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【PR】Razer製キーボード「Huntsman V2 Tenkeyless」は,最新光学キースイッチによる低遅延で最高峰の実力派だ
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印刷2021/09/30 12:00

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【PR】Razer製キーボード「Huntsman V2 Tenkeyless」は,最新光学キースイッチによる低遅延で最高峰の実力派だ

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 Razerの「Huntsman」シリーズは,同社製ゲーマー向けキーボードの中でも,独自開発の光学式キースイッチ「Razer Optical Switch」を採用するシリーズだ。フルキーボードタイプの標準モデルに加えて,10キーを省略した小型の「Tenkeyless」モデル,そして特殊キーやファンクションキーを省略した「Mini」といった3種類のサイズバリエーションを展開している。

 2021年にRazerは,Huntsmanシリーズのモデルチェンジを実施し,「Huntsman V2」シリーズが発売となった。本稿執筆時点では,フルサイズの基本モデル「Huntsman V2」と,アナログ入力に対応する「Huntsman V2 Analog」,そして10キーレスの「Huntsman V2 Tenkeyless」(以下,Huntsman V2 TKL)がラインナップされている。

Huntsman V2 Tenkeyless
メーカー:Razer
問い合わせ先:Razer公式Webサイト
税込直販価格:2万800円(Linear Optical Switch搭載モデル),1万9800円(Clicky Optical Switch搭載モデル,※2021年9月30日現在)
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 本稿では,国内で人気を呼びそうなHuntsman V2 TKLの機能や性能を見ていくことにしたい。


第2世代光学スイッチを採用したコンパクトサイズキーボード


 冒頭でも触れたが,Huntsman V2シリーズとしては,2021年3月にアナログ入力機能を搭載したHuntsman V2 Analogが先行して登場した。これは,キー入力でアナログスティックのシミュレーションが可能という画期的な製品だが,高価で人を選ぶ製品でもある。

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 Razerの光学式キースイッチ搭載キーボード「Huntsman」シリーズに,新型スイッチを採用した新製品「Huntsman V2 Analog」が加わった。キー入力の深さをカスタマイズできるだけでなく,キーボードでアナログスティックのような入力ができるのが特徴である。本製品の特徴とゲームでの利点を紹介しよう。

[2021/03/30 18:00]

 一方,9月30日に発売となるHuntsman V2シリーズの2製品は,アナログ入力機能を省略した一般的なキーボードで,Huntsmanシリーズの直接的な後継機といえるものだ。
 Huntsman V2とHuntsman V2 TKLは,クリック感のある「Clicky Optical Switch」か,クリック感のないリニアな打鍵感の「Linear Optical Switch」という2種類のキースイッチを採用した2モデル展開となっている。とくに,Linear Optical Switchのほうは,キースイッチに新しい第2世代のRazer製光学式スイッチを採用するのがポイントだ。

10キーレスのコンパクトキーボードHuntsman V2 TKL
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 Clicky Optical Switchのスペックは,スイッチがオンになるアクチュエーションポイントの深さが約1.5mmで,そのポイントにおけるバネ圧は約45gだ。やや軽めのバネ圧で,クリック感や音があるという特性は,Cherryブランドで言う“青軸”に近い味付けのスイッチといえるだろう。

いわゆる「赤軸」に近い特性を持つLinear Optical Switchを搭載
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 一方で,今回,筆者が使用したLinear Optical Switchは,打鍵時のクリック感や音がなく,スムーズな打鍵感が特徴というCherryブランドの“赤軸”に近い特性を持つスイッチである。アクチュエーションポイントの深さが約1.2mm,バネ圧は約48gとのことだ。

 なおHuntsman V2 TKLの国内向けモデルは,今回試用した日本語配列モデルだけでなく,英語配列の10キーレスモデルもある。
 日本語配列モデルが,標準的な日本語配列と異なるのは,右[Windows]キーと右[アプリケーション]キーを省略して,代わりに[Fn]キーを装備する点だ。それ以外は標準的な日本語配列キーボードと変わらないので,癖のないキー配列と評していいだろう。

Huntsman V2 TKLの日本語配列
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 10キーレスだけに本体はコンパクトで,フットプリントは実測で約362×140mmだった。標準的なフルサイズキーボードに比べて,横幅はおおむね60〜90mmほど小さいと考えればいいだろう。

