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サッカー元日本代表の佐藤寿人氏が,「Copa City」試遊会に登場。街やスタジアムを整備し,サッカーの試合を運営する異色のシミュレーションを語る
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印刷2026/05/29 07:00

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サッカー元日本代表の佐藤寿人氏が,「Copa City」試遊会に登場。街やスタジアムを整備し,サッカーの試合を運営する異色のシミュレーションを語る

 2026年6月17日に発売される新作「Copa City」PS5 /PC / Xbox Series X|S)の先行試遊会が,日本でのPS5版パブリッシングを担当する松竹ゲームズで行われた。

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 本作は,サッカーの試合をスムーズに運営することを目的とした,異色のシミュレーションゲーム。先行試遊会には元サッカー日本代表の佐藤寿人氏が登壇し,本作のプレイ感や,開催間近のFIFAワールドカップについてのトークを繰り広げた。

 本稿では,佐藤氏へのインタビューを含めて,試遊会の模様をレポートしよう。

 試遊会では,まず本作のプレイを解説するムービーが流れ,事前に本作をプレイしたという佐藤氏が感想を語った。

 佐藤氏は,実在するサッカークラブのスタジアムやその周辺を舞台に,フードトラックやセキュリティ用の施設を配置したり,ボランティアスタッフを募集したりして,「街」をマネージメントするという本作の内容に,「こんなサッカーゲームがあったとは」と驚かされたという。

 ただ,子どもの頃は「シムシティ」のようなゲームをよくプレイしていたとのことで,その経験を生かしてプレイを進めたそうだ。

佐藤寿人氏
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 元選手である佐藤氏から見ても,本作の作り込みはかなりのものだという。氏は「スタジアム周辺の交通導線や,ホームとアウェイのサポーターの座席割,チケットの価格帯設定などは,選手であっても知りえない」「サッカー関係者がプレイしてもすごく勉強になると思います」とコメントした。

 また佐藤氏は,「施設に加えて電源(発電機など)を設置しないと施設が機能しない」「ボランティアセンターを建てれば希望者が集まるのではなく,改めて募集しなければいけない」といった本作のリアルな仕様にも驚いたという。それと同時に「サッカーの試合には,たくさんの人が関わっていることを再認識した。マッチデーは大事にしないと」と思ったそうだ。

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 しかし,Jリーグの通算ゴール数で歴代3位を誇るなど,長きにわたって活躍した選手であるとともに,いちサッカーファンとして,たびたびイタリアでセリエAの試合を観戦している佐藤氏の目には,今後のバージョンアップなどで追加してもらいたい要素も見えているようだ。「(バージョンアップや続編などで)JのクラブやイタリアのスタジアムでCopa Cityをやってみたい」「試合以外の日も地域の方々がスタジアムを活用できて,衣食住が同居するスタジアムが作りたい」と,今後の「Copa City」への期待を込めた。

佐藤氏にはワールドカップについての質問も複数飛んだ。日本代表メンバーは「前の選手が多くて後ろの選手(ボランチとセンターバック)が少なかったのがサプライズ」だったそうで,注目選手に上田綺世選手を挙げ「ボールの受け方,シュートの選択を瞬時に変えられる足首の技術,決定力に注目してもらえれば」と語った(左はサッカーライターのMCタツさん)
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30分ほどの時間ではあったが,本作の英語版をプレイできた。スタジアム付近にあるスペースにさまざまな施設を配置していく内容だが,施設だけでなく電源の場所も考える必要があるところなどに,ゲームとしてのやりこみがいがありそうだ
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施設を設置できる土地の広さ,施設ごとの大きさを把握できていると,画像のような美しいクラブハウス+α作りが実現できる。ゲームに慣れているかが一目瞭然なので,プレイヤーの“実力差”が表れやすいタイプのタイトルかもしれない
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施設の設置をはじめとした作業中は基本的に時間が経過せず,手動で時間経過をONにすると街の人々が動き出す。彼らのリアクションを見るのもなかなか楽しい
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佐藤寿人氏インタビュー


