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「ZERO PARADES: For Dead Spies」は,SteamおよびEpic Games Store向けに2026年5月21日の発売を予定しており,年内にはPS5版のリリースも予定されている。
本作については,GDC 2026でも独自取材を行ったとおり(関連記事),文化的・イデオロギー的な三つ巴の権力闘争に揺れる1990年の架空都市ポルトフィーロを舞台にした作品だ。
プレイヤーは,過去の任務でチームを破滅に追い込み,そのトラウマに苛まれている優秀ながらも燃え尽きたエージェント「ハーシェル・ウィルク(コードネーム:CASCADE)」を操作し,自身の名誉挽回を懸けた謎めいた任務に挑むことになる。
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本作は,前作の「警察モノ」から,ジョン・ル・カレ(John le Carré)らの作品にインスパイアされた,より重厚な「スパイストーリー」へと変貌している。
銃撃戦による直接的な戦闘がない点は前作と同様で,都市構造や人々の精神に隠された秘密を,ユニークなオペラント(工作員)スキルを駆使したダイアログと,言葉による駆け引きによって暴いていく。
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今回の映像では,「ZERO PARADES: For Dead Spies」最大の特徴であるゲームシステムが詳しく解説された。その1つが,前作の「思考キャビネット」をさらに発展させた精神強化システム「Conditioning」(コンディショニング)だ。
これはプレイヤーがハーシェルのアイデンティティを再編成し,ゲーム自体のルールやダイアログの選択肢を書き換えていくというもの。過去の調査だけでなく,未来の可能性を形作る要素として機能するという。
また,敵対者との緊迫した対峙を描く「Dramatic Encounters」(ドラマチック・エンカウンター)では,タクティカルビューによって時間を停止させ,自身のスキルを動員して状況を分析・予測しながらダイスを振るスリリングな駆け引きが展開される。
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さらに,任務に伴う心身の疲弊を再現する「Pressures」(プレッシャー)システムも用意されている。プレイヤーは疲労(Fatigue),不安(Anxiety),せん妄(Delirium)という3つのストレスレベルを管理する必要があり,あえて自身を極限まで追い込む「Exertion」(酷使)を選択すれば,ダイスロールを有利に進められる。しかし,失敗すれば命を危険にさらすという,スパイならではのジレンマが表現されている。
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公開された映像の冒頭では,作中のハイパースターであるUltra Violeta(ウルトラ・ビオレタ)による楽曲「Cover the Moon」のミュージックビデオが披露された。映像後半には開発チームの思想や,TRPG風のワンショットセッションの様子も確認できる。
発売まで残り数日となった「ZERO PARADES: For Dead Spies」。前作の巨大な影を背負いながらも,まったく新しい心理的サスペンスの世界を構築したZA/UMは,自ら切り開いた“ナラティブRPG”というサブジャンルに,再びどのような衝撃をもたらすことになるのか注目したい。

























