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過酷な世界「追放の地」でのサバイバルや拠点作り,NPCを服従させて使役する“奴隷化”,最大40人で楽しめるマルチプレイなどを特徴とする本作の開発意図や今後の展開などを,Funcomのクリエイティブディレクター Joel Bylos氏に聞いた。
オープンワールドのサバイバルゲームにフィットした「英雄コナン」の世界観
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。Bylosさんは今回「Conan Outcasts」のクリエイティブディレクターを務めていますが,過去に携わったタイトルなどを教えてください。
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2010年にFuncomに入社し,主にMMORPGの運営と開発に関わってきました。最初に参加したのは「Age of Conan」のチームです。
次に「The Secret World」でリードコンテンツデザイナーを務め,「Anarchy Online」の運営に関わりました。ほかに手掛けた作品だと,LEGOシリーズのオンラインゲーム「Lego Minifigures」や,シングルプレイのホラーゲーム「The Park」などですね。
4Gamer:
Funcomは,今お話に挙がった「Age of Conan」のサービスを行っています。今回,同じく「英雄コナン」をベースとした作品を新たに制作されたわけですが,あらためて取り上げた理由を教えてもらえますか。
Bylos氏:
「Lego Minifigures Online」の開発が終わったあたりだったと記憶していますが,次に何を作ろうかと考えていたころ,社内で「7 Days to Die」や「H1Z1」,「ARK: Survival Evolved」,あと「Minecraft」などが流行っていたんです。
4Gamer:
オープンワールドでのサバイバルやクラフト系ですね。
Bylos氏:
はい。それで「このようなジャンルのゲームと「英雄コナン」の世界観はとても相性がいいのでは?」というアイデアが出てきたんです。
今挙げたタイトルは,それぞれ優れた部分がある半面,物足りない部分もありました。私達はそれがどういったところなのかに向き合いながらゲームを作り込み,英雄コナンの世界観とフィットさせていきました。
4Gamer:
Bylosさんご自身には,原作の「英雄コナン」に何か思い入れがあるのでしょうか。
Bylos氏:
最初に知ったのは,映画の「コナン・ザ・グレート」でした。私の姉が,主演のアーノルド・シュワルツェネッガーのファンで,彼女の部屋にポスターが貼ってあったんです(笑)。
本格的に原作小説を読んだり映画を鑑賞したりしたのは,「Age of Conan」に関わるようになってからですね。ストーリーラインがすごくしっかりしていたので,その魅力に取りつかれました。
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4Gamer:
なるほど。続いて,PC版の「Conan Exiles」のアーリーアクセスについて教えてください。その目的や長期間続けていた理由は何だったのでしょう。
Bylos氏:
主たる目的は,プレイヤーのフィードバックを受けて,何が求められているかを調べ,それらをゲームに落とし込むことですね。
当初は1年で終わらせるつもりでしたが,実際は1年2か月になりました。1年を超えると長期間続いているように感じられるかもしれませんが,同じジャンルの他作品だと2年から5年くらい行っているものも多いので,短い方に入るのではないかと思います。
4Gamer:
その1年と2か月のアーリーアクセスで100万アカウントを記録しましたが,手応えはいかがでしたか。
Bylos氏:
アーリーアクセスの序盤では,ゲームのコアシステムが評価された一方で,不具合の多さや戦闘システムの完成度が低い点を指摘するものが多かったですね。
4Gamer:
そういった指摘を踏まえて改修を加えていった結果,5月8日に「Conan Exiles」がワールドワイドで正式ローンチされたわけですよね。反響はいかがですか。
Bylos氏:
とくにアーリーアクセスの序盤から遊んでいたプレイヤーからは,改修を施した部分に対するすごくポジティブな反応がありました。具体的には,2倍になったマップサイズ,完全に刷新した戦闘システム,6つのダンジョン追加,奴隷システムの改善などが好評です。
その一方で,サーバーの弱さを指摘する意見もありました。それに応えてサーバ台数を増やしたのですが,今度は巨大な建築物を建てるとゲームの挙動が重くなるという問題が発生しました。今はそうした問題を解決すべく,次々に最適化を図っています。
4Gamer:
ローンチから約3か月,プレイヤーの継続率はどうなっていますか。
Bylos氏:
一般的なゲーム同様,ローンチ直後にプレイヤーが一気に増えて,時間の経過に伴って徐々に減っていくという感じですね。その一方で,新規に始めるプレイヤーが継続的に存在しています。とくに先日のSteamのセールで,PC版のプレイヤー数は大きく増えました。
もっとも「Conan Exiles」は,MMORPGのようにプレイヤーの数が多い状態を常に保たなければならない設計ではありませんから,もしプレイヤーが減ってもプレイに大きな支障はなく,ゲームを楽しんでもらえると考えています。
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過激な表現は世界の過酷さを表す手段の一つ
4Gamer:
それでは,PS4向け日本版となる「Conan Outcasts」について教えてください。国内販売をスパイク・チュンソフトが担当していますが,これはどのような経緯があったのでしょう。
Bylos氏:
