
企画記事
ゲーム業界の165人が2022年を振り返り,新年への抱負を語る。年末恒例のコメント集企画
ストーリーテリング
代表 / ゲームデザイナー / 原作・脚本家
イシイジロウ
代表作:「428 〜封鎖された渋谷で〜」「文豪とアルケミスト」「新サクラ大戦」![]() |
「NEEDY GIRL OVERDOSE」
インディーズゲームの商品企画におけるひとつの答えのような素晴らしい企画。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「RRR」
2022年もいろんな傑作映画ありましたが。「RRR」か「RRR以外」かに分けられてしまうくらいの最強傑作。
この作品を観てしまった後は、どんな映画を観ても「RRR」ならここでこうなるのにと比較してしまう、そんな病にかかってしまいました。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
りさ湊(漫画家)
となりのヤングジャンプに特別読切「スピカの白」突如現れた新人漫画家。繊細な世界観に驚かされました。次作が楽しみです。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2023年はゲームの年です。ゾンビでドットなRPG「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」(企画・原案・監修)&魔法少女RPG「純潔の魔法少女‐UNTITLED MAGICAL GIRL‐」(原作)の2タイトルがリリース予定。さらにオリジナル企画タイトルを準備中です。イシイの“企画““原作”や“監督”のクレジットタイトルには是非ご注目ください。
![]() 「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」 (C)2022 KEMCO/Hit-Point/JiroIshii |
![]() 「純潔の魔法少女‐UNTITLED MAGICAL GIRL‐」 (C)Sparkleling (C) Storytelling |
スパイク・チュンソフト
プランナー / お尻ディレクター
岡田 昌
代表作:「AI:ソムニウム ファイル」「AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ」「ZERO ESCAPE 刻のジレンマ」![]() |
「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」
なんだこれは… なんなんだこれは… と漏らしながらプレイしていました。わかるようでわからない得体の知れない自分。低俗なようで底の見えない世界。時に導き、時にハエよりうるさい人格たち。この独特な空気感は、未来永劫唯一無二でしょうね。慄きました。これをローカライズしようと思った弊社担当、マジですごいです。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「ハッチング −孵化−」
まぁ、いやーな空気の映画でした…。なにかが壊れてしまいそうな空気をずーっとまとっているのが印象に残っています。オチは、良いように解釈することもできますが、映像そのままで見ればグロテスク。未だに頭の中にアイツが居着いてます。なので見ない方がいいです。
「藍渓鎮 羅小黒戦記外伝」
待望の2巻。どの場面も清らかで、澄んだ大気さえ感じられる映像(マンガですが映像を見ているようです)に、心が落ち着き、瞑想しているかのような気持ちにさえなれました。ずっと読んでいたい、キャラクター達を見守り続けたいと思わせる魔力を持っています。チンニンかわいい。3巻翻訳待ってます。
「ギ・クロニクル」
Twitterとウェブサイト上でリアルタイムで行われたARG的な人狼ミステリー。シナリオが“amphibian/あんひびあん”さんということで、かなりひりつく物語展開でした。血も涙もありすぎて、「血も涙もないんか…!!」と思いました。あまりのリアルタイムさにどきどきしたり、運営にひやひやしたり…毎日楽しかったです。新しいシナリオ体験。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
ナガノさん
今更ですが…大人気の「ちいかわ」のみならず、他のワールドのマンガもテンポよく展開され、気になる毎日です。気になっちゃったからにはもう…ネ…
ジャガモンド斉藤さん
映画をプレゼンさせたら、いま一番お上手なんじゃないでしょうか。つい耳を傾けてしまいます。漫才とかは全然知らないです。
麻布競馬場さん
きっつい港区男子とかの話を書かれていて、つい覗いて読んでしまいます。きつくてウヘ〜〜と思わされつつ、同時に、うまく言語化できない未知の情感を撫でられます。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2022年は最新作「AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ」が発売されました!おかげさまで好評をいただいております。ディレクターの僕自身、作品のファンでして、なんでこれがTGAのナラティブ部門にノミネートされなかったのか、ジェフ・キーリーを問い詰めたいと思っています。次はひいきしてよ、ジェフ!
