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KDDIの2013冬モデルスマートフォン&タブレットを触ってきた。スペックは横一線で使い勝手に工夫を凝らした製品が目立つ
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印刷2013/10/03 12:25

テストレポート

KDDIの2013冬モデルスマートフォン&タブレットを触ってきた。スペックは横一線で使い勝手に工夫を凝らした製品が目立つ

Android端末本体
 既報のとおり,2013年10月2日,KDDIは2013年冬モデルのスマートフォン,タブレットなどの発表会を開催した。今冬の同社はiPhone 5s/5cだけでなく,Androidにも力を入れていく方針のようで,6機種ものAndroidスマートフォンを一度にラインナップしてきた。2013年冬モデルの端末と発売時期は以下のとおり。

スマートフォン
  • isai LGL22 11月下旬発売
  • Xperia Z1 SOL23 10月下旬発売
  • GALAXY Note 3 SCL22 10月下旬発売
  • AQUOS PHONE SERIE SHL23 11月下旬発売
  • DIGNO M KYL22 11月下旬発売
  • ARROWS Z FJL22 11月下旬発売
タブレット
  • ARROWS Tab FJT21 11月下旬発売

豊富なラインナップを用意したKDDI 2013年冬モデル。
Android端末本体
 まずは簡単に,2013年冬モデル全体の傾向について触れておこう。
 KDDIの2013年冬モデルをスペック面から眺めてみると,驚くほどきれいに横並びとなっている。たとえば6機種中5機種で,液晶パネルサイズが4.8〜5.2インチ程度と5インチ前後で揃い,解像度は全機種が1080×1920ドットのフルHDに対応している。中身も似たようなもので,SoC(System-on-a-Chip)にQualcomm製の「Snapdragon 800 MSM8974」を採用し,これを動作クロック2.2GHz程度で駆動。2GBのメインメモリ容量や,16または32GBのストレージ容量を備え,2500〜3000mAh程度のバッテリーを内蔵するといった具合だ。
 つまり,スペック面で「これはハイエンド」「こちらはエントリー」といった区分けは,今期のKDDIスマートフォンには存在しないと考えていい。スペックでの差別化が難しいためか,各端末とも「使い勝手」を重視したデザインを採用しているのが,KDDI冬モデルの傾向といえそうだ。

 それでは,定番のベンチマークテストと合わせて,各端末を順に紹介していこう。なお,発表されたスマートフォンのいくつかは,幕張メッセで5日まで開催している「CEATEC JAPAN 2013」でも展示されるそうなので,興味をもった製品があれば,足を運んでみてはいかがだろうか。


LGとKDDIのコラボによるスマートフォン

isai LGL22


 「isai(イサイ) LGL22」(以下,isai)は,LG ElectronicsとKDDIの共同開発で作られたスマートフォンだ。それゆえに,KDDIの要望が強く反映された製品となっているという。

isai LGL22
Android端末本体

 5.2インチサイズと,今冬モデルでは大きめの液晶パネルを採用しながら,横幅を72mmに抑えたうえ,ボディ形状の工夫により,5インチサイズのスマートフォンと変わらない持ちやすさを実現したというのがKDDIの謳い文句である。実際に5インチサイズの新製品とも持ち比べてみたが,たしかにこの謳い文句に偽りはないと感じた。

Android端末本体
ラウンドフォルムがよく分かる本体背面。頂部近くにはアウトカメラとLEDライト,赤外線受発光部が並ぶ。ちなみにこのボディカラーは「ブルー」だ
Android端末本体
左手で持って画面端をタップしようとしてみたが,指が届かない。横幅を抑えたとはいえ,やはり片手だけの操作は難しい

 ボディは,中央のフレームに金属パーツを使って剛性を確保しつつ,ABS樹脂でサンドイッチする構造で,側面から背面へかけてのラインが,緩やかにカーブを描いた定番のラウンドフォルムとなっている。
 ハードウェアボタンは,本体右側面にある[電源/スリープ]ボタンと,左側面にある音量調節ボタンだけだ。指紋認証機能のようなギミックはない。

