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メカニカルキーボード採用のMSI製ノートPC「GT80 Titan」ファーストインプレッション。この操作感はノートPCの枠を超えている
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印刷2015/02/28 00:00

テストレポート

メカニカルキーボード採用のMSI製ノートPC「GT80 Titan」ファーストインプレッション。この操作感はノートPCの枠を超えている

GT80 2QE Titan SLI
メーカー:MSI
問い合わせ先:MSIサポートページ
実勢価格:50万〜58万4000円程度(※2015年2月28日現在,モデルによる)
G Series
 メカニカルキーボード採用のゲーマー向けノートPCとして,発売前から高い注目を集めていたMSI製の「GT80 2QE Titan SLI」(以下,GT80 Titan)が,いよいよ2015年3月13日に国内発売となる。税込のメーカー想定売価で50万円前後からという,トンデモない価格設定ともども,大きな話題を集めているので,その存在が気になっている読者も少なくないはずだ。
 4Gamerでは,そんなGT80 Titanを,短時間ながら触ることができたので,ファーストインプレッション的に,最大の特徴でもあるキーボード周りの使い勝手をチェックしてみたい。


ノートPCに“Cherry茶軸”のキーボードを

そのまま組み込んだGT80 Titan


 GT80 Titanについては,2014年11月のイベントをレポートした記事,そして,2015 International CESにおけるMSIプライベートブースレポート記事ですでに紹介済みだが,ざっとおさらいしておこう。

 一言でまとめると,GT80 Titanは,18.4インチワイド,解像度1920×1080ドットでノングレア(非光沢)の液晶パネルを搭載する筐体に,「GeForce GTX 980M」を2-way SLIで搭載してきたノートPCである。底面のサイズは実測約445(W)×335(D)mmで,液晶パネルを閉じた状態の厚みは同55mmと,文句なしに超ビッグサイズである。重量も同4.5kgあるので,気軽に持って歩けるような製品ではない。

GT80 Titanはとにかく大きい。最近のゲーマー向けノートPCの中でもトップクラスに巨大だ
G Series

キースイッチはCherry MX Brown。赤色LED付き
G Series
 冒頭でお断りしたとおり,今回はそんなGT80 Titanのキーボードに焦点を絞ってお伝えするわけだが,上の写真でも示してあるとおり,「メカニカルキーボードが載っている」のが,外観上における最大のポイントということになる。
 MSIのゲーマー向けノートPCは伝統的にSteelSeries製キーボードを採用しているが,これまではSteelSeries製といっても,パンタグラフ機構を持つノートPC向けのそれだった。それに対してGT80 Titanでは,定評のあるZF Electronicsの“Cherry茶軸”こと「Cherry MX Brown」を採用しており,メカニカルキースイッチの採用にあたって,妥協は見当たらない。

LEDキーボードのLEDは,[Fn]キーと[Page Up][Page Down]を使うことにより,一括で,消灯を含む5段階から調整可能
G Series

中央部が浅いステップスカルプチャ仕様。ステップスカルプチャの形状も単体キーボードと同等の造りとなっている
G Series
 実際,キーピッチは標準的な19mmで,キー配列は日本語106キー配列をベースに,10キーパッド部を廃したもので,違和感はほとんどない。左[Ctrl]キーの右隣が[Fn]キーとなり,“誤爆”がゲームプレイに悪影響を及ぼしやすい[Windows]キーは右[Ctrl]キーの左に移されている点と,カーソルキー部の縦3列分とメインキー部との間に一定の隙間が空いていない点を除けば,一般的な10キーレスキーボードと同じデザインと述べていいだろう。
 キートップ面の上下中央部がやや低く,側面側から見るとキートップ部が湾曲しているように見えるシリンドリカル・ステップスカルプチャ形状なのも含め,メカニカルキースイッチ採用のSteelSeries製キーボード製品と,基本的には変わらない製品のように思える。

GT80 Titanのキーボード部。[Windows]キーの配置はSteelSeriesが好んで行うものなので,SteelSeries製キーボードに慣れていれば違和感はないと思う。むしろ,右端の縦3列分とメインキーボードとの間に一定の空間がないことのほうが気になるかもしれない
G Series

