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「ガンダムカンファレンス SPRING 2023」レポート。メタバース空間“ガンプラコロニー”のオープン時期やリアルイベントの新情報が発表に
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ガンダムのメタバース空間「ガンプラコロニー」は10月にテストオープン。リアルイベント“GUNDAM NEXT FUTURE 2023”開催決定

バンダイナムコグループの新プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は本日,「ガンダムカンファレンス SPRING 2023」を開催した。カンファレンスでは,ガンダム事業統括者である藤原孝史氏が登壇し,「ガンダムメタバースプロジェクト」を中心にさまざまな最新情報が発表された。
「ガンダムメタバース」プロジェクト最新情報。ガンプラコロニーのオープンは2023年10月を予定
本カンファレンスのプレゼンテーションは,バンダイナムコグループのガンダム事業統括者であるチーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史氏によって行われた。それによるとガンダムメタバースは,次なるガンダムの未来を作り上げていく柱となるプロジェクトであるという。またバンダイナムコグループが掲げる中期ビジョン「Connect with Fans」を実現するべく,バンダイナムコがファンとつながること,そしてファン同士がつながることを目的とし,開発を進めているという。
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機動戦士ガンダムシリーズはアニメを筆頭に,ガンプラ,ゲーム,音楽など多様な事業展開を行ってきたが,ガンダムメタバースでは,まずはガンプラに焦点を当てた「ガンプラコロニー」を鋭意開発中である。
昨今は日本のみならず世界中でガンプラが楽しまれているため,ガンダムメタバースでは世界中のユーザー同士が円滑なコミュニケーションを取れるよう,自動翻訳機能の開発を進めているとのこと。また言語翻訳に加えて,テキストから音声,そして音声からテキストへの変換機能も検討しているそうだ。
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またガンダムメタバースでは,実際のガンプラを購入できるECショップスペースを用意する。商品ディスプレイや購入したガンプラを使って,メタバース内コンテンツでも遊べるなど,メタバースならではの付加価値と購入体験を提供していくという。
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さらに,ガンダムメタバース内では,ユーザー同士が楽しくつながれるようにサポートするAIキャラも登場する。このAIキャラは,ユーザー各自のガンプラの趣味嗜好を把握し,ファン目線で話題を提供してくれるとのこと。
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ユーザーが作ったガンプラを写真だけでなく。立体造形としてメタバース空間で楽しめるよう,ガンプラをスキャンするサービスの研究も進められている。これは,ユーザーのスマートフォンで手軽にガンプラをスキャンし,メタバースに転送可能な環境を実現するものだ。実際にスキャンしたガンプラのCGをメタバースに転送するところまで検証が完了しているという。
加えて,専用筐体を使い,より細部までスキャン可能なハイクオリティスキャンの技術研究を,ソニーグループと進めているそうだ。
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以上と並行して,配信中のガンダムニュースキュレーションアプリ「ガンダムナビアプリ」(iOS / Android)の機能を拡張し,メタバース空間との連携を強化していく。方針は2つあり,1つはガンダムナビアプリをミニメタバース化すること。具体的には,上記のメタバース空間は主に,PCからのアクセスを踏まえて開発を進めているが,日々の頻度の高いアクセスやコミュニケーションに関しては,スマホのガンダムナビアプリからも可能にしていくとのこと。ほかにもアニメ配信やイベント開催,チケット交付などさまざまな拡張を検討しているという。
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2つめの方針は,ガンダムファン向けコミュニティ機能「ビルダーズノート」の提供である。ビルダーズノートでは,ユーザーが作ったガンプラの写真を投稿したり,コメントを付けたりすることが可能となる。各自が作ったガンプラを介し,ビルダー同士がつながるコミュニティの構築を目指しているとのこと。
ビルダーズノートは,すでに一部のガンプラファンを招待し,内部でテストを開始しており,必要な改善を終え次第,公開する予定だそうだ。
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ガンダムメタバースのサービスインは2023年10月を予定しており,サービス開始時にはガンプラコロニーが始動するという。藤原氏はガンダムメタバースプロジェクトに完成はなく,ユーザーにとってよりよい環境作りを目指し,常にアップデートしていくと意気込みを見せていた。
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オープン時には最初のステップとしてガンプラにフォーカスしているが,ほかにも機動戦士ガンダムシリーズのアニメ視聴やイベントのライブ配信など各種事業のデジタル化も進行していくとのことだ。
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「水星の魔女」Season 2をはじめとした映像展開やリアルイベントの最新情報が明らかに
映像展開では,アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のSeason 2が,2023年4月9日より放映されることが紹介された。
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先日,東京・渋谷にて開催された「機動戦士ガンダム 水星の魔女EXPO」の盛況はSNSの反響からも実感できたそうで,ファンと一緒にSeason2を盛りあげるべくSNSを使ったファンメイドコンテンツ企画を実施するとのこと。具体的には,ファンがSeason2の応援画像・動画などを制作できるよう各種素材を提供する。レギュレーションは,「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式サイトなどで後日公開される。
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続いて「ガンダムビルド」シリーズの新たな映像コンテンツと,「劇場版 機動戦士ガンダムSEED」の制作が進行中であることも報告された。
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とくにガンダムビルドシリーズは2023年に10周年を迎えるため,その記念映像が全3話構成で制作中だという。また10周年記念企画としてアニメ,ガンプラ,メタバースを連携させ,ガンダムメタバースでの映像視聴やイベントなども企画しているとのこと。将来的には,ガンダムメタバース内でのガンダムバトルの実現を目指していることも明かされた。
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リアルイベントでは,まず動くガンダムが展示されているGUNDAM FACTORY YOKOHAMAの開催が,2024年3月まで再延長されたことが紹介に。
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さらにガンダムメタバースプロジェクトおよび映像展開を盛りあげるべく,2022年に引き続き総合イベント「GUNDUM NEXT FUTURE 2023 EAST/WEST/DIGITAL」を,2023年10月に開催する。リアル会場は東京・新宿住友ビル 三角広場と,大阪・グランフロント大阪 ナレッジプラザだ。またデジタル会場はガンダムメタバース空間内となり,XRライブも実施する予定だ。開催日やイベント詳細は,後日公開される。
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カンファレンスの最後には,藤原氏が「2023年はガンダムメタバースプロジェクトをオープンし,それを盛り上げるべくガンダムビルドメタバースやGUNDUM NEXT FUTURE 2023を連動していく」とコメント。続けて「ガンダムメタバースを通じて,ファンとともに次なるガンダムの未来を作っていく。そしてガンダムをキャラクターIPから社会的アイコンを意味するSPへと成長させていきたい」と語り,カンファレンスをまとめた。
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「ガンダム」ポータルサイト
「ガンダムビルドメタバース」公式サイト
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