今は新しいゲームを鋭意企画中です!新しい体験ができるヤベーゲームになりそうな空気がプンプンしています。発表とかはまだまだ先になりますが、お楽しみに!パワー!!!
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スーパートリック・ゲームズ
ディレクター
新 英幸
代表作:「DEATHVERSE: LET IT DIE」「LET IT DIE」「KILLER IS DEAD」![]() |
「Somerville」
「LIMBO」「INSIDE」で受けた衝撃をもう一度。画面に対して小さなキャラクターが織りなすダイナミックなドラマを堪能しましょう。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「ラブ、デス&ロボット」シーズン3 「彼女の声」(Netflix)
セリフも文字も無いからこそのストーリー。映像に、音にいかんなく表現される彼女の美しさが、作品そのものだと思い知らされました。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
井上尚弥
もはや異次元。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
「DEATHVERSE: LET IT DIE」をようやくリリースすることができました。次の一手に全力です。
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スーパートリックゲームズ
サウンドデザイナー
山岡 晃
代表作:「SILENT HILL」「DEATHVERSE: LET IT DIE」など![]() |
「Cult of the Lamb」
テーマとして拾い難いこの作品は唯一無二のものとなりました。テーマをゲームとして、忠実に落とし込み、このゲームならではの味付けがクセになりました。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「女神の継承」
「暑さ」を観せる映像から「寒さ」を体感する不思議な映画体験でした。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
phritz
ミュージシャンであり研究家であり発明家だと思う。次の次の音楽は彼から。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
世界中がワクワクするような作品を出せるようにしたいです。
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セガ
ゲームコンテンツ&サービス事業本部 第1事業部 企画戦略部 部長 / 「Virtua Fighter esports」チーフプロデューサー,ボーダーブレイクシリーズプロデューサー
青木盛治
代表作:「Virtua Fighter esports」,ボーダーブレイクシリーズ など![]() |
「Stray」
ゲームの主人公が猫ちゃん!という大胆かつ魅力的な設定に惹かれてプレイしました。猫表現がとてもリアルなので常にカワイイ〜と思いながらプレイできます。ゲームには関係のない爪とぎや寝るなどの操作もあったり感情移入しやすく、ジャンクで荒廃感のある世界観も秀逸なので超オススメな作品です。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シリーズ
以前から気になっていた作品を一気見しました。多くの人からの称賛や人気がある通り、かなり完成度が高く満足感のある作品でした。観てきた海外ドラマの中でも最高傑作だと思います。特別な意味がないシーンでも省略せずに丁寧に描いていることから登場人物の心情やストーリーに没入しやすくなっています。「様々な選択により人生が決まっていく」というテーマにも共感です。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
スギちゃん
持ちネタの「ワイルドだろぉ?」の印象が強い芸人ですが、プライベートでは全然ワイルドではなく温厚な性格で誰からも好かれそうな人柄のようです。ピュアからか狙わずに笑いがおこる不思議な雰囲気に癒されます。今後の活躍がひそかに楽しみな一人です。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2023年は、日本eスポーツ連合(JeSU)公認プロプレイヤーによる賞金制大会、EVO Japanへメインタイトルとして出展、チャレンジカップの新SEASON開催など、2023年もバーチャファイターシーンを盛り上げていきたいと思います!日本各地でのオフラインイベントも開催していきたいです!
