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「ぷよぷよeスポーツ」で世代を超えて楽しめる未来を目指す。ぷよぷよシリーズ総合プロデューサー細山田水紀氏インタビュー
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印刷2018/10/10 18:47

インタビュー

「ぷよぷよeスポーツ」で世代を超えて楽しめる未来を目指す。ぷよぷよシリーズ総合プロデューサー細山田水紀氏インタビュー

ぷよぷよeスポーツ
 2018年9月18日,セガゲームスはぷよぷよシリーズの最新作「ぷよぷよeスポーツ」PS4 / Nintendo Switch / ARCADE)を10月25日に発売すると発表した。
 「eスポーツ」とド直球のタイトルで,競技用に最適化し,“ぷよぷよ通”“ぷよぷよフィーバー”という2つのルールを厳選して採用,1999円(税込)という価格を打ち出している。
 果たしてその狙いは何なのか,「ぷよぷよ」シリーズの総合プロデューサー細山田水紀氏に,東京ゲームショウ2018の会場にてインタビューを行ったのでお届けしたい。

「ぷよぷよeスポーツ」公式サイト




4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 まずは「ぷよぷよeスポーツ」を開発した理由を聞かせてください。

ぷよぷよシリーズ総合プロデューサー細山田水紀氏
細山田水紀氏(以下,細山田氏):
 はい。発端としては「SEGAとしてeスポーツをやろう」という話になったときに,間口が広くて老若男女が楽しめて,パッと見で分かるゲーム性,ということで「ぷよぷよ」からやってみようという話になったんです。
 「eスポーツをもっと推進していく」という目標ができて何が必要かを考えたとき,まずは「間口を広げること(プレイヤー数を増やすこと)」,という結論になったんです。お求めやすい価格設定の「ぷよぷよeスポーツ」を開発しました。
 「ぷよぷよ」は現状でeスポーツと呼ばれる大会もずっと前から開催していて,歴史もありましたし。

4Gamer:
 これまでもぷよぷよはeスポーツの大会を開催していたと思うのですが,今までよりももっと展開していくということですか。

細山田氏:
 そうですね。日本でeスポーツ大会をやるとなると,我々のような企業は「タイトルのプロモーション」に紐づけて大会を開催するわけです。すごく内部的なことを言いますと「広告宣伝費」として出た予算を使って,プロモーションの一環として大会を開催します。あくまでも「ゲームを販売する」という名目があっての予算なので,なかなか継続的に大会を運営していくのは難しかったんです。
 ぷよぷよでeスポーツ的な展開を強化したいと思っていた矢先に,「SEGAでeスポーツをやるぞ!」という話が来たので,「ハイハイハイハイ!」って手を挙げました(笑)。「eスポーツをする」ための予算が下りますから,よりそういった展開をしていけるようになると思います。

4Gamer:
 だとすると,これまでよりも大々的にeスポーツ大会を開催していく,ということになるのでしょうか。

細山田氏:
 すでにその動きはあって一般の人も参加できる「ぷよぷよカップ」と,プロが参加して賞金も出る「ぷよぷよチャンピオンシップ」が2か月に1回開催されています。これを継続してやって,まずはeスポーツとしての仕組みを作り上げることからなのかなと。フォーマットを開発できれば,ほかのタイトルでもeスポーツ展開しやすくなりますし。

4Gamer:
 ユーザー主催のコミュニティ大会などもサポートしていくのでしょうか。

細山田氏:
 「公式ポイント」という仕組みを作って,それを使った大会を2019年3月に開催する予定です。
 現状,公式で開く大会は先ほども言った「ぷよぷよカップ」「ぷよぷよチャンピオンシップ」で手いっぱいで,これ以上,大会を増やすのは僕達だけでは難しいんです。そこで,権利許諾のハードルをなるべく下げたうえで,「公式ポイント」も付与できるようにして,コミュニティ大会の開催を促します。
 「ぷよぷよキャンプ」というコミュニティサイトがあるので,そこから問い合わせてもらえれば,権利問題などはクリアにできると思うので,利用してみてください。

「ぷよぷよキャンプ」


4Gamer:
 新しく出る「ぷよぷよeスポーツ」ですが,タイトルが増えると単純に対戦環境が分散し,対戦しにくくなりますし,コミュニティが細分化してしまうという問題があるかと思います。例えば,クロスプラットフォーム対戦に対応するなどの対策は考えているのでしょうか。

細山田氏:
 そこは難しい問題なんです。クロスプラットフォーム対戦に関しては何度も考え,企画したりもしているのですが,大人の事情で立ち消えたりして,なかなか実現できません。
 クロスプラットフォーム対戦が難しいとなると,展開するプラットフォームを絞るしかないのですが,今までがマルチに展開(ぷよぷよテトリスは7機種でリリースされている)してきたタイトルなので,絞りすぎてしまうと今まで遊んでいたプレイヤーが遊べなくなってしまう。そのバランスが難しいんです。
 今回はPS4とNintendo Switchで発売される予定ですが,それは「現在,一番遊ばれているハードには必ず供給する」という考えからです。

4Gamer:
 クロス対戦についてはデベロッパだけで解決し辛い問題ですからね。

細山田氏:
 そうなんです。その対応策の1つとして,価格をできる限り下げて,とにかく量的拡大することを目指しています。今回の1999円という価格設定は利益を度外視してるんです。
 とにかく今はプレイヤーが増えて,SEGAのeスポーツ,ぷよぷよのeスポーツが広がっていけばいいなと。

