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印刷2026/07/27 12:30

インタビュー

[キャリアクエスト]同人ゲームからゲーム制作へ。セガで活躍するプログラマに聞く,就活の秘訣とは【PR】

 4GamerとGame*Sparkによる合同イベント「キャリアクエスト」が2026年6月13日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された。

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 2026年6月13日,ゲーム業界向け就活イベント「キャリアクエスト」が開催された。今回はゲームメーカー10社がブースを出展し,会社説明会や職種紹介,質疑応答などが行われた。

[2026/06/17 11:30]

 ゲーム業界への新卒就職を目指す就活生を対象としたこのイベントは,業界への高い熱意を持った学生と,新卒採用に意欲を持ったゲーム関連企業のマッチングを図ろうというものだ。第4回の開催となった今回は,10社のゲームメーカーと1000名超の就活生が会場に集まり,各ブースの催しに耳を傾けていた。

 本稿では,このイベントに合わせて取材した,各社の現場で実際に働いている若手社員へのインタビューをお届けする。
 今回話を聞いたのは,ソニックシリーズの開発に携わってきたという,セガのプログラマAさんだ。開発の現場に飛び込んでからの経験や苦労,仕事のやりがいなどを聞いているので,ゲーム業界を目指す学生の皆さんは,ぜひ参考にしてほしい。

 なお,本稿は4GamerとGame*Sparkの合同企画となっている。本稿(就活編)の続きにあたる「社会人編」はGame*Sparkに掲載されるので,併せてご一読いただきたい。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / [キャリアクエスト]同人ゲームからゲーム制作へ。セガで活躍するプログラマに聞く,就活の秘訣とは【PR】



同人ゲームからゲーム制作へ。インターンで感じたセガの魅力とは


4Gamer:
 まずは自己紹介からお願いします。

Aさん:
 2019年の入社で,今年8年目になるAと申します。セガ第2事業部に所属し,3Dアクションゲームのプレイヤーパートにおけるプログラマのリーダーとして働いています。

4Gamer:
 「プレイヤーパートのプログラム」とは,具体的にどういったものなのでしょうか。

Aさん:
 プレイヤーが操作するキャラクターの動きそのものを制御するプログラムですね。“こういう操作をすれば,このアクションが実行される”といった,ゲームの動きの根幹を作るのが自分たちの仕事です。

4Gamer:
 なるほど。プログラムは学生時代から勉強されてきたのですか。

Aさん:
 大学は情報系学科で,サークル活動としてゲーム制作をしていました。個人制作の延長のようなものでしたので,その当時はプログラムだけでなく,ほぼすべての作業を自分でやっていましたね。

画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / [キャリアクエスト]同人ゲームからゲーム制作へ。セガで活躍するプログラマに聞く,就活の秘訣とは【PR】

4Gamer:
 それはすごい。学生時代からインディーゲームを作っていたんですね。

Aさん:
 インディーゲーム……と呼べるほどのものではなかったです(笑)。どちらかといえば同人ゲームですね。採算とかはあまり考えていませんでしたし。

4Gamer:
 ゲームは昔からお好きだったんですか。

Aさん:
 はい。子供の頃からゲーム好きで,“将来はゲームを作る仕事がしたい”とぼんやり考えていました。「これを作った人が世の中にいるんだ。楽しそうだな」って,割と早い段階から感じていたように思います。

4Gamer:
 「ゲームが好き」なのと「ゲームを作りたい」の間には,けっこうな距離があるように思うのですが,すぐに後者に思い至ったんですね。とはいえ,プログラマを目指されたのはなぜなのでしょうか。やっぱり大学が情報系だったからですか?

Aさん:
 元々プログラミングの経験はありませんでしたが,パソコンが好きだったので,大学は情報系を選びました。入学後のサークル活動で初めて実際にゲームプログラミングを経験して,制作を続けていくうちに自分の中で明確に将来の進路が定まっていった形です。
 自分が書いたソースコードによって,思いどおりに動くものが作れるところに面白さを感じたといいますか。だから,自分としては自然な流れでした。

4Gamer:
 セガのプログラマは,情報系を専攻していた人が多いのですか。

Aさん:
 いえ,そんなことはありません。情報系専攻ではない人や,専門学校出身の人もたくさんいます。学校や専攻は本当にさまざまですね。

4Gamer:
 なるほど。ちなみにAさんは,大学時代はゲーム制作漬けだったわけですか。

Aさん:
 就活の場ではそう言ってましたが,実際のところはゲームを遊んでいる時間のほうが圧倒的に長かったですね。部室でずっと「大乱闘スマッシュブラザーズ」をしていました(笑)。

4Gamer:
 ちなみに最初に遊んだゲームはなんだったか,覚えていますか?

