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「グランダイバー! 〜がんばれ!ツルハシくん〜 」プレイレポート。気まぐれなポンコツロボットを応援する“ローグライク掘削ストラテジー”
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印刷2022/06/16 10:00

プレイレポート

「グランダイバー! 〜がんばれ!ツルハシくん〜 」プレイレポート。気まぐれなポンコツロボットを応援する“ローグライク掘削ストラテジー”

 2022年6月30日にアークシステムワークスより配信されるNintendo Switch用ソフト「グランダイバー! 〜がんばれ!ツルハシくん〜 」のプレイレポートをお届けする。本作は気まぐれなロボットのツルハシくんに指示を出し,地下を掘り進むローグライク掘削ストラテジー。最下層に眠るお宝を目指して,日々掘削に励むのだ。

画像集#002のサムネイル/「グランダイバー! 〜がんばれ!ツルハシくん〜 」プレイレポート。気まぐれなポンコツロボットを応援する“ローグライク掘削ストラテジー”

「グランダイバー! 〜がんばれ!ツルハシくん〜」公式サイト



 本作の舞台は,遠い宇宙のとある惑星。エネルギーの枯渇問題を抱えたその星では,地下深くに埋まる「レア物質」を探すため,「グランダイバー」と呼ばれる採掘チームが日々,採掘に励んでいた。

 プレイヤーは,個性派揃いのグランダイバー「スタジオツルハシ」の新人操縦士。探索フレーム「ツルハシくん」とコンビを結成し,レア物質を求め,遥か深い地中の探索を進めることになる。

中央にいる白いロボットが探索フレーム「ツルハシくん」。ツルハシくんに指示を出すのがプレイヤーの仕事だ
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チームメンバーはいずれも個性的だ。左から,アン博士にメロメロなドロシー,ツルハシくんを整備するカデル,チームの精神的な支柱であるアン博士,元軍人のエッジ,ツルハシくん,探索フレームのビップ
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 本作の公称ジャンルは「ローグライク掘削ストラテジー」となっており,いくつかのステージで構成される地底を探検し,最下層や目標となるレア物質に到達するとステージクリアとなる。ゲームがリアルタイムで進行するなか,ツルハシくんを誘導して目的地に導いていこう。

 地中は軟らかい土や硬い岩など,さまざまな条件の地形ブロックで構成されている。ステージには時間制限があるので,掘り進むのに時間がかかる硬い地形を避けて進むのがコツだ。なお,地底にはアクシデントがたくさんあり,ツルハシくんのHPを減らすガスが漂っていたり,エネミー(モンスター)が襲ってきたりする。あまりノンビリしていると,地下に棲息するエネミーたちが怒ってツルハシくんに殺到してくるし,襲撃を凌いでも時間切れでゲームオーバーになってしまうので急いでクリアする必要がある。

軟らかい土や硬い岩など,さまざまな地形ブロックで構成されるステージ。硬いブロックは掘り進むのに時間がかかる
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緑色のモヤはツルハシくんのHPを回復してくれるガス。一方で紫のモヤはHPを減らしてしまう。赤いマスはエネミーの知覚範囲で,ツルハシくんが範囲に侵入すると襲い掛かってくる
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最終ステージでレア物質を手に入れればステージクリアだ
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 本作のプレイヤーは新人操縦士であり,地上からツルハシくんに指示を出していく。行かせたい場所に「ピン」を設置したり,「おうえん」したりするなど,間接的に介入するしかない。ピンが設置されていない状態で放っておくと,ツルハシくんは勝手な行動を取ってしまう。ウサギのぬいぐるみのようなツルハシくんが気ままに振る舞う様はかわいらしいが,実は結構ヤバい。その場で居眠りして貴重な時間を空費したり,ところ構わずに掘って硬い地形に突っ込んだり,エネミーを起こしてしまったりとロクなことにならない。

 そのため,ツルハシくんがフリーにならないよう,常に何らかの指示を与えておくのが理想だ。“指示を出す”と書くと難しそうだが,要は移動する先を順に指定してあげればいい。その操作は行かせたい場所にカーソルを合わせて,ボタンを一押しするだけ。スマホゲームやRTS(リアルタイムストラテジー),MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)での移動指定と同じだが,放っておくとツルハシくんが勝手に動いてしまうところに大きな違いがあるわけだ。

ツルハシくんを行かせたい場所に「ピン」を設置する。緑色の点線で示されたルートを通って,ツルハシくんは掘り進んでいく
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ツルハシくんに指示を与えないでいるとロクなことが起こらない。居眠りするくらいはまだマシで,勝手にあちこち掘り進めたり,頼んでもいないのにエネミーと戦い出したりする
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 「いきなり地下の最下層にピンを設置すればいいのでは?」と考える人もいるかも知れないが,そうもいかない。ピンはツルハシくんの視界内にしか設置できないし,地下にはさまざまな地形やエネミーが入り乱れていて,一直線には進めないようになっている。制限時間内に目的地にたどり着くには,硬い岩やエネミーを回避できるよう,こまめにピンを設置してコースを指示するのがコツだ。