 究極的にいうと,無料で配りたいんですけど,それをしちゃうと「次につなげられない」ので。

4Gamer:
 Free-to-Play(基本プレイ無料)でアバターなどで課金をする,という方法もあると思うのですが,そうしなかった理由は何でしょう。

細山田氏:
 一度無料にすると普通に販売することが受け入れられなくなる可能性があるんです。新しい物語や漫才デモを搭載した新作を販売しても,これまでのようには売れなくなる。そうなると「ぷよぷよ」自体が終わってしまうんです。

 僕が重視しているのは「ぷよぷよ」というタイトルが途絶えないことなんです。これまでも何度か危うい場面を乗り越えていたりもしますが,一度なくなってしまうと,どれだけ有名なタイトルでも復活させるのがすごく難しい。作ってる人も会社を辞めて居なくなりますし,リソースもなくなってしまいます。実際,そんな不幸なタイトルをたくさん見てきました。
 「ぷよぷよeスポーツ」はそうならないための布石であり,これからの展開を見据えたうえでの一手でもあるんです。

4Gamer:
 eスポーツは視聴者の存在も重要だと思うのですが,試合を盛り上げるような機能もあるのでしょうか。例えば演出が派手になったりだとか。

細山田氏:
 それは派手になりました! お邪魔ぷよを相殺したときに画面の上の方で“バチバチ”っとなる演出(関連記事)が出たりだとか,キャラの絵も大きくなって見栄えが良くなっています。値段が値段なのであまりコストをかけられなかったのですが,フルプライスの新作では試せない演出にも積極的に挑戦しています。
 お求めやすい価格にしたのですが,ボイスもちゃんと収録していますよ。とは言っても今回は別のタイトルで収録したものの二次利用ですけど。普通は二次利用に厳しい制限があるんですけど,声優さんにお願いしてご快諾頂けて。この価格にできるような内容で契約させてもらいました。

ぷよぷよeスポーツ
ぷよぷよeスポーツ ぷよぷよeスポーツ

4Gamer:
 そのお話だけでも結構な努力が垣間見えますね。

細山田氏:
 がんばりました(笑)。みんなが将来的にハッピーになるには「今ここでやるべきだ!」と思って,固い信念と不退転の目標を持ってやっています。

4Gamer:
 eスポーツはオンライン大会などの開催も盛り上がる要素の1つですが,大会モードがオンラインに対応していないのはなぜでしょう。

細山田氏:
 サーバーの仕様的にかなり難しいことが判明したんです。PC版「ぷよぷよフィーバー」にはオンラインの“大会モード”があったのですが,アレは自社サーバーを使用していたので。……それがすごい赤字で(笑)。維持しようと頑張ってはいたんですけど,なくなってしまいました。
 同じようなことをやりたと思ってはいるのですが,その開発にコストが掛かって,ソフトの価格に転嫁する必要が出てしまうと本末転倒なので,割り切って開発しています。

4Gamer:
 なるほど。アーケード版も稼働予定とのことですが,そちらはどのような感じになるのでしょうか。

細山田氏:
 えっと……2019年の春以降のリリースを目指しています,ということ以外詳細に関してはまだ言えません(笑)。開発はセガ・インタラクティブが担当する,という話で進んでいますね。


4Gamer:
 情報公開を楽しみにしています(笑)。
 ここまでお話を聞いて,「ぷよぷよeスポーツ」は新作タイトルというよりは「対戦に特化した廉価版」という印象を持ったのですが,その認識でいいのでしょうか。

細山田氏:
 その認識でOKです。「新作がこれかよ」という意見もあったりするのですが,あくまで「ぷよぷよeスポーツ」はeスポーツを推進するため,そして間口を広げるためのタイトルという立ち位置なんです。
 「eスポーツ」というタイトルが付いているので,バリバリの対戦者向けのタイトルと思われがちですが,そうではなく「手に取りやすい価格に抑えて,家族や友達とぷよぷよを楽しんでもらおう」というのが主旨ですので,気軽に楽しんでほしいですね。

4Gamer:
 それでは最後にぷよぷよファンの方に向けてメッセージをお願いします。

細山田氏:
 いままでぷよぷよを作り続けていて,できることは何でもやっている状態ではあります。今回の「ぷよぷよeスポーツ」はとにかくたくさんの人に遊んでもらうために価格を下げることに注力しました。
 これだけ長く続いているタイトルなので,プレイヤーの世代交代が何度か起きているんですが,昔遊んだことある人も,この機会に遊んでくれたらと思っています。
 コアなファンの人は納得できない部分もあるかもしれませんが,暖かく見守って頂いて,一緒にぷよぷよを盛り上げていってくれたら嬉しいです。
 これから30周年,40周年と続けていき,その時代の最新のハードで「ぷよぷよが遊べる」という環境を作って,世代を超えて楽しんでもらえるように頑張ります。

4Gamer:
 ありがとうございました。


――2018年9月21日収録。

「ぷよぷよeスポーツ」公式サイト

  • 関連タイトル:

    ぷよぷよeスポーツ

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    ぷよぷよeスポーツ

  • 関連タイトル:

    ぷよぷよeスポーツ(仮称)

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