タッチパッドが有効なときは,タッチパッドの左上で[num]だけが光っている。これをタップするとタッチパッド部のLEDが光り,10キーパッドとして利用できるようになる
G Series
 上の写真を見ても分かるとおり,キーボード部は本体の手前側へ極端に寄っている。そのため,ノートPCであれば当然あるべき「キーボード手前側のタッチパッド」は置くことができない。
 結果としてGT80 Titanでは,タッチパッドがキーボード部の右に移動し,10キーパッドとの切り替え式となっている。普段はタッチパッドとして機能するのだが,必要になったら,タッチパッド上の[num]マークをタップすると,LEDで10キーパッドが浮かび上がり,10キーとして使えるようになるという仕掛けだ。

 10キー「パッド」なので手がかりがなく,タッチタイプは不可能。なのでゲーム中にがんがん使うのは難しいと思うが,それでも数字を入力するときは便利だろう。

G Series
 キーボード関連では,もう1つ特徴がある。それは,[W/A/S/D]キーと[Esc]キー用に,交換用の金属製キートップが付属しており,同じく付属のキートップリムーバーを使えば容易に付け替えられる点だ。

GT80 Titanの製品ボックスには小さなケースが入っており,そのなかに交換用の金属製キートップとキートップリムーバーが収められている。[W/A/S/D]キーの手前側側面に「MSI」「NO.1」「IN」「GAMING」と刻印があるのを,凝っていると思うか,やりすぎと思うかは人によるだろう
G Series G Series

金属製キートップを取り付けたところ
G Series
 ちなみに,このメタル製キートップは標準の樹脂製キートップより約5g重い。つまりメタル製キートップを取り付けると,Cherry MX Brownの公称バネ圧45gより5g軽い押下圧で沈み込むようになるわけだ。
 ゲームでよく使う[W/A/S/D]キー(と[Esc]キー)を軽くできるので,FPSでは移動時の操作性向上に効果があるかもしれない。ただ,「一部のキーだけキーのバネ圧が実質的に変わる」ことに違和感を覚える人もいると思われ,ここは好み次第ということになるのではなかろうか。

金属製キートップは6g,樹脂製キートップは1gで,5gほどメタル製キートップのほうが重い。したがって,金属製キートップには,実質的な押下圧を5g軽減する効果があることになる
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G Series
Dragon Gaming Centerを使うと,[Windows]キーの有効/無効を切り替えられる。ただ,[Windows]キーが“誤爆”しにくい場所へ移動しているGT80 Titanの場合,これ自体は大した意味を持たない
G Series
Engine 3は標準でGT80 Titanに対応している
 GT80 Titanに「キーボードの機能をカスタマイズするための特別なツール」はプリインストールされていない。プリインストールされているMSI製ユーティリティ「Dragon Gaming Center」からは,[Windows]キーの有効/無効を切り替えられるだけだった。

 ただし,そこはSteelSeries製キーボード。統合ソフトウェア「SteelSeries Engine 3」(以下,Engine 3)がGT80 Titanをサポートしているので,SteelSeriesの公式Webサイトからダウンロードして導入すれば,より細かな設定を行えるようになる。

 Engine 3では,すべてのキーに対して機能やマクロを割り当てられる。設定した内容はキーボード側のフラッシュメモリに保存されるため,Engine 3の常駐を解除しても設定内容はそのまま利用可能だ。また,設定内容はプロファイルとして保存しておき,ゲーム(などの)アプリケーションの実行ファイルと紐付けておけば,起動に合わせてプロファイルを変更するといったことも行える。

Engine 3は全キーのカスタマイズに対応する
G Series

G Series
 もちろん,全キーのカスタマイズに対応しているので,Engine 3であれば,[Windows]キーだけでなく,一部のゲームタイトルで“誤爆”が致命的な問題を生みかねない[半角/全角]キーなども無効化可能だ。正直,なぜこちらがプリインストールされていないのか理解に苦しむのだが,GT80 Titanのキーボードが持つ実力を100%味わいたいなら,Engine 3の導入は必須だろう。