 先行試遊会では,短時間ではあるがメディアごとに佐藤氏への個別インタビューができたので,イベント中に語られたエピソードの深堀りや,ゲームにまつわる話題などを聞いた様子をお届けしよう。

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。イベントの最後でJリーグのクラブが「Copa City」に追加されたら……みたいな話が出ましたが,佐藤さんがプレイしてみたいクラブはありますか。

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佐藤氏:
 自分が所属していたクラブのスタジアムと街って,どこもけっこう「Copa City」になったらやりがいがあると思うんですよ。一番長く在籍したサンフレッチェ広島のスタジアム(エディオンピースウイング広島)はまさに都市の中にあるスタジアムで,最近だと名古屋(グランパス)の瑞穂(パロマ瑞穂スタジアム)も新しくなったばかりですし。

4Gamer:
 佐藤さんがキャリアの最初と最後に在籍したジェフ千葉は,時代によってゲームの内容がめちゃくちゃ変わりそうですよね。

佐藤氏:
 確かに。プロデビューした時のホームだった市原臨海(市原緑地運動公園臨海競技場)は,陸上競技などとの兼用スタジアムで,駅から歩いて20〜30分ぐらい,商業施設も少ない場所だったので,「Copa City」になったら,観客の満足度を稼ぐのが難しそうですね(笑)。実際,3000人ぐらいしか入っていない中で試合をやったこともあります。今のフクアリ(フクダ電子アリーナ)はほぼほぼ100%席が埋まっていますね。

4Gamer:
 すごい変わりようですね。個人的にジェフのサポーターなのですが,フクアリでのジェフしか知らないので,なかなか想像できません。

佐藤氏:
 そうですよね(笑)。これは現実の話ではなく,「Copa City」のような都市との連携がテーマのゲームをプレイするうえでの考えですが,そういう視点からだと交通の便を考えて浦安辺りにスタジアムを作るのも面白いんじゃないかなとも思います。ぼくがユースの頃は浦安で練習することもあったので。

4Gamer:
 子どもの頃からの思い入れがあるんですね。所属クラブという縛りがなければ,同様に長年のファンであるACミランでプレイしてみたいですか。

佐藤氏:
 ミランもそうですが,行ったことのある場所だとフィレンツェもよさそうです。街の中にスタジアムがいかに溶け込んでいるかは,イタリアが特に強く感じますね。ただ歴史が長いぶん,老朽化が進んでいるスタジアムもあって,実際行ってみると「え,この時代にこんな設備なの?」って思うこともあります。歴史的には素晴らしいんですけれど,明らかに時代とかけ離れていて。

4Gamer:
 逆に,新しいスタジアムでも街から浮いてしまうようでは,理想的ではないでしょうね。

佐藤氏:
 これからの時代は,元の街並みを大事にしながら,新しいものを作っていかないとダメかなって思うこともあります。現実だと解決するのに時間がかかりそうですけど,逆にゲームだとそういった問題点を解決していくのが面白さにつながる気もしますね。

4Gamer:
 「Copa City」で再現したら面白そうな,現役時代のスタジアムにまつわる思い出があれば教えてください。

佐藤氏:
 特別な体験っていうと,1998年のU-16の予選,ミャンマーとの試合ですね。初めての国際大会で,しかも勝った方がU-17の世界大会に出場できる試合だったので,スタジアムには2万5000人ぐらいのお客さんが入っていて。16歳で「声が聞こえない状況でサッカーをやるって,こういうことなんだ」と肌で感じました。

4Gamer:
 それは強烈なインパクトがあったでしょうね。

佐藤氏:
 試合は逆転勝ちしたんですけど,そのあと観客の暴動が起きて,スタンドからいろいろ物が飛んできたりして,ぼくらはピッチの中央に取り残されちゃったんです(笑)。警備隊の人に守られながらスタジアムから脱出しました。
 セキュリティの観点からだと,絶対あってはいけないんですけれど,スタジアムやサポーターの熱を感じられた試合として思い出深いです。「Copa City」だとこんな試合はダメでしょうけどね(笑)。

