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スタッフを捕まえて熱心に質問している人もいて,購入を検討している人も少なくなさそうだ。
会場には,イベントに合わせて来日したONE-NETBOOKのCEOであるJack Wang氏も訪れており,インタビューを行う機会を得た。
そこで本稿では,ブースに展示されていた2026年モデルを振り返るとともに,Wang氏へのインタビューをお届けしよう。
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Intelモデルが一気に増えた2026年の携帯型ゲームPC
ONEXPLAYERブースでまず目を引いたのは,ONE-NETBOOKを代表するシリーズの最新機種「OneXPlayer 3」だ。
詳細は国内発表時の記事を参照してほしいが,8.8インチ有機ELディスプレイの左右に着脱式ゲームパッドを備え,カバーにもなる着脱式キーボードも付属する製品だ。
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Intel Arc G3 Extreme搭載の8.8インチ携帯型ゲームPC「OneXPlayer 3」の国内予約がスタート
2026年7月30日,天空は,ONE-NETBOOKの携帯型ゲームPC「OneXPlayer 3」を2026年9月上旬に販売すると発表し,予約の受付を開始した。本製品は,Intelが携帯型ゲームPC向けに開発したSoC「Intel Arc G-Series」の上位モデル「Intel Arc G3 Extreme」を採用するのが見どころだ。
SoC(System on a Chip)には,Intelの「Intel Arc G3 Extreme」を採用。長らく携帯型ゲームPCの主役だったRyzenシリーズを上回るグラフィックス性能を有するのが見どころのひとつである。
クラウドファンディングでの先行販売は好調で,一般販売を開始している米国や中国でも人気を呼んでいるそうだ。
同じSoCとディスプレイを採用した「OneXPlayer X2 Mini」という製品もある。
OneXPlayer 3の公称本体重量は約779gだが,OneXPlayer X2 Miniは約729gとやや軽いのが特徴だ。
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名前が似ているのでややこしいが,「OneXPlayer X2 Mini Pro」は,SoCにAMDの「Ryzen AI Max+ 388」を採用する携帯型ゲームPCだ。
外観やディスプレイサイズはOneXPlayer X2 Miniと同じだが,公称本体重量は少し軽い約719gである。
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IntelプロセッサならOneXPlayer 3かOneXPlayer X2 Miniを,AMDプロセッサならOneXPlayer X2 Mini Proと,使いたい構成に合わせて選べるのは,製品バリエーションの多いONE-NETBOOKならではといったところか。
2026年3月に登場した「OneXFly APEX」は,「Ryzen AI Max+ 395」搭載のハイスペックな携帯型ゲームPCだ。
通常はACアダプタを接続して使い,別売りの着脱可能な外付けバッテリーを装着するとモバイルユースも可能になるという変わり種でもある
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外付け液冷ユニットで性能を絞り出せる携帯型ゲームPC「OneXFly APEX」の予約受付がスタート
2026年2月19日,天空は,ONE-NETBOOK製の携帯型ゲームPC「OneXFly APEX」を3月中旬に国内発売すると発表し,予約の受付を開始した。スタンダードモデルに加えて,専用液冷ユニットを装着できる上位モデルをラインナップしており,税込価格は,順に34万9800円,35万9800円となる。
ONE-NETBOOK CEOに聞く携帯型ゲームPC市場と同社のビジネス
もともとはニッチなジャンルだった携帯型ゲームPC。しかし市場が成長してきたことで大手PCメーカーが参入するようになり,AMDやIntelも携帯型ゲームPC向けのSoCを投入するなど,市場環境は大きく変わってきた。
そのうえ,2025年から顕著になったメモリチップやSSDの価格高騰の影響により,製品価格も高くなりつつある。
競合企業の増加と部材のコスト増大は,ONE-NETBOOKのビジネスにとって大きな逆風となっているのではないか。そう考えていた筆者は,ONE-NETBOOKのCEOであるJack Wang氏に,まずは同社を取り巻くビジネスについて聞いてみた。
4Gamer:
大手のPCメーカーが携帯型ゲームPC市場に参入してきたり,メモリやストレージの価格が高騰したりと,外部から見ている限りでは,ONE-NETBOOKには厳しいビジネス環境なのではないかと思えます。
2026年のビジネスの状況はいかがでしょうか。
Jack Wang氏(以下,Wang氏):
確かに,今は台湾のメーカーさんがどんどん増えてきました。しかし我々は,彼らよりもずっと前からやっていますので,独自の強みがあり,自信も持っています。
そのため,他社との差別化もできていると認識しております。
4Gamer:
つまり,ビジネス面では悪影響はあまり受けていないということでしょうか。
Wang氏:
(部品の)値段が上がっていることに対しては,悪影響がないかと。
外部の環境的には,確かにメモリなどは値上げになっているんですけれども,我々にとってはとくに……。今のところは,製品も順調に販売していますので,極端な影響は受けていないです。
