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アナログゲーム「ソロッタさん」は,初対面同士でも会話が弾み,オンラインでも遊べるコミュニケーションゲーム
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印刷2021/04/19 19:41

プレイレポート

アナログゲーム「ソロッタさん」は,初対面同士でも会話が弾み,オンラインでも遊べるコミュニケーションゲーム

 ディライトワークスは本日(2021年4月19日),同社が4月21日に発売を予定している新作アナログゲーム「ソロッタさん」の,メディア向けオンライン体験会を実施した。本稿では,“必ず会話が盛り上がる”と謳う本作の基本的なルールを紹介しつつ,実際に体験してみてのレポートをお届けしていく。

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「ソロッタさん」公式サイト


自分と趣味嗜好が近い“ソロッタさん”を探せ! オンラインでも遊べるコミュニケーションゲーム


 本作は,過去にディライトワークスが手掛けたボードゲーム「CHAINsomnia〜アクマの城と子どもたち〜」「シブヤ ストラグル」に続く“DW内製ボードゲーム”の3作目にあたるタイトルだ。過去シリーズに引き続き,同社の新入社員がカナイセイジ氏による監修のもとで制作したものである。

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[2018/11/14 15:29]
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[2019/11/21 16:00]

 そんな「ソロッタさん」は,アナログゲームの中でも会話を楽しむコミュニケーションゲームに分類される作品だ。コンセプトは“気の合う人がわかるゲーム”とのことで,ゲームの目的も「自分と気の合う人を探すこと」であり,明確な勝敗の概念は存在しない。

 飲み会や旅行で会話を盛り上げる一助として使えるほか,オンラインでのリモートトークでも問題なく楽しめるのが特徴だ。今回の体験会はオンラインで実施されたので,その辺りの感触も合わせてお伝えする。

商品概要
タイトル ソロッタさん
プレイ人数 3〜8人
プレイ時間 約20分
価格 1980円(税込)
内容物 ノーマルカード(6種):68枚
クリティカルカード:10枚
シロカード:2枚
ソロッタシート:1冊
あそびかた:1枚

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 各プレイヤーに得点シートを配布したらゲームスタートだ。まず,プレイヤーのうち1人(リモートの場合はゲームを所有しているプレイヤー)がカードを1枚引き,そこに書かれた“お題”を読み上げ,各プレイヤーはカードに用意された2〜4択の答えから1つを選んでシートに記入する。

 書き終えたら各自の回答を発表し,自分と同じ回答をしているプレイヤーの欄にチェックを付ける。この流れを10回繰り返し,自分と最も多く回答がかぶった相手が自分と一番気の合う相手――“ソロッタさん”というわけだ。

 お題カードには「恋愛」「仕事」「友情」「お金」「生活」「ノンテーマ」といった一般的な話題に加えて,性格の核心に迫る“クリティカルカード”が用意されているなど,バリエーションに富んでいる。

 ゲーム開始前に通常のお題カードから8枚,クリティカルカードから2枚選び,クリティカルカードは山札の5枚目,10枚目に差し込む形でお題を構築するため,突然クリティカルなお題が提示されることはない。また,話題の種類別にカードが色分けされているので,ゲームを遊ぶ場面に合わせて話題の内容を調整できる。

製品には自分で自由にお題を作れる“シロカード”も封入されている。何度か遊んだら,コミュニティに合ったお題を考えてみるのも良さそうだ
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 さて,今回のオンライン体験会には複数のメディアが参加し,多くの参加者が初対面同士という,本作の体験という意味では理想的な状況でスタートした。

 まずは自己紹介をして,参加するプレイヤーのシートに名前を書き込んでいく。これがけっこう重要で,初対面の相手の顔と名前を一致させるのが苦手な筆者にとっては,手元に名前を参照できるシートがある状況でゲームを遊べるのは非常にありがたい。