Aさん:
 最初に買ってもらったのは,確かニンテンドーDSの「New スーパーマリオブラザーズ」でしたね。それから「モンスターハンター」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」はずっと遊んでましたし,あと電車が好きだったこともあって,幼少の頃にPCで「電車でGO!」を遊んでいた記憶もあります。

4Gamer:
 やっぱりアクションゲームがお好きだったんですね。

Aさん:
 そうですね。動きのあるゲームが好きみたいで,レースゲームとかシューティングなんかもよくプレイしていたように思います。ニンテンドー3DSの「スターフォックス64 3D」は,かなりやり込んでました。

4Gamer:
 セガのゲームはどうでしょうか。就職先として選んだくらいですから,やっぱりファンだったのですか。

Aさん:
 もちろんお気に入りはいくつかありましたが,特別にセガファンというわけではなかったんですよね。一番しっかり遊んだタイトルでいうと,「ぷよぷよ」シリーズでしょうか。あとはWiiの「ソニック ワールドアドベンチャー」なんかも,好きでよく遊んでいました。

ソニック ワールドアドベンチャー
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4Gamer:
 就職活動では,最初からゲーム業界に絞って志望先を選ばれたのですか。

Aさん:
 はい。完全にゲーム業界1本でした。インターンシップ(セガではカレッジと呼ぶ)に参加して,会社の雰囲気などを見ながら,自分に合うところを探していった感じです。

4Gamer:
 何社ぐらい受けましたか。

Aさん:
 説明会と合わせて5〜6社ほどでしょうか。基本的には,ある程度安定している大手企業を中心に探しました。

4Gamer:
 最終的に,セガを選んだ理由を教えてください。

Aさん:
 インターンのとき,持参した自分の作品を社員さんに見せて,フィードバックやアドバイスをいただける機会があったんです。
 当時の自分の作品は,プロから見れば稚拙な部分がたくさんあるものでしたが,にもかかわらず「こういうところがすごく良いと思う」「ここをこうするともっと良くなる」というような,丁寧なアドバイスを真剣にしていただけて。そのときに「個人の意見や人を尊重する文化が根付いている会社なんだな」と強く感じ,それが決め手になったと思っています。

4Gamer:
 そうした試みは,当時セガだけだったのでしょうか。

Aさん:
 私が参加した中では,セガだけだったと思います。弊社は今もこの形式のインターンを行っていまして,最近は自分がレビューする側で参加することもあるくらいです。

4Gamer:
 当時とは,立場が逆になったわけですね(笑)。学生の作品を見るようになって,思うことはありましたか。

Aさん:
 強いこだわりを持って作ってきてくれた人と,そうでない人の温度差は,明確に感じますね。
 今はUnityを使ってゲームを作る学生さんが非常に多いですが,私自身も当時Unityを使っていたので,「ああ,これはデフォルトのテンプレートをちょっと変えただけだな」というのが,なんとなく分かってしまうんです。一方で,こだわりを持って作ってくる人の作品は,キャリアを積んだ今の自分が見ても,「こんなことまでできるんだ!」って感心させられることが多々あるんですよ。

4Gamer:
 もしご自身の当時の作品を,今の自分が見たらなんて声をかけると思いますか。

Aさん:
 ソースコードまで見たら,いろいろと口出ししたくなると思います。当時はどうしても“動けば正義”みたいなところがあったので,「もうちょっとスマートに書けるんじゃない?」って(笑)。

4Gamer:
 実際ソースコードまで見るんですか?

Aさん:
 基本的には,ソースコードが見られる状態で持ってきてもらいます。ただ,限られた時間の中では,まず完成した成果物を重視してアドバイスすることが多いですね。

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4Gamer:
 インターンシップの時期や,全体の流れはどのようなものだったのでしょうか。

Aさん:
 学部卒だったので,自分は大学3年の夏休みの期間に開催されるインターンに応募しました。最初はワンデイインターンのような会社説明会に近い形から始まって,それから採用担当の方から「今度こういうイベントをやりますがどうですか?」みたいな案内を,月1回くらいのペースでいただくようになり。そこに作品を持っていって見てもらう流れでした。
 それから年が明けた1月頃に面接を受け,1月半ばくらいには内々定をいただいた,というスケジュールだったと思います。

4Gamer:
 先ほど「モンスターハンター」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」に熱中していたとおっしゃっていましたが,そうしたタイトルのメーカーには惹かれなかったのでしょうか。どちらも関西の会社ですけど。

