game: 2013（DQ）」「Payday 2（DQ」「Peta City（Good）」「Revaged（Good）」「Ride to Hell: Retribution（Fair）」「Rome 2: Total War（Good）」「Soldier Front 2（Good）」「The Bureau: XCOM Declassified（Not Recommended）」「The Raven: Legacy of a Master Thief（Good）」「Tom Clancy's Splinter Cell: Blacklist（Not Recommended）」「Wargame: Airland Battle（Good）」「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア（Not Recommended）」「ロスト プラネット 3（Fair）」に向けた3D Visionプロファイルの追加または更新
  ※タイトル名の後ろにある（　）書きは追加時もしくは更新後のレーティング
• DirectX 11.1を用いたBlu-ray 3D再生への新規対応

・4K解像度に向けた拡張

• 4K FCATテストへの新規対応

●GeForce 327.23 Driverで解決した問題（Windows 8・7・Vista）

• ドライバのインストール後，NVIDIAコントロールパネルからPhysXアクセラレータの選択を「AutoSelect（Recommended）」にしても，実際にはCPUが選択され，PhysXアクセラレーションを有効化したときにフレームレートが大きく低下することのある問題
• メーカーレベルのクロックアップがなされたGPU（≒グラフィックスカード）を使うとアプリケーションがクラッシュすることのある問題
• Kepler世代のGPUもしくはGeForce 8800シリーズを搭載した環境で「League of Legends」を実行すると，ゲーム中にドライバがクラッシュすることのある問題
• GeForce GTX 460搭載環境でBlu-ray Discのビデオ再生速度が遅くなり，時折クラッシュする問題
• GeForce 400MシリーズのSLI構成を採用したノートPCで，3D Visionを有効にして「Sid Meier's Civilization V」のDirectX 11モードを実行すると，左目用の画面が何も映らなくなる問題

●GeForce 327.23 Driverで解決した問題（Windows 8.1）

• 3D Vision Liveの「Featured images」プレビューに何も表示されなくなる問題

●GeForce 327.23 Driverで解決した問題（Windows XP）

• ドライバのインストール後，NVIDIAコントロールパネルからPhysXアクセラレータの選択を「AutoSelect（Recommended）」にしても，実際にはCPUが選択され，PhysXアクセラレーションを有効化したときにフレームレートが大きく低下することのある問題