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セガ
プロデューサー
大橋宣哉
代表作:「ソニックオリジンズ」「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」![]() |
「ソニックフロンティア」
自社製品で恐縮ですが、今年遊んだゲームの中で一番のめり込みました(まだクリアできていませんが…)。島が舞台のオープンゾーンを中心に、スピードあり、ギミックあり、謎解きあり、そして釣りもあり、と盛りだくさんな内容で、まさに30年以上続いているソニックの最新作らしいコンテンツだと感動しました。こんなに長く世界中のファンから愛され期待され続けること自体凄い事だと思いますし、今作は新たなソニックの一歩を踏み出した特別なタイトルだ、と勝手に思っています。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
ゾゾゾの裏面スペシャル「封印された真実 - 信州観光ホテル最期のドキュメンタリー」
2018年から始まったYouTubeのホラーエンタテインメント「ゾゾゾ」のスペシャル回として2022年1月に配信されたのですが、集大成とも言える最高の出来栄えです。ホラーとエンタメを絶妙な混ぜ具合で仕上げるゾゾゾのセンスは非常に勉強になります。このSP回には廃墟の元管理人「大橋さん(仮名)」が登場するのですが、妻と娘から真顔で「この人、まさかパパじゃないよね…」と不安そうに聞かれました…(もちろん違います!)。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
坂本龍一
小学生の頃からYMOが好きで、メンバーの3人にはずっと注目し続けていますが、特に坂本さんからは大きな影響を受けていると思います。癌を患いながらも闘病と並行して精力的に様々な活動を続けて活躍されています。思想や生き様など、多くの事を学ばせて頂いています。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2022年は、開発に携わった「ソニック オリジンズ」をソニックの誕生日である6月23日に無事に発売することができました。4Gamerさんでも紹介して頂きましたので、読者の皆様の中にも手に取って下さった方もいるかも知れません。ソニックの原点を楽しめるタイトルですので、お正月休みにぜひプレイしてみて下さい! 2023年も、また4Gamerさんに取り扱って頂けるような素敵なニュースを届けられるよう頑張りたいと思います。50歳を過ぎてだいぶ体にガタがきている今日この頃ですが、来年は体を鍛えて心身ともに健康を意識し、若いスタッフに置いてかれないようにしなきゃ!
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セガ
「メガドライブミニ2」コンテンツ統括
奥成洋輔
代表作:「メガドライブミニ2」![]() |
「ソルクレスタ」
勝手な想像ですが、とにかくやりたいアイデアが山ほどあって、そのすべてとシューティングへの愛情をこのソフト1本に盛り込んで、若干渋滞しているくらいの特盛感が楽しいゲームです(Ver.1.0.4)。名作の続編を作るというプレッシャーよりも、2Dシューティングへの愛情が勝っています。
同ジャンルの他のどのゲームよりもやれること(覚えること)が多いのですが、2Dシューティング自体がプリミティブなゲームなため、上に乗せるものが多少溢れてもびくともしない強さがあります。実際用意されたさまざまな特殊攻撃システムは、あまり使わなくてもそれなりに進めます。自分で壁にあたってから、プレイヤー自身の能動的な気持ちで少しずつ使っていない特殊攻撃を学んでいく流れが好きです。
今回は「テラクレスタ」を題材にしていますが、いつか完全オリジナルの「ネオクラシックアーケード」もやってほしいですね。
完全オリジナルといえば、今年は「Donut Dodo」(Steam、海外Switch)には驚きました。「ドンキーコング」や「ボンジャック」などの影響下にある固定画面アクションゲームですが、NESコナミックなサウンドといい、全体的な1本のゲームとしての完成度が素晴らしいです。こういう商品としてのバランスの美しさは日本のお家芸だと思っていましたが、もうそういう時代ではないんですね。exA-Arcadiaでのアーケード版リリースも予定されているそうなので期待しています。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
アニメ「異世界おじさん」
正直なところ、この作品がアニメ化されると聞いたときは、嬉しい反面期待し過ぎないようにしようとも思ってました。原作の面白さのキモの部分は、TVアニメには不向きなのではないかと。
しかし実際にできてきたもの最初に観て、その不安は吹き飛びました。
密度の濃い脚本が清々しく、たった1話分で単行本1冊の2/3以上使っている回とかあって、原作を1クールで全部使い切るつもりで、観ている人のツッコミの間も用意していないぎゅうぎゅうの内容になっています。
