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印刷2019/12/28 12:00

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【PR】Ryzen 7&Radeon RX 5500M搭載のノートPC「Alpha 15」は,「初めてのゲームPC」を求める人にお勧めのゲームPCだ

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 ゲーマー向けノートPCに魅力を感じている読者は多いだろうが,いざ検討を始めると悩みのタネになるのが価格だ。少なくともフルHD解像度(1920×1080ドット)で快適にゲームをプレイできる性能を持つGPUとCPUを搭載するのは当然として,搭載するSSDにも十分な容量と速度が必要だ。さらに,高リフレッシュレート表示対応のディスプレイやゲーム用途に適したキーボード,そして質の高いサウンド機能と,欲しい要素を挙げていけば切りがなく,おいそれと手が出さない価格帯に絞られてしまいがちなのだ。

 そんな悩みを持つゲーマーに向けた新たな提案となりそうなのが,MSIが発売したゲーマー向けノートPC「Alpha 15」(型番:Alpha-15-A3DDK-006JP)である。ゲーマーの間で評価が高まっているAMDのRyzenプロセッサと,同じくAMDの最新モバイル向けGPUである「Radeon RX 5500M」を採用し,フルHD解像度でAAAタイトルをプレイできる性能を確保しつつ,税込み14万円前後からという導入しやすい価格を実現した製品だ。
 本稿では,Alpha 15の概要と魅力をざっくりと紹介していきたい。

Alpha 15(型番:Alpha-15-A3DDK-006JP)
メーカー:MSI
問い合わせ先:mailto:supportjp@msi.com
実勢価格:14万円前後(※2019年12月28日現在)
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7nmプロセスで製造されるRadeon RX 5500MをGPUに採用


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 まずはAlpha 15のスペックを押さえておこう。Alpha 15が採用するCPUは,AMD製の4コア8スレッド対応APU「Ryzen 7 3750H」(4C8T,動作クロック2.3GHz,最大クロック4.0GHz)である。
 このCPUは,2019年1月に発表となった製品で,AMDのモバイル向けRyzenプロセッサとしては第2世代にあたるものだ。Ryzen 7 3750Hは,「Zen+」アーキテクチャを採用して12nm LPプロセスで製造される4基のCPUコアと,Vega世代のGPUを統合しており,第1世代のモバイル向けRyzenプロセッサに比べて,CPUとGPUの性能をともに高めているのが特徴だ。とくに見どころなのは,最大クロックが4GHzと,デスクトップPC並の動作クロックを実現している点である。

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 そんなCPUと組み合わせるGPUが,Radeon RX 5500Mだ。Radeon RX 5500Mは2019年10月に発表となったばかりの最新のモバイル向けGPUである。AMDが「Radeon DNA」(RDNA)と名付ける新アーキテクチャを採用した「Navi」世代初のモバイル向け製品で,同社によると,改良された7nmプロセスで製造されているという。
 その結果,ブースト時の最大GPUクロックが1645MHzと,モバイル向けGPUとしては極めて高い動作クロックを実現しているのが特徴だ。演算ユニット数は22基とミドルクラス規模のGPUではあるが,高クロック駆動により演算性能は約5 TFLOPSに達する。AMDによると,フルHD解像度であればAAAタイトルを60fpsでプレイできる性能を実現するとのことだ。

 Alpha 15では,そんな最新GPUに組み合わせるディスプレイとして,15.6インチサイズで解像度1920×1080ドットの液晶パネルを採用している。このディスプレイは,最大120Hzの高リフレッシュレートに加えて,AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync」をサポートしているのが特徴だ。
 念のために説明しておくと,FreeSyncとは,GPUのレンダリング速度にディスプレイの表示タイミングを同期させる技術だ。その結果,画面が不自然にガタついたり,あるいはディスプレイの表示とGPUのレンダリングのタイミングが合わないことによる画面が分断されているかのようなノイズ(テアリング)の発生を抑えることができる。要は,スムーズな表示でゲームを楽しむことができると理解すればいい。
 ちなみに,ディスプレイパネルの発色や表示の質感も極めて良好だ。パネル表面がノングレア加工されているため背景の映り込みがなく,ゲームの暗いシーンも見やすいディスプレイと評価できる。

 その他のスペックにも目を移そう。まず,メインメモリはデュアルチャンネル接続のDDR4-2666対応でゲーム用途にも十分に余裕ある容量16GBを搭載する。また,ストレージにはPCI Express(以下,PCIe)Gen.3×2接続で,容量512GBのSSDを搭載する。メモリ,ストレージともに,この価格帯としては充実していると言ってよく,日常的にプレイするゲームを,余裕をもってインストールできるはずだ。
 それ以外の細かな情報を含めたAlpha 15のスペックを表1にまとめておこう。

表1 Alpha 15(Alpha-15-A3DDK-006JP)の主なスペック
CPU Ryzen 7 3750H(4C8T,定格2.3GHz,最大4GHz,共有L3キャッシュ容量4MB,TDP 35W)
メインメモリ PC4-21300 DDR4 SDRAM SO-DIMM 16GB(8GB×2)
グラフィックス Radeon RX 5500M(グラフィックスメモリ容量4GB)
ストレージ SSD(容量512GB,M.2/PCIe 3.0 x2接続)×1
液晶パネル 15.6インチ液晶(※駆動方式未公開),解像度1920×1080ドット,垂直最大リフレッシュレート120Hz,FreeSync対応,ノングレア(非光沢)
無線LAN IEEE 802.11ac
(AzureWave「AW-CB375NF」)
有線LAN 1000BASE-T(RJ45×1,Killer Networking「Killer Ethernet E2600」)
外部インタフェース USB 3.2 Gen 1 Type-C×1,USB 3.1 Gen.1 Type-A×3,USB 3.1 Gen.1 Type-A×2,Mini DisplayPort出力×1, HDMI Type A出力×1,3極3.5mmミニピン×2(ヘッドフォン出力およびマイク入力),RJ45(1000BASE-T対応)×1
キーボード 日本語10キー付き(SteelSeries製)
スピーカー 内蔵2chステレオ
インカメラ 搭載
バッテリー容量 4730mAh
ACアダプター 定格出力180W(19.5V 9.23A)
公称本体サイズ 約357.7(W)×248(D)×27.5(H)mm(※突起部含む)
公称本体重量 約2.3kg
OS 64bit版Windows 10 Home


シンプルなデザイン外観。インタフェース類は不足なし


 それでは,Alpha 15の外観を見ていこう。
 Alpha 15の本体サイズは,実測で358(W)×250(D)×33(H)mm(突起部を除く)。重量は実測で約2261gだった。大型のデスクトップ代替ノートPCとモバイルノートPCの中間くらいのサイズ&重量と言っていいだろう。

Alpha 15の外観。とくに薄さや軽さを重視した製品ではないが,2.3kg未満の重さは必要に応じて持ち運ぶのにも苦にならない程度だ
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天板はシンプルなデザインで,中央にシンボルマークの鳥が描かれている(左)。一方,底面側は複雑な形状をした開口部が大きな面積を占めており,冷却用のエアフローを重視した設計がうかがえる(右)
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 付属のACアダプターは,出力180Wのもので,サイズは実測で82(W)×168(D)×26(H)mm,重量も実測で約640gであった。

製品ボックスには本体とACアダプタ,ケーブルが収められていた
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 サイズと重量からして,デスクトップPC代わりに据え置きで使うノートPCとしての利用が前提になりそうだが,持ち出すことも困難ではない程度であり,機動性のあるゲームPCとして,便利に使えそうなサイズ感といっていいのではなかろうか。

 背面は排気孔が大きく占めているため,インタフェース類は,左右両側面にまとめられている。映像出力関連は本体左側面にまとめられており,HDMIとMini DisplayPortが1基ずつという構成だ。内蔵のディスプレイと合わせて最大3台によるのマルチディスプレイ構成が可能である。
 HDMI出力はフルサイズで,特別なケーブルなしにディスプレイや大型テレビに接続が可能だ。DisplayPortがミニサイズな点が気になる人もいるだろうが,実のところ,日本の店頭ではMini DisplayPort to DisplayPortケーブルのほうが品数豊富なことも多いので,ケーブルの入手性という点では悪くない。

 USBポートは,左側面にUSB 3.2 Gen.1 Type-CとUSB 3.2 Gen.1 Type-Aが1基ずつ,右サイドにUSB 3.2 Gen.1 Type-Aを2基装備する。過不足のない数を備えていると言えよう。

左側面。中央から右に向かって,有線LAN,HDMI出力,Mini DisplayPort出力,USB Type-A,USB Type-C,3.5mmミニピンヘッドフォン出力,3.5mmミニピン入力という並びだ
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一方の右側面は,手前側にUSB Type-Aが2つと,SDカードスロットが並んでいる。ACアダプターの接続端子が右側面にある点が気になる人もいるだろうが,接続プラグがL字型になっているので,本体右側にマウスを設置しても邪魔になりにくいよう配慮してある
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Alpha 15のUSBポートには,赤色LEDが組み込まれていて,電源がオンの状態で光るようになっている。見た目の特徴というだけでなく,照明を落とした室内でUSBポートに何かを差し込もうというときに,ちょっと役立つ
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本体前面には,バッテリーやストレージのアクセスLEDなどが並ぶ(左)。背面は左右の排気孔が大きな面積を占めているのが見てとれよう(右)
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 ゲームで重要なサウンド周りは,ステレオスピーカーを左右に1基ずつ装備する。スピーカーの位置は,左右底面のパームレスト下側にあたる部分で,大型の2ウェイ式が採用されている。大きめのスピーカーを内蔵できるサイズのノートPCらしく,スピーカーの音質はまずまずだ。

底面前側の左右に組み込まれたスピーカー。横長のスリット下にあるのがスピーカーで,その隣に見えるスリットではない
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プリインストール済みのNahimic 3。「ゲーム」を選択するとバーチャルサラウンドが有効となり,高価なサラウンドサウンド対応ヘッドセットを使わなくてもサラウンド効果が楽しめる
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 スピーカーに触れたついでにサウンド機能についても説明しておくと,Alpha 15には,MSI製ノートPCでは定番の,Nahimic製サウンドプロセッサソフトウェア「Nahimic 3」がプリインストールされている。このソフトを使えば,ヘッドセットによるバーチャルサラウンドサウンド再生が可能だ。

 通信機能は,左側面に備える1000BASE-T対応の有線LANポートと,IEEE802.11ac対応の内蔵無線LANの2系統だ。
 有線LANポートのインタフェースには,ゲーマー向けPCで定番のRivet Networks製の「Killer E2600」を採用している。独自のバッファ制御による低遅延を実現しているほか,プリインストールの設定ソフト「Killer Control Center」を使って,アプリケーションごとの帯域を制御するゲーム通信の最適化を図ることも可能だ。

プリインストール済みのKiller Control Centerを使えば,ゲームの通信を有線するように帯域を制御できる
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 Alpha 15では,ゲーマー向けキーボードで名高いSteelSeriesとの共同開発によるキーボードを搭載するのも特徴だ。キートップはアイソレーション(飛び石)タイプで,10キーを備えるフルキーボードで,特殊キーや10キー部を除くメインキーは,単体キーボード並みのキーピッチ18mmを確保してる。ストロークは実測で2mmと,ノートPCとしては標準的だが,タイプミスが発生しにくいキーボードであると評していいだろう。

Alpha 15のSteelSeries製キーボード
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キーボードLEDの発色サンプル。発色は比較的良好だ
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 Alpha 15のキーには,キーごとカラーLEDが埋め込まれており,プリインストールのSteelSeries製統合設定ソフトウェア「Engine 3」を使ってLEDのカスタマイズが可能だ。Engine 3を使うと,キーごとに発光色を変えたり,プリセットされた6種類の発光パターンから,任意のものを選んで光らせることができる。
 ちなみにEngine 3では,LEDの制御だけでなく,[Windows]キーの無効化やキー割り当てのカスタマイズ,マクロの設定といったSteelSeries製キーボード向けの機能もきちんとサポートされていた。

プリインストールソフトのEngine 3を使って,キーボードLEDのカスタマイズが可能
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 少々残念なのは,Alpha 15のキーボードはNキーロールオーバー対応ではなく,同時に認識可能なキーは,キーを押した順や場所に依存するごく一般的な仕様のキーボードという点だ。とはいえ,今回のテストでFPSなどをプレイした限りでは,とくに違和感はなかった。走りながらのリロード([Shift]+[R]+[W])なども問題なくできたので,ゲームにおける使用頻度の高いキーについては同時押しの配慮をしてあるようだ。多くのタイトルで違和感を抱くことはないだろう。

 ゲーマー向けノートPCで気になるのは,プレイ中のキーボード面が高温になることがある点だ。結論から言うと,本機は,ゲームのプレイ中にキーボード面が気になるほど熱くなることはなかった。それなりにサイズがあるため放熱面で有利であるのに加えて,Alpha 15は,MSI独自の冷却システム「Cooler Boost 5」を採用することで,放熱に効果を発揮しているようだ。

 Cooler Boost 5は,計7本のヒートパイプと2基の冷却ファンを組み合わせて,CPUとGPUの熱を効率的に排出する冷却システムだ。本体底面の後ろ半分がメッシュ状の吸気孔になっていて,側面と背面にファンの排気孔が設けられている。底面から吸い込まれた空気は,筐体内の左右にある大型のヒートシンクを通って熱を奪い,両側面と背面から排気されるという仕組みだ。

Cooler Boost 5のイメージ画像
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 ゲーム中に気になる騒音も比較的小さく,内蔵スピーカーでゲームをプレイしていても,さほど気になるレベルではないこともCooler Boost 5の特徴と言えよう。もちろん,高負荷時に無音ではないので気になる人もいるだろうが,放熱面で厳しい薄型ゲーマー向けノートPCなどに比べれば,騒音レベルは穏やかと言っていいと思う。


パフォーマンスを自動調節できるMSI Dragon Center 2.0

AndroidゲームをプレイできるMSI APP PLAYER


 MSIのゲーマー向けノートPCでは,充実したMSI製ソフトウェアも魅力のひとつである。Alpha 15も同様であるが,ここではMSI製ノートPCでは定番のシステム設定ツールである「Dragon Center 2.0」と,2018年に登場して注目を集めたAndroidエミュレータ「MSI APP PLAYER」について見ていこう。

 まずはDragon Center 2.0からだが,Alpha 15のそれは,今までのMSI製ノートPCが備えていたものと少し違っている。
 既存のMSI製ノートPCでは,Dragon Center 2.0に「Shift」モードという機能があり,「Sport」「Turbo」「Comfort」「ECO」などと名付けられたパフォーマンス設定のプリセットを選択することで,性能重視や省電力重視といった具合にCPUやGPUの動作モードをワンタッチで切り替えられるのが通例だった。

 だが,Alpha 15では少し異なり,システム全体の動作モードを5種類の「シナリオ」(Scenario)から選択するようになっている。「Enhanced Performance」はWindowsの電源オプションにおける「高パフォーマンス」相当の設定で,「Balanced」は同バランス設定,「Silent」は消費電力と発熱を抑えてファンの回転を抑える設定,「Super Battery」はバッテリ運用時間を重視した設定だ。

Alpha 15のDragon Center 2.0。システム全体の動作モード設定は,5種類のシナリオから選択できる
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 プリセットからシナリオを選ぶだけでなく,CPUやGPU性能の目標を大雑把に示した設定である「Performance Level」と,ファンの回転速度を定義する「Fan Speed」という2つの設定をカスタマイズできるシナリオ「User」を作成することも可能である。

「User」シナリオでパフォーマンスレベルとファンの回転数を個別に設定できる
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 シナリオを選ぶ動作モード設定に加えて,ほかに「Gaming Mode」と「Creator Mode」という機能も用意されている。これはDragon Center 2.0に登録済みのゲームやクリエイター向けアプリケーションをPC上で起動したときに,Alpha 15の動作モードをゲームやアプリケーション向けに最適化したうえで,Nahimic 3を自動的に有効化するというものだ。

Game Modeは,登録済みのタイトルがインストールされていれば,それを起動したときの動作モードを自動で最適化したり,Nahimic 3を有効化したりする機能だ
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Dragon Center 2.0には,システムモニター機能も備わっている。CPU温度やファン回転数を確認できるほか,SSDやメインメモリの空き容量確保の機能もある
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 執筆時点ではGame ModeにMSI APP PLAYERを含む12タイトルが登録されていた。なかなか便利そうだが,あらかじめ登録済みのゲームでしか機能しないのが残念な点だ。ユーザーによるゲームの登録にも対応してくれると,より使い勝手のいい機能となるだろう。

 続いて,MSI APP PLAYERも見てみよう。
 このソフトウェアは,いわゆるAndroidエミュレータで,PC上でAndroidを実行する仮想マシンを動作させることで,Android用のアプリケーションやゲームを利用できるというものだ。「Google Play」にも対応しているので,Androidスマートフォンのように数多くのAndroidゲームをPC上でプレイできる。

MSI APP PLAYERでGoogle PlayからAndroid用ゲームをインストールし,PC上でプレイできる
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 ただ,何でも動くというわけではないようで筆者が試したところ,「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」はプレイできたが,「プリンセスコネクト! Re:Dive」は起動中に停止してしまいプレイ画面にたどり着くことができなかった。これは,アプリ側の制限によるもので,MSI APP PLAYERとしてはいかんともし難い。
 たとえば,「PUBG Mobile」や「アズールレーン」のように動作可能なゲームであれば,Androidスマートフォンと同じか,それ以上に快適に動作するので,実用性は十分にある。ふだんプレイしているAndroidスマートフォンのゲームタイトルを試してみる価値はあるだろう。


Alpha 15の実力を定番のテストで確認


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 それでは,4Gamer定番のテストでAlpha 15の実力を確認してみたい。
 前述したとおり,Alpha 15が搭載するRadeon RX 5500Mは,エントリー〜ミドルクラスのGPUに位置づけられている。フルHD解像度でまずまずのグラフィックス品質の設定を行ってゲームが快適にプレイできる程度の性能があるとAMDアピールしているが,実際はどうだろう。そこで今回は,4Gamerベンチマークレギュレーションのタイトルを中心に,フルHD以下の解像度でAlpha 15がどの程度のゲーム性能を持つのかを検証していきたい。

 テストに使用したタイトルは,4Gamerベンチマークレギュレーション22.1から「3DMark」(version 2.11.6846)と「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG),「PROJECT CARS 2」の3タイトルを選択。それに加えて,「Tom Clancy’s The Division 2」(以下,Division 2)と「Far Cry New Dawn」,および「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下,FF XIV 漆黒のヴィランズ ベンチマーク)の3タイトルという計6タイトルでテストを行うことにした。
 ゲームの解像度は,Radeon RX 5500Mのターゲットである1920×1080ドットに加え,1600×900ドットと1280×720ドットの3パターンで計測した。

 なお,4Gamerでは通常,最新のグラフィックスドライバでテストを行うのだが,Alpha 15ではいまのところ,MSIが提供しているドライバソフトのみをサポートしており,汎用のノートPC用ドライバソフトは使えない。
 なお,本稿執筆時点におけるAlpha 15向けのグラフィックスドライバは,バージョンが「19.30.31.01WHQL-191017a-347745C-MSI_26.20.13031.1002」となっていた。バージョン番号から分かる読者もいると思うが,このドライバは「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition」をベースとしており,最新の「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition」よりは少し古いバージョンであることを念頭に置いてほしい。

 また,GPUの設定を行う「Radeon Settings」も,「Radeon Settings Lite」というカスタマイズ済みの設定ツールが導入されている。Radeon Settings Liteは,本家のRadeon Settingsに比べるとゲームごとの個別プロファイル設定機能がなく,ゲーム録画や配信を行う「Radeon ReLive」やスマートフォンで遠隔プレイを行う「AMD Link」に対応しないという違いがあった。

Alpha 15には,機能を省略したRadeon Settings Liteが導入済みだった
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 Alpha 15が搭載するRadeon RX 5500Mは最新のNavi世代なので,これらの機能も利用できるはずだが,おそらくは動作検証が十分ではないのだろう。将来的にはAlpha 15向けドライバソフトもこれらの機能に対応する可能性があるわけで,そうなればAlpha 15の魅力がさらに増すはずだ。

 では,3DMarkから見ていこう。グラフ1は3DMarkのDirectX 11のテストとなるFire Strikeの総合スコアをまとめたものだ。
 フルHD相当のレンダリングを行うFire Strikeは1万台に達しているが,2560×1440ドット相当のレンダリングを行うFire Strike Extremeは6000弱というスコアは,過去の事例からして,ミドルクラスGPU並みのスコアと言える。スコアの傾向を見る限り,AMDがアピールしているとおり,2560×1440ドットや4K解像度でのゲームプレイは厳しいが,フルHD解像度であれば十分な性能を持つという理解で良さそうだ。

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 グラフ2は,Fire StrikeのGPUテストとなるGraphics scoreを,グラフ3は,CPU性能のテストとなるPhysics scoreをまとめたものだ。グラフ4には,CPUとGPUの双方を駆動してレンダリングを実行するCombined scoreをまとめておく。
 見どころは,Graphics scoreで,「GeForce GTX 1660」のようなミドルハイクラスのGPUに迫るスコアが出ている点だろう。Physics scoreやCombined scoreは,ミドルクラスPC相応のスコアにとどまっているため,総合スコアも相応に収まっているが,GPU性能そのものは,ミドルクラスとしてはやや高めと言えるかと思う。

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 続いては,3DMarkのDirectX 12テストとなる「Time Spy」の結果を見ていこう。
 グラフ5は,Time Spyの総合スコアをまとめたものだ。フルHD解像度相当のTime Spyが4000台前半で,2560×1440ドット相当のTime Spy Extremeが2000を切るスコアとなり,ミドルクラスGPUとしてはやや低めで,エントリー市場向けGPU並みの結果となった。

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 グラフ6は,Time SpyからGPUテストの結果を,グラフ7は,CPUテストの結果をそれぞれまとめたものだ。Graphics scoreは,おおむね総合スコアに近い数字で,CPU scoreともども,総合スコアと整合性が取れた結果と言える。とくにCPUscoreは,デスクトップPCで言えばエントリー〜ミドルクラスの範囲であり,それがTime Spyの総合スコアを抑えたようだ。

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 3DMarkの結果を見る限り,フルHD解像度でゲームが快適にプレイできるというRadeon RX 5500Mの位置づけからすると,期待どおりの性能を持つように見受けられる。では,実際のゲームで,どの程度のフレームレートが得られるだろうか。まずはFar Cry New Dawnの結果から見ていこう。

 Far Cry New Dawnのテストでは,ゲームに組み込まれているベンチマークを利用する。グラフィックス品質の設定は,4Gamerで低負荷よりとして定番的に使う「中」プリセットとした。快適にプレイする目安は平均50〜60fpsはほしいといったところになる。
 結果はグラフ8のとおり。Far Cry New Dawnの「中」設定は,本機にはやや荷が重いようで,3つの解像度ともに平均50fps弱,最小フレームレート40fps弱という結果になった。解像度が変わってもフレームレートがほとんど変わらないことから,CPUがボトルネックになってしまっている可能性がある。いずれにしても,Far Cry New Dawnを本機で快適にプレイしたいのなら「低」プリセットまでグラフィック品質を落とす必要がありそうだ。

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 続いてPUBGのスコアを見ていこう(グラフ9)。グラフィックス品質の設定は「高」プリセットを持ちいている。
 PUBGが快適にプレイできる目安は,平均70fps以上だが,Alpha 15では1280×720ドットでその基準をクリアできた。したがって,PUBGを快適にプレイするのなら「高」プリセットで1280×720ドットの解像度を使うか,あるいは「中」プリセット以下に品質を落として解像度を1600×900ドットなどに設定するということになるだろう。
 どちらが適当かは難しいところだが,PUBGをプレイした経験から言うと後者のほうが,より生き残りやすくなるのではないかと思う。

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 お次はDivision 2の結果だ。Division 2組み込みのベンチマーク機能を利用し,今回はDirectX 12モードのグラフィックス品質「中」プリセットを用いてテストした。快適にプレイする目安は平均60fps以上である。

 スコアをまとめたグラフ10を見てのとおり,Alpha 15は,どの解像度でも非常に高いフレームレートを得ることができた。フルHD解像度でも平均90fps弱が得られているので,十分快適にプレイできるだろう。グラフィックス品質「中」プリセットは,画質もまずまず満足できるレベルだ。
 ちなみにDivision 2は,AMDのRyzenプロセッサとRadeon GPU向けに最適化されているタイトルでもある。先の2タイトルに比べて高いフレームレートが得られているのは,おそらくそのためだろう。Division 2のような最適化されたタイトルが増えると,Alpha 15の性能をさらに生かせるようになるはずだ。

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 続くグラフ11は,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチの結果をまとめている。今回,利用したプリセットは「高品質(ノートPC)」だ。グラフの通り,3つの解像度ともに「非常に快適」の判定となるスコアを出した。「高品質(ノートPC)」のプリセットであれば,Alpha 15でなんの不満もなくプレイできるはずだ。

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 グラフ12には,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチの平均および最小フレームレートをまとめている。最小フレームレートがやや低めなのが気になるが,平均フレームレートは良好なスコアが得られており,快適にプレイできることは間違いないだろう。

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 実ゲームの最後はPROJECT CARS 2だ。今回は「低負荷設定」をテストに用い,その結果はグラフ13だ。
 グラフのとおり,Alpha 15は3つの解像度いずれも,快適にプレイできる目安である60fpsを超えた。解像度によるフレームレートの差は意外に小さく,その意味ではFar Cry New Dawnに近い傾向とも言えるかもしれないが,快適にプレイできる目安を上回った点は大きく異なる結果だ。

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 以上の結果をまとめると,Alpha 15はグラフィックス品質を中程度に落とせば多くのタイトルがフルHD解像度でも快適にプレイできる程度の性能を持つとまとめて良さそうだ。Far Cry New Dawnのように,グラフィックス負荷が高いタイトルでは厳しい結果になったが,そうしたゲームでない限り,さほど不満を感じることなくゲームをプレイできるだろう。


アイドル時の消費電力が優秀なAlpha 15


 テストの最後では,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いてAlpha 15のシステム全体における最大消費電力を計測してみた。ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイ出力が無効化されないよう指定したうえで,各アプリケーションベンチマークを実行したときに最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時として,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」として採用した結果をグラフ14にまとめている。

 ゲーム実行時に最大の消費電力を記録したのはDivision 2で,169Wを記録した。Division 2は非常に高いフレームレートが得られていたが,CPUやGPUが効率よく駆動されたために消費電力が高くなったと考えると,極めて妥当と言えるかと思う。
 一方,Far Cry New Dawnは明らかに他のタイトルに比べ消費電力が低い。前述のとおりCPUがボトルネックになったとすればGPUが効率的に駆動できず消費電力が低くなったと解釈でき,こちらも極めて妥当といえる。

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 170W弱というピーク時の消費電力は,ミドルクラス市場向けのゲーマー向けノートPCとしては標準的なもので,特筆すべきほど省電力というわけではない。だが,アイドル時の消費電力が20W弱だった点は,評価していいだろう。15.6インチの液晶ディスプレイ込みで20Wを切るアイドル時の消費電力は,まずまず優秀といえる。
 実際のPC利用では,アイドル状態の時間が長く続くので,Alpha 15は消費電力面ではランニングコストが低いPCと評価できるのではなかろうか。


手頃な価格と性能を併せ持つAlpha 15


 以上のように,Alpha 15の使い勝手や性能を検証してきた。ゲーマー向けノートPCでは,まだ少数派といえるAMD製CPUとモバイル向けRadeon GPUを搭載した製品ということで,その性能が気になる読者が少なくないと思うが,検証してきたようにミドルクラスのゲーマー向けノートPCとして十分な性能を持つことが明らかになった。グラフィックス負荷の低いeスポーツタイトルであれば60fps以上でプレイでき,AAAクラスのPCゲームでも,グラフィックス品質を中程度に設定すればおおむね快適にプレイできる性能を持つ製品だ。

 ノートPCとしての全体的な作りや使い勝手は,ゲーマー向けノートPCを多数手がけているMSI製らしくそつがない。120Hzの高リフレッシュレートとFreeSyncをサポートする15.6インチ液晶ディスプレイと,SteelSeries製キーボード,そして充実したサウンド機能といったゲームに必要なPCの機能が,税込14万円でまとめて手に入るのも,Alpha 15の魅力だろう。

 スペックや得手不得手,実勢価格から考えるに,Alpha 15は,eスポーツ向けのPCゲームタイトルをプレイしてみたいが,PCの購入に多額の費用はかけられないというPCゲーム入門者に適した製品と言えるのではないだろうか。
 また,本体重量が2kg台前半なので,自宅と学校,あるいは友人の家との間で持ち運ぶ用途にも向いている。機動性のあるセカンドゲームPCを求めているゲーマーにとっても,Alpha 15は魅力的なノートPCとまとめられよう。

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MSIのAlpha 15製品情報ページ


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