Android端末本体
本体頂部。防水カバーの下にマイクロSIMカードスロットとmicroSDXCカードスロットがある
Android端末本体
本体底部には,ヘッドフォン端子とUSB Micro-B端子が並ぶ。ちなみに,こちらの本体カラーは「アクア」と呼ばれている

 ちなみに,isaiが採用しているIPS液晶パネルは,最高輝度がかなり高めに設定されているそうで,説明員によると,輝度を高めた状態での視認性は,晴天下でも良好だという。屋内の展示会場では確認しようもなかったが,たしかに画面は明るいと感じた。

ビューワー的な要素を備えた「isaiスクリーン」。動作は軽快で必要な画面をすぐに呼び出せる
Android端末本体
 isaiは「水」をモチーフにした製品とのことで,ボディカラーだけでなく,ソフトウェア面でも水を思わせるエフェクトが多い。たとえば,ロック解除からホームスクリーンへの遷移時は水に潜るときのようなエフェクトが生じるし,ライブ壁紙にも水面をイメージしたアニメーションを使っているという具合だ。
 触ってみて驚いたのは,使い勝手を重視したカスタマイズが,随所に施されていることだ。まずホームアプリの「isaiスクリーン」では,上下左右からのフリック操作で,ニュースやトレンド情報,SNSやRSSの情報を確認するミニアプリのようなものが表示される。必要な情報を素早く見たいといったときに,便利使えそうだった。

アプリハイライトの例。この画面では使用頻度が高いという例として「SMS」のアイコンに色がついているが,周囲のアプリアイコンはシンプルな色無し表示になっている
Android端末本体
 もう1つ面白い機能が,「アプリハイライト」だ。これはアプリの利用頻度を元に,アイコンの色を変えることで,よく使うアプリとそうでないアプリを区別しやすくする機能とのこと。isaiにはたくさんのアプリがプリインストールされているので,こうした機能はとくにAndroid初心者にはありがたいのではないだろうか。
 ただし,アプリハイライトを有効にした状態だと,アプリ一覧の見た目が標準的なAndroidのそれとはまるで違った外観になるため,「設定」アプリのアイコンをなかなか発見できないという問題が生じた。これは説明員でも同様だったので,Androidに慣れたユーザーにとっては,好き嫌いが分かれそうな機能に思える。

 ベンチマークテストはいつもどおり,「3DMark」のAndroid版によるグラフィックス性能の計測と,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」による液晶パネルの連打に対する応答性計測を実施している。まだ試作機で調整中の面があるとのことなので,計測結果は参考程度に留めておきたいが,とくに「Ice Storm Extreme」のスコアが優秀で,ゲームの動作にも期待が持てるものだった。

 ぺしぺしIkinaの結果だが,連射回数が93〜96になるよう実行したところ,スコアは「85」。飽和を確認したのは23と46,69タップめで,飽和がいったん終わるまでの時間が,少し長いようにも感じた。とはいえ,応答性に問題はなさそうだ。

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isaiで計測した3DMarkのスコア。調整中の試作機としては悪くない
Android端末本体
同じくぺしぺしIkinaのスコア。こちらも悪くない成績だ

●isai LGL22の主なスペック
  • メーカー:LG Electronics
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:5.2インチ液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1320万画素
  • インカメラ:有効画素数約240万画素
  • バッテリー容量:2500mAh
  • 連続通話/3G待受時間:未定/未定
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:72(W)×144(D)×9.1(H)mm
  • 本体重量:約145g
  • 本体カラー:ブルー,アクア,ホワイト,ブラック
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),赤外線通信,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング,防水


グローバルモデルそのままのデザインと名前で登場

Xperia Z1 SOL23


 2013年9月にグローバルモデルが発表された「Xperia Z1」が,KDDI版の「Xperia Z1 SOL23」(以下,Xperia Z1)として登場した。2013年夏モデルのとき,KDDI版のXperia Zは「Xperia UL」という独自の名称が付けられていたが,今回はグローバルモデルにauロゴを付けただけという,そのままの形と名前での登場である。