アニメオリジナルのシーンなど一切入れず、クソ真面目なほど原作をできるだけ忠実に再現しているところも原作愛の賜物ではないかと好感が持てました。
一方で、アニメとしての動きの楽しさや画の密度の高さもきちんと押さえていますし、反対に現世パートの、声を張り上げない自然な喋りを生かした会話演出の緩急がよくできています。原作ファンとして非常に幸せな時間を過ごさせていただいております。
先週のクリスマス週にメイベルバージョンのDreams Dreamsが流れて(いるはずで)、このリニューアルした放送日程は、本当に神掛かっているなと思いました。この記事の公開予定日は最終話の放送日です。最後までみんなで盛り上がりましょう。
あと、せっかくなので映画では「ライダーズ・オブ・ジャスティス」です。デンマークの映画です。監督のアナス・トマス・イェンセンは「アダムズ・アップル」が2019年に日本で初公開された時に初めて知ったのですが、とにかく最初から最後まで、この先に何が起きるのか全くわからず、観客を振り回しまくるブラックコメディ(?)です。
この監督の映画はどれも先行きが全く予測不能。今どきこんな体験できる作品は少ないです。主演のマッツ・ミケルセン目当てで構わないので、是非多くの方に知ってほしい監督です。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
小玉理恵子さん
ちょっとニュアンスは違うと思うのですが、今年の春に亡くなった、会社の10年先輩です。
私が初めてアシスタントとしてプロデューサーになった時のプロジェクト(ドリームキャストの「エターナルアルカディア」)のプロデューサーが小玉さんで、プロデューサーとしては私の師匠みたいな存在でもあります。よく小玉さんの「パダワン」を自称していました。コーチみたいなことは一度もありませんが、色々なことを見て学びました。
最後に出社された時には、久しぶりに直接お会いして少し話をしました。ちょうど昔の資料を整理していた日で、20年前の2002年に開催されたイベント「GameJam2」のビデオが見つかったのです。私が台本を書き、小玉さんも出演されていたステージの撮影ビデオ冒頭を一緒に観ました。
ここ数年は過去の作品の資料を残すためのさまざまな仕事をされておりました。今後はスタッフとともに、その遺志を継いでいきたいと思います。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
あらゆる好き勝手を詰め込んだメガドライブミニ2が、無事発売、完売することができました。メガドライブミニ1に続く、多くの応援をありがとうございました。残念ながら買えなかった方、さらに楽しみたい方向けにAmazon限定ですが、北米版Genesis Mini 2を日本でも再び買えるようにしました。1/3くらい収録ゲームが異なる姉妹機です。興味があればチェックしてみて下さい。
これからもやりたいことがいっぱいありますが、来年は再び仕込みの年になるかもしれません。とにかく主に40代以上の方々の心をときめかせる商品をこれからも発売できるよう、引き続き頑張りたいと思います。
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セガ
シニアプロデューサー
小菅慎吾
代表作:「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」![]() |
「勝利の女神:NIKKE」
オリジナル作品をヒットさせるのがとても難しい環境下で、成果を上げられている点に驚かせられました。
新しいゲーム企画を公募する社内コンテストから生まれた作品ということで、シンプルに面白いと思うゲームを企画していく、ゲーム製作の本質が体現されていると思いました。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「シン・ウルトラマン」
皆の記憶にある原作の思い出を大切にしながら、新しいウルトラマンを表現されていたと思います。
米津玄師さんが手掛けた主題歌「M八七」も、とても素晴らしかったです。
シン・ゴジラやシン・エヴァンゲリオン劇場版、2023年公開予定のシン・仮面ライダーと、庵野さんの作品を見る機会が増えてとても嬉しく思います。
私が若手時代にGAINAXで制作進行をしていた頃が、懐かしく思い出されました。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
井上尚弥選手
4団体統一王者の偉業達成、おめでとうございます。
目標に突き進み、すばらしい成果を出していくその姿は、私たちに勇気を与えてくれます。
日々の積み重ねの大切さを、改めて学ぶことができました。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」が3年目に突入しました。
今年はこれまでよりも大きな取り組みをしかけていきます。
ユーザーの皆様があっと驚く進化をお見せできると思いますので、ぜひご期待ください!
