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本日リリースのVR脱出ゲーム「エニグマスフィア〜透明球の謎」のプレイレポート。Oculus Touchによる細やかな手の動きと,協力プレイの楽しさが特徴
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印刷2016/12/06 16:48

プレイレポート

本日リリースのVR脱出ゲーム「エニグマスフィア〜透明球の謎」のプレイレポート。Oculus Touchによる細やかな手の動きと,協力プレイの楽しさが特徴

 よむネコが開発を手がけたVR脱出ゲーム「エニグマスフィア〜透明球の謎」(以下,エニグマスフィア)が本日(2016年12月6日)リリースされた。

 同じく本日発売のOculus Rift専用デバイス「Oculus Touch」に対応し,2人による協力プレイも楽しめるなど,VR空間をよりリアルに楽しむための試みが行われている本作。発売前日の12月5日に開催されたプレス向け体験会で本作をプレイできたので,よむネコの代表取締役社長である新 清士氏へのミニインタビューと共に,プレイレポートをお届けしよう。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 本作のストーリーは,プレイヤーが特殊ハッカーチームのスーパーエージェントとして,自分の分身となるアンドロイドを操作し,地球を狙う破壊兵器の巨大プラントに潜入するというもの。さまざまな仕掛けを解きながら,各ステージに置かれている「スフィア」(球体)を破壊していくのが目的となる。
 脱出ゲームだけに,スフィアが見つかりにくいところに隠されていたり,特別な操作をしないとスフィアを壊せなかったりと,ステージごとの謎解き要素は豊富だ。

 筆者としては初めてとなるVRでの協力プレイのお相手は,歌手でもあり,最近はVR女子としても活躍中の大島はるなさん

今回パートナーになってくれた大島はるなさん。本日2度目のプレイということで,ステージで迷っている筆者を先導してくれた。こうした協力ができるのも,2人同時プレイならではの醍醐味

女性2人での初のVR協力プレイを体験
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 プレイにあたって,まずはOculus RiftとOculus Touchを装着する。筆者はOculus Touchを装着するのが初めてだったが,先にヘッドマウントディスプレイを装着してからでも,すんなり手に持つことができた。画面に自分の手(ゲーム的にはアンドロイドの手)が表示され,それを動かせる感覚というのは,これまで受動的だと感じていたVRの世界に,「能動的に」参加できる実感がある。Oculus Touchは仮想世界の自由度を大きく変えるものだと感じた。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜
驚くほど違和感なく,手の動きが再現されるOculus Touch
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 最初は1人でチュートリアルを受けるのだが,ハンマーをつかむ,投げるといった動作は,Oculus Touchがごく自然に自分の手になじんで,すぐに慣れることができた。

手の動きは思った以上に多彩。エニグマスフィアは,こうした手や指の動きをゲームに見事に取り入れている
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 その後,ゲーム本編となり,ここで初めてパートナーであるもう1人のプレイヤーと同じ空間に入る。パートナーが操作しているキャラクターには目や口もないのだが,顔の向きと手の動きだけでも,なんとなく相手の考えていることが分かるのが不思議だ。パートナーの存在は,VRという未知の空間では実に頼もしい。

今回は同じ部屋でプレイしたので,画面内のジェスチャーに加えて,肉声でコミュニケーションを取ることもできた
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 本編のミッションでは,部屋のなかにたくさんのスフィアが出現するので,手分けして破壊していく。最初は簡単だが,ステージが進むにつれ,スフィアが見つけづらくなり,パズル的要素が増えてくる。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 すべてのスフィアを破壊してステージをクリアすると,パートナーとハイタッチができる。ハイタッチはゲームに何の関係もないのだが,実に楽しい。“グータッチ”にも対応していて,細かいところにも気が配られているようだ。

Oculus Touchを使えば,こぶしを握ったり,親指だけを立てたりできる。これは,握り方を教わっているところ
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

ステージをクリアしたらハイタッチ。これが楽しい
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 最後は,筆者がうっかり「QUIT GAME」のレバーを引いてしまって終了。チュートリアルと合わせて30分ほどの体験だったが,あっという間に時間が過ぎてしまった。正直,時間があればもっともっと続けて,最後までクリアしたかった。

 プレイ後には「ものすごく楽しい体験をできた」と感じられたのだが,エニグマスフィアも渋谷のネットカフェや東京ゲームショウなどに出展したときは,体験した人の口コミでその評判が広がったという。やはりVRゲームは体験してみないと分からないと,体験後に改めて感じた。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜

 プレイレポートに続いて,新 清士氏へのインタビューをお届けしよう。

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まず,「エニグマスフィア〜透明球の謎」開発のいきさつを教えてください。

よむネコ代表取締役社長の新 清士氏。VR関連の起業支援を行うTokyo VR Startupsの取締役としてもVRの普及活動を行っている
新 清士氏(以下,新氏):
 もともと私はゲーム・ITライターで,4年ほど前からスマホ向けの脱出ゲームなども作り始めました。しかし,2015年にOculus RiftのDK2を初体験した時に,ものすごい衝撃を受けたんです。アメリカと日本では見ているものが違う,日本でもVRへの流れを作らなければいけないと思って,VR起業支援プログラムを立ち上げたんですが,そこでgumiの代表取締役社長の國光宏尚氏(Tokyo VR Startups代表取締役)に「自分でも何か作りなさい」と言われて作り始めたわけです。
 最初からOculus Touchを使うつもりでしたが,昨年末まではテスト用の機材もなく,「こうなるだろう」という予想のもとで開発していました。