Xperia Z1 SOL23
Android端末本体

フラットな背面は従来機種より継承。写真の本体カラーはパープルだ
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 本体デザインは“初代Zスマートフォン”たる「Xperia Z」を踏襲したもので,モノリスのようにフラットな前面と背面が,デザイン上の特徴となっている。ただし,側面は剛性の高い素材に変更されたほか,角の丸みも増しているので,Xperia Zよりも持ちやすい印象を受けた。

 液晶パネルは5インチサイズで,解像度は冒頭で述べたとおり1080×1920ドット。Xperia Z1が採用する液晶パネルは「トリルミナスディスプレイ for mobile」と呼ばれているが,これはソニーの液晶テレビ「ブラビア」に採用されているパネルのモバイル製品版といえるもので,発色はなかなか鮮やかだった。新たに搭載されたフルセグのテレビ機能を使うときに威力を発揮しそうだ。

角を落とした側面の丸みがよく分かる本体頂部(左)。ここにはヘッドフォン端子があるだけだ。本体底部(右)には,スピーカーとストラップホールがある
Android端末本体 Android端末本体

Android端末本体
本体左側面には,防水カバーに覆われたmicroSDXCカードスロットとUSB Micro-B端子,むき出しのクレードル用接点がある
Android端末本体
本体右側面には,左からシャッターボタン,音量調節ボタン,[電源/スリープ]ボタン,マイクロSIMカードスロットが並ぶ

Xperia Z1のカメラ機能はかなり優秀なものだ。スマートフォンで写真をよく撮る人には,かなり魅力的な機能である
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 Xperia Z1の大きな特徴は,カメラ機能にある。なにせ「カメラからスマホを定義しなおした」とさえ言われるほどで,約2020万画素の撮像素子「Exmor RS for mobile」と,F値2.0と明るい「ソニー G レンズ」,画像処理エンジン「BIONZ for mobile」の組み合わせにより,暗所でも明るく,被写体ぶれがしにくい写真撮影が可能とのことだ。4Gamerで大きく取り上げることはしないが,興味のある人は,ぜひ店頭などで試してみてほしい。

 開発中の試作機ということで,ベンチマークテストの結果はあくまで参考値だが,3DMarkの結果はかなり優秀だ。負荷の軽い「Ice Storm」プリセットが,上限値を超えて「Maxed Out」になったのは予想の範囲内だったが,高負荷のIce Storm Extremeでも,Maxed Outになったのは驚いた。Ice Storm Unlimitedでも「16703」を記録している。これならばグラフィックスのリッチなゲームでも余裕で動かせるだろう。
 それにしても,2013年冬のスマートフォンで簡単にカウンターストップしてしまう様子を見る限り,スマートフォン用SoCが備えるGPUの進化が速すぎて,モバイル機器向け3DMarkの計測手段が追いつけなくなっているように思える。

Android端末本体 Android端末本体
Ice Storm Extremeでさえもカンスト! Snapdragon 800のグラフィックス性能はかなりのものであるようだ

ぺしぺしIkinaの結果は「87」と良好
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 ぺしぺしIkinaの結果は,連射回数が93〜96になるよう実行して,スコアは「87」だった。飽和を確認したのは29と49,74タップめだった。こちらも応答性に問題はないと見ていいだろう。

●Xperia Z1 SOL23の主なスペック
  • メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:5インチ液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2070万画素
  • インカメラ:有効画素数約220万画素
  • バッテリー容量:3000mAh
  • 連続通話/3G待受時間:約1310分/約710時間
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:74(W)×144(D)×8.5(H)mm
  • 本体重量:約171g
  • 本体カラー:ブラック,ホワイト,パープル
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,フルセグ,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),赤外線通信,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング,防水,防塵


