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[TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
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印刷2018/09/26 19:35

テストレポート

[TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた

 eスポーツへの注目が高まっているのに呼応したものか否か,はたまた「行き着いたゲーマーは周辺機器に凝る」という昔からの言い伝えどおりなのか,詳しい原因は不明ながらも,「快適にゲームをプレイすること」へフォーカスした椅子,その名もゲーマー向けチェア(Gaming Chair)という世間を賑わすようになって久しい。

ゲーマー向けチェアを扱うメーカーのブースが増えたことで,ブースでのイベントもいくつか見られる(※写真は9月23日掲載の記事より再掲)
画像集 No.012のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた

 そもそも,プログラマーや物書きなど長時間の着座が常態化している人達の間では「体を労りたかったら良い椅子を使え」というのは1つの常識だ。一方でゲーマー,とくにマウスとキーボードを使うPCゲーマーはプログラマーや物書きと同じように長時間の着座が常態化しているわけで,そこに向けて椅子が市場投入されるというのは必然だったかもしれない。
 さて,東京ゲームショウ2018の会場には,筆者が確認した限り6社がゲーマー向けチェアを出展しており,いずれも座り放題になっていた。となれば,やるべきことは1つである。そう,座り比べだ。

 言うまでもないことだが,「座り心地」には個人差が出やすく,筆者の体格にとって心地よい座り心地の椅子が,他のユーザーにとっても同様に座り心地が良いというわけでは必ずしもない。ただ,実際に座り比べてみると,そういうインプレッションに留まらない違いも確認できたので,順番にレポートしてみたい。


Corsair「T1 RACE Gaming Chair」

〜標準的なゲーマー向けチェア


T1 RACE。BLACK/BLACK,BLACK/BLUE,BLACK/RED,BLACK/WHITE,BLACK/YELLOWの全5色展開になっている。写真はBLACK/WHITEモデル
画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
 ゲーマー向け製品で知られるCorsairのブースにあったのが,国内で新発売となったばかりの「T1 RACE Gaming Chair」(以下,T1 RACE)だが,今回座り比べたなかでは,ある意味最も標準的な椅子と言っていいだろう。

 構成はおおむね以下のとおり。しっとりと身体をホールドしてくれる感覚があり,長時間の着座も苦にならないだろうと思わせるものがあった。

  • ほぼフルフラットに倒れるリクライニング(と,それに耐える強度)
  • 上下左右前後に動かせるアームレスト
  • ガス圧式のリフトによる座面の高さ調整機構
  • ネック&ランバー(腰部)ピロー

画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
 だがT1 RACEには,標準的なゲーマー向けチェアであるがゆえに,今回座り比べたゲーマー向けチェアのほとんどに共通する問題がある。それは自動車のドライバーズシート――正確にはセミバケットシートだが――がベースという,正直に述べて謎の仕様を採用している点だ。

 確かに,ゲームのジャンルにはドライブやフライトシミュレータなど,ドライバーズシートを模すことが望ましい作品群が存在する。しかしFPSやMOBAといった,それそ前述した「キーボードとマウスを使ってプレイするゲーム」は,「ステアリングとシフトレバー/スロットル,フットペダルでプレイするゲーム」とは,プレイ時の姿勢が明らかに違う。前者は姿勢がどうしても前傾しがちになる一方,後者はシートに完全に体を預けるような体勢を取ることになる。

座面に対して腰をしっかり下ろすと,膝はやや上がり気味になる
画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
 もちろん,机と椅子の関係を調整すれば,シートに体を預けた状態でキーボードとマウスを操作することも可能だろう。また背もたれを垂直にすることで,より前傾に近い姿勢を椅子がサポートすることもできる。
 だが本質的にはドライバーズシートの設計になっているため,背もたれを垂直にすると座面の傾斜がどうしても気になってしまう。座面に「膝の側が高め,腰の側が低め」の傾斜がついているため,「座っていてしっくりくる」感はかなり損なわれてしまうのだ。