面白いアプリがたくさん誕生した2022年、2023年は我々も競合他社に負けない作品を作ります。
担当タイトルの発展に尽力しつつ、新しい取り組みにもチャンレンジしていきます。
原点に立ち返り、シンプルに面白いゲームをつくれるように邁進します。
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セガ
チーフプロデューサー
阪本寛之
代表作:龍が如くシリーズ![]() |
「スプラトゥーン3」。
どちらかというと、これまでコアゲーマー向けであったチームシューターが老若男女問わず、ここまで大人気になったのは非常に感慨深いです。分かりやすいルールなのに、奥が深い戦略、そして、ユニークかつ時代と共に廃れない世界観。長く売れるゲームのお手本です。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「東京卍リベンジャーズ」。
ヤンキー漫画というと、私の少年時代に一世風靡しましたが、今の若い世代にも刺さることに、流行りが一周回ったような感覚でした。ただ、タイムリープという設定が、単なるヤンキー漫画に留まらず、ストーリーの読み応えを増やし、非常に最後まで楽しませて頂きました。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
渡邊雄太選手(バスケットボール)。
無保証キャンプ契約のまま、NBAでここまで活躍する日本人選手を誰が想像できたでしょうか。
プレイスタイルも非常にエネルギッシュで常に諦めない姿は、いつも勇気と感動をもらっています。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2023年から、続々と準備していたタイトルが発売になります。
まずは、2023/2/22発売の「龍が如く 維新! 極」ですが、龍が如くシリーズの中でも屈指の物語と、爽快な剣戟アクションが楽しめますので、是非プレイしてみてください!
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セガ
ぷよぷよシリーズ総合プロデューサー
細山田水紀
代表作:「ぷよぷよテトリス2」「ぷよぷよ!!クエスト」「ぷよぷよeスポーツ」など![]() |
PS5/PS4「グランツーリスモ7」となります。実際にいろいろな車に乗れる機会というのはあまりないので、最新のゲーム機でそれを感じることができるというのは毎回楽しいです。それとは別として、2022年8月23日に行われたCEDEC2022基調講演で、ポリフォニー・デジタルの山内一典さんのお話を聞いたのですが、その時に「Journey」というキーワードをお聞きしました。その後にゲームを実際にプレイしながらいろいろと考えてみて、「なるほど!Journeyだ!」と企画の若手の頃に考えていたことを20年以上ぶりに感じたのですが、実際に開発した人の話を聞くのは大事だなとあらためて思いました。また、ゲーム開発において、「コンセプト」はとても大事であるとあらためて感じました。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「シン・ウルトラマン」です。ウルトラマンは子供の頃にそれぞれの世代のウルトラマンで楽しんだと思うのですが、その作品をたくさんのウルトラマンがいる中で、「リブートする」という所でどのような内容にするのだろうというのは発表当時からとても気になっていました。発表からリリースされるまでの期間も短く、どのウルトラマン世代にも刺さる内容で展開させるにはどのような方向で進めるべきかという所で考えながら見て学びを得るものが多く、2022年で最も印象深い作品となりました。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
おそらく多くの方が被ってしまうと思うのですが、サッカー日本代表チームです。カタール・ワールドカップの同じグループリーグにドイツやスペインという強豪国がいる中で、グループリーグ1位通過という結果を出すところに熱くなりました。ベスト8の夢はかないませんでしたが、明らかに進歩しているというのが分かるチームでしたし、チームの仲がとても良く一体感があるというのが各方面から伝わってきました。2050年に優勝するという高い目標を掲げている点、自分も見習わなければと思いました。また今回のワールドカップですが、YouTubeやSNSなどで実際に観戦に行った人の動画や報告を気軽にみることができて、実際にスタジアムに行って応援している気分になったのですが、応援に行く人たちそれぞれの行動や発信力も興味深かったです。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
スマホアプリ「ぷよぷよ!!クエスト」は、2013年4月24日のサービス開始から10周年を迎えます。ここまで続けてこられたのも、多くのファンのみなさんの応援と開発メンバーや関係者の尽力のおかげと感じており、感謝しております。これまでもたくさんのイベントやIPコラボもやらせてもらっておりますが、何か新しいこともやりたいと思っておりますので、「ぷよぷよ」「ぷよクエ」とコラボしたいという関係者のみなさま、ぜひお声がけください。また、ぷよテト2やeスポーツも好評発売中。eスポーツ展開も熱いぷよぷよ対戦が多く、新しい試みなども行いながら大きく広げていっております。ぷよぷよシリーズの応援どうぞよろしくお願いいたします。
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セガ
クリエイティブディレクター
松永 純
代表作:三国志大戦シリーズ,「チェインクロニクル」「シン・クロニクル」![]() |
「7 Days to End with You」に心臓をわしづかみにされました。
言葉が通じないこと、そして徐々に言葉が通じていくことをテーマにしたゲームなのですが、たった7日間の、ひとりの女性との物語のなんと濃いことか!