KDDI初のGALAXY Noteは今冬モデル最強のスペック

GALAXY Note 3 SCL22


 “スマホとタブレットの中間的存在”として認知されつつある「ファブレット」。Samsung Electronicsが製造する「GALAXY Note」シリーズは,ファブレットを代表する製品である。今までKDDIの製品ラインナップになかった存在だが,今回の「GALAXY Note 3 SCL22」(以下,Note 3)で,ようやくラインナップに加わったというわけだ。

GALAXY Note 3 SCL22。前面にハードウェアボタンがあるのは,KDDIの2013年冬モデルでは本機が唯一だ
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本体背面はレザー調のかっこいいパネルになっている。背面パネルはユーザーが交換可能で,ブックカバーのように液晶パネルを保護するカバーパネルも別売りされる。ただし,このギミックがあるため,今回の製品では唯一,防水機能がない
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 Note 3の特徴といえば,なんと言っても5.7インチサイズで解像度1080×1920ドットの,有機ELディスプレイパネルの搭載にある。Samsung自慢の有機ELパネルは発色が良好。画面の大きさを生かして,2つのアプリで画面を分割して使える独自のマルチウインドウ機能も備えている。
 画面サイズは,今回発表されたどのスマートフォンよりも大きいが,一方で本体の横幅を79mmと,Xperia Z1より5mm大きいだけのサイズに抑えられているのは大したものだ。重量は約171gと,こちらはXperia Z1と同じである。0.7インチ(約1.78mm)も大きな画面サイズで重さが同じというのには驚く。

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本体頂部には,ロッド式のワンセグアンテナとヘッドフォン端子がある
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本体底部には左からUSB 3.0対応のUSB Micro-B端子,スピーカー,Sペン収納部が並ぶ

Android端末本体 Android端末本体
本体左側面には音量調節ボタン,右側面には[電源/スリープ]ボタンがある。microSDXCカードスロットやSIMカードスロットがないのは,背面パネルを外した内部にあるためだ

 GALAXY Noteシリーズのもう1つの特徴が,初代から継承されている筆圧対応のスタイラス「Sペン」によるペン入力である。ワコムの技術を採用したというSペンは,本体底部に収納可能な小さなサイズながら,ペン先がパネル上をこするときに適度な抵抗感があり,書き心地は良好だ。
 Note 3はSペンを搭載する3世代めということもあって,ペン操作を前提とした機能が従来よりも洗練されている。手書きの文字や記号でWebやアプリを検索できる「Sファインダー」,手書きの数字や文字から電話発信や地図検索ができる「アクションメモ」など,ほかのスマートフォンにはない独自の機能は,なかなかに便利なものだ。

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Sペンは本体底部に収納できる
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手書き文字を読み取って検索することも可能。電話をしながら調べたいときなどに便利

 KDDIの2013年冬モデルでは唯一,Androidの最新版である「Android 4.3」を採用している点も特徴の1つといえよう。

 さて,Note 3のベンチマークテストであるが,まず3DMarkは,Ice Storm,Ice Storm ExtremeともにMaxed Outでカウンターストップ,Ice Storm Unlimitedは「15217」という結果になった。同じSnapdragon 800を搭載し,SoCの動作周波数が100MHz高いにも関わらず,Ice Storm UnlimitedのスコアがXperia Z1に及ばなかった理由は分からないが,2.3GHzで動作するのはCPUコアだけで,GPUコアたるAdreno 330はXperia Z1と同じ動作クロックで動いているとしたら,こうした結果もあり得そうだ。いずれにしても,優秀なグラフィックス性能を誇るのは間違いないだろう。

Android端末本体 Android端末本体
Note 3で計測したIce Storm Extreme(左)とIce Storm Unlimited(右)のスコア

Note 3で計測したぺしぺしIkinaの結果。今ひとつ振るわないのは,Sペンに対応しているからだろうか?
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 ぺしぺしIkinaの結果は,連射回数が93〜96になるよう実行して,スコアは「79」とやや低め。飽和を確認したのは12と24,40と67タップめだった。ついでにSペンでも計測してみたが,こちらは5タップ前後ごとに飽和が生じたので計測外とした。連打の正確な処理は重視していないのかもしれない。