 とはいえ体格が大きく,腕が十分に長いユーザーであれば,背もたれに体を預けた姿勢で十分にキーボードを操作できると思われる。またキーボードやマウスを膝上に展開できるような環境を作れれば,腕の長さに自信がないユーザーでも存分にT1 RACEの真価を堪能できるだろう。もちろんレースゲームやフライトシムをメインに遊んでいるユーザーであれば,まったく問題はない。
 よく考えれば,そもそも椅子の名前に「RACE」とついている段階で,なんらかのレーシングゲームを前提とした椅子とも言え,Corsairは椅子の特性について正直だとも言える。FPSやMOBAのプレイに特化した椅子を求めるというのは,ゲーマー向けチェア市場における今後の発展に期待すべきことかもしれない。

Corsair公式Webサイト



AKRacing「Pro-X」「NITRO」「Wolf」「極坐V2」

〜標準的なゲーマー向けチェア


AKRacingブース
画像集 No.005のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
 AKRacingブースでは4種類のチェアをチェックできた。アームレストの自由度が最も高い「Pro-X」と,スタンダードモデルという立ち位置の「NITRO」,布張りの「Wolf」,そして座椅子バージョンの「極坐 V2」である。
 いずれも座り心地はCorsairのT1 RACEに似ている。市場に出てきた順番からすれば「T1 RACEがAKRacingに似ている」と紹介するのが正しいのだが,ともあれドライブシートスタイルなのは完全に同じで,また,細かな仕様も非常によく似ている印象だ。

NITROシリーズのブルーモデル。腰をしっかり下ろすとやはり膝は若干上がり気味になる
画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた 画像集 No.007のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた

写真撮影に失敗したので公式画像だが,極坐 V2
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 ただ,座椅子バージョンとなる極坐 V2は特徴的で,フォーミュラカーなど,極端にドライバーズシートが低い車のシミュレータを遊ぶユーザーからすると理想的かもしれない。もっともこういうタイプだとPlayseatあたりのコクピット(※椅子とフレームが一体化した製品)と競合しそうだが……。
 なお,それ以外はT1 RACEと本当に同じとしか言いようがない。あえて言えば椅子のリクライニング調整に使うレバーの構造は違うが,大きな違いとは言えないだろう。

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 東京ゲームショウ2018の最終日,AKRacingのブースで,同社のオフィシャルアンバサダーを務めるケイン・コスギさんを招いたスペシャルステージが行われたのでレポートしたい。ケイン・コスギさんとAKRacingのゲーマー向けチェアの関係の話はそこそこに,気づけば,みんなで筋トレをするという状況に。

[2018/09/25 21:52]
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 TGS 2018一般公開日の2018年9月22日,ゲーマー向けチェアのAKRacingブースにて,人気グラビアアイドル4名による「ゲーミングチェア組立て対決」が行われた。倉持由香さん,吉田早希さん,水沢柚乃さん,春菜めぐみさんの4名が2人1組になり,ゲーマー向けチェアの組み立てる早さを競うというイベントだ。

[2018/09/23 21:27]

AKRacing日本語公式Webサイト



DXRacer「Formula」「Drifting」「Racing」「King」「Classic」「Queen」

〜バリエーションの豊富さでユーザーに寄り添う


画像集 No.009のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
 続いてはDXRacerだが,DXRacerの提供する椅子もまた,ドライビングシートをベースとするチェアであり,仕様面で特筆すべきことはない。あえて触れておくなら,リクライニングの角度が135度止まりなのがCorsairおよびAKRacingとの大きな違いだろうか。

 だがDXRacerは,非常に多数のバリエーションを用意している。今回はWebサイトでなくカタログを参考にするが,国内ラインナップは以下のとおりだ。

  • Formula Series:スタンダードタイプ。表面素材の違いによる3モデル展開
  • Drifting Series:ワイドタイプ:背もたれが高く,座面も広い。表面素材の違いによる3モデル展開
  • Racing Series:ハイバックタイプ:背もたれが高く,背もたれがよりフラット。表面素材の違いによる3モデル展開
  • King Series:最も大きなタイプ
  • Classic Series:King Seriesにビルトインのフットレストが付いたタイプ
  • Queen Series:コンパクトサイズ。体格の小さな人向け