体験会はWebカメラを使用して行われ,カードを直接カメラに映す形でお題が提示された。ただ,お題とその選択肢が伝わりさえすれば問題ないので,ボイスチャットとテキストチャットの併用でも問題はなさそうだ
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 ゲーム中に提示される質問の内容は,「疲れた心を癒やすためにすることは?」や「神様から贈り物をもらうなら,次のうちどれ?」といった普遍的で会話のタネになりやすいものばかり。実際に体験会でも,かなり会話が盛り上がった。

 よく出来ているのは,選択肢の内容が具体的に表現されている点だ。例えば「疲れた心を癒やすためにすることは?」に書かれている選択肢は「A:ペットとたわむれる」「B:アウトドアを楽しむ」「C:コーヒーや紅茶を楽しむ」「D:運動をしてシャワーを浴びる」といった形だ。

 これにより,最も自分の意見に“近い”選択ができる。発表した後に「これを選んだけど,実は自分はこう考えていて〜」と話すだけで会話が成立する。カードを引いた人が各プレイヤーに「なぜそれを選んだんですか?」と聞いてあげれば,よりスムーズに会話を進められるだろう。

 最初にルールを聞いた時は,「話題が合わなかった人とは逆に会話しづらくなるんじゃないの?」などと邪推していたのだが,これが意外とそうでもない。というのも“違うこと”自体が話題のタネになるため,最終的にどんな結果になってもコミュニケーションゲームとしての役割は果たされるのだ。

質問の内容もキチンと調整されていて,体験会を通じて回答に詰まるような状況は発生しなかった。本作の企画開発を行ったディライトワークスの小川卓也氏(写真左下),山中 楓氏(写真右上)によると,開発にあたっては500問以上のお題を事前に作り,テストプレイを重ねて最終的に78問まで精査したのだという
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 第5ラウンドと第10ラウンドに差し込まれるクリティカルカードも良いアクセントとして機能している。

 クリティカルカードには「自分の死に関する情報を知れるなら,死ぬ時間,死ぬ理由のどっちを知りたい?」といった,より人間の本質に迫るような質問が書かれている。難しい質問だが,いくつかの質問を経て場が温まっている頃合いで登場するため,意外と気まずい雰囲気にはならなかった。

 また,クリティカルカードでの回答がかぶったプレイヤー同士には2ポイント(通常の質問で2回,回答がかぶった場合と同様の処理)が与えられるため,回答が難しいぶん答えが被った瞬間の喜びも大きくなるように作られている。

クリティカルカードは,監修を務めたカナイセイジ氏が提案したもので,ゲーム全体に体験の波を持たせるのに一役買っている
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 会話が盛り上がりすぎた関係で時間が超過してしまい,体験会では10種類の質問をすべて処理することはできなかったが,ともあれ「仲良くなる」というゲーム上の目的は十二分に達成することはできた。
 筆者にとってはゲームに参加したプレイヤーの多くが初対面だったが,どこかで出会ったら気軽に声をかけてみようと思えるほどには,参加者のことを知れたと思う。

開発陣によると,開発初期の段階では勝敗を決めるルールを想定していたが,後によりコミュニケーションに特化した形に舵を切ったのだという。説明書には最終的な点数に合わせた“称号”が設定され,それぞれ会話のタネになるような説明文も用意されている
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 以上が体験会のレポートとなる。会話を盛り上げるためのコミュニケーションに特化したアナログゲームは多く存在するが,本作ほど明確に“ツール”に徹した作品は珍しい。勝敗の概念をほぼ完全に撤廃しているので,誰でも楽しく遊べる作品に仕上がっている。

 また,今回はオンラインでのプレイだったが,問題なく遊べた。これは,コピー可能な紙(シート)を各プレイヤーが用意し,進行役となるプレイヤーがカードを持っていれば,それだけでプレイできるというのが大きい。準備も簡単なので,「やってみよう」と提案するハードルが高くないのも魅力だ。

 4月で新生活が始まり,話題の引き出しに困っている学生や新社会人は,本作を活用して“ソロッタさん”を探してみるのも良いかもしれない。

個人的には,新しいメンバーでTRPGを遊ぶ前にさらっと本作を遊んでおくと,その後の進行がスムーズになるのではないかと思う
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「ソロッタさん」公式サイト

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