幅は実測で362mm
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フルキーボードタイプのHuntsman V2(写真上,日本語配列モデル)と並べて。ちょうど10キー部分の幅だけ小さいことが分かる
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 高さは場所によって異なる。机上から天板まで,つまりキーキャップを含まない高さは,[Space]キーの列で実測約15mm,[Esc]キーの列で約20mmだった。キーキャップの高さも場所によって異なるが,[Space]キーの列だと天板から約14mmである。
 したがって,最も手前にあるキー列のキートップは,机上から約29mmになる計算だ。30mmを超える高さのキーボードもあることを考えれば,やや低背のキーボードと言っていいだろう。

 キー天面の傾斜は比較的ゆるいが,キーボード底面に2段階のチルトスタンドを装備するので傾斜は3段階の調整が可能だ。

Huntsman V2 TKLの底面(左)。Razer定番のシンプルな2段式チルトスタンドを備える
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 たとえば,[Esc]キーの天板の高さは,小さいスタンド使用時に実測約26mm,大きいスタンド使用時に同約31mmだった。

比較的,低背で傾斜も緩いキーボードだが,3段階に傾斜の調節が可能だ。横から見ると,メインキーの各キーが,細い金属のバーで支えられているのも分かる。キーキャップのぐらつきを防ぐ工夫である
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 パームレストがなくても打てなくはない高さのキーボードだが,Huntsman V2 TKLには,しっかりしたパームレストが付属する。パームレストのフットプリントは362×60mmだ。表面が柔らかいクッションなので,正確な高さの計測は簡単ではないが,もっとも盛り上がった部分で机上から20mmほどだった。

大きめのパームレストが付属する
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 クッション部分は合成皮革製で,ほどよいホールド感がある素材だ。あまり蒸れる感じもないので長時間の利用も苦にならないだろう。
 なお,パームレストとキーボード本体を固定するような仕かけはとくになく,キーボードの手前に置くだけだ。比較的,低背ということもあり,パームレストを使ったり使わなかったりというユースケースも考えられるので,下手に固定するより使いやすいかもしれない。

 本体の重量はケーブル込みで実測約740g,ケーブルを外した状態では約686gだった。パームレストの重量は約165gだ。
 ゲーマー向けキーボードとしては比較的軽い製品だが,本体は裏面4か所にある滑り止めゴム脚で,またパームレストは6か所のゴム脚で机上にしっかりと固定されるので,プレイ中に動いてしまうとことはなかった。また,重量のわりにしっかりとした印象だ。たとえば本体の天板は厚さ0.8mmほどのアルミニウム合金が使われているので,その効果もあるのだろうか。
 アルミの表面は焼付け塗装が施され,RAZERのロゴが薄っすらと刻印されるなど,見た目の高級感は十分に感じられよう。

 また,半透明と黒のエンジニアリング樹脂を使用した2ショット射出成形による高品質なキーキャップを採用する。キーキャップの素材は「ポリブチレンテレフタレート」(PBT)という自動車の内外装パーツなどにも使われている極めて耐久性の高いもので,摩耗にも強い。長期の利用に耐えるはずだ。

本体奥側側面の左にUSB Type-Cコネクタを装備。溝にスライドさせてコネクタを押し込むと,カチッとロックがかかる仕様で簡単に外れることはない
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 脱着可能なUSBケーブルを採用するのも,Huntsman V2 TKLの特徴だ。キーボード本体のUSBコネクタは,USB Type-Cを採用している。
 脱着可能なケーブルは便利である半面,使用時に外れないかという懸念もある。その点,Huntsman V2 TKLを含む最近のRazer製キーボードでは,コネクタ部分にロックかかるガイド溝があるので,簡単に外れない。付属のUSBケーブル以外は使いにくいという面もあるが,本機のUSBケーブルは,安心して利用できる性能を有すると言えよう。

 付属のUSB Type-C to Type-Aケーブルは,長さが実測約2mもある。ただ,結束バンドが付属するので,まとめてしまえばじゃまにならない。ケーブルが脱着可能で本体も軽いので,外に持ち出すとき用のキーボードとしても最適だろう。


USBレポートレート8000HzをサポートするHuntsman V2 TKL


 Huntsman V2 TKLの外観を見てきたが,全体としてはRazerらしい,そつのない作りといっていいだろう。小型かつシンプルな見た目のキーボードという印象を受けたかもしれないが,中の機能は最新かつ豊富だ。

Razer製品ではお馴染みのRazer Synapse
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 Huntsman V2 TKLの設定は,Razer製品の共通の統合設定ソフト「Razer Synapse」(Synapse 3)を使用する。本機の設定面における最大の特徴は,USBレポートレート(ポーリングレート)最大8000Hzのサポートと,キースイッチの動作モードに「ゲーミング」という選択肢が追加された点だ。