言葉が通じないことの怖さ、通じないなりに気持ちが交わせたときの嬉しさ、そして言葉が通じたときの喜び、さらには、言葉がわかることで逆に「そんなこと知りたくなかった!」となる驚愕。テーマから生み出せる体験、てんこ盛り!
そして7日間のすべてが「ひとこと」に集約するラストシーン。このひとこと、絶対に間違えられないけど、合ってるのか!?とドキドキが止まらない。
コンセプトを100%ゲームの形にした最高のゲームだと思います。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
少年ジャンプで連載中の「アンデッドアンラック」が凄かったです。
非常に設定の凝った作品で、それでいてジャンプらしい王道バトル展開が素晴らしい漫画なのですが、この王道バトル展開の先にいわゆるループ展開が加わることで、化学変化としか言えないような、見たことのない熱いストーリーが巻き起こりました。
そうか、少年漫画的バトル展開でループすると、こんな途方もなく壮大で熱いのかと。驚きです。ぜひたくさんの人に読んでほしいです。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
ポケモンのサトシさんです。ついに25年目にしてワールドチャンピオンになられました。すごい。ていうかもうならないのだと思ってたよ……感慨深いです。
しかし20年を越えたIPって、(ドラえもんとかルパンとか)時間軸が進まなくなるイメージで、それは世代が1周しちゃって、時間を進めても変化を追えないから、というのもあるのかなと思っていましたが、世の反応を見ていると時代が変わった感じがしますね。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
ありがたいことに、「チェインクロニクル」が来年で10周年を迎えます! あまりにもすごい速度で世界が変わっていく中、その変化をしっかりつかみたいと思うとともに、吹き飛ばされずしっかり歩んで、変化の中にあっても変わらない自分たちのゲームの楽しさを今年も届けていきたいと思います。
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント
インディーズイニシアチブ代表
吉田修平
代表作:「クラッシュ・バンディクー」「サルゲッチュ」「レジェンド オブ ドラグーン」![]() |
「Stray」
このゲームをプレイするプレイヤーの飼っている猫や犬がゲーム画面に映る主人公の猫に反応している映像がSNSで世界中のユーザーからシェアされ、インディーゲームファンを超える一般ユーザーにまでその魅力が伝わったことが衝撃的でした。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
YouTube「街録ch〜あなたの人生、教えてください〜」(外部リンク)
過去に犯罪に手を染めた人、ドラッグやセックス、ギャンブル、宗教にハマってしまった人、セクハラを告発した人から話題の芸能人まで幅広い人々がその激動の人生を街頭で赤裸々に語るインタビューチャネル。人間にとって人間が一番面白いことを再認識させてくれます。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
岡本吉起さん
岡本さんのYouTubeチャネル(外部リンク)はゲストが豪華で、業界の裏側や過去のヒット作開発の話が聞けて面白いです。お話も上手ですね。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今年は「Sifu」、「Stray」、「LOST EPIC」、「Inscryption」や「Cult of the Lamb」など楽しいインディーゲームがプレイステーションでリリースされました。また世界中のゲームイベントをめぐり、沢山のインディーディベロッパー、パブリッシャーの方々とお会いすることが出来ました。来年もSIEの各部署のメンバーと連携して、素晴らしく楽しいインディーゲームを沢山プレイステーションでお届けできるように頑張ります。
タイトー
サウンドクリエイター / ZUNTATAブランドマネージャー
石川勝久
代表作:「アリス・ギア・アイギス」(サウンドディレクター),「ダライアスバースト」(効果音),「バブルボブル 4 フレンズ」(効果音),「東方スペルバブル」(効果音)など![]() |
「Stray」
ネコチャンに惹かれてプレイしてみたのですが、サウンドの世界観が独特で非常に好みでした。特に街にいる流しのギター弾きが演奏する曲の音色がCASIOのギターシンセみたいな音で良かったですね(マニアック)。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
2021年に出たSF小説なのですが、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(アンディ・ウィアー著:早川書房)を紹介させてください。
マット・デイモン主演で映画化もされた「火星の人」(映画名:「オデッセイ」)の著者の最新作で、今回も隙のない科学考証と読みやすい文体によって、かなりボリュームのある上下巻構成なのですが一気に読ませてくれます。序盤からは全く予想だにしない所に着地する(しかも泣ける)ストーリーは必読です。映画化も予定されているので、どう映像化されるのかも非常に楽しみですね。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
ジョン・ファヴロー
「マンダロリアン シーズン3」激しく期待しております・・・!
