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BitSummitアワードの最優秀賞作「アーティス インパクト」は,趣あるアートやコミック風の演出が魅力のアドベンチャーRPG[BitSummit]
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印刷2026/05/25 14:56

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BitSummitアワードの最優秀賞作「アーティス インパクト」は,趣あるアートやコミック風の演出が魅力のアドベンチャーRPG[BitSummit]

 ハピネットが,2026年5月24日まで開催されていたBitSummit PUNCHに,Switch向けソフト「アーティス インパクト」を出展していた。

 本作は,マレーシアのMas氏が個人開発したアドベンチャーRPGで,今年のBitSummitアワードにて,最優秀賞にあたる「VERMILLION GATE AWARD / 朱色賞<大賞>」を獲得したタイトルだ。

 なお,上記の審査では「この作品は,私たちがこの賞に求めるすべての要素を見事に体現していました。受賞の必須条件ではありませんが,日本的なスタイルがここまで力強く表現されている点も非常に印象的で,素晴らしい作品だと感じました」と評されている。

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 京都・みやこめっせで開催中の「BitSummit PUNCH」にてアワード授賞式が行われた。最優秀賞にあたる「VERMILION GATE AWARDを受賞したのは,Masの「アーティス インパクト」。4Gamer賞にはBONJORYの「Handlime」を選出した。

[2026/05/23 20:10]

 本作の背景としては,日本語“非”対応のPC版(Steam)が2025年8月に販売されていた。そして今回,日本語対応のSwitch版を,ハピネットが2026年内に発売することになったわけだ。
 さらに6月3日には,何らかの新情報も発表する予定だという。

 現地のハピネットブースでは,ゲーム序盤を10分ほどプレイできたので,そのプレイインプレッションをお届けする。

 と,その前に。まずは以下のPVを見て,情感のあるピクセルアートと,ぬるぬるかつ繊細なアニメーション動作に目を奪われてみてほしい。


 物語の舞台は,AIに支配された終末世界。プレイヤーは,抵抗組織「A-Lith」の新人エージェント「アカネ」を操作し,相棒の小さなAIロボット「ボット」と共に,世界に隠された秘密を解き明かしていく。

 パッと見で「NieR:Automata」的な世界観を思い浮かべそうなことと,審査コメントで「日本的なスタイルの力強い表現」と言及されているあたり,日本人ゲーマーの感性にビビッとくる立て付けなのは確かだ。

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 ゲームプレイではまず,この地を振動させる原因を調べるために,とある地下鉄に向かうこととなる。
 カラフルなピクセルアート仕立ての世界は探索要素が豊富で,進行中もいろいろと目移りさせられる。それでいて,肝心の目的地はマップに明示されるため,進路に迷うことはない。

 道中,警官に呼び止められるシーンでは,コミック風の演出が挿入された。本作はキービジュアルからして「シリアス系の内容だろうか?」と想起させるデザインなのだが,作中表現は意外とコミカルだ。
 ブース写真にもチラホラまぎれているが,7頭身美人が2頭身のゆるキャラに変貌したり,ときにはギャグ漫画のような変顔で大絶叫したりと,いい意味で想像を裏切ってくれるギャップがある。

 一見するとシゴデキの冷めたクールビューティなのに,けっこうお茶目なところもあるアカネには,だんだんと愛着が湧いてくる。

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 目的地の地下鉄にたどり着くと,敵性AIとの戦闘が発生した。

 システムは,JRPG風のオーソドックスなターン制コマンドバトルで,攻撃・アーツ・防御・アイテムの4コマンドを駆使する。オトモのボットもふわふわ浮きながら戦いをサポートしてくれる。

 特筆すべきはバトルモーションだ。アカネが剣を振るう動きがスタイリッシュアクションゲームめいていて,実にイカしてる。
 ピクセルアートによるアニメーション表現も,動作中の重量感,攻撃直前のタメと解放が目を引く。よくよく見ると,動作・演出のスピードはそれほど高速ではなく,むしろじっくり観察できるくらいスロウなのだが,ネットリ描き込まれたコマと緩急が疾走感を生んでいる。

 ひと目見るだけで「カッコいい」と思わせる力は,さすが最優秀賞作品だと便乗したくなるほど説得力のある仕上がりだ。

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 また,敵AIを倒したあとに「とどめを刺す」「放っておく」の選択肢も確認できた。こちらは何らかの分岐があるのだろうか。分かりやすい二択だからこそ,たどり着く未来への想像をかき立てられる。

 なお,本当に分岐があるかは不明である。

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 試遊可能範囲はすぐに終わってしまったが,わずかな時間でもアートデザインを中心に,その魅力が存分に伝わってきた。

 シリアスそうだが重すぎない雰囲気。クールぶっていながら,ときおり抜けた一面を見せるかわいいグラフィックス。要所要所にはさまるコミック風の演出も,物語への没入感に寄与している。
 なにより,バトルモーションからこれでもかと伝わってくる「私がカッコいいと思う剣戟はこれです!」というMas氏の熱意。これらの魅力は確かに,どれを取っても日本で人気の出そうな作りに思えた。

 日本語対応のSwitch版は年内発売予定だが,まずは6月3日の新情報発表から待ち遠しく思える,そんな出会いの1作であった。

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