●GALAXY Note 3 SCL22の主なスペック
  • メーカー:Samsung Electronics
  • OS:Android 4.3(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:5.7インチ液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.3GHz)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1310万画素
  • インカメラ:有効画素数約210万画素
  • バッテリー容量:3200mAh
  • 連続通話/3G待受時間:約1210分/約490時間
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:79(W)×151(D)×8.3(H)mm
  • 本体重量:約171g
  • 本体カラー:クラシックホワイト,ジェットブラック
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),赤外線通信(リモコン機能のみ),Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング


4.8インチでフルHDの高精細IGZO液晶を搭載

AQUOS PHONE SERIE SHL23


 スペックこそ横並びで差が少ない2013年冬モデルだが,とくにユニークなアプローチをしてきた製品といえそうなのが,シャープの「AQUOS PHONE SERIE SHL23」(以下,SHL23)だ。

AQUOS PHONE SERIE SHL23
Android端末本体

HSV色空間で表示している様子。といっても写真では違いを表現できていないので,発売が近くなったら店頭で確認してほしい
Android端末本体
 本機の特徴の1つは,採用する液晶パネルにある。auブランドのスマートフォンでは初採用となる,解像度1080×1920ドットのIGZOパネルを採用することで,4.8インチワイドという,KDDIの2013年冬モデル中,最も小さな画面サイズを実現できているのだ。
 また,液晶パネルの色表現力を向上させる試みとして,「HSV色空間」に対応したというのも,SHL23の特徴となる。HSV色空間というのは,色を,色相(H),彩度(S),明度(V)という3つのパラメータで調整する方式で,人間の色に対する視覚特性に近いと言われている。能書きはともかく,展示機の発色はたしかに自然な色合いに見えた。
 ちなみに,液晶パネルのカバーガラスには,Corning社製の強化ガラス「Gorilla Glass 3」を採用しているとのこと。このガラスは傷が付いても目立ちにくく,傷の付いた状態での強度も向上しているそうだ。

Android端末本体
本体頂部。左からワンセグアンテナ,ヘッドフォン端子,防水カバーの下にmicroSDXCカードスロットとマイクロSIMカードスロットが並ぶ
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本体底部。小さなマイク穴とUSB Micro-B端子,ストラップホールがある

本体左側面(左)には,クレードル用の接点があるのみ。本体右側面(右)には[電源/スリープ]ボタンがある
Android端末本体 Android端末本体

「グリップマジック」のセンサーは,写真の指先から液晶パネルの末端あたりまでの両側面に装備されているとのことだ
Android端末本体
 もう1つ,SHL23の面白い特徴としては,「グリップマジック」と称するセンサーが挙げられるだろう。これは本体両側面下半分に装備されたセンサーで,ユーザーが本体を持ったことを認識する。これを使うと,持つだけでロックを解除できたり,持つだけで着信音を最小音量+バイブ動作に切り替えたりといったことができるのだそうだ。手に持ってから[電源/スリープ]ボタンを押すよりも,はるかに楽である。
 なお,音量調節ボタンも液晶パネル下部の本体左下に備えるなど,片手持ち時の操作性に独自の工夫を凝らしている点は,評価に値するだろう。

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ディスプレイ左下に配置された音量調節ボタン。押すには少し慣れが必要かも
Android端末本体
本体背面。アウトカメラはF値「1.9」と明るいレンズを採用している

 3DMarkの結果だが,他の製品と同じSnapdragon 800を搭載しながら,Ice StormはMaxed Outに達したものの,Ice Storm Extremeで「9444」と,低めの結果に終わった。シャープ製スマートフォンはバッテリー駆動時間を重視してか,フルパワーでも9割程度の負荷で動作することが多いと聞く。SHL23もそういうチューニングを施されているのだとしたら,スコアはこんなものかもしれない。