スター・ウォーズ本編もぜひやっていただきたい・・・!
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
昨年9月には24年ぶりにタイトー主催による大掛かりなライブ「Ray'z Music Live -STRAHL-」を開催しまして、その模様を収録したCDとブルーレイソフトが「レイズ アーケード クロノロジー」(2023年3月9日発売:PS4 / Nintendo Switch)の特装版の特典として同梱されます。COSIOさん、ZUNTATA、そしてTAMAYOさん率いるユニットBETTA FLASHによる熱いステージが堪能できますのでぜひご覧いただきたいと思います。
2023年で設立36年目となる我々タイトーサウンドチームZUNTATAをどうぞよろしくお願いいたします!
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タイトー
サウンドクリエーター
土屋昇平(ZUNTATA)
代表作:ダライアスバーストシリーズ,グルーヴコースターシリーズ![]() |
「Horizon Forbidden West」です。前回とのストーリー的なつなぎ方がうまく、全てにおいて素晴らしいゲームでした。
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「チェンソーマン」です。漫画もいろいろと衝撃的でしたが、アニメも漫画に負けず劣らず素晴らしい出来で、非常にぐっときます。
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
荒木飛呂彦さんです。そろそろ次回作来るかなと待っています。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
最近稼働した「MUSIC DIVER」に曲を提供しています。ぜひ遊んでみてください。また、2023に発売予定の「パズルボブル エブリバブル!」もガッツリ関わってますのでお楽しみに!
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タイトー
EB開発2部 デベロップメント課
外山雄一
代表作:「ヘルツォーク」(ツヴァイではない),「スプリガン mark2」「蒼穹紅蓮隊」![]() |
メガドラミニ2収録の新作タイトル達です。我々が2019年のメガドラミニの開発プロジェクトと、その収録タイトル「ダライアス」に関わり、その後カートリッジ版「ダライアス エクストラバージョン」をリリースさせて頂いたときには「こんなことはこれで最後では?」と思っていましたが、それを軽々と越える衝撃でした!
<質問2>2022年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
小説「アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風」(神林長平)です。姉が購読していたSFマガジン誌で1970年代から読んでいた物語が40年以上も時代に合わせて進化しながら続いており、ここへ来て予想もつかない展開を見せていることに驚きました。これが**年早く発表されていたら、間違いなく登場人物の名前を娘につけてましたね!
<質問3>2022年に、個人的に注目した(している)人物
えーでるわいすの方々です。特になる氏は元同僚なんですが、独立後の活躍が予想外の方向で驚きました。「天穂のサクナヒメ」など開発タイトルのクオリティが高いのももちろん、それを楽しみながら作っており、なおかつ周囲のゲーム開発コミュニティを盛り上げる活動をも率先して進めているところが凄いです。
<質問4>2023年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
「レイズ アーケード クロノロジー」が3月にリリース予定です。今回もエムツー様とタッグを組んで過去タイトルの新生に取り組んでおります!
また、ハムスター様「アーケードアーカイブス」をはじめとするライセンスアウトに関わることも引き続き多いので、タイトー70周年の年でもありますし、色々なプロジェクトで盛り上げて行きたいです。
リバイバルだけではなく新作も手掛けたいとは常々考えておりますが、なかなかその機会が作れず…来年こそは!
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