4Gamer:
日本市場についてはどうでしょうか。
とくに日本では携帯型ゲームPCを,比較的安価で性能も優れたPCとして購入する人も多かったと認識しています。しかし,現在は価格面でのメリットが失われているように思えます。
Wang氏:
詳細の状況は,後ほど(天空の)山田様よりご説明いただきますが,日本市場においても右肩上がりだと思います。
基本的に我々の製品に関しては,パソコンとしても使えますし,タブレットとしても使えます。もちろんゲーム機としてもです。
お客様には,(価格に見合った)価値をご提供できていると考えておりますので,我々の製品の販売に対して,外部の環境はとくに影響はありません。
天空 山田拓郎氏(以下,山田氏):
私のほうから補足させていただくと,他社は最近まで,去年の在庫を販売することで10万円台の価格をつけていました。
一方で我々は,先行して新しいプロセッサ,たとえば「Ryzen AI Max+ 395」を採用する製品などを出していたこともあり,値段が高くなっていた。
その影響で,確かにちょっと販売台数が厳しいこともありました。
逆に,たとえばASUSTeK Computer様が本日(※取材日は9月17日)発表した新製品(※ROG XBOX Ally X20のこと)は,25万8800円です。
我々の販売するOneXPlayer 3は29万8000円で,性能面では1.3倍ぐらい上なので,これからはコストパフォーマンスの高さでいけるかなと思っております。
4Gamer:
なるほど。
山田氏:
OneXPlayer 3に関しては,アメリカのクラウドファンディングサイトで,およそ5.4億円の売上げがありまして,最近では珍しいほどのヒットになりました。
当社は秋葉原で販売店(※ハイビーム)もやっていますが,OneXPlayer 3は,アメリカのかたが指名買いに来るほどです。それぐらい人気があるようですね。
4Gamer:
それは驚きです。
MicrosoftがWindowsに,携帯型ゲームPC向けのユーザーインタフェース(※いわゆるXBOXモード)を用意してきました。それによって,製品の差別化が難しくなったとお感じになっていますか。
それとも,すでに御社には豊富な知見とソフトウェアの資産もあるので,その程度では影響を受けないという自信がおありでしょうか。
Wang氏:
我々の製品においては,すでに差別化が進んでおります。UIの画面だけでなく,コントローラの触覚フィードバックのように,いろんな機能においても,すでに差別化が進んでおりますので,特に影響はありません。
山田氏:
XBOXモードの機能は,ONE-NETBOOK製品でも使えるようになっています。
そのためユーザーは,ONE-NETBOOK独自のUIとXBOXモードの両方を使えるわけです。
4Gamer:
IntelがArc G3シリーズで携帯型ゲームPC向けプロセッサを投入してきたのは,非常に興味深い出来事でした。ONE-NETBOOKでは,AMDとIntelのプロセッサを採用する製品をラインナップをしていますが,今後,「こういう路線の製品はIntelで,こういう製品はAMDで」というように,プロセッサの使い分けを考えておられますか。
Wang氏:
いいえ,我々は基本的に,お客様のニーズに合わせて(SoCを)選ばせていただいていますので,AMDだからこれ,Intelだからこれに使うというわけではありません。
これからも基本的には,お客様と市場のニーズに合わせて使い分ける予定です。
4Gamer:
日本で見ている限り,ONE-NETBOOKはWindows PCがビジネスの中心で,携帯型のAndroidデバイスには,それほど力を入れてないように見えます。
携帯型Androidゲーム機の市場は,今,どう見てらっしゃいますか。
Wang氏:
おっしゃるとおりで,我々のデバイスは基本的に,AAAのゲームをターゲットに研究開発をしております。
その点では,Androidデバイスは基本的にできることが限られていますので,これからもWindowsの環境を中心にやっていきたいと考えております。
4Gamer:
ONE-NETBOOKとして,「Windows on Arm」のデバイスはどう見ていらっしゃいますでしょうか。
今年はNVIDIAが「RTX Spark」を発表して,ゲームパブリッシャとも互換性の確保で協力していくと発表しています。かなり高価なプロセッサになりそうなので,ONE-NETBOOKのビジネスとは方向性が異なるかと思いますが,QualcommのSoCを使った携帯型ゲームPCには,関心がおありでしょうか。
Wang氏:
分野にもよりますね。AI分野においては,とても関心を持っています。
ただゲームにおいては,(Windows on Armは)まだ我々が望む要求水準といいますか,望んでる性能にまだ達していないですね。そのため,Windows on Armに関しては,主にAIの方向で考えさせていただきたいと思っています。
4Gamer:
お答えいただきにくい質問だと思いますが,社内では2027年や,その先に発売する製品の開発も進めていると思います。そうした製品では,どういうところに力を入れていこうとお考えでしょうか。
今までの路線を継続していくのか,それとももっと新しい何かに挑戦してみようとお考えなのか。
Wang氏:
まず1点目は,性能はどんどん高めていきます。そして大きさはどんどん小さくしていきます。
2点目はAIです。実はすでに,一部にAIの機能を搭載していまして,たとえばゲームの攻略だったり,翻訳機能だったりで,すでに進んでおります。
製品にAIの概念を加えて,何か新しいものを作りたいと思っています。
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