 これ以外にも各種コラボモデルや,レースシムに完全特化したモデルも存在するようだ。

フットレストが座面下に収納されたKing Series(左)と,小型モデルとなるQueen Series(右)
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Drifting Seriesを横から。腰をしっかり下ろすと膝が上がり気味になるのは変わらず
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 座面の広さ,とくに奥行きは,座り心地に大きな影響を与える。また背もたれの構造も,椅子に背中を預けた場合には大きな違いとなる。一方,これらのサイズや構造には,「これがベスト」というものはない。ユーザーの体格や嗜好によって変わってくるものだからだ。

 そのため理想的な椅子を求めるとなるとオーダーメイドにならざるを得ないわけだが,当然ながらそうなると値段は跳ね上がる。そんな問題に対し「バリエーションを数多く用意する」ことで対応しているDXRacerは,「椅子を売る」という商売に対してとても真摯に向き合っていると感じた。

DXRacer日本語公式Webサイト



EwinRacing「CW-BK1」「CP-BK5B」「CP-BC5B」

〜機能面で一歩進んだ椅子


真善美ブース
画像集 No.017のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた
 EwinRacingを展開する中国Ewin International,その国内販売代理店である真善美のブースでは,EwinRacingブランドの椅子7モデルをチェックすることができた。
 7モデルの違いは背もたれの高さや座面の奥行き,アームレストの可動ギミックといったところがメインで,正直に言えばいずれも「標準的なゲーマー向けチェア」だったのだが,「CW-BK1」「CP-BC5B」「CP-BK5B」は座面を前傾させられるという点でほかとは一線を画したものになっていた。

CW-BK1。右の写真は分かりにくくて恐縮だが,座面を前傾している例
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撮影に失敗したので,公式画像よりCP-BC5B(左)とCP-BK5B(右)。色違いに見えるが,後者はスモールサイズという位置づけになっている
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 この機能があることによって,キーボードとマウスを使うにあたってやや前傾した姿勢になってもなお,EwinRacingのゲーマー向けチェアは問題なく姿勢をサポートしてくれる。個人的には,これはリクライニング機能よりもずっと重要な機能であるように思える。

 また,開発中という椅子にも座らせてもらったが,これはランバーサポートが単なるピロー(枕)ではなく,クッション付きサポートブロックをせり出せる構造になっていた。もっともこの状態から急なリクライニングを行うとブロックが破損することがあり,現在,その改善に向けて努力しているとのことなので,登場までにはしばらくかかりそうである。

ランバーサポートに一工夫ある,開発中のサンプル
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 このサンプルがいつ完成するかの情報は得られなかったが,ゲーマー向けチェアとしての将来性という観点で,EwinRacingの野心的かつ実用的な試みは評価できるように思う。「ゲームにのめり込んでプレイする人にとって必要な椅子」を今後とも追求していってほしいところだ。

EwinRacing日本語公式Webサイト



Bauhutte「RS-950RR」「RS-200」「LOC-950RR」

〜ゲーム環境全体をサポートするガジェットが豊富


 事務用椅子も製造しているBauhutte(バウヒュッテ)が手がけるゲーマー向けチェアには大きく分けて3モデル展開となる。基本モデルとなる「RS-950RR」と,学生向け廉価版となる「RS-200」そしてゲーマー向け座椅子「LOC-950RR」で,RS-950RRとLOC-950RRは黒/灰,黒/赤,黒/青の3カラー展開,RS-200はそれに加えて黒/緑も選択肢に入った4カラー展開となっている。

プロシリーズのRS-950RR(左,中央)。右はRS-950RRに「通気性が高い」というクッションカバーを取り付けたところ
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撮影に失敗したのでここも公式画像だが,RS-200(左)とLOC-950RR(右)
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Bauhutteはデスク秘密基地化計画を推進している
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 椅子の機能や構造としてだけ見れば,標準的なゲーマー向けチェアと大きな違いはない。だが「デスク秘密基地化計画」を標榜し,ゲーム環境のトータルソリューションを推すBauhutteは追加の座布団やクッション類,足を伸ばせるオットマンチェア,チェアに合わせたデスクなど,環境全体を最適化しやすくなっているのは強みだ。