 しかしながら,ピンを設置するのもタダではなく,「AP(アクションポイント)」を消費する。APは地形を掘る,埋まっているUFOを助ける,アイテムを使うといったことで増えていく。ただし,「必殺技」の使用や,ツルハシくんをレベルアップしたり修理したりできるピット(中継キャンプ)の設営,ピットの能力の使用など,さまざまな局面で必要となるため,無駄遣いはできない。

 もしAPやアイテムが尽きてしまったら,気ままに行動するツルハシくんを眺めるか,撤退を指示するしかないので,これは避けたいところだ。なお,本作にはローグライクの要素が含まれており,同じステージでもプレイするごとに地形やエネミーの配置が変化する。同じ場所で詰まることはないので,繰り返し遊び,プレイスキルを磨いていこう。

ツルハシくんの視界は限られていて,ピンは見えるところにしか設置できない。最上層からいきなり最下層にピンを設置するのは不可能だ
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濃いチョコレート色の地形ブロックは非常に硬いため,これを避けるようにコース取りをしていく。こまめな指示が求められるのだ。画面下部にはUFOが埋まっていて,助けるとアイテムをもらえる
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画面左下に見えるテントが「ピット」。要は中継キャンプで,ここでは時間の流れも止まるので一安心。ツルハシくんのレベルアップやHP回復,エネミーをおびきよせるなど,アップグレードするたびにやれることが増えていく。何をするにもAPが必要だ
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 指示を出した後はただ見守るだけではなく,[R]ボタンを押してツルハシくんを「おうえん」できるのも面白いところ。おうえんすると「おうえんゲージ」が増加,攻撃力も上がってブロックやエネミーをより早く処理できるようになる。

 必殺技を使うにもおうえんゲージが必要だが,その威力は絶大。巨大なドリルを回転させる「ギガトンドリル」や,無数のミサイルを放つ「ミサイルギャラクシー」といった必殺技は,ブロックとエネミーの両方に有効なので,文字通りの切り札となってくれる。しかし[R]ボタンを連打しすぎるとツルハシくんがオーバーヒートしてしまい,攻撃力も元に戻ってしまう。テンポよくボタンを押して,おうえんゲージをレッドゾーンに保っていこう。

[R]ボタンをタイミングよく押し,画面右下の「おうえんゲージ」を溜めると必殺技が使用可能に。「ギガトンドリル」は巨大ドリルで前方をぶち抜く。エネミーを巻き込んで大ダメージを与えよう
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必殺技「ミサイルギャラクシー」は,無数のミサイルでツルハシくんの周囲を爆破
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 ツルハシくんが掘った地形からは,アイテムや素材などが手に入る。アイテムはその場でAPやHPを回復したり,攻撃に使えたりする。また,素材を地上に持ち帰れれば,「アタッチ(ツルハシくんの装備)」をクラフト可能だ。

 アタッチはそれぞれ異なる必殺技を持っているのに加え,クラフト時にランダムで「スキル(特性)」が追加される。攻撃に属性が付与されたり,移動や攻撃の速度が上がったり,初期APが増えたり,必殺技の威力が上がったりとその効果はさまざま。例えば寒い環境では火属性,暑い環境では水属性が有効なので,狙ったスキルが付くまでいろいろと作ってみるのもアリだろう。クリア済みのステージにも再挑戦できるため,繰り返し掘削して素材を集めるのも楽しい。

本拠ではアイテムのクラフトが可能
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装備品をクラフトすると,リストにある「スキル(特性)」からランダムでいくつかが付与される
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「TP(お金)」を多く使うほど,いいスキルが付く可能性が高まる。今回作った「エナジーレシーバー」には水属性が付与されたので,高温環境で使いたい
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 キャラクターを直接操作できず,指示を出すゲームと聞くと,画面をただ眺めている時間が長いように思えるかも知れない。しかし本作はいい意味で忙しいゲームだ。リアルタイムでゲームが展開するなか,できるだけツルハシくんをフリーにしないよう,周囲の地形を確認して最適のコースを模索しつつ,APとにらめっこしてピンを設置していく。

 思わぬところでエネミーが動き出すようなら必殺技や攻撃アイテムの使用を検討し,HPが減るようなら回復させ,その間にもおうえんゲージを溜めるために[R]ボタンを押し……と,さまざまな判断や操作を求められる。リアルタイムでゲームが進む中,ツルハシくんの移動とリソース管理と両立させるわけだ。

 残り時間が少なくなり,あちこちにガスやエネミーがいるようなややこしい地形でAPが枯渇する……。そんなときほど,独特の緊迫感を楽しめるだろう。硬いブロックやエネミーを避けるためにこまめなピン設置は求められつつも,APという制限があるため,操作量勝負にならないのも面白いところだ。

 さまざまなローグライクゲームが世に溢れているなか,独特のシステムとかわいらしいキャラクターで一風変わったプレイ感を味わえる本作。理想のアタッチを作成したり,効率のいいクリア方法を模索したりと,いろいろな楽しみかたがある。販売価格も1650円とお手頃なので,気になった人はチェックしておこう。

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「グランダイバー! 〜がんばれ!ツルハシくん〜」公式サイト

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