大阪では初となる「ECO祭」開催。新コンテンツ「アナザークロニクル」の詳細も明かされた「ECO★サミットvol.3」のレポートを掲載

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2015年8月1日，大阪マーチャンダイズ・マートで同社がサービス中のMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」（以下，ECO）のオフラインイベント「ECO祭 出張版 in 大阪＆ECO★サミットvol.3」を開催した。


　これまで，ECOの○周年を記念して，サービスの開始された時期（11〜12月）に開催されていたECO祭だが，今年は運営10周年ということで，特別に大阪で「出張版」のECO祭が行われることになったのだ。今回，そのイベントの模様を，カンファレンスを中心にお伝えしよう。

「エミル・クロニクル・オンライン」公式サイト

「アナザークロニクル」は今秋実装が決定。「イリスと記憶の書架」が永久実装も

　ECOエクストラカンファレンスと題されたステージでは，2015年下半期のアップデートスケジュールが発表された。プレゼンターを務めたのは，ECOファンお馴染みの寺田教授こと寺田美絵氏と，ブリキング榊田こと榊田 毅氏のお二人だ。

　まず，2015年のECOのテーマ「ECOMAGINATION」を振り返り，代表的なコンテンツとして「パートナープロテクト」や「モンスタースタンプ」などがすでに実装され，今後も継続的に実施していくと説明した。しかし，ここで寺田氏は「ファッションショー」と「飛空城」が2015年内に間に合わないとして謝罪。会場からはため息が漏れた。

ステージ左側で新要素を紹介する寺田氏（左）と榊田氏

　続いて，「アナザークロニクル」の詳細が発表された。これは，昨年のECO祭や「こちら」の記事で，「ロアの秘密が明かされるifの物語」と説明されていたコンテンツだ。

　ストーリーの発端となるのは，2015年のECOで猛威を振るっているタイ兄さん。タイ兄さんが発見した「封印された書」は，影のような存在と願望の世界を生み出す禁じられた書物なのだという。プレイヤーは，この書から解き放たれた「ロアのこころ」を追って，ロアの「if」の物語を追っていくことになる。黒いロアのシルエットに紅く光る目が不気味だ。
　「アナザークロニクル」の参加条件は，BaseLv100以上もしくは転生済みのキャラクター，または「真の顔」イベントクリア済みのDEMと，それほどハードルは高くない。


　この物語をつづるキャストキャラクターは「イリス・ロア」。それと対になるキャラクターだという黒いロア「アナザー」は，イリス・ロアが「もし……だったら」という仮定で生まれた存在のようなものらしいが，詳細はまだ不明だ。そして物語のキーとなりそうなのが「イレギュラー」というキャラクター。イレギュラーは敵となるか味方となるかが分からない，文字通りのイレギュラーな存在らしい。


　プレイヤーは，エンシェントアークから「アナザー」を追って本の世界へ向かうことになる。そこで「アナザーの紙片」を集めて「アナザーページ」を完成させることで，アナザーが装着可能になり，アナザーが持つスキルが使用可能になるとのことだ。スキルを使うと，そのアナザーのエフェクトが表示され，キャラクターは一定時間大幅にパワーアップするという。

会場でライブを行ったACEによる，BGMのアナザーバージョンも収録される予定

　寺田氏は，アナザークロニクルを今秋の遠くない時期に実装したいとしながらも，物語を作り込んでいくという性質上，すべてをまとめて実装するのは難しいと話し，第一弾では4人のロアの物語を実装すると発表。そのプロローグ的なイベントを8月20日に実装することを明らかにした。
　また，これに合わせて2013年の通年イベント「イリスと記憶の書架」全話が永久実装となる。これも8月20日からなので，まだプレイしていない人は，アナザークロニクルが始まる前に遊んでおこう。

　さらに「ロアくじ」の復活も発表され，会場のファンから大きな拍手が起こっていた。2015年後半は，ロアづくしになりそうだ。


　そのほか，イリスカード交換システムの変更や，2016年は「うるう年」ということで，現在実施中のイベント「ウルと4つの花とこんぺいとう」に登場しているウルと，対になるルゥ，そして「あの娘」に関わるイベントの実施が予定されている。
　ウル関連のイベントは，特定の日に実施されるものではないらしく「細く長くご期待ください（寺田教授）」とのことだ。

　また，月刊コミックアース・スターで連載中のコミック「エミル・クロニクル・オンライン」が2015年8月18日の配信で最終回を迎えるが，それに連動する形で，8月20日にゲーム内で連動企画がスタートする。今回，連動企画で登場するキャラクターのモデルも公開された。彼女は，今後いろいろな形でゲーム内に登場するようだ。

　そして毎年恒例の年末のECO祭についての詳細も発表された。開催日は12月5日で，ECO★サミットvol.4も同時開催となる。今年は10周年ということで，寺田教授も「いろいろ企んでいて，これまでのECO祭とはちょっと違うかも。気合い入れていきます」とのことだ。また，石田耀子さんにアニバーサリーソングを唄ってもらえるよう交渉中とのことで，こちらも楽しみだ。


　最期に寺田氏と榊田氏は「今回は出張版ということで，大阪でECO祭ができたことが嬉しい。すごく楽しかったです」と感想を述べ，イベントを締めくくった。


　ECOをプレイしているファンが長らく待ちわびていたであろう「アナザークロニクル」。その実装が，ついに現実的なものとなった。8月20日には，そのプロローグイベントを始め，多くのイベントが同時に実装される予定だ。イベントを楽しみながら，アナザークロニクルの実装をあともう少し待とう。

ECO運営10年間に生まれたECOグッズを見せびらかそうという新コーナー「ECO お宝鑑定団」。10年前に発売されたTシャツや，ポストカードなどレアなグッズが集結し，「コレはお宝だ！」と運営チームが認定したアイテムを持参したプレイヤーには，ゲーム内のアバターアイテムを再現した特製Tシャツと，プレミアコレクター認定証がプレゼントされた

ECOの楽曲を担当しているACEのスペシャルライブ。昨年のECO祭と同様の生演奏ライブだが，今回はアコースティックバージョンということでひと味違ったECOの楽曲にファンも酔いしれていた。ラストには，ゲーム内で集まったプレイヤーが吹く尺八とのセッションも

全国を巡っている「タイニー・かんぱにー全国合宿〜アイテム制作会議」を大阪のECO祭でも開催。会場のファンはその場で全員大阪支部への入社が決まり，上半身装備のデザイン会議に参加した

「エミル・クロニクル・オンライン」公式サイト