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下天の内を比ぶれば
夢幻(ゆめまぼろし)の如くなり
これは,織田信長が好んだという「敦盛」の一節です。現代語訳としては,だいたい「人の世界の50年は,下天と比べると(下天の1日=人間界の50年なので),夢幻のようなものだ」といったところ。本来の敦盛だと「化天」(仏教における天上界のうち,低層の上から2番目)の部分が,「信長公記」では「下天」(同じく上から6番目の最下層)とされているそうで,信長的には「最底辺の神にすら人間なんて虫ケラみたいなもんだぜ!?」みたいな諸行無常感があったのかもしれません。
偉大な天下人を目指しながら人間の矮小さを説くなど,そういったアンビバレンツを抱えた織田信長の人物像は,死没から400年以上を経た今でも人々を惹きつけます。だから数々のゲームに織田信長が登場しますし,イケメンになったり,美少女になったり,美少女のうえアイドルになったり,オール信長総進撃したり,仮面ライダーになったり,SD武者ガンダムになったりもしてるわけです。たぶん。
そして2020年6月3日,セガグループは創立60周年を迎えました(起点は日本娯楽物産の法人登記が行われた日付)。下天的には1日プラスちょっとの時間を,セガは駆け抜けたわけです。夢幻の如くだとしても,29時間弱くらいセガの夢を見て,そこにドリームキャストだのセガサターンだのが出てきたら,下天=四大王衆天にお住まいの四天王も「なんかインパクトある妙な夢を見たな……」と変な目覚めをすること間違い無し。ゲームの世界にはいろいろな四天王がいますが,すけとうだらさんも,ベガさんも,ゲーニッツさんも,こばやしさんも寝汗ビッチョリです。
まあ,セガの原点と言えそうなスロットマシンメーカー・Standard Gamesは1934年設立だったそうで(関連記事),そこから数えるともう86年目だったりしますが(セガとしては「ギャンブルマシンの会社でなく,アミューズメントマシンの会社となって以降がセガ」と認識しているのかもしれません)。ちなみにソニーは1946年設立,任天堂は1947年設立(創業は1889年),タイトー(旧法人)は1953年設立! ゲームに歴史あり! 第二次世界大戦とか朝鮮戦争とか,世界的情勢がゲーム業界に影響していたりして面白いから,興味がある人はいろいろ調べてみよう! でもWikipediaは誤記も多いから鵜呑みにすんなよ!
Wikipedia云々はさておき,今回はそんなセガ60周年を記念してSteamでリリースしていたPC用ベルトスクロールアクションゲーム「Streets Of Kamurocho」でやっていきましょう。
「龍が如く」のベルトスクロールACT,「ゴールデンアックス」リメイク試作品など4作品が,セガ60周年記念で期間限定無料提供へ
セガは本日,「龍が如く」と「ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌」を融合させた「Streets Of Kamurocho」などのPC向け4タイトルを,セガ60周年記念の企画として,Steamにて期間限定で順次配信すると発表した。いずれも小規模なタイトルのようだが,60周年記念にふさわしい,“お祭り”感漂う作品群だ。
クマが如く!
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本作の内容はメガドライブ用ソフト「ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌」(以下,ベア・ナックルII)をベースに,初代「龍が如く」の世界を再現したもの。「ベア・ナックルII」の1面と同じく,路上・バーの店内・裏路地の3チャプターで構成されています。
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ただ「ベア・ナックルII」の1面に広い神室町を詰め込んでいるせいで,背景の展開はなかなか奇妙なことに。スタートは天下一通りのアーチですが,道なりに進んでいくと泰平通り東の「桃源郷」があり,その裏に七福通りの「韓来」,さらに隣にホテル街の「吉田バッティングセンター」,道の突き当りにミレニアムタワー東通りの「バッカス」があるという形になっています。「龍が如く」をプレイしていて神室町の地理が頭の中に入っていると,なんだか道に迷ってぐるぐるしているような気分になりますね。桐生さん,泰平通りを東に進んでミレニアムタワーを回り込むように歩いていけば,すぐバッカスですよ!
色数や解像度などはメガドライブの仕様に準拠していない,あくまで「レトロ風」の設計ですが,BGMにはFMテイストにアレンジされたバトルBGM「Funk Goes On」が流れたりと,演出は割と気配りが利いている印象です。
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ラスボスの錦山を倒すと,1面から再スタートとなります。周回を重ねるごとに敵が段階的に強くなっていくという,大昔のアーケードゲームみたいなスタイルです。
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本作は当初,10月18〜20日のみの限定配信としてリリースされましたが,反響が高かったためか,11月14日〜16日に再配信が行われました。限定配信タイトルは,他にも「Endless Zone」「Armor of Heroes」「Golden Axed」があったのですが,再配信されたのは本作のみ。もしかすると3度目の配信もあるかもしれないので,「プレイしたかったけど入手し損ねた!」という人は,セガのグローバル版Twitterアカウントをフォローするなどしておくと良いかもしれません。
ファイターズをメガミックス!
本作がもともと何かの特典用だったのか,試作止まりで凍結されたのかは分かりませんが,「龍が如く」というIPの面白さを広げることに成功しているタイトルのように感じられます。叶うものなら「ベア・ナックルII」同様の全8面バージョンで遊んでみたいものです。
本作以外にも,「2タイトルをミキシングしたゲーム」はいろいろなものがあります。セガですと「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」と「ダイナマイト刑事」をミキシングして「ゾンビリベンジ」! 「ファイティングバイパーズ」と「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をミキシングして「ソニック・ザ・ファイターズ」! 「サクラ大戦」と「コラムス」をミキシングして「花組対戦コラムス」!
いずれもミキシングすることで,単にオリジナルから引き継いだものだけでない新たな魅力の獲得に成功しました。「Streets Of Kamurocho」も,ボリュームアップ&ブラッシュアップしたら,それらに並ぶタイトルとなるかもしれません。聖書には「新しい葡萄酒は,新しい革袋に」なんて言葉があったりしますが,旧作のシステムに新しいIPを突っ込む,または逆に新しいシステムに旧作IPを突っ込むと,独特なテイストが生じるのがゲームの面白いところです。
また,こういうミキシングは妄想してみるだけでもけっこう楽しいものです。たとえば武器種が多彩な「ボーダーブレイク」は,「ゲイングランド」のシステムに落とし込んだら面白くなる気がします。「電脳戦機バーチャロン」はゲームだと体験できるのが戦闘レベルだけなので,「アドバンスド大戦略」や「戦場のヴァルキュリア」などのウォー・シミュレーション系システムで,戦術や戦略のレベルから遊んでみたいですね。
あと「スペースハリアー」をベースに「ファンタジーゾーン」をミキシングしたら,きっとこれは面白いものになりますよ。見慣れたオパオパも後ろから見ると新鮮ですし。あとショップには女性キャラクターを起用しましょう。でもコレは発売中止になりそうな気がする! なぜだかそんな気がする! NECアベニュー初のCD-ROM2ソフトは「獣王記」になりそうな気がする!!




