 標準的なチェアであることを逆手に取ったと言ったら言いすぎかもしれないが,長いディスプレイアームを利用してディスプレイを見上げるような角度で設置し,フラットに近いところまでリクライニングしたゲーマー向けチェアとオットマンチェアを組み合わせて「寝たままゲームする環境」を提案するといったところは,Bauhutteならではと言えるかもしれない。

斜め下を向いたディスプレイを,椅子で横になりながら見上げている例(※9月21日の記事より再掲)
画像集 No.022のサムネイル画像 / [TGS 2018]徳岡正肇がゲーマー向けチェアを座り比べ。会場にあったゲーマー向けの椅子に片っ端から腰掛けてみた

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 ゲーマー向け家具を展開するインテリアブランド「バウヒュッテ」は,ASUSのゲーマー向け製品ブランド「Republic of Gamers」と共同で,TGS 2018にブースを出展している。家具とゲーマー向けPCや周辺機器を組み合わせた状態で,プレイフィールをチェックしながら家具を吟味でき,その場で買うことも可能という異色のブースをレポートしよう。

[2018/09/21 18:40]

Bauhutte公式Webサイト



DRJ「Viktri」

〜座って「うれしい」椅子だが未発売


 車のパーツを提供するDRJが作ったゲーマー向けチェアが「Viktri」だ。背もたれや座面の形状が異なる4モデル展開となり,椅子としての機能は他社製品と大差ないものの,座り心地は大幅に異なる。特に背もたれの構造が独特で,純粋な「座り心地」は他のゲーマー向けチェアよりも良いように感じた(※繰り返しになるが個人の感触に依存するので,「そんなことはなかった」という感想を抱く人もいるかとは思う)。

Viktri
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 もっともこのゲーマー向けチェアもまた車のシートがベースとなっており,前傾気味にゲームをプレイするシーンに完全にフィットするかと言われると疑問が残る。だがViktriのフィット感は,「この椅子に座ってゲームをするために環境を整えてもいいかもしれない」と思わせるものだった。これはこれで,とても個性的な椅子と言えるだろう。
 DRJによると,価格は5万円程度を想定しているとのこと。「いつ発売か」も分からないが,標準的に見えてそうではないゲーマー向けシートとして,続報に注目したい製品である。

Viktri公式Webサイト



買う前に,一度座ってから


 1日で大量の椅子に座ってみることになったが,そこであらためて感じたのは,「座ってみなくては分からない」ということだ。座面の奥行き数センチの違いや,背もたれの局面の違いがもたらす「座り心地」の影響は,想像するよりもずっと大きい。しかもそれでいて,違いがユーザーにとって良い方向に働くか悪い方向に働くかは,ユーザーの体格やゲームプレイ時の姿勢に左右されるうえ,机との関係にも大きな影響を受ける。

 また,ここまでの基本的な話を無にするようで恐縮だが,ゲーム機をワイヤレスゲームパッドでプレイする前提なら,標準的な,ドライバーズシート的な椅子の背もたれに身体を預けるようにプレイしてもなんら不自由はないだろう。ましてやNintendo Switchやスマートフォンのようなマシンでゲームを楽しむなら,フルフラットにして「寝ながらゲーム」のほうが快適かもしれない。

 要するに,「ゲーム」と一言で言っても,それをどのような姿勢で遊ぶかはゲームによって異なり得る。FPSやMOBAでなくとも,画面に小さな文字が大量に並ぶゲームであれば,自然とプレイ姿勢は前傾になるだろう。また,同じスマートフォンでゲームをプレイするにしても,ソロプレイのRPGをリラックスして遊ぶときと,競技性の高いオンラインアクションゲームを遊ぶときでは,自然と姿勢も変わってくるだろう。
 それらすべてをゲーマー向けチェアが最高の状態でカバーできるかどうかは,なんとも言えない。それくらい,「ゲーム」の有り様は広いのだ。

 しかしだからこそ,ゲーマー向けチェアを選ぶときは,自分の体格にフィットするかどうかだけでなく,自分が最も遊びたいゲームにとってフィットしているかどうかを考えながら座ってみる必要があるように思う。そうすれば,「この椅子だ!」と思える相棒に出会える可能性がより高まるだろう。
  • 関連タイトル:

    Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)

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    AKRacing

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    Bauhutte

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