4Gamer:
 「エニグマスフィア」のプロトタイプは,どんなものでしたか。

新氏:
 リリース版とはまったく違います……残ってる要素は何もないんじゃないかな(笑)。
 このゲームではとにかく多くの人にテストプレイをしていただき,その様子をすべて録画して,その反応を研究しつくしました。
 テストしてくれたプレイヤーは「ゲーム好き」と「脱出ゲーム好き」の2タイプに分かれ,それぞれゲームに求めるものは違ったんですが,ひとつだけ共通していた認識は「このゲームはクソゲーである」ということでした(笑)。

4Gamer:
 ク,クソゲーですか。

新氏:
 ええ,クソゲーです。面白くない,と。
 そこで分かったのは,既存の脱出ゲームをそのままVRにもってきても面白くならないということでした。ただ,ゲーム好きも脱出好きも,ひとつだけこのゲームで「楽しい」と言ってくれた要素があったんです。それが「モノを壊す」ということでした。
 「もっと壊せるものを作ってほしい」という要望を受けて,ひたすらものを壊すだけのステージを作ってみたら,これが大変好評だったんです。

4Gamer:
 なるほど。そうして,ハンマーで壊しまくるというゲームシステムになったわけですね。

青いキャラクター(プレイヤーが操作するアンドロイド)が手にしているのがハンマー
エニグマスフィア〜透明球の謎〜

新氏:
 ハンマーというのは,主に海外のプレイヤーの方に好評でした。VRゲームで使われる武器はほとんどが銃なので,ハンマーというのは新鮮だったようです。

4Gamer:
 ゲーム内でこだわった点はどこですか。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜
新氏:
 まずは手ざわり感ですね。VRでは当然ながら重さまでは感じられないのですが,Touchによってさわるという動作をリアルに再現しています。手に持つ,投げるといった「手を動かす」動作によって,よりVRの世界に深く没入していけます。
 もう1つは2人プレイです。脱出ゲームのプレイヤーは,最初のうちは楽しくても,進めていくうちに難しくなっていって面倒になり,プレイをやめてしまうことがあります。その理由の1つは,1人でやるからじゃないかなと。助け合って一緒に進められれば,もっと楽しくなるはずです。

4Gamer:
 でも,VRでマルチプレイを作るのは大変ですよね。

新氏:
 ええ,かなり大変でしたが,開発チームの人数も増やして,なんとか実現できました。「エニグマスフィア〜透明球の謎」は1人でも楽しめますが,2人でやるともっと楽しいです。11月から期間限定で,大阪なんばのジョイポリスにVive版「エニグマスフィア」を出展しているんですが,カップルの方などはかなり楽しそうですね。あ,もちろん同性どうしでも楽しいですが。
 製品版ではフレンドにくわえて,マッチングシステムでもほかのプレイヤーと一緒にプレイできるようになっています。

4Gamer:
 今年はさまざまなVR関連のニュースがありましたが,今後のVRはどうなっていくと思いますか。

新氏:
 しばらくは,大手企業によるロケーション型のVRが主流になると思います。理由としては,VRを満足に動かすハードウェアのハードルが高く,個人では用意しづらいからです。現に,中国ではVRがプレイできる店がすでに数千店あるそうです。初期のネットカフェみたいなものですね。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜

4Gamer:
 では,VRがもっと流行するには,どのような要素が必要なんでしょう。

新氏:
 やはりキラーコンテンツですね。
 それは大手ゲームメーカーではなく,ベンチャーから出てくるかもしれない。そうなってほしいと思って,VRの起業支援プログラムを運営し,普及を試みているわけです。とにかくVRのコンテンツを増やしていきたいですね。ただ,VRが活用できるのはゲームだけに限らないと思います。

4Gamer:
 他にはどんなジャンルがあると思いますか。

新氏:
 現在ですと,医療や教育などが挙げられます。実際,起業支援プログラムには医療系のVR開発をしているチームも参加しています。また,コミュニケーションツールとしても期待しています。

エニグマスフィア〜透明球の謎〜

4Gamer:
 最後に,エニグマスフィアのプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。

新氏:
 ぜひOculus Touchと一緒に購入して,最新のVRを体験してみてください。近々リリースする最新パッチでボイスチャットにも対応予定です。1人でも楽しめますが,できれば2人でプレイしてください。

4Gamer:
ありがとうございました。

 マルチプレイの楽しさ,Oculus Touchの性能を生かしたゲーム性,ハンマーで破壊していくという爽快感があいまって,非常に満足度の高いゲームに仕上がっている本作。ぜひプレイして,最新VRの世界を楽しんでほしい。

「エニグマスフィア〜透明球の謎〜」公式サイト

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    エニグマスフィア〜透明球の謎〜

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