ポーリングレートが最大8000Hzまで設定できることと,「キースイッチ最適化」という設定が新設されたのが目新しい点だ
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 一般的なゲーマー向けキーボードにおけるポーリングレートは,1000Hzである。つまりキーの押下を1秒間に1000回=1ms(ミリ秒)間隔でスキャンしているわけだ。ポーリングレートが8000Hzになると,キー押下のスキャン間隔が0.125msまで短くなるので,その分だけ入力操作がゲームに反映されるまでの遅延が減るわけだ。

Razerによるデバウンスの説明図。キーを押してから,ごく短いサイクルでオンとオフを繰り返してしまうのがバウンスで,これを除去するためにデバウンスの遅延が生じる
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 もっとも,一般的なメカニカルキースイッチだと,ポーリングレートを8000Hzまで引き上げることに,ほとんど意味はない。というのも,金属接点を使うメカニカルキースイッチではキーがオン/オフする瞬間に,オンとオフを繰り返す「バウンス」という現象が起きるためだ。
 バウンスはキー入力においてとても有害なので,それを防ぐために「デバウンス」という遅延の挿入が必要になる。デバウンスの遅延は短くても数msは必要だ。ポーリングレートを8000Hzまで高めれば,ポーリングによる遅延は最長でも0.125msにまで抑えられるが,デバウンスの遅延が入ってしまうと,折角の高速ポーリングレートがほぼ無意味になってしまうわけだ。
 だがRazerは,自社の光学スイッチは「バウンスがほぼない」と主張している。光学式キースイッチは,デバウンスのための遅延が必要ないので,ポーリングレートを引き上げれば直接的に遅延を低減できる,というわけだ。

 ポーリングレートの高速化の恩恵をさらに強化するのが,「キースイッチ最適化」の設定だ。キースイッチ最適化を「タイピング」に設定すると,Huntsman V2 TKLは一般的なタイピングで違和感がないように,デバウンスに相当する遅延を挿入する。一方,「ゲーミング」に設定すると,デバウンスを行わない動作に切り替わるのだ。

 一般的なメカニカルキースイッチであれば,デバウンスを行わない動作は実用にならない。キーを打つたびに,同じ文字が何文字も入力されてしまうからだ。しかし,Huntsman V2 TKLであれば,ゲーミングに切り替えても普通にタイピングができる。
 筆者は,「いかに光学式とはいえ,ゲーミングに切り替えたらタイピング用途では実用にならないのでは」と予想していたのだが,ポーリングレート8000Hzとゲーミング設定の組み合わせで,普通にタイピングできてしまったことには驚いた。これは,「Razer製光学スイッチはバウンスがない」ことの証明でもある。

 ただ,ゲーミング設定は,一般的なメカニカルキーボードには必ずあるデバウンスの遅延が入らないため,敏感なユーザーだとタイピング時には違和感を覚える可能性がある。タイピング用途だとデバウンスの有無はほとんど意味がないので,ゲーム以外のときにはタイピングに設定しておくといいかもしれない。使ってみて,自分に適切なものを選ぼう。

 なお,ゲーマー向けキーボードであれば当たり前の機能だが,Huntsman V2 TKLは,Nキーロールオーバーと全キー同時押しに対応している。キーボードテストツール「Aqua Key Test」でも,押したキーがむらなくオンになることを確認できた。

キーボードテストツール「AquaKeyTest」を起動して手のひらでキーを押した様子。問題なく全キーを認識している
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欲しい機能をすべて備えるSynapse


 Huntsman V2 TKLのほかの機能も見ておこう。
 Huntsman V2 TKLにおける主な設定は,大きく分けて,キーのカスタマイズ,LEDイルミネーションのカスタマイズ,そしてプロファイルとなる。

 まず,キーのカスタマイズ(再割り当て)は,[Fn]キーと[Windows]キーを除く,すべてのキーに対して行える。Synapseの画面上に表示されるキーボード上でカスタマイズしたいキーを選択すると,左ペインに設定できる選択肢が表示されるので,適切なものを選ぶ仕組みだ。
 キーの再割り当てや,マウスのボタン操作,マウスポインターの操作を割り当てられるほか,標準では[Fn]+ファンクションキーに割り当てられているメディア操作などの機能を,任意のキーに割り当てることも可能だ。