利用には付属するパームレストの利用がほぼ必須だが

その使い勝手自体は単体キーボードと遜色ない


 Cherry MX Brownは,バネ圧が45gと,他の一般的なメカニカルキースイッチよりも軽いのが特徴だ。ストロークは約4mmながら,スイッチ自体は約2mm程度押し込んだところで反応し,同時に,軽いクリック感が得られるようにもなっている。

GT80 Titanのキーボードは,手前側が実測約25mmも高さがある。写真手前側の凸部は同30mmだ
G Series
 そんなCherry MX Brownを搭載するGT80 Titanだが,さてキーボードを打鍵しようとしたときには,「キーボード面が単体キーボードよりも高い」ことがハードルとなる。
 キートップを含まない状態で,GT80 Titanのキーボードは,手前側の高さが実測約25mmある。単体のメカニカルキーボードだと18〜20mm程度が標準的なので,ざっと5mmは高い位置にあるわけだ。
 この5mmというのはバカにならない違いで,実際に机上に置いて使おうとすると,手の角度がたいへんつらく,また,奥側のキーに指が届きづらい。

 ただ,MSIもその問題は認識しているようで,GT80 Titanには標準で,ラバー製のパームレストが付属している。
 パームレストは,GT80 Titanの横幅よりやや広く,高さは実測約25mm。シリコンラバーを布で覆ったような作りで,裏面には滑り止めシートが貼られている。そのため,機上にぴったりと密着して動かず,手触りもよい。総じて使いやすいパームレストといえるだろう。

510(W)×65(D)×25(H)mmの変形かまぼこ型パームレストが付属。GT80 Titanのキーボードを使うには,事実上,このパームレストの利用が必須だ
G Series

 このパームレストを敷くとピッタリの高さとなり,非常に打鍵しやすくなる。下に示したのは,実際にキーをタイプしているところをビデオにまとめたものだが,とくに違和感なく操作できているのが分かると思う。


 キーボードの機能面では,Nキーロールオーバー対応というのも,GT80 Titanにおける重要なポイントとなるだろう。これまでのMSI製ノートPCでは,せっかくSteelSeries製キーボードを採用していても,同時押し対応周りに制限がかかっていたのだが,GT80 Titanではようやっとこの問題が解決したことになる。

 残念ながら「4Gamer Keyboard Checker」(Version 1.0.0)はWindows 8に対応できていないため,今回はCROCOLが提供しているKeyboard Testerで,同時押し周りのテストを行ってみよう。
 このツールでは同時押しの限界を計測するのが難しいので,上限は調べていないが,下のスクリーンショットで示したとおり,少なくとも10キーまでは安定的に同時押しが行えた。実際には11キー以上でも問題なかったので,実用上,同時押し周りは合格点と断言して差し支えない。

10キーの安定した同時押しを確認できた。テストではそれ以上でも問題なかったので,事実上の全キー同時押し対応という理解でいいだろう
G Series

 ちなみに,今回のテストにあたっては,個人的にお気に入りで,繰り返しプレイしている「METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES」を中心に,複数のタイトルで実際にGT80 Titanのキーボードを使ってみたが,パームレストを併用する限りにおいて,これまでのノートPCとは操作性の次元が異なると感じた。ゲーマーの中には,ゲーマー向けノートPCに別途メカニカルキーボードを取り付けるタイプの人もいると思うが,それが不要になるわけで,キーボード周りの満足度は極めて高い。

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 もっとも,その代償とも言えるかもしれないが,GT80 Titanでは,液晶パネルを閉じると,キートップが液晶パネルと当たることがあるようだ。それを防ぐためにも,畳むときは,標準で付属している保護用シートを忘れなく挟むようにしたいところである。

 というわけで,やや駆け足気味ながら,GT80 Titanにおける最大の特徴であるキーボードを見てきた。
 持ち運ぶことが想定されていないノートPCだからこそできる,「パームレストの利用必須」からのメカニカルキーボード採用は,ゲーマー向けノートPCらしいチャレンジだと評価できると思う。真の意味でのゲーマー向けキーボードをノートPCで採用してきたMSIの決断には拍手を送りたい。

MSIのGT80 Titan製品情報ページ

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