Aさん:
 単純に距離が遠かったというのが大きいですね。もし自分が関西に住んでいたら,恐らく志望していたと思います。自分は生まれも育ちも千葉なので,いきなり見知らぬ土地に行くのはちょっと抵抗があったんです。もちろん行けば何とかなったとは思いますが,結果として関東の会社を選んだ形になります。

4Gamer:
 特定のタイトルやメーカーへの憧れというより,自分が作りたいものを楽しく作れる環境を優先したわけですね。

Aさん:
 そうなります。自分が楽しく働ける環境で,大好きなゲームを作っていけたら幸せなんじゃないか。そういう自然な気持ちでの選択でした。

4Gamer:
 インターンでの経験や場所以外に,何か重視した条件はありましたか。

Aさん:
 一番大事に考えたのは,やはり会社の雰囲気や,社風が自分に合うかどうかでした。もちろん福利厚生や,休みの取り方などはそこに直結してくる部分ではあります。あまりガツガツした熱血な雰囲気は,自分は少し気が引けてしまうところがありますので。その点,セガは大手企業ですし,ワークライフバランスもしっかりしているだろうという安心感もありましたね。

4Gamer:
 お話をうかがっていると,就活ではあまり苦労されなかった印象ですね。とくに苦悩したり,挫折を感じたりということはなかったですか。

Aさん:
 そうですね。インターンシップで何度も会社に足を運ばせていただいていたので,本選考の面接も比較的リラックスした状態で受けられました。最終的にはインターンで自分の作品を見ていただいたのが,評価につながったのかなと自分では思っています。

4Gamer:
 Aさんは学生時代からゲームのプログラミングを勉強されてきたわけですが,未経験者でもセガには応募できるのでしょうか。入社後の研修などで,学べる環境は用意されていますか。

Aさん:
 一般的なゲームプログラマ志望であれば,何かしらの形でプログラミングに触れていることが大前提だと思います。

4Gamer:
 ベースとなる技術は,あらかじめ身につけておく必要があるわけですね。

Aさん:
 はい。そのうえで,入社後の研修制度は非常にしっかりしていると思います。全体研修で基本のビジネスマナーなどを学んだあと,各事業部に配属され,事業部ごとの専門研修があるのですが,プログラマの場合はここでC++を基礎から学ぶことになります。
 だからプログラミングはバリバリやってきたけど,C++はちょっと不安,というレベルであれば,研修でカバーできるのではないでしょうか。

4Gamer:
 プログラミングの経験があれば,必ずしもゲーム制作の経験がなくても構わないのでしょうか。

Aさん:
 応募自体はできますが,できれば一度はゲーム制作に挑戦してみてもらいたいと思います。ゲーム作りの面白さを知らない状態で入社してしまうと,本人にも適性があるのか分かっていないので,ミスマッチが発生してしまうリスクがあります。

4Gamer:
 なるほど。では,技術のほかに求められる資質には何がありますか。例えばゲームが好きであることや,セガのタイトルのファンであることは,選考において有利に働くものでしょうか。

Aさん:
 私個人の印象ではありますが,作品のファンであること自体は,プラスにもマイナスにもならないように感じます。その延長線上にあるゲームリテラシーの高さであったり,構造を理解する分析的な視点,あるいは身につけた技術であれば話は違いますが,単なるファンということならアピールとして弱いですね。もう一歩,踏み込む姿勢が必要だと思います。
 それよりは「自分はこういうゲームが作りたい」「ゲーム作りに対してこういうこだわりがある」といった,明確な軸を持っている人のほうが,採用基準に近いところにいるのではないでしょうか。

4Gamer:
 では,就活していた当時の自分に言葉をかけるとしたら,どんなアドバイスをしますか。

Aさん:
 第一志望の会社に無事入社できて,仕事の内容にも待遇にも不満がないので,アドバイスするようなことは正直ないように思います。なので,「きっとうまくいくから,今の調子のまま気負わずやれ」って言うくらいですかね。

4Gamer:
 分かりました。最後に,ゲーム業界を目指す学生さんに向けたメッセージをいただけますか。

Aさん:
 もしゲーム業界を目指すと決めたのであれば,早い段階で何かしらの行動に移すことが重要です。自分の場合は,それが「作品を作る」「インターンシップに参加する」で,とくに前者は自分の信念やこだわりをはっきりと説明できる,大きな強みになりました。
 もちろん後者も大きな学びがありましたし,今のうちにいろいろな会社の取り組みに足を運んでみてほしいと思います。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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