4Gamer:
 「Copa City」に登場する実在のクラブは世界的に有名な強豪ばかりで,運営もしっかりしていそうですから,そのような事件はまず起こらないと思いますが,ゲームとして考えれば,上級者向けに,事件が起こりかねない地域でクラブを運営するのもアリかもしれませんね。

佐藤氏:
 言われてみたら確かにそうかもしれないですね(笑)。「Copa City」はスタジアム周辺の街並みも含めてかなりリアルに再現されているので,どこで遊んでも魅力的に見えます。更地みたいな場所から,ゼロイチでスタジアムを作っていくのも面白いかもしれない。

4Gamer:
 元選手から見て,こういう要素を「Copa City」に入れたらもっとリアルで面白くなるんじゃないか,と思う部分はありますか。

佐藤氏:
 見えづらい部分になりますが,スタジアムにあるロッカールームの搬入・搬出導線は重要だと思います。荷物の出し入れがスムーズかどうかでテンションが変わってくるので。
 基本的にホームだとシューズやウェア,ボールなどは,クラブハウスから持ちこむんです。また,試合後は汚れて形も崩れるので,手際よく搬出したい。そう考えると,理想はスタジアムの中にランドリーを作って,使ったものはすぐに洗濯してもらえるようなレイアウトですね。

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4Gamer:
 そこは確かに地味かもしれませんが重要そうですね。さきほど,イベントのトークで,「スタジアムと宿舎の距離は遠すぎても近すぎてもいけない」というお話がありました。遠すぎるのがよくないのは分かるのですが,近すぎるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

佐藤氏:
 例えばホテルからスタジアムの距離が5分,10分のところにあると,いま選手たちがどこにいるのかが特定されやすいんですよ。それと,スタジアムに向かうバスに乗っている時間が短すぎると,リラックスする時間がないまま到着することになって,選手的にはあまり歓迎できないんです。気持ちのオン/オフができない,過ごし方のメリハリがつけられないというか。

4Gamer:
 移動時間がメンタル面に影響するんですね。海外のスタジアムだと,ホーム側とアウェイ側でロッカールームの作りに明らかな差があるみたいな話も聞きますが,Jリーグのスタジアムではどうでしょうか。

佐藤氏:
 Jリーグのスタジアムは行政の指定管理者だったり,まったくの第三者(企業)が作ったりしたものが多いので,そういう差のあるスタジアムはほとんどないと思います。アウェイ側のロッカーがちょっと狭い,ぐらいはありますけど。
 「Copa City」に登場しているようなクラブも同じで,基本的に大きな差はないと思います。クラブによっては,「東側をホームにして結果が出なかったから,次のシーズンは西側にしよう」みたいな願掛けをすることもあるみたいですね。

4Gamer:
 スポーツでのゲン担ぎみたいなものは海外にもあるんですね。ところで,「Copa City」では試合前の運営がうまくいくと,観客席がホームチームの色に染まって,試合が大いに盛り上がるのがポイントの1つになっています。現実のサッカーの試合で観客として見た時もテンションが上がる場面ですが,選手としてはどう感じていましたか。

佐藤氏:
 やっぱり昂りますよ。試合前に「今日チケット完売だよ」って言われると,自然に気持ちが入ります。逆に空席が目立つときは……モチベーションが下がるまではいかないですが,残念な気持ちにはなります(笑)。あとは声援。ホームだったら背中を押されますし,アウェイだったらプレッシャーになりますね。

4Gamer:
 そういった面で記憶に残ってる試合はありますか。

佐藤氏:
 やっぱり2014年の,サンフレッチェ広島の初優勝がかかった試合ですね。スタジアムが初めて満員(約3万7000人)になって,スタジアムを紫に染めてもらえました。それを見て「この試合で決めなきゃ」って駆り立てられると同時に「この人たちがいれば大丈夫」って安心させられたのを覚えています。そういう,チームとサポーターがともに戦っている空気感が再現されているのも,「Copa City」のすごくいいところだと思います。

4Gamer:
 それを聞いて,プレイがさらに楽しみになってきました。本日はありがとうございました。

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