Android端末本体 Android端末本体
SHL23で計測したIce Storm Extreme(左)とIce Storm Unlimited(右)のスコア

SHL23で計測したぺしぺしIkinaの結果
Android端末本体
 ぺしぺしIkinaの結果は「83」。飽和を確認したのは30と45,72タップめだった。ちなみに72タップめは,飽和が終わるまでの待ち時間が,前2回よりも長めだった。ちょっと変わった挙動である。

●AQUOS PHONE SERIE SHL23の主なスペック
  • メーカー:シャープ
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:4.8インチ液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量16GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1630万画素
  • インカメラ:有効画素数約210万画素
  • バッテリー容量:3000mAh
  • 連続通話/3G待受時間:未定/未定
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:70(W)×140(D)×9.2(H)mm
  • 本体重量:約146g
  • 本体カラー:ブルー,ホワイト,ブラック
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,フルセグ,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),赤外線通信,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング,防水,防塵


京セラが作った軽くて持ちやすい5インチスマホ

DIGNO M KYL22


 京セラのスマートフォンや携帯電話機と言えば,ディスプレイ全体をスピーカーにする「スマートソニックレシーバー」だとか,PHS機能を持つ3G携帯電話とか,キャップレスの防水USB Micro-B端子といった具合に,ユニークな技術を盛り込んだ製品が多い。
 今回の新製品である「DIGNO M KYL22」(以下,DIGNO)は,同社のユニークさが「薄く,軽く」という,ある意味携帯機器の王道を行く路線で発揮されたスマートフォンとなっている。実のところ,KDDIの2013年冬モデルにおける筆者のイチオシがこのDIGNOだったりもする。

DIGNO M KYL22。スマートソニックレシーバーを搭載するため,受話口は存在しない
Android端末本体

本体底部方向から,ラウンドフォルムのカーブが分かりやすいように撮影してみた。なお,底部には防水カバー内にマイクロSIMカードスロットとmicroSDXCカードスロットがあり,ほかにUSB Micro-B端子,マイク,ヘッドフォン端子がある。ちなみに頂部はなにもなし
Android端末本体
 DIGNOは,5インチサイズで解像度1080×1920ドットの液晶パネルを搭載しながら,今回の新製品では最軽量となる,重量約135gを実現した製品だ。
 ボディ形状にも一工夫あり,横から見ると背面が長いカーブを描くラウンドフォルムの形状により,側面の最薄部はわずか3mm,最厚部でも9.9mmとなっている。そのうえ,ラウンドフォルムのカーブが,手に持ったときにフィットしやすく,5インチサイズの液晶パネルを持つスマートフォンの中では,格段に持ちやすいと感じた。

Android端末本体
本体背面。アウトカメラの右にあるのが[電源/スリープ]ボタンだ
Android端末本体
本体左側面には,やや背面よりに音量調節ボタンがある。右側面にはなにもなし
 [電源/スリープ]ボタンの配置も変わっていて,背面の押しやすいが邪魔にならない位置に設置されている。説明員の話によると,5インチサイズのスマートフォンでは,側面に[電源/スリープ]ボタンを配置すると,“どうがんばっても快適にはならない”と判断されたためだという。ボディの形状やボタン配置は変わっているものの,実際の操作感は良好と感じた。

 背面ボタンを押せない状態では,液晶パネルを長押しすることでもロックを解除でき,これも便利だ。これに慣れすぎると,他のスマートフォンを使いにくく感じるのではないかと,いらぬ心配をしてしまうほどだった。

Android端末本体
[電源/スリープ]ボタンの素材は「サーメット」なるセラミック素材。耐久性と光沢を両立するという京セラ独自のものだ
Android端末本体
ロック中に液晶パネルを長押しすると,ロックを解除できる。また受話やカメラの起動も可能という

