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なお,本記事には,物語序盤に関する重大なネタバレが含まれるので注意してほしい。
「Life is Strange 2」は,国内でも人気が高いアドベンチャーゲーム「ライフ イズ ストレンジ」の続編となる作品だ。前作では,時間を巻き戻す能力を持つマックスと彼女の親友であるクロエらによる青春群像劇が描かれたが,本作で主人公となるのは,シアトル郊外に住むメキシコ系アメリカ人の兄・ショーンと弟・ダニエルの2人。
隣人とのトラブルに巻き込まれた2人が,パトロール中の警察官に銃を向けられてしまい,そこにやってきた2人の父・エステバンが警察官のミスで射殺されてしまう。その時のショックで,ダニエルがテレキネシスの超能力を発現してしまうことになるのだが,当局に保護されることで兄弟が散り散りになってしまうと考えたショーンは,ダニエルを連れて,父の故郷であるプエルト・ロボスへと逃避行を続けていく……というのが第1エピソード「Roads」の導入部分となっている。
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――欧米向けにこれまで3つのエピソードがリリースされています。ファンはどのような反応を示していますか。
ジャン=リュック・カノ(以下,Cano)氏:
非常にいい反応をいただいています。前作では,マックスとクロエの物語に多くのファンがシンパシーを抱いてくれましたが,本作でもプレイした皆さんがショーンとダニエルのファンになってくれていると確信しています。
ただ,その一方で,エピソードを分けた方式でリリースしていく仕組みは意見が分かれてしまう部分だと感じています。各エピソードをリリースしていくうえで,時間が空いてしまうこともあり,そのためにリターンしてくれるプレイヤーが減ってしまっているという問題もあると思っています。
ミシェル・コッホ(以下,Koch)氏:
確かにそういった問題はありますが,エピソードも終盤に入ってきて,これまでプレイすることを躊躇していた人に関心を持ってもらえることに非常に興奮しています。
1年前,「Life is Strange 2」のリリースを開始したとき,「マックスの話の続きを見たい!」と言うファンが非常に多く,その反響は自分たちの予想を大きく超えていました。続編を作るにあたって,異なる主人公とテーマにしたのは我々開発者にとっては大きなリスクでした。
もちろん,今でも前作の続きを求めるファンは多いのですが,ぜひ新作をプレイして,ショーンとダニエルの2人に皆さんの愛を投げかけてもらえるチャンスを与えてほしいと思っています。
――日本のローカライゼーションはどのように行われていますか。
Cano氏:
先月,東京で前作「Life is Strange」の日本語版のトレイラーを見ましたが,すばらしい出来に仕上がっていました。日本のファンにマックスのデッサン画を送っていただいたこともありました。もし「Life is Strange 2」も日本で発売されるとしたら、前作と同じように日本のファンに愛される作品になってほしいと思っています。
――前作からのゲームテーマの変化を聞かせてください。
Cano氏:
「ライフ イズ ストレンジ」では,マックスの目をとおして“カミング・オブ・エイジ”(大人になる過程)を描いていましたが,「Life is Strange 2」では,“エデュケーション”(教育)が描かれています。
本作は兄・ショーンを操作していくことになりますが,ショーンの取る行動によって,弟・ダニエルの行動も変化していきます。つまり,ショーンは,ダニエルにとっての父親として行動の模範を示さねばならず,結果として取った行動がその後の展開を大きく左右していくことになるのです。
――前作ではアルカディア・ベイという町の出来事が描かれましたが,本作では,シアトル,オレゴン,カリフォルニア,ネバダと,映画ジャンルでいうところの“ロードムービー”のように変化していきます。ストーリーをまとめていく難しさはありましたか。
Cano氏:
本作では,それぞれの局面で実際に存在するかのようなキャラクターを作り出していかなければなりませんでした。これはエピソードごとに繰り返す必要がありましたし,また,プレイヤーは登場するキャラクターを信用できるか否かという判断を迅速に行っていかなければなりませんでした。
脚本のプロセスは,自分が書いた草案をミシェルに提出して,そこで意見交換を繰り返しながら完成させていくといったものでした。旅で出会うさまざまな人物ですが,主人公のショーンと同じ目線になるように,第1印象がそのまま自分の判断に影響するように考慮しました。
本作ではロードムービーが描かれますが,出会う人々が好むと好まざるにかかわらず,いつかは離れていかなければなりません。そういう意味で本作は過去を置き去りにして,自分の旅を続けるストーリーだとも言えると思います。
――第2エピソードで「The Awesome Adventures of Captain Spirit※」のおばあさんが登場したとき,時間軸の連結性が見えて感動を覚えました。
※「ライフ イズ ストレンジ」シリーズと同一の世界観を持つ作品。「ライフ イズ ストレンジ」の3年後が描かれている
Cano氏:
クレアのことですね。「The Awesome Adventures of Captain Spirit」では,本編では深く描ききれなかったクリスを主人公として掘り下げたエピソードが展開されます。本編とは主人公が異なりますが,プレイしてもらってストーリーのつながりを感じてもらえるとうれしいです。
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Koch氏:
「Life is Strange 2」では,第2エピソード開始前に「The Awesome Adventures of Captain Spirit」をプレイ済みかの確認が入るのですが,プレイしたステータスで本編の選択肢が変化するようになっています。
――ショーンは生まれ育った場所を捨て,父の故郷であるメキシコを目指します。これは非常に子どもっぽく,短絡的な思考に感じられます。
Cano氏:
「Life is Strange 2」には,移民問題や移民差別といったアメリカの社会問題が背景にあります。おっしゃる通り,メキシコへの逃亡が彼らにとっていい判断ではないことは明白です。ですが,父を亡くし,警察に殺人容疑をかけられてしまったショーンはパニック状態に陥っています。彼の頭の中には,超能力が開花してしまったダニエルを守り切るという考えしかないのです。
Koch氏:
アメリカにおけるメキシコ系移民に対する差別問題が背景にありますが,「社会からの隔離」もテーマとなっています。アメリカ国籍を持つショーンとダニエルですが,ホームレスとして安住の地を求めた場合,人々は彼らにどのような偏見を持って接し,どのように手を差し伸べるのか。本作では,ショーンとダニエルというキャラクターを介してそれらが描かれますが,疎外され,隔離されている人々が世界中に存在しているというメッセージがこのゲームにはあるんです。
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――幼い2人が抱えるテーマとしては非常に重たいものに感じます。
Cano氏:
前作よりも大人向けのストーリーになっているとは思います。その一方で,子供時代のノスタルジアや,まだ幼い2人の微笑ましい兄弟関係も体験できる物語に仕立て上げています。皆さんにもじっくりと楽しんでもらいたいですね。
現時点では,日本語版リリースは公式より発表されていないが,12月3日に海外向けに販売される最終エピソードのリリース後,国内向けに1本のソフトとして販売されることが予想される。前作と同様にゲームオーバーの概念が存在しないため,じっくりと自分のペースで2人のストーリーを読み解いていける本作。国内販売へのアナウンスを楽しみにしておこう。





















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