任天堂が第81期 定時株主総会の質疑応答資料を公開。取締役の人となりを知るための“好きなゲームを教えてほしい”との質問も

　任天堂は2021年6月29日に第81期 定時株主総会を開催し，同株主総会の質疑応答のまとめ資料（任天堂公式サイト※外部リンク。PDF）を本日（7月1日）公開した。

　例によって質問のトピックは幅広く，業績予想における為替レートの前提，社外取締役としてllumination Entertainment創設者・Chris Meledandri（クリス・メレダンドリ）氏を迎えることで任天堂の将来にどういった影響があるのか，任天堂製ゲームのジェンダーなどの多様性への配慮について，eスポーツへの関わり方，「リングフィット アドベンチャー」の続編は出ないのか，E3 2021開催時に過熱した新機種発表の報道についてどのように考えているのか，サプライチェーンにおける中国での人権問題について現在の対応状況はどうかなどとさまざまだ。

　任天堂による回答の中で具体的なゲームや商品に関する新情報が出た――というわけではないが，どの質問も時宜にかなった内容であり，それぞれの内容に関して任天堂が目指す方向性のようなものは大まかに把握できそうだ。
　また中には「任天堂の要職に就く方にはゲーム制作の技術がなかったとしても、せめてゲーム好きであってほしい。各取締役候補者の人となりを知るためにも、好きなゲームを教えてほしい。」（原文ママ）といった質問もあり，代表取締役社長・古川俊太郎氏や代表取締役 フェロー・宮本 茂氏らが影響を受けたゲームや今遊んでいるゲームなどを伝えたりもしている。興味のある人は，ぜひチェックしてみよう。

任天堂公式サイト 株主・投資家向け情報の第81期 定時株主総会 質疑応答（PDFファイル）