最初はほかのパブリッシャに声を掛けたんですが,そのパブリッシャが「自分のところでは規模が小さいので運営は無理ですが……」と,スパイクチュンソフトを紹介してくれたんです。スパイク・チュンソフトは「ARK: Survival Evolved」の販売も手がけていますから,Funcomとしても安心して任せられるだろうと判断しました。
4Gamer:
実際に,パートナーとしての印象はいかがですか。
Bylos氏:
非常に良い印象を持っています。私達は日本のマーケットに詳しくはないのですが,タイトル名の変更やパッケージアート,あらゆる面でアドバイスいただけました。
4Gamer:
タイトル名が“Exiles”から“Outcasts”に変更となったことにについて,どう感じましたか。
Bylos氏:
“追放者”を意味する“Exiles”という言葉は,ゲーム内容に一番しっくりくる言葉で,“Outcasts”だと少し変わってしまうという印象はあります。
しかし,スパイク・チュンソフトと話した際,日本の皆さんはそれほど差を感じないということだったので,ベストな選択なのだと捉えています。
……日本の若い女性が本作に関心を抱いてくれる可能性が減ると思うと,ちょっと残念ですけどね(笑)。
4Gamer:
あまり詳しくないというお話でしたが,Bylosさんご自身は日本のゲーム市場にどんなイメージを抱いていましたか。
Bylos氏:
すごく巨大なマーケットだと思っています。その中には「DARK SOULS」シリーズのような“ハードコア”なものから,「マリオ」シリーズのような多くの人達が楽しめるものまで,さまざまなジャンルやタイトルがあるというイメージですね。
また日本のプレイヤーは,とくにストーリー性を求める傾向が強く,欧米とは少し観点が異なるという印象があります。「Conan Outcasts」はオープンワールドゲームなので,必ずしもストーリー性が強いわけではないのですが,日本の皆さんにもぜひこのゲームを受け入れてほしいですね。
4Gamer:
「Conan Outcasts」は世界観や表現が独特で,過激な面もあります。日本のプレイヤーがどのように受け止めるとお考えですか。またはどのように受け止めてほしいですか。
Bylos氏:
確かに過激な面がありますが,残酷さを売りにするものではなく,それは「Conan Outcasts」の世界が過酷だということを表す手段の一つだということを理解してもらえると嬉しいです。
私の好きな日本のゲームに「DARK SOULS」シリーズがありますが,あの作品も過酷な世界観を表すために,プレイヤーをシビアな環境に追い込んだり,ホラーテイストを取り入れたりしていますよね。表現方法は違いますが,そういったものだと捉えてほしいですね。
4Gamer:
それでは,今回初めて「Conan Outcasts」を知ったという人に向けて,ゲームではなにができるのか,どのように進めていけばいいのかなどを教えてください。
Bylos氏:
ゲームの序盤は,プレイヤーが裸一貫で放り出されて,そこからいろいろクラフトしながら生き延びるというサバイバル面にフォーカスしています。そうしてゲームを進めていくと,建物を建築して拠点を築くというビルド要素が楽しめるようになっていきます。
さらにゲームを進めていくと「粛清メーター」が溜まっていき,メーターが一定まで溜まると拠点に敵が攻めてくるので,これを退けてください。拠点を壊されないよう,建物を可能なかぎり強固なものにしましょう。
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4Gamer:
オススメしたいポイントはありますか。
Bylos氏:
オススメしたいポイントであり,重要な面でもあるのが戦闘ですね。ほかのサバイバルゲームと差別化を図るため,システム面を作り込んでいるので,ぜひ楽しんでほしいです。
4Gamer:
マルチプレイでは,どのようなことができるのでしょう。
Bylos氏:
プレイヤー次第という部分はありますが,友達とクランを結成したり,協力して大きな建物を作ったりできます。
一緒にダンジョンのボスに挑んだり,ほかのプレイヤーの拠点に攻めこんだりも可能なので,楽しんでほしいですね。もちろんほかのプレイヤーが攻め込んでくることもあるので,自身の拠点の強化も忘れないでください。
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4Gamer:
それでは,今後のアップデート予定を教えてください。
Bylos氏:
次の大型アップデートでは,「ペットシステム」を実装する予定です。もともと「Conan Outcasts」では,奴隷1人を冒険に帯同できるのですが,それとは別にペットを連れ歩けるようになり,戦闘に参加させることなどが可能になります。
4Gamer:
ペットはどのように入手できるのですか。
Bylos氏:
例えば探索中に虎の赤ちゃんを見つけたとします。それを拠点に連れ帰って育成ボックスに入れ,ある程度時間が経つと成獣となり,プレイヤーに懐くといった流れです。
そのほか新ダンジョンや両手持ち武器のコンボの追加,戦闘システムの改良などを予定しています。
4Gamer:
それらのアップデートは有料でしょうか。
Bylos氏:
システム部分のアップデートは,すべて無償で提供します。有償になるのは,建築用の新しいパーツや,プレイヤーキャラクターの装飾アイテムなどですね。すでに東洋モチーフの建築パーツ(※)なども販売していますよ。
※国内向けには8月30日に,追加コンテンツ「東方の帝国パック」として発売が予定されている
4Gamer:
それでは最後に,「Conan Outcasts」に注目している人に向けてメッセージをお願いします。
Bylos氏:
ストレスを感じてください。苦痛を感じてください。そして,そのストレスと苦痛を乗り越えてください。そうすることで,あなた自身が強くなっていきます。ぜひ「Conan Outcasts」の世界の王となってください。
4Gamer:
ありがとうございました。
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