 ベンチマークテストの結果も見てみよう。Ice Storm,Ice Storm ExtremeともにMaxed Outでカウンターストップ,Ice Storm Unlimitedは「15156」という結果になった。ほぼNote 3と同じスコアだが,説明員によれば,性能面での最適化は「8割程度」とのことで,「まだ伸ばせると思います」という頼もしい発言もあった。ゲームでのグラフィックス性能も期待できそうだ。

Android端末本体 Android端末本体
DIGNOのIce Storm Extreme(左)とIce Storm Unlimited(右)のスコア

ぺしぺしIkinaの結果は「85」
Android端末本体
 一方,ぺしぺしIkinaの結果は「85」。18と42,56と78タップめで飽和が発生し,回数は4回と多かった。しかし,反応を再開するまでが早かったので,数字以上にスムーズな応答をしていたように感じられた。飽和回数の割にスコアがいいのも,それが反映されているのだろう。

●DIGNO M KYL22の主なスペック
  • メーカー:京セラ
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:5インチ液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1300万画素
  • インカメラ:有効画素数約120万画素
  • バッテリー容量:2600mAh
  • 連続通話/3G待受時間:未定/未定
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:69(W)×138(D)×9.9(H)mm
  • 本体重量:約135g
  • 本体カラー:ホワイト,ブルー,ピンク
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),赤外線通信,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング,防水,防塵


10分充電で1日動く超急速充電スマホ

ARROWS Z FJL22


 富士通モバイルコミュニケーションズ(以下,富士通)製の「ARROWS Z FJL22」(以下,ARROWS Z。「Z」はジィーと読む)は,10分間の充電でほぼ1日動作するという「超急速充電」機能を備えたスマートフォンである。
 同じような超急速充電機能を備えた製品としては,9月30日に発表されたソフトバンクモバイルの「ARROWS A 301F」(以下,ARROWS A)が思い浮かぶ。本機はそのKDDI版姉妹機と呼べるものだ。

ARROWS Z FJL22
Android端末本体

 5インチサイズで解像度1080×1920ドットの液晶パネルを搭載し,SoCにSnapdragon 800を採用,指紋センサーやフルセグ対応テレビ機能を備えるなど,主な仕様はARROWS Aとほぼ同一。スペックで異なる部分は,内蔵ストレージ容量が半分の32GBである程度だ。
 一方,ARROWS Zの外観はARROWS Aと少々異なっている。背面部をクリアパーツで覆っているので,背面から見た印象がだいぶ変わって見えるのだ。

Android端末本体 Android端末本体
背面全体をクリアパーツで覆っている(左)。表側から見ると(右),クリアパーツの存在が分かりやすい。なお,背面にはアウトカメラと赤外線受発光部,指紋センサーが並んでいる。この配置はARROWS A 301Fと同じだ

Android端末本体
本体頂部。ヘッドフォン端子の横には,防水カバーで覆われたマイクロSIMカードスロットとmicroSDXCカードスロットがある
Android端末本体
本体底部。ストラップホールとマイク,キャップレス防水仕様のUSB Micro-B端子,スピーカーが並ぶ

マルチコネクションの説明図
Android端末本体
 同じような仕様とはいえ,KDDI版のARROWS Zには,固有の機能もある。それが「マルチコネクション」と称するデータ通信機能だ。これは,Wi-Fiと3G/4G LTEの通信を同時に行うもので,重いデータはWi-Fi,軽いデータは3G/4Gでダウンロードという具合に,回線別に使い分けるのだという。Wi-Fi側はデータ送受信がなければ電力をほとんど消費しないそうで,マルチコネクションを使っても,消費電力はLTE通信時とほぼ変わらないということだ。

 なお,ARROWS Zはまだチューニングが進んでいないとのことで,ベンチマークテストは実施できなかった。

●ARROWS Z FJL22の主なスペック
  • メーカー:富士通モバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:5インチ液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1310万画素
  • インカメラ:有効画素数約125万画素
  • バッテリー容量:2600mAh
  • 連続通話/3G待受時間:約940分/約740時間
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:71(W)×140(D)×10.1(H)mm
  • 本体重量:約149g
  • 本体カラー:ホワイト,ブラック,ピンク
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,フルセグ,ワンセグ,おサイフケータイ(NFC),赤外線通信,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング,防水


