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[TGS 2017]ゲームのキャラクターからお灸を据えていただける世界はもう目の前かも。組み込み式の熱触覚フィードバックを体験してきた
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印刷2017/09/23 11:26

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[TGS 2017]ゲームのキャラクターからお灸を据えていただける世界はもう目の前かも。組み込み式の熱触覚フィードバックを体験してきた

TEGwayブース。場所は「会場の片隅」と言っていいところで,スペースも小さいが,ビジネスデイでは人だかりが絶えなかった
 東京ゲームショウ2017の9〜10ホールに広がるVR/ARゾーンでは,実際に体験できるブースが多々あるが,その1つにブース番号10-W10の韓国TEGway(※東京ゲームショウの公式マップ上は「TEGWAY」)があった。
 すでに僚誌GamesIndustry.biz Japan Editionがお伝えしているとおり,TEGwayがデモ展示しているのは,熱触感フィードバックを行う「ThermoReal」なのだが,「何だろう?」と思って近づくと驚かされる内容になっており,筆者も「すっごーい!」と素で叫んでしまったほどだが,結論から先に言うと,東京ゲームショウ2017へ足を運ぶ予定があるならマストにしてもいいくらいの展示だ。さっそくレポートしていこう。


ThermoRealの仕組みと挙動


これはスマートフォンを組み合わせたデモ機。画面が燃えている状態とTHERMO REALが連動しており,温度上昇を体験できるというものである
[TGS 2017]ゲームのキャラクターからお灸を据えていただける世界はもう目の前かも。組み込み式の熱触覚フィードバックを体験してきた
 端的に述べると,ThermoRealは体験者に熱を伝えるための技術だ。熱触感フィードバックには,お馴染みな人にはお馴染みのペルチェ素子を採用しているのだが,応答性に優れるのが特徴とのこと。デモ機では5〜40℃の温度幅に設定してある――仕様上は幅をもっと大きく取れるが,安全上の配慮からこうしてあるそうだ――が,たとえば5℃から40℃まで引き上げるのにはブースでの実測値で1.5秒しかかかない。逆に温度を下げる場合は速度がもう少し落ちるが,それでも「氷を握ってみたとき」と遜色のない体温の体温の奪われっぷりを体験できた。

 「熱触感フィードバックと言っても,せいぜいゆっくり温度が変化するくらいでしょ?」と高(たか)をくくって体験すると,いい意味で期待を裏切ってくれる印象だ。

ThermoReal側の温度を5℃に設定し,その状態を非接触型温度計「FLIR One」で撮影してみたもの。不自然に紺色の部分がThermoRealの効果だ。「2種類の異なる金属を接合して接合部に電流を流すと,片方の金属が発熱,もう片方が吸熱し,熱移動が起こる」というペルチェ効果を採用していることもあり,本体下側を使って排熱を行っている気配なのも分かる
[TGS 2017]ゲームのキャラクターからお灸を据えていただける世界はもう目の前かも。組み込み式の熱触覚フィードバックを体験してきた

TEGwayが公開しているgifアニメーション。最新ものではないそうだが,それでも十分な応答性を持っているのが見てとれるだろう

 ThermoRealでもう1つ驚くのは本体の物理的な柔軟性だ。シート状の本体は薄く,曲げられる。上で示したスマートフォンのデモでは,この本体をグリップ部に巻いて貼ってあるわけだ。
 こういう仕様のため,VRおよびゲームのコントローラに実装するのは容易で,超えるべきハードルは「排気用のファンをどうするか」だけだと,TEGwayの担当者は話していた。

ThermoReal本体(左)。細かくペルチェ素子の並んだシートという理解でいいだろう。右はデモ機のスティックに寄ったところで,グリップ部にThermoRealが巻いてある
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 また,上の写真で示したとおり,ThermoRealを構成するのは「1枚の大きなペルチェ素子シート」ではなく,複数のペルチェ素子ブロックである点も重要だ。これらをライン単位で制御することにより,たとえば上から下へ温度に違いが生じていくような状況を作ったり,冷たいラインと熱いラインを交互に用意することで痛みを再現したりといったVR向けの要素にも対応している。
 急激な温度変化のデモでは,最大でも40℃にまで達しないのに筆者は「やけどしそうなほど熱い」と感じてしまったのだが,ひょっとすると,温度上昇に加えて,ライン単位で管理することで錯覚を起こすような仕掛け,それこそ40℃に達するラインの周辺温度を少し下げてギャップを作っているとか,そういうことはあるのかもしれない。人体の反応を勉強したくなってしまった。


 東京ゲームショウにおけるブース展開場所からも推測できるように,TEGwayはThermoRealをVR向けとしてアピールしていた。たしかにVR ZONEに代表される大型VR体験施設との相性はよさそうだ。
 一方で,ThermoRealはとにかく組み込みの容易さと応答性の高さが魅力なので,いわゆる振動に続くフィードバックとして,据え置き型ゲーム機用のコントローラ,あるいはPC用キーボードあるいはマウスにおいて実装されると,面白いことになりそうな気配もある。いずれにせよ体感してみないとすごさが分からない系ではあるので,今回はチャンスがないという人も,ThermoRealという名前は覚えておくといいだろう。

 お気に入りのキャラクターにお灸を据えていただいたり,つねっていただけたり,水をかけていただけたりする世界は,もう目の前にあるのかもしれない。

こちらはつねられたような痛覚を体験できるデモ。夢が広がる
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ThermoReal公式Webサイト

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