キーのカスタマイズ項目は全11種類
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マクロを使いたい場合は,マクロモジュールのインストールが必要だ
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 なお「マクロ」は,Synapseにマクロモジュールがインストールされていないと割り当てできない。Synapseインストール時に,マクロモジュールも同時にインストールできるが,インストールしていない場合は,Synapseの「モジュールタブ」から「マクロ」を選んで追加できる。

 Razerが,かつて標準だったマクロ機能をモジュールに分離したのは,使用を禁じているオンラインゲームもあるため,ゲーマーの需要が高くないからだろう。ただ,マクロ機能はゲーム以外に作業の自動化に役に立つので,適切に利用すると日常的なPC使用を便利にできるかもしれない。

「HyperShift」を有効化してカスタマイズしたキーは,[Fn]との同時押しに別の機能を割り当てられる
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 もうひとつ,キーのカスタマイズの項目にあるRazer独特な用語として「RAZER HYPERSHIFT」(以下,HyperShift)が挙げられる。すごそうな名前がついた機能だが,HyperShiftとは,[Fn]キーとの同時押しで入力できる機能のことだ。Huntsman V2 TKLでは[Fn]キーとの同時押しに独自の機能を割り当てることが可能で,それをHyperShiftと呼んでいる。

 HyperShiftの対象にできないのは[Fn]キーと[Windows]キー,そしてファンクションキーである。[Fn]キーとファンクションキーの同時押しには,メディア操作機能やオンザフライマクロ登録機能,LEDイルミネーションの調光機能などがデフォルトで割り当てられているため,これらの機能を無効にしないためにHyperShiftの対象外となっているわけだ。
 HyperShitを利用することで,キーボードのキーが大幅に増えたような効果が得られるので,うまく活用すればゲームやアプリの操作効率が向上するだろう。

クイック効果は,LEDイルミネーションのもっともシンプルなカスタマイズ方法だ。11種類の発光パターンから選べる
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 LEDイルミネーションのカスタマイズには,「クイック効果」「Chroma Studio」「Visualizer」と,3種類のカスタマイズが用意されている。これらのうち,Chroma StudioとVisualizerは,マクロと同様に別モジュールとして,インストールする必要がある。
 最もシンプルなカスタマイズは,モジュールの追加インストールなしに利用できるクイック効果で,組み込みの発光パターン11種類から,任意のものを適用できるというものだ。

 発光パターンのうちユニークなのが,「環境認識」という発光パターンだ。これは,設定した画面領域の映像変化に合わせて,LEDイルミネーションが明滅するというもの。ゲームによっては,かなり派手な変化が楽しめるので,この発光パターンはお勧めだ。

 一方の「Chroma Studio」は,11種類の発光パターンや,任意の色をキーボード上に設定したうえで,それらをレイヤーのように重ねて独自の発光パターンを作成できるツールだ。ペイントソフトの感覚で発光パターンを作れるので,徹底的にカスタマイズしたい人は,Chroma Studioを使ったカスタマイズに挑戦してみよう。

ペイントソフト感覚で,LEDイルミネーションの発光パターンを作成できるChroma Studio
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 最後のVisualizerは,PCのサウンド出力とLEDイルミネーションをシンクロさせる機能を提供する。ゲームに適するだけでなく,動画の視聴などでも楽しめる発光パターンだ。
 Visualizerを使用するときには,Synapseの「CONNECT」メニューでVisualizerを有効化する必要がある。ただ,Visualizer有効化時にはクイック効果やChroma Studioの発光パターンは利用できなくなるので注意が必要だ。

CONNECTメニューで有効化すると,VisualizerがLEDイルミネーションを専有する(左)。同期させるサウンドデバイスを選択したうえで,サウンドと同期する発光パターン(エフェクト)を選ぶ(右)
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 ちなみに,Huntsman V2 TKLのLEDイルミネーションは,非常に質の高いものだ。キースイッチ自体にレンズ付きのLEDが埋め込まれていて,そのLEDのちょうど頂上にキーキャップの透明樹脂が作り込まれているため,文字がむらなくLEDイルミネーションで浮かび上がる。他のRazer製キーボード同様,ゲーマー向けキーボードの中では最も高品質なLEDイルミネーションを備える製品と言っていい。

キースイッチに組み込まれたレンズ付きLEDと,半透明な文字の位置関係が精密に設計されているため,文字がむらなく浮かび上がる。極めて質の高いLEDイルミネーションだ
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 ここまで紹介した,キーやLEDイルミネーションのカスタマイズ,ポーリングレートやキースイッチ最適化設定,そして[Windows]キーなどの無効化が行える「ゲーミングモード」といった設定は,プロファイルにまとめて保存できる。プロファイルと任意のゲームを関連付けできるので,ゲーム起動時だけゲーム用の設定を適用することが可能だ。

プロファイルに設定をまとめ,それをゲームと関連付けておけば,ゲーム起動時にゲーム用の設定を有効化できる
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キーボード内蔵メモリに4つのプロファイルを保存できる。右ペインのプロファイル横にある色は,そのプロファイルを選択したときにLEDイルミネーションLEDが光る色だ
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 また,設定したプロファイルをキーボード内蔵のフラッシュメモリに保存することも可能だ。内蔵フラッシュメモリには,プロファイルを4つまで保存でき,保存したプロファイルは,SynapseがインストールされていないPCに接続しても利用できる。外出先などで使いたいプロファイルを保存しておくといいだろう。


打鍵音の静かさは特筆すべき


 最後にHuntsman V2 TKLの使用感をまとめておこう。前述のとおり今回,試用したのは赤軸系の第2世代Linear Optical Switchを搭載するモデルだ。

 使ってみてまず驚かされたのは,極めて静かな打鍵音だった。それもそのはずで,RazerによるとHuntsman V2シリーズには静音ダンパー「Sound Dampening Foam」を内部に組み込んで,打鍵音を抑えているのだという。実際の打鍵音が製品情報ページで公開されているので聞いてみると分かるが,打鍵時の音はキーキャップが動くカサカサという小さな音がするだけである。これなら打鍵音のうるささが気になることなく利用できるだろう。

フルキーボードモデル用のSound Dampening Foam。キーボード内部にあるので,分解しないと実物は見れない
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 また,静音ダンパーの影響と思われるが,打鍵時の底付き感がやや軽減されキーを最後まで押し込んだときの感触がソフトな印象になった。強めにキーを叩いてしまったときにも指に来る衝撃が小さくなっているので,これも歓迎するゲーマーが多そうだ。
 少し妙なのは,[Enter]キーだけは底付き感と底付き音が大きい点だ。静音ダンパーは[Enter]キーにも入っているので,おそらくキーキャップが大きい影響ではないかと思われる。日本語配列の[Enter]キーは,英語配列のそれよりもサイズが大きいので,音や衝撃が強めに出てしまうのだろう。

キーの軸受け部分とハウジングをつなぐ細い金属のバーが,キースタビライザーバーだ
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 キーキャップの安定具合はとても良好で,キーのどこを押してもぐらつきなく垂直に沈み込んでくれる。これは,Razer製光学スイッチにキースタビライザーバーが組み込まれているからだろう。[Space]キーや[Enter]キーなど大型のキーに金属のバーを入れるのは一般的だが,Razer製光学スイッチでは,全キーに沈み込みを安定させる金属のバーが組み込まれている。非常に手が込んでコストのかかる作りだが,その効果は確実に体感できる。

 なお,Linear Optical Switchの公式スペックだとバネ圧は約48gだが,筆者にとっては少し重めかなという印象だ。ただ,アクチュエーションポイントが約1.2mmと極めて浅いので,バネ圧が重く感じても高速な入力が可能だった。
 今回はHuntsman V2 TKLを使って「DOOM Eternal」をひととおりプレイしてみたが,切れのある操作ができる。ただ,ポーリングレートを従来の4000Hzから8000Hzに引き上げた効果は,正直,体感できなかった。何しろ1ms以下の違いなので,この違いを感じるのはかなり難しいと思う。

 一方,違いを感じられたのがキースイッチ最適化のゲーミング設定だ。ゲーミング設定に切り替えると,キーの反応が体感的にも速くなる印象がある。デバウンスをオフにしているのあれば数ms程度の遅延低減ができるはずなので,体感できても不思議はない。ゲーミング設定は,ゲームプレイ時にはぜひとも使いたい設定だ。


文句なくゲーマー向けキーボードの最高峰


Huntsman V2 TKLの製品ボックス
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 Huntsman V2 TKLは,機能と性能のどこをとっても文句のない出来のキーボードだ。しかも,ポーリングレート8000Hzに加え,デバウンスをオフにするキースイッチ最適化の設定が加わったことで,本稿執筆時点で手に入る最も低遅延のキーボードへと進化している。

 本稿執筆時点の実勢価格は2万円前後と,10キーレスのキーボードとしては少し高価だが,価格に十分に見合う,もしくは価格を超える性能を持つキーボードだ。ゲームをより楽しくプレイしたいゲーマーに文句なくお勧めできる製品なので,店頭で見かけたらぜひ触ってみてほしい。

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RazerのHuntsman V2製品情報ページ

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