薄くて持ちやすくなった新ARROWS Tab

ARROWS Tab FJT21


 最後に取り上げるのは,10.1インチ液晶パネルを搭載するAndroidタブレット「ARROWS Tab FJT21」(以下,ARROWS Tab)である。

ARROWS Tab FJT21
Android端末本体

 本機最大の特徴は,10.1インチサイズで解像度2560×1600ドットのIPS液晶パネルを採用する点だ。2560×1600ドットの液晶パネルを搭載するタブレットには,Googleの「Nexus 10」や,ASUSTeK Computerの「ASUS Pad TF701T」などがある。ただし,これらはいずれも無線通信機能がWi-Fiのみ。それに対してARROWS Tabは,LTE通信機能を内蔵する点が大きな違いといえよう。なお,通信機能はデータ通信のみの対応で,音声通話はできない。
 また,10インチ級のタブレットとしては,厚さが8.9mmと薄くデザインされているのもポイントだ。背面のラウンドフォルムはカーブが長めで,持ちやすい点には好感が持てる。ボディが防水仕様である点も,Nexus 10などにない特徴である。

長方形のスマート指紋センサー。ロック解除や家族別の「スタイル切替」が可能という
Android端末本体
 富士通製らしい特徴としては,本体右横に装備された「スマート指紋センサー」も挙げるべきだろう。一見するとホームボタンのように見えるが,そうした機能はないそうだ。
 このセンサーは,指紋認証によるロック解除に使えるだけでなく,家族1人1人の指紋を登録しておくことで,個人別に壁紙やウィジェット配置を変えられる「スタイル切替」機能も備えている。ただし,これはWindowsが持つような本格的なマルチユーザー機能ではないので,アプリの共用などには注意が必要である点に変わりはない。

Android端末本体
本体左側面。ワンセグ/フルセグアンテナ用のロッド式アンテナ,SIMカードスロットとmicroSDXCカードスロット,音量調節ボタンが並ぶ
Android端末本体
本体右側面には,ストラップホール,防水カバーに覆われたUSB Micro-B端子,ヘッドフォン端子がある

 両サイドにステレオスピーカーを内蔵している点も特徴の1つ。ARROWS Tabはマルチチャンネルサラウンドフォーマット「Dolby Digital Plus」にも対応しており,迫力あるサウンド再生ができるとのことだ。

 搭載するSoCは,スマートフォン新製品と同じSnapdragon 800で,動作クロックもそれらと同じ2.2GHzとなっている。同じSoCを搭載して画面解像度が大きくなると,グラフィックス性能に影響するのではないかと思ったが,残念ながらまだ調整中の試作機とのことで,ARROWS Zに引き続き,本機でもベンチマークテストは行えなかった。
 なお,内蔵するバッテリーは容量9600mAh。バッテリー駆動時間はまだ確定していないが,説明員によると,ビデオ再生時で約14時間を確認しているとのことだ。
 防水タブレットとしては,スペック・機能ともに充実しており,発売が楽しみな製品といえよう。

●ARROWS Tab FJT21の主なスペック
  • メーカー:富士通モバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • ディスプレイパネル:10.1インチ液晶,解像度2560×1600ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 800 MSM8974」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.2GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量64GB)+microSDXC(最大64GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約808万画素
  • インカメラ:有効画素数約125万画素
  • バッテリー容量:9600mAh
  • LTE対応:あり
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
  • 本体サイズ:261(W)×169(D)×8.9(H)mm
  • 本体重量:約519g
  • 本体カラー:ホワイト
  • 主な対応サービス&機能:Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,auスマートパス,GPS,グローバルパスポート,フルセグ,ワンセグ,NFC,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング,防水,防塵

KDDI au